• 検索結果がありません。

アメリカンジョブセンターの種類

1.11.  アメリカンジョブセンター(公共職業安定所)

1.11.3.  アメリカンジョブセンターの種類

1)総合型(Comprehensive American Job Center)

 求職者や企業に、仕事探し、マッチング、キャリアカウンセリング、教育訓練の情報提供、公的援助の申 請受付や情報提供といった就業支援や職業訓練を包括的に提供する。各地域に1つ以上の総合型アメリカ ンジョブセンターを設置することが義務付けられている。総合型センターには、WIA が規定するパートナー機

関(退役軍人雇用訓練サービス局など)のスタッフが常駐している。

 求職者は、センター内に設置されている PC で州政府運営の求人求職サイトなどに登録されている求人情 報を検索し、キャリアカウンセラーによる個別就職相談を受け、職業訓練や大学・専門学校等の情報を検索し、

スタッフによる職業紹介を受けることができる。

 失業手当の申請方法に関する各州政府のページ、連邦政府が実施する職業訓練の情報など行政サービ スについて検索できる連邦労働省のサイトAmerica’s Service Locator によると、総合型アメリカンジョブセ ンターは 2013 年 10 月現在、全米(グアムやプエルトリコ、バージン諸島を含む)で 1,718 カ所にある。た とえば、2004 年にブルックリンに設立された Brooklyn Workforce1 Career Center は、敷地面積2万平 方フィートの広さを持つ総合型のアメリカンジョブセンターで、運営は NYC Department of Small Business Services から Grant Associates に委託されている。同社は市内の3つの公共図書館内に併設されている Workforce1 Career Center や Workforce1 Transportation Career Center などの運営も行っている。

同センターは下記のようなサービスを提供している(図表5)。

出典:www.dlt.ri.gov/bwc

図表 5 Brooklyn Workforce1 Career Center の概要

営業時間 月~金 9:00am-5:00pm

退役軍人の就業支援担当者 常駐(要予約)

電話による失業手当申請 可

インターネットでの失業手当申請 可

センターでの失業手当申請 可

<設備>

キャリアリソースルーム 有

企業が面接を行う部屋 有

電話・FAX 有

コピー機 有

PC 有

インターネット接続 有

ビデオ視聴ステーション 有

<若年者向けサービス>

求人情報を検索する(就労経験、インターンシップ、社会奉仕を含む) 可

就労許可の申請に関する情報を検索する 可

就職活動を成功させるための戦略について学ぶ 可

面接対策のサポートを受ける 可

履歴書作成のサポートを受ける 可

履歴書をシステムに登録する 可

サマージョブ探しのサポートを受ける 可

夏季の学習機会に関する情報を収集する 可

職業技能を向上させる 可

GED 試験対策を行う 可

読み書き・数学の能力を高める 可

訓練中の生活補助を受ける 可

育児支援探しのサポートを受ける 可

訓練の学費支援について情報収集する 可

興味やスキルなどキャリア診断を受ける 可

需要の高い職種や平均給与を調べる 可

地元の求人企業に関する情報を収集する 可

企業が求職者に求める資質について学ぶ 可

<失業者向けサービス>

失業のストレスへの対処におけるサポートを受ける 可

職業能力を高める 可

GED 試験対策を行う 可

読み書き・数学の能力を高める 可

職業興味診断を受ける 可

需要の高い職種や平均給与を調べる 可

地元の求人企業に関する情報を収集する 可

就職活動を成功させるための戦略について学ぶ 可

面接対策のサポートを受ける 可

履歴書作成のサポートを受ける 可

履歴書をシステムに登録する 可

ほかの求職者の就職活動戦略に関する情報を共有する(ジョブクラブ) 可

<企業向けサービス>

応募者のスクリーニングサービスを受ける 可

センターの施設を利用し、採用や応募者面接を行う 可

採用を成功させるための戦略について学ぶ 可

面接の効果を高める方法を学ぶ 可

職務記述書の効果的な書き方についてサポートを受ける 可

雇用機会均等法やアメリカ障害者法の規定について学ぶ 可

採用や解雇に関する規制について学ぶ 可

雇用機会税額控除やそのほかの雇用促進制度について情報を収集する 可

出典:America’s Service Locator

▼ Brooklyn Workforce1 Career Center の内部33

2)提携型(Affiliated American Job Center)

 総合型ジョブセンターよりもサービスの種類や WIA が規定する常駐のパートナー機関が少ない。総合型セ ンターよりも営業時間が短かったり、営業日が少なかったりするところもある。America’s Service Locator に よると、2013 年 10 月現在、提携型アメリカンジョブセンターは全米(グアムやプエルトリコ、バージン諸島を含む)

で 815 カ所にある。

3)専門型(Specialized)

 医療など特定の業種、または若年者といった特定の求職者層に特化したサービスを提供する(1.11.4. 参照)。

4)移動型(Mobile One-Stop Unit)

 コネチカット州、メリーランド州、テネシー州、ミシガン州、オハイオ州、フロリダ州など多くの州や地区が、

予算不足でサテライトキャリアセンターが閉鎖された、あるいは交通などの事情によりアメリカンジョブセンター に通えない住民のために、中古のキャンピングカーやバスなどを改装した移動型のアメリカンジョブセンターを、

公共図書館、商工会議所、市庁舎、学校、教会、職業リハビリセンター、レクリエーションセンター、就職フェ アや展示会の会場、軍事基地などに出動させている。車内には、インターネットに接続された PC、ワークステー ション、スキャナーとFAX 機能付きプリンター、液晶テレビ、音響設備、面接用などの個室、冷蔵庫、電子 レンジなどが備えられている。求職者は、求人情報の検索や失業手当の申請を行ったり、職業スキルのアセ スメント、履歴書の作成や添削、PC 講習、教育や訓練機関の紹介などを受けることができる。アメリカンジョ ブセンターのスタッフがサポートを提供する。

 工場閉鎖や大量の人員解雇が行われた際も、企業の拠点に出動し、再就職支援サービスを提供する。

オハイオ州では、採用を行っているある自動車部品メーカーの拠点に移動型アメリカンジョブセンター Job-A-Bego が出動し、センター職員が企業の代わりに応募者の1次審査を実施。同日に約 30 人の採用が決まっ た例もある。就職フェアや研修など用に企業や団体へ移動型センターを貸し出す地域もある(例:フロリダ州 の Polk Works の貸出料金は1日あたり500ドル)。

受付エリア ユーザー登録すると、会員カードが発行さ

れ、インターネット経由での求人の応募や ワークショップへの参加申し込みなどが可 能となる

33: http://downtownbrooklyn.com/places/services/community-organizations/workforce1-career-center www.nyc.gov/html/sbs/wfl/html/about/about.shtml

▼ メリーランド州の Southern Maryland JobSource Mobile Career Center34

5)セルフサービスのキオスク端末

 一部の地域では、アメリカンジョブセンターに登録された求人情報をジョブセンターに行かなくても気軽に検 索できるよう、公共施設にタッチパネル式の情報キオスク端末が設置されている。カリフォルニア州ベンチュラ 郡では、2009 年に同郡の労働力投資委員会が図書館やショッピングセンターにキオスク端末を設置した。ジョ ブセンターの PC サイトに登録された求人情報を検索し、お気に入りの情報を自分のメールアドレスに送信す ることができる。ショッピングセンターにある端末では、センター内のテナントショップの全求人情報を検索するメ ニューが含まれている。

カリフォルニア州ベンチュラ郡の Simi Valley 図書館内に設置されてい る JobLink キオスク端末

▼ キオスク端末35

34:www.fsvcc.com/classroom/15691.php

35:www.thelighthousenews.com/news/2009/aug/26/second-job-career-center-quotjoblinkquot-kiosk/

就職活動に関するワークショップ、PC 基礎講 習、若年者や高齢者向け特別プログラム、履歴 書の作成支援などを求職者に提供する

求人情報を検索するための PC などが設置され ている