サンプル サンプル
次世代のためにナースが取り組む喫煙対策
山
やま代
しろ寛
ひろし沖縄大学 副学長
演者は 2008 年、自称本邦初の禁煙学教授を名乗り沖縄大学に赴任したが、タバコの害を知る医師・
大学教員として、県内の教育、行政の現場からの求めに応じるために、きちんとした依存症理解が必 要だという思いから、禁煙支援や喫煙対策で活躍する医療関係者を中心に、2009 年 5 月 31 日、沖縄 大学地域研究所内に事務局を置き沖縄ニコチン依存症研究会を設立した。
沖縄ニコチン依存症研究会は喫煙者を「悪」ととらえず、非喫煙者 vs 喫煙者の対立軸をなくし、タ バコに支配されない人間社会の構築を目的とし、専門分野・職種を超えた立場で自由に討論し学び合い、
タバコの健康被害や禁煙に関する講演会、学校での出前授業、各方面への喫煙対策の働きかけなどを 通じて、県民の健康増進を図り、タバコフリー アイ(愛)ランド沖縄を目ざし活動してきた。しかし 沖縄県は COPD 死亡率、メタボ率、アルコール性肝硬変、ドメスティックバイオレンスなど依存症関 連の日本一が目白押しで、長寿県復活の実現のためにはタバコだけでなく依存症全体を見渡す視点が 重要だという思いから、県内の依存症の専門家たちと交流するグループ(ANDOG ネットワーク 愛称:
沖縄アンドーナツ)を、沖縄ニコチン依存症研究会を発展的に解消するかたちで 3 年前に立ち上げ、
月一回定例会を継続している。
ANDOG とは、以下 5 つの依存症、A Alcohol,N Nicotine,D Drug,O Overeating & severe Obesity,G Gambling の頭文字である。同じ依存症ファミリーである近接領域の援助職が交流し、ど の領域についても必要最低限の支援はできるようになることを目的に設立したが、現在会員数は 150 名を超え、第 8 回日本禁煙学会沖縄大会開催の力になった。また沖縄県医師会が請け負った沖縄県の 次世代健康教育事業で小学生向け生活習慣の副読本づくりにも ANDOG メンバーが加わり完成するこ とができた。
今回のセミナーでは沖縄ニコチン依存症研究会、ANDOG ネットワークの活動を紹介するとともに、
「禁煙で伸ばそう健康寿命」 という本学会のテーマに即して、2040 年までに沖縄県を最下位レベルか ら長寿県日本一に復活させる取り組みや、日本で最も禁煙治療薬が処方されている、ちばなクリニッ クでの未成年禁煙治療を含む禁煙治療の経験なども披露したい。
実は京都は日本のタバコ依存の出発点であり、またそれに関わった人物が日本で最も早い時期に看 護教育を行った土地でもある。全国からこのセミナーにお集まりになった皆様と、その歴史を踏まえ
若者たちへの喫煙防止教育、禁煙支援に 看護職としての関わりを通じて考える
青
あお木
き篤
あつ子
こNPO 法人京都禁煙推進研究会 理事
若者たちへの喫煙防止教育、禁煙支援に関わるようになったのは大学保健センターに勤務開始した 13 年前からである。環境整備が重要と考え敷地内禁煙を提案するも困難であった。また入学時に既に 喫煙を開始している学生への支援には多くの時間や努力を費やすことがわかった。「何となく」「興味 本位で」「バイト先で」と喫煙開始し、実習や就職を前に苦労して禁煙。ある学生は「こんな思いを自 分の子どもにはさせたくない。」と語った。
その後、短大の幼児教育科で教鞭を取る機会を得て、保育、幼児教育の中で子どもや親にタバコに ついて伝えることができるように教材研究の機会を設け、喫煙防止・禁煙啓発の広がりを工夫した。
これらの実践をする中で自身の学びと啓発を考える場として「京都禁煙推進研究会」と出会った。
多くの活動の中で「若者への体験型喫煙防止教育」は故繁田正子先生を中心に多職種でチーム編成し 2001 年から開始、昨年度は年間のべ 107 校 13180 名を対象に開催した。当初は年休で少しの参加、
今は防煙授業の連絡調整担当、そして自らも年間 70 校前後の学校に出向いている。京都市では市や 市教育委員会との協同事業として位置づけ保健センター保健師の参加も 9 割近くある。府下において も保健所参加が定着しつつある。
未成年の喫煙率は減少しているが個や集団への教育は重要で、これに看護職が関わる意義は大きい と考える。学校と連携した若者への禁煙支援の例を報告し、また今後の課題を提案したい。
看護職として、それぞれの職場において、そして学校、家庭、地域と連携しながら若者たちへの支 援に関わっていくことは重要である。院内にとどまらず、病院の地域貢献として先ずは学校に一歩踏 み出すことは有効と考え、期待したい。
サンプル サンプル
アフタヌーンセミナー ナースのための禁煙スイーツセミナー
禁煙スイーツカフェ~仲間と禁煙支援について語ろう!~
谷
たに口
ぐち千
ち枝
え椙山女学園大学 看護学部 助教
藤
ふじ本
もと恵
けい子
こ熊本機能病院 看護部 禁煙外来チーフナース
皆さんは、ワールドカフェを知っていますか?
ワールドカフェは、カフェのようにリラックスした雰囲気の中で、グループメンバーとテーマにつ いて語り合います。グループには 1 人の「ホスト」と呼ばれるファシリテーターがおり、それ以外の 人を「旅人」と呼びます。ワールドカフェでは、一般的なワークショップと違い、ホスト以外の旅人は、
グループの話し合いが終わると、他の島に旅立ちます。様々な島で旅を続け、最後にそこで得たたく さんの話を自分の島に持ち帰ります。ホストは他のグループから来た旅人をおもてなしの心を持って 迎え、それまでにグループで話されたことをまとめて伝えます。
今回は、日頃の禁煙支援の楽しさや課題について、全国から集まった看護師らとワールドカフェ方 式で語り合いたいと思います。もちろん、おいしいスイーツを皆さんにご用意しています。心のこもっ た禁煙スイーツカフェを、どうぞお楽しみください!