第 4 章 プラズマ応答と加熱効果解析
第 5 節 イオン温度の非等方性
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(a)波動印加無し (b)波動印加有り =
(c)波動印加有り =
Fig. 4-5-1 体積平均したイオン温度の各成分
青線のAverage は3成分の算術平均結果である.
次に,r-z 平面におけるイオン温度の非等方性について確認する.その結果は Fig.
4-5-2 に = の場合,Fig. 4-5-3 に = の場合が示される.また,ここでの結果は
非等方性が顕著に表れた時刻を示しているため,Figs 4-5-2, 4-5-3 では示している時 刻が異なることに注意ほしい. Figure 4-5-2 より,Tixx, Tiyy とTizz は明らかに異なる分 布であることがわかる.xx, yy 成分は中央で温度が増加しており,両端では温度が下 がっている.一方のzz 成分は全体的に同じ温度であることがわかる.Figure 4-5-3 で
はFig. 4-5-2 と同様でxx, yy 成分はほぼ同じあるがzz成分のみ異なっている.xx, yy
成分は中央で温度が下がっており,その両側で増加している.一方の zz 成分の温度 は中央で増加している.このようにイオン温度に非等方性があることがわかった.
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Fig. 4-5-2 = の場合の温度の各成分
Fig. 4-5-3 = の場合の温度の各成分
次に,観測位置を固定してイオン温度の各成分の時間変化を観測した.観測位置 は平衡状態におけるo-point とx-point (z = 0.57 m) とした.実際には磁場変化によっ
てo-point とx-pointの位置は変化するが,ここでは平衡時の位置で固定して観測した.
このとき,議論を簡略化するために,xx,yy 成分は磁力線に垂直な成分と仮定して Ti⊥
とし,
i i
i 2
xx yy
T T T
, (4-5)
で求める.zz 成分は磁力線に平行な成分として Ti// とした.イオン温度の各成分の時 間変化結果はFig. 4-5-4 に示される.
Figure 4-5-4 より,図(a)の = では最初にo-point付近でどちらの成分も上昇し始
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めることがわかる.それらの増加開始から約2 s 遅れてx-point におけるTi⊥ が増加 し始めることがわかる.その増加は非常に大きく20 eV から70 eV 付近まで急激に上 がっていることがわかる.一方で,(b) の = では約2.0 s 時にx-pointにおけるTi⊥
が増加していることがわかる.それから約3.0 s 経過して o-point におけるTi// とTi⊥
が増加していることがわかる.X-point におけるTi// は他の成分と比較して非常に遅れ て増加している.これらの結果から x-point における波動印加による Ti// への影響は 小さいことがわかった.
(a) = (b) =
Fig. 4-5-4 観測位置ごとのイオン温度の各成分の時間変化
Ti⊥はxx, yy 成分の算術平均を表し,Ti// はzz 成分を表す.
第4節,第5節にて波動印加した場合の温度変化についての結果を示した.それら の結果から,下記の点を中心に議論することとする.
1. 電子温度変化のメカニズム 2. イオン温度増加のメカニズム
次節以降ではこれら2点について考察する.
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