2.4 PFM - Agent for Microsoft SQL Server の運用方式の変更
2.4.2 インスタンス環境の更新の設定
項目 説明 設定できる値 デフォルト値
LOG_SIZE この値は更新できる。
エージェントログの 1 ファイルの最大 サイズを指定する。
1〜32(単位:メガバイト)。
ただし,推奨は 16 以上。
前回の設定値。
TIMEOUT この値は更新できる。
データベースアクセス時のクエリータ イムアウト時間を秒単位で指定する。
1〜3600(単位:秒)。 前回の設定値。
LOGIN_TIMEOUT この値は更新できる。
データベースへの接続タイムアウト時 間を秒単位で指定する。
1〜3600(単位:秒)。 前回の設定値。
DB_FREE_PERC_OPTION この値は更新できる。PD_DS レコー
ドの空き容量の割合に関するフィール ド(Free %フィールド,Data Unallocate %フィールド)がマイナ ス値になる場合の動作を指定する。
{Y | N}「Y」を指定した場 合,
DB_FREE_PERC_NUMBE R で指定した値を設定する。
「N」を指定した場合,Free
%フィールド,Data Unallocate %フィールドに マイナス値がそのまま設定さ れる。
前回の設定値。
DB_FREE_PERC_NUMBER この値は更新できる。
PD_DS レコードの空き容量の割合に 関するフィールド(Free %フィール ド,Data Unallocate %フィールド)
がマイナス値になった場合に置き換え る値を指定する。
DB_FREE_PERC_OPTION で「Y」
を指定した場合だけ有効。
-1〜999 前回の設定値。
LIMIT_PD_LD_NUMBER この値は更新できる。PD_LD レコー
ドの最大収集件数を指定する。
0〜900,000(件)。
0 を指定すると,上限を設定 せず全てのデータを収集する。
前回の設定値。
LIMIT_PD_EE_NUMBER この値は更新できる。
PD_EE レコードの最大収集件数を指 定する。この項目は,履歴収集または アラームによる稼働監視を行う場合に 有効となる。Collection Interval に設 定した収集間隔で取得する最大件数を 指定する。PD_EE レコードについて は「5. レコード」の「Errorlog Error Detail(PD_EE)」を参照。
注)リアルタイムレポートの場合この項 目は有効にならず Microsoft SQL Server のエラーログに記録されたすべ てのエラーを収集する。
100〜100,000(件)。 前回の設定値。
(凡例)
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を 更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。コマンドについては,マニュアル「JP1/
Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順 を繰り返し実施します。
1. インスタンス名を確認する。
インスタンス環境で動作している PFM - Agent for Microsoft SQL Server を示すサービスキーを指定 して,jpcconf inst listコマンドを実行します。
例えば,PFM - Agent for Microsoft SQL Server のインスタンス名を確認したい場合,次のように指 定してコマンドを実行します。
jpcconf inst list -key SQL
設定されているインスタンス名が SQL1 の場合,SQL1 と表示されます。
2. 更新したいインスタンス環境の PFM - Agent for Microsoft SQL Server のサービスが起動されている 場合は,停止する。
jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場
合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が 続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
3. 更新したいインスタンス環境の PFM - Agent for Microsoft SQL Server を示すサービスキーおよびイ ンスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。
例えば,PFM - Agent for Microsoft SQL Server のインスタンス名SQL1のインスタンス環境を更新す る場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key SQL -inst SQL1
4. Microsoft SQL Server のインスタンス情報を更新する。
表 2-13に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます
(ただしSQL_PASSWORDの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけ
を押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
5. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用 ガイド」の,Performance Management の起動と停止について説明している章を参照してください。
注意
更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについ て説明している章を参照してください。