Lie 微分との関係 :
条件 1 を用いると、
条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
条件
1を用いると、
(LgLnf−1λ)(x) = −(L[f,g]Lnf−2λ)(x) + (Lf LgLnf−2λ =0
)(x)
= Lad2fgLnf−3λ − LfL[f,g]Lnf−3λ
= −Lad3fgLnf−4λ + LfLad2fgLnf−4λ − LfLgLnf−2λ + L2fLgLnf−3λ
= · · · = (−1)n−1Ladnf−1gλ = 0
λ の条件
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論 散逸性
受動性
非線形系の安定余裕 機械系の制御 制御リアプノフ関数
システム制御理論特論 2014 年前期– 59 / 154
以上まとめると、
条件
:(Lgλ)(x) = 0 (Ladfgλ)(x) = 0 (Lad2fgλ)(x) = 0
...
(Ladnf−2gλ)(x) = 0 (Ladnf−1gλ)(x) = 0
を満たす関数
λ(x)を見つけよ。
ベクトル場の独立性
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
ベクトル場
:g,adfg, . . . ,adnf−1g
背理法
adkfgが、
g, adfg,. . . ,adkf−1gに対して、一次従属と仮定。
adkfg(x) = c0(x)g(x) + c1(x)adfg(x) + · · · + ck−2(x)adkf−1g(x)
なる係数が存在する。そのとき、
adkf+1g(x) = c0(x)adfg(x) + (Lfc0)(x)g(x)+
· · · + ck−3(x)adkf−1g(x) + (Lfck−3)(x)adkf−2g(x)
+ ck−2(x){c0(x)g(x) + c1(x)adfg(x) + · · · + ck−2(x)adkf−1g(x)}
+ (Lfck−2)(x)adkf−1g(x)
となり、
adkf+1g(x)も、一次従属。
ベクトル場の必要条件 (A)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論 散逸性
受動性
非線形系の安定余裕 機械系の制御 制御リアプノフ関数
システム制御理論特論 2014 年前期– 61 / 154
よって、
λ(x)の満たすべき条件より、
ベクトル場の必要条件
(A):n
個のベクトル場、
g,adfg, . . . ,adnf−1g
は一次独立。
(=局所強可到達性の十分条件
)積分可能性 (1)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
条件
1は、
(n − 1)本の連立偏微分方程式
(Lgλ)(x) = 0 (Ladfgλ)(x) = 0 (Lad2fgλ)(x) = 0...
(Ladnf−2gλ)(x) = 0
を解くことに等しい。定数解
(条件
2を満たさない
)を除く。
"
∂λ
∂x, p(x)
#
=
∂λ
∂x1, . . . , ∂λ
∂xn
p(x) = 0, p = g,adfg, . . . ,adnf−2g
−2
積分可能性 (2)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論 散逸性
受動性
非線形系の安定余裕 機械系の制御 制御リアプノフ関数
システム制御理論特論 2014 年前期– 63 / 154
n
次元空間で
(n − 1)個のベクトル
g, adfg,. . . ,adnf−2gに直交する
0で ないベクトルは必ず存在する。
⇓
その直交する横ベクトル
ω(x)から、必ず
s(x)(∂λ/∂x) = ω(x)なる関 数
λ(x)および
s(x) (= 0)は作れるのか
?ただし、
s(x)はスケーリング関数。
答えは、否定的である。すなわち、さらに条件が必要となる。
→
フロベニウスの定理
フロベニウスの定理
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
x ∈ n
上の
q本の連立偏微分方程式、
Lp1λ = 0,. . . ,Lpqλ = 0を考 える。
(ベクトル場、
p1(x), . . . , pq(x)は線形独立
)
フロベニウスの定理
:この連立偏微分方程式が、局所的に、
n − q個の独立な解
λ1(x),. . . ,λn−q(x)を持つための必要十分条件は、ベ クトル場が張る空間
(=ディストリビューション
)、
Δ(x) = span{p1(x), . . . , pq(x)}
がインボリューティブであることである。
ベクトル場の張る空間
Δ(x)がインボリューティブであるとは、
[δ1, δ2] ∈ Δ, ∀δ1 ∈ Δ,∀δ2 ∈ Δ
となることである。
ベクトル場の必要条件 (B)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論 散逸性
受動性
非線形系の安定余裕 機械系の制御 制御リアプノフ関数
システム制御理論特論 2014 年前期– 65 / 154
条件を満たす
λ(x)が存在する必要条件は、
ベクトル場の必要条件
(B):ディストリビューション、
span{g(x),adfg, . . . ,adnf−2g}
がインボリューティブであることである。
状態厳密線形化可能のための必要十分条件
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
定理 状態厳密線形化可能であるための必要十分条件は、
ディストリビューション、
Δn = span{g,adfg, . . . ,adfn−1g}
の次元が
nであること。
ディストリビューション、
Δn−1 = span{g,adfg, . . . ,adfn−2g}
がインボリューティブであること。
の
2条件がなりたつことである。
必要性は、これまでの議論で明らか。
十分性は、制御則を構成することで示される。
制御則の構成法 (1)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論 散逸性
受動性
非線形系の安定余裕 機械系の制御 制御リアプノフ関数
システム制御理論特論 2014 年前期– 67 / 154
連立偏微分方程式
Lδλ(x) = 0 (δ ∈ Δn−1)の独立な解
λ(x)は
1個存在。
∂λ
∂x · [g,adfg, . . . ,adnf−1g] = [0, . . . , 0, Ladnf−1gλ]
= 0
条件より正則
⇒よって、これは非ゼロ よって、
Lgλ = LgLfλ = · · · = LgLnf−2λ = 0 LgLnf−1λ = 0
となり、
λ(x)を出力とすると相対次数は
n。
制御則の構成法 (2)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
座標変換
: z = Φ(x) z1 = λ(x)z2 = (Lfλ)(x) ...
zn = (Lnf−1λ)(x)
座標変換後の系
:˙ z =
⎡
⎢⎢
⎢⎣
0 1 0
... . ..
0 · · · 0 1 0 · · · 0
⎤
⎥⎥
⎥⎦z +
⎛
⎜⎜
⎜⎝
0 ... 0
Lnfλ + LgLnf−1λ · u
⎞
⎟⎟
⎟⎠
状態厳密線形化制御則
:− Lnfλ(x) v
例題 — 磁気浮上系 (1)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論 散逸性
受動性
非線形系の安定余裕 機械系の制御 制御リアプノフ関数
システム制御理論特論 2014 年前期– 69 / 154
磁気浮上システム
: Mz¨ = M G − K ·i z + z0
2
e = Ri + d
dt{L(z)i} L(z) = 2K
z + z0 + L0
e i
R
L
z M
Magnetic levitation system
z —
球と電磁石との距離
(ギャップ
) i —コイルに流れる電流
e —
入力電圧
M —球の質量
G —重力加速度
z0 —
ギャップの補正定数
R —電磁石の抵抗
(定数
)L(z) — inductance (z
の関数
) L0 —漏れ磁束による
inductance(
定数
)K (= µ0N2S/4) —
吸引力係数
(定数
)磁気浮上系 (2)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
e = es (
定数
)としたときの平衡点
:⎛
⎝zs
˙ zs
is
⎞
⎠ =
⎛
⎝
√Kes/(R√
M G) − z0 0
es/R
⎞
⎠
状態量
: x = (z − zs,z, i˙ − is)T入力
: u = e − es状態方程式
:˙ x =
⎛
⎜⎜
⎝
x2
G − K(x3 + is)2 M(x1 + zs + z0)2
φ(x)
⎞
⎟⎟
⎠ +
⎛
⎝ 0 0
1/L(x1 + zs)
⎞
⎠u
φ(x) = − 1
LL(x1 + zs)
Rx3 + 2Kx2(x3 + is) (x1 + z0 + zs)2
磁気浮上系 (3)
システム制御理論特論 2014 年前期– 71 / 154
g(x) =
⎛
⎝ 0 0
1/L(x1 + zs)
⎞
⎠
adfg = [f, g] =
⎛
⎜⎜
⎜⎝
0
2K(x3 + is)
M(x1 + z0 + zs)2L(x1 + zs) R
L(x1 + zs)2
⎞
⎟⎟
⎟⎠
ad2fg = [f, [f, g]] =
⎛
⎜⎜
⎝
− 2K(x3 + is)
M(x1 + z0 + zs)2L(x1 + zs)
∗∗
⎞
⎟⎟
⎠ (
詳細は省略。第一成分は非ゼロ
)条件
(A)は満たされている
rankΔ3 = rank{f, [f, g],[f,[f, g]]} = 3
磁気浮上系 (4)
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論
条件
(B)も満たされている
Δ2 = span
⎧⎨
⎩
⎛
⎝0 1 0
⎞
⎠,
⎛
⎝0 0 1
⎞
⎠
⎫⎬
⎭
であり、第一成分は必ず
0。
[g,[f, g]] =
⎛
⎜⎜
⎝
20K
M(x1 + z0 + zs)2L(x1 + xs)2 0
⎞
⎟⎟
⎠ ∈ Δ2
⇒ Δ2
は
involutive。
λ = x1
を出力と取って入出力線形化をすればよいことがわかる。
「状態厳密線形化」のまとめ
はじめに
非線形システムの表現 解の存在と一意性 厳密線形化とは 入出力厳密線形化 ゼロダイナミクス 状態厳密線形化 基本的考え方 Lie 括弧積 出力関数の条件 条件1 の変形 条件2 の変形 λ の条件
ベクトル場の独立性 条件 (A)
積分可能性
フロベニウスの定理 条件 (B)
必要十分条件 制御則の構成法 例題
まとめ
Lyapunov 安定論 散逸性
受動性
非線形系の安定余裕 機械系の制御 制御リアプノフ関数
システム制御理論特論 2014 年前期– 73 / 154
状態フィードバックと座標変換で、非線形システムを厳密に線形化 する。
相対次数が
nとなる出力があるか否かが、可制御な線形システムに 変換できるための条件。