量が多いことが考えられる。大阪湾と釜山の粘性土の活性度は異なり,鉱物的な細 成も影響していることを示した。しかし,図‑5.5.10に示されるように活性度自体も 粘土分によって異なる傾向が特に釜山の実験結果から予想される。これらの総合的
な特性と粒度評価径の関係は今後の研究課題として残された。
以上のコンシステンシー特性と粒度評価径の関係の分析結果では,釜山の粘性土が 大阪湾の粘性土に比べて中間土的特徴を有していることを示したが,粒度評価径d。を 軸にすると,ぱらつきはあるが両地域の土質特性は概略的ではあるが連続的傾向が 認められた。
(4)圧密透水係数と粒度評価径
図‑5.5.ll, 5.5.12は大阪湾岸と釜山の粘性土に関する圧密係数を圧密圧力で整理し たものである。図中の圧密係数は一次圧密比で補正しない値を用いている。また, 釜山のデータに示したeogt法はcasagrande法で,曲線定規法ではない.図‑5.5.11の 大阪湾岸の粘性土は過圧密状態では大きな値を,正規圧密領域では過圧密状態の値
に比べ,急激に低下するが,圧密圧力とともに若干大きくなる傾向を示している。
これに対し釜山の例はばらつきが大きいが,圧密圧力の増加に伴った圧密係数は増 加する傾向と低下する傾向及びほぼ一定の傾向が見られるが変動幅は小さい。
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また,釜山の粘性土ではeogt法による値が√t法値に比べて小さい傾向を示してい
る。図‑5.5.13は液性限界と正規圧密状態の圧密係数を比較したものである。 √t法に よる大阪湾岸の圧密係数は液性限界が小さくなれば大きくなる傾向を示してい
る。一方,釜山の粘性土だけでは液性限界と圧密係数の関係は明らかではないが, 両地域を並べて示すと,釜山の土は大阪湾岸の粘性土の特性の延長線上にあること は明らかである。両者を比較することによって,釜山の粘性土の位置づけが可能と なる。しかし, eogt法による圧密係数は大阪湾岸の傾向に比べ小さな値になってい
る。
図‑5.5.14, 5.5.15は大阪湾岸と釜山の粘性土の圧密透水係数を対数で整理したもの である。
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圧密圧力p(kgf/cm2)
図‑5.5.12釜山粘性土の圧密係数
○釜山
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岸(√法)
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20 40 60 80 100 120
液性限界wL(%)
図‑5.5.13 液性限界と圧密係数
′ヽ
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○大阪湾
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0.4 0.8 1.2 1.6 2 2.4
間隙比e
図‑5.5.14 大阪湾粘性土の間隙比と透水係数の実験結果
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0.4 0.8 1.2 1.6 2 2.4
間隙比e
図‑5.5.15 釜山粘性土の間隙比と透水係数の実験結果
10
104
10‑5
1 0‑6
○大阪湾
巨(√法,
̲O
IJ
‑0.8 ‑0.6 ‑0.4 ‑0.2 0 0.2
間隙比(e‑ey)
図‑5.5.16 大阪湾粘性土の圧密条件による透水係数特性
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間隙比の差(e‑ey)
図‑5.5.17 釜山粘性土の圧密条件による透水係数特性
全体的な傾向から考えると両地域ともe‑eogkの間に比例関係が見られるが,大 阪湾岸の試験結果の過圧密部分のデータがこの比例関係から大きく外れる傾向が見
られる。この特性をより明らかにするため,圧密降伏応力に対応する間隙比を基準 にして図‑5・5・16, 5・5・17に整理したo大阪湾岸粘性土ではe‑e,≧oでのズレが目立つが, 釜山の試験結果では過圧密部分も含めて比例関係が存左する傾向を示している。こ
こでe,は圧密試験から得られた圧密降伏応力に対応する間隙比をさし, e‑e,>0であれ ば過圧密部分, e‑e,<oは正規圧密部分に対応する.従って大阪湾岸の過圧部分の比 例関係からのズレの物理的な解釈が課題になる。
これまでの研究では,粘土の圧密透水係数特性をe‑eogkあるいはTaylorの式で整 理されているが,これらは単純に実験結果を集積したもので,定量的な研究はなさ
れておらず定性的な域をでていない。しかし,図‑5.5.18, 5.5.19では粒度評価径法に よって圧密試験結果に示されている間隙比を用いた推定値と圧密試験結果を対比し
ているが,図からは大阪湾岸の透水係数に対して明らかに釜山の値は大きいが,粒 度から推定した透水係数は実験値に対して両地域とも概略1オーダーの差の範囲に納
まっている。従って両者の粘性土に対する推定式の適合度はよく,粘土の透水係数 も粒度分布に支配されていることを示している。
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推定
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実験
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大阪湾