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アッラーの諸啓典への信仰

ドキュメント内 رسالة الإسلام (ページ 92-107)

言葉は、記録し看視する者の面前を免れることはない。

(クルアーン50:17-18)

また天国の万人を勤めるリドワーンという天使もいますし、人 間を守る役割を委ねられた天使もいます。天使の種類はもっと沢 山ありますが、いずれも特定の役割を担っています。その内のあ る者たちはクルアーンとハディースの中で言及されており、また ある者たちは言及されてはいませんが、ムスリムは彼ら全てを包 括的な形で信仰しなければならないとされています。

諸天使への信仰がもたらす諸利益

諸天使への信仰は、私たちは以下のような利益をもたらしま す:

[1] アッラーの偉大さとその威力、その全てを包括する知識と御意 志を知ること。被造物の壮大さは、その創造主の壮大さの証明で もあります。

[2]天使が傍で自分の全ての言行を監視していること、そして全て の言行は自分を益するものか害するものかでしかないということ を感じること。また一人きりでも公衆の面前でも罪を避けさせ、

善行へ駆り立たせる効果もあります。

[3] 不可知の領域に関する誤った信仰から生まれる、虚偽や迷信な どからの脱出。

[4]アッラーがそのよきしもべに示してくれる慈悲について知るこ と。

の崇拝行為はかれのみに捧げられなければならず、かれにこそ全 ての美名と卓越した属性が属している、といったメッセージが示 されていたのです。かれは被造物のいかなるものにも似ておらず、

かれに匹敵するものは何一つありません。至高のアッラーはこう 仰いました:

われら(アッラー)は、明証と共にわれらの使徒たちを 遣わした。そして彼らと共に啓典と秤も下したが、それは 人々が公正を行使するためだったのである。(クルアー

57:25)

ムスリムは全ての啓典を信じ、またそれらが本来アッラーから 下されたものであるということを信仰しなければなりません。但 しそれらの啓典は特定の時代に特定の民に下されたものであるた め、ムスリムがその法を堅持することは許されません。

[1]アブラハムとモーゼの書:クルアーンはこれらの書の中に、いく つかの宗教的基礎を簡潔な形で見出しています。至高のアッラー はこう仰いました:

それともモーゼの書にあることが、告げられなかったと いうのか?そして(信託を)完遂したアブラハムのそれ も?魂は他の魂の重荷を負わされることはない。そして人 間は、自らが努力したもの以外のものを得ることはない。

彼は自分の努力を目にするであろう。それから十分な報い を受けるであろう。そして行き着く先は、あなたの主以外 の何ものでもないのだ。(クルアーン53:36-42)

[2]トーラー:トーラーはモーゼに下された、聖なる書です。 至高 のアッラーはこう仰いました:

実にわれら(アッラーのこと)は、正しい導きと光を宿 したトーラーを下した。アッラーに服従した預言者たちは、

それでもってユダヤ教徒たちを裁いていたのだ。そしてま た学識豊かで敬虔な者たちや律法学者らも(そうした)。

それは彼らがアッラーの書(トーラー)の保持を託され、

また(そこに記されていることに対する)証人であったた めである。ゆえに人々を恐れず、われ(アッラーのこと)

を畏れよ。僅かな値段でもってわがみしるしを売ったりし てはならない。そしてアッラーの下されたもの(イスラー ム法)以外のもので裁く者こそは、不信仰者なのである。

(クルアーン5:44)

クルアーンは、トーラーの中にあるいくつかの教義も説明して います。その中には、預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝 福と平安あれ)のいくつかの特徴に言及しているものもあります。

至高のアッラーはこう仰っています:

ムハンマドはアッラーの使徒である。そして彼と共にあ る者たちは不信仰者たちに対しては厳しく、彼ら自身の間 では慈しみ深い。あなたは彼らがアッラーの報奨とご満悦 を求めてルクーゥ28し、サジダ(伏礼)するのを見るだろう。

彼らの印は、サジダの痕跡としてその顔に表れている。こ れこそはトーラーにおいて記されている譬えであり、福音 書において記されている譬えである。(クルアーン 4829

アッラーはまたクルアーンの中で、トーラーにおいて啓示され たいくつかの宗教法規定に関しても触れています。至高のアッラ ーはこう仰いました:

そしてわれら(アッラーのこと)は、その(トーラーの こと)中で彼らに対し定めた:命には命で、目には目で、

鼻には鼻で、耳には耳で、歯には歯で、そして傷害は(同 様の傷害によって)報復される。しかしそれを免じてやる 者は、それが彼にとっての贖罪となろう。アッラーが下さ れたもので裁かない者は、実に不正者なのである。(ク

ルアーン5:45)

28 礼拝の中における、お辞儀のような形式の動作のことです。

[3]ザブール(詩篇): ザブールは預言者ダビデに下された書です。

至高のアッラーはこう仰いました:

…そしてわれら(アッラーのこと)はダビデに、詩篇を 下した。(クルアーン4:163)

[4]福音書:福音書はイエスに啓示された聖典です。至高のアッラー はこう仰いました:

そしてわれら(アッラーのこと)は、それ以前に下され たトーラーの中にあるものを確証するため、マリヤの子イ エスに彼らの跡を踏襲させた。そしてわれらは、彼に正し い導きと光を宿した福音を授けた。それはそれ以前に下さ れたトーラーの中にあるものを確証し、アッラーを畏れる 者たちへの導きと訓戒とするためである。(クルアーン 5:46)

またクルアーンは預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福 と平安あれ)が将来遣わされることなど、トーラーと福音書の中 に見出されるある種の内容についても言及しています:

(アッラーは)仰った:「わが懲罰は、われが望む者に 降りかかるのだ。そしてわが慈悲は全てのものを包み込ん でいる。ゆえにわれは(われを)畏れ、ザカー(浄財)を 払い、われら(アッラーのこと)のみしるしを信じる者た ちにそれを授けよう。」トーラーと福音書の中に記されて いるのを彼ら(啓典の民)が見出すところの、文盲の使徒、

預言者(ムハンマド)に従う者たち。彼こそは善を勧め悪 を禁じ、彼らによきものを合法なものとし、悪しき物を彼 らに禁じる。そして(彼は)彼らが背負っていた重荷と、

彼らにはめられていた枷を取り除くのだ。ゆえに彼を信仰 し、また敬いかつ援助して、彼と共に下された光に追い従 う者たちこそは、真の成功者なのである。(クルアーン 7:156-157)

またそれらの啓典は、アッラーの宗教の興隆のために奮闘する ことを促しています。至高のアッラーはこう仰いました:

実にアッラーは、天国と引き換えに信仰者たちの生命と 財産を購われた。(それはつまり彼らが)アッラーの道に おいて殺し、殺される(ことである)。これはトーラーと 福音書とクルアーンにおいて(アッラーが約束された)真 実のお約束なのである。そしてアッラーよりもその約束に 対して忠実なお方があろうか?それゆえあなた方が契りを 結んだ取引を喜ぶがいい。それ(天国)こそはこの上ない 勝利なのである。(クルアーン9:111)

[5]聖クルアーン:ムスリムは、クルアーンが天使ガブリエルを通し て預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)にア ラビア語で下された、アッラーの御言葉であることを信仰しなけ ればなりません。至高のアッラーはこう仰いました:

そしてそれ(クルアーン)は万有の主からの啓示である。

(それは)忠義なる魂(ガブリエル)によって下った。警 告者となるべく、あなたの心に。明瞭なアラビア語によっ て。(クルアーン26:192-195)

クルアーンは先の諸啓典と、以下のような点において異なって います:

a)クルアーンは、そのメッセージがアッラーの唯一性とかれへの 崇拝と服従の義務であるという点においてそれ以前の諸啓典を確 証する、最後の啓典です。至高のアッラーはこう仰いました:

そしてわれら(アッラーのこと)はあなたに、真実をも って(クルアーン)を下した。それはそれ以前の諸啓典を 確証し、かつ従属させるものである。(クルアーン 5:

48)

b)クルアーン以前の諸啓典は、クルアーンの啓示によって無効化 されました。そしてその教えは神聖かつ最終的なものであり、ま た時代や場所を問わず適忚する永遠のものなのです。至高のアッ ラーはこう仰いました:

この日われ(アッラーのこと)はあなた方に対し、あな た方の宗教を完成させた。そしてあなた方への恩恵を全う し、イスラームがあなた方の宗教であることに満足した。

(クルアーン5:3)

c)クルアーンはそれ以前の諸啓典のように特定の民族に下された のではなく、全人類に下されました。アッラーはこのように仰っ ています:

そしてわれら(アッラーのこと)はあなたを、福音と警 告を告げる者として人類全てに向けて遣わした。しかし多 くの人々は知らないのだ。(クルアーン34:28)

クルアーン以外の諸啓典は宗教的基礎においてクルアーンと一 致する部分も多いのですが、それらは特定の人々に向けられたも のでした。そのためそれらの法や規則は、その民のみを対象とし ています。福音書の中には、イエス自身がこう言ったと記されて います:

「私はイスラエルの系譜の、迷えし羊たちにのみ遣わされた のである。」(マタイ伝15:24)

d)クルアーンの朗唱と暗記、教授は一つの崇拝行為と見なされま す。預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は こう言いました:

「クルアーンを朗誦する者は誰でも、十の報奨を得よう。“ア リフ・ラーム・ミーム”は一つの語なのではない。“アリフ”

も“ラーム”も“ミーム”も、それぞれ一語なのである。」

(アッ=ティルミズィーの伝承)

e)クルアーンには、社会を改善するために必要な全ての法規定が 内包されています。ドーマン(H.G. Dorman)はその著“Towards understanding Islam”の中で、こう述べています:

「クルアーンはガブリエルによってムハンマドに伝えられた、

その一語一句が完璧さを極める文字通りの神の啓示である。

ドキュメント内 رسالة الإسلام (ページ 92-107)

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