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術後7〜9ヵ月 左膝関節経過良好。28年2月2日よ りSM再投与開始,1日0.59を37日投与して3月10日

(術後7.5ヵ月)右膝関節成型術及関節挿入膜作製術を 施行。術後Pc 20σ万SM1日0.59を43日聞次でINAH 投与。3月26日より太陽燈10回。レ線1関節裂隙に挿 入きれた骨は骨性癒合す。

術後10〜12ヵ月 左膝経過良好。術後11ヵ月(昭和28 年6月)右膝手術(入換骨頭)。両膝補助器装用し7月

1日退院す。レ線:骨性癒合更に増強。

術後13〜18ヵ月 橘擬経過良好。170。位強直。四肢起 立可能。補助器は術後13ヵ月で除去Q赤沈39と76。術 後17ヵ月で右膝(レジン)の補助器除去。L・線:骨萎 縮は著明に恢復し切除縁やや硬化様。骨新生著明。内 側に移植された自家骨は両切除縁と生着している。

術後19〜24ヵ月 170。位強直。経過臭好。赤沈15と 35。レ線:完全な骨性癒合。

術後25〜30ヵ月 170Q位強直。経過良好で1日中歩き 廻っても疲れない。赤沈18と20。レ線:前張。

 症例第75

姓名 中0川0 10才 ♂ 右股関節結核兼左膝関節 結核

家族歴 父母と妹,姉結核で療養中。

術前経遍と症状 4才頃から左膝関節結核となり補助 器装用。5才の時(昭和24年)右股関節結核を併発。

膿瘍を形成し穿刺緋膿数回。最近急激に痙痛を訴え歩 行不能となり受診。26年10月初診。11月左膝関節のみ 補助器装用。右股関節は骨頭大転子部に圧痛なし。28 年1月よりINAH投与開姶。同年4月入院。持続牽引 10日の後ギプス包帯。29年2月9日再入院。INAHを 終了(1年間服用)。2月13日よりPAS, SM併用療法 開明(PASlM6g, SMは週2回),3.5週で手術。

術前右股関節は僅かに屈曲可能。内外転不能。落痛な く膿瘍癒孔なし。左膝関節は良性肢位に固定。落痛膿 瘍塵孔なし。赤沈10と26。レ線:寛骨臼蓋骨頭の骨破 壊は極めて著明であるが辺縁の硬化は中等度。しかし 寛骨臼蓋臼底等には所々に病的透明巣あり。

手術時病期 置旧慢性期。

手術月臼 昭和29年3月9日。

手術々式 非定型的切除術と関節外固定術。

手術所見大転子を墾切し,大腿骨頭を露出せんとす るに癒着強く,しいて内掬した所転子下に骨折を起 す。関節周辺に結核性肉芽がないので寛骨臼蓋に小溝 を作り大転子を遊離してこの溝に挿入,大腿骨の繋切 面に銀線縫合して関節外固定術を併用。

術後経過

術後1ヵ月 一期癒合。術後SM, PAS2適で副作 用のためPASを中止, SM, INAH併用とする。術 後1ヵ月で退院。赤沈38と61。

術後2〜3ヵ月 創の経過一子。退院後難聴に気付 く。直ちにSMを中止するに次第に治る。レ線:切除 部辺縁稽明瞭化,骨萎縮稽恢復。

術後4〜6ヵ月

二更後7〜9ヵ月 線:骨新生。

術後10〜12ヵ月

経過臭好。ソ線:骨硬化増加す。

良性肢位に強直。患肢起立可能。.レ

経過良好。レ線:移植骨は母床と完 全に骨性癒合を営む。萎縮は著明に恢復し破壊部の輪 廓明瞭。

 症例第76

姓名 根○本0 18才 ♂ 右股関節結核 家族歴姉と兄が肺結核で死亡。

術前経過と症状 3才の時右股関節結核で病的脱臼。

7才の時勢股関節に腫脹慈撃発現し穿刺排膿。11才の 時右啓部を強打し再び膿瘍癒孔を形声。次で敗血症と なる。約1年目治癒。その後寒冷時評は長途歩行時日膝i 関節部に写譜を覚え肢位矯正の目的で骨切術を凹く。

昭和28年5月目受診3ヵ月前)再び前記旗孔の部に膿 瘍を形成しその後2・V3回の切開を受く。2日前よ り発熱,Pc,クロPマイセチンを段与。28年8月14日 一664一

連言直ちに入院。豊里3個口濃厚膿中等量乾酪様物を 含む。葡菌陽性。同月15日よりSM並びにPc投与開 姶。SM1日19を22日間,Pc 700万単位を投与するに

9月29日瞳孔は閉鎖す。9月5日以後はSMを週2回 としINAHを併用,4.5週の後手術。術前漏壷差9cm。

肢位屈曲25Q,自動運動0。〜30。可能。患肢起立可能。

痩孔は手術1週間前に閉鎖す。赤沈3と5。レ線:骨 頭及び頸部は完全に破壊消失し高度の大転子高位を示 す。骨萎縮は軽度。所々に骨膜の肥厚をみる。

手術時病期 陳旧慢性期。

手術月日 昭和28年10月6日。

手術々式 骨切術と固定術。転子下身切術を行い上位 骨片を外方に引き出す事によって(関節窩を清掃した 後に)外転位として創外面定器で固定する。

術後経過

術後1ヵ月 手術当日より発熱38Q〜390C約10日間続 く。よって創外藩定器を除去す。術後5日抜糸2糸行 うに濃厚砂中等量。手術創部と唇面に圧痛あり。オー レオマイシン100mgを8日並連用,サイァジン朝夕 2筒を17日間投与するに排膿は非常に減少した。SM は術後18日で終了し10月24日よりINAH単独投与。赤 沈105と1280

術後2〜3ヵ月 創は緑膿菌混感あるも次第に排膿減 少し29年1月10日術後3ヵ月にて自然閉鎖す。赤沈4 と13。レ線:転子下で骨切り術が行われ末稽端を関節 窩内に押し込んだ像を示す。病巣らしきものをみず。

骨萎縮蕨復,硬化新生を認める。

術後4〜6ヵ月 経過良好。術後5ヵ月に補助器完成 して退院。赤沈4と8。レ線:骨切り部がすでに骨性 癒合をし骨硬化を増加する。

術後7〜9ヵ月 経過良好。術後8ヵ月補助器を短 縮。患肢起立は術後9ヵ月で可能となる。レ線:寛骨 臼蓋に骨切り部上端が接着して体重を支える。骨硬化

著明。

INff10r一・12ヵ月 経過粗面。手術前よりも歩行がよほ ど楽になった。術後11ヵ月補助器を完全除去。

術後13〜18ヵ月 完全強直。経過臭好。レ線:病的所 見をみず。

 症例第77

姓名 松○村0 28才 ♂ 左膝関節結核 家族歴 兄,姉結核で昭和12年死亡。

術前経過と症状 昭和24年9月殿風の出水中を歩行し 流木で左膝関節を強打。以来歩行時に疹痛。当時左化 膿性膝関節炎の診断下に治療を受く。その後膝関節の 落痛は益々激しくなり昭和26年1月某病院に入院。同

年3月穿刺液にTB菌を証明,以後SM,PAS,

Pc,ダイアジンの投与,ギプス固定,膝蓋骨捌出術等

を受けたが激痛緩解せず。同年10月当科受診。伸展位 に大腿より足尖までのキプス翻帯をかけ僅かの動作で 激痛あり。膝関節周囲に6個の塵孔,葡菌陽性。ただ

ちに入院。腰部より足尖までのキプス固定。葡三三感 に対しPc 300万投与。12月4日SM1日0。59投与開 始。10目後に手術。レ線:大腿骨脛骨の関節面は原型 を留めるが輪廓は甚だ不明瞭で関節裂隙は狭い。一部 に結合織性,一部に骨性癒合を起していると思われる。

大腿骨の内外上頴部に軽度の骨膜肥厚。骨萎縮は全般 に高度に認められる。

手術時病期 陳旧慢性期或は急性期のやや鎮静せるも

の。

手術月日 昭和26年12月13日。

手術々式 定型的切除術と自家骨固定。

手術所見 関節腔内には比較的濃厚な膿汁と乾酪様物 を満し結合織の増生が皿盛で部分的に骨性癒含あり。

脛骨及び大腿骨を約1cmの厚さに切除するに脛骨外 願に充血を伴う病巣,大腿骨の顯国辱に充血のみを来 せる部あり。其他の部分は高度の骨疎霧。

術後経過

術後1ヵ月 術後1週で手術創の化膿を来す。術後1 ヵ月でSM終了。赤沈60と80。レ線:大腿骨脛骨の関 節面は何れも切除され両切除面は相接す。脛骨粗面の 一部を大腿骨下端に架橋して関節固定術に供す。骨萎 縮はやや増加。

術後2〜3ヵ月 化膿せる手術創は術後2カ月(2月 20日)で閉鎖。翌21目よりSM1日1.Ogを10日間再 投与(化膿に対して)。レ線:骨萎縮の恢復は未だ明か でないが切除部辺縁は硬化し関節固定が完了しつつあ

り。

後術4〜6ヵ月局所並に全身状態は良好。術後5ヵ 月補助器を装着して退院(27.5.ユ0)。レ線:骨萎縮薄 々恢復。切除部辺縁の骨硬化が増加し切除面の骨性癒 合が相当に進行。

術後7〜9ヵ月 経過良好。レ線:骨性癒合を更に増

加。

術後10〜12ヵ月 経過良好。術ff 1年で患肢起立が可 能。レ線:大腿骨脛骨間に骨性癒合は略々完了。

術後13〜15ヵ月 経過良好。術後1年1ヵ月補助器を

短縮。

術後19〜24ヵ月 経過良好。膝関節は完全強直す。赤 沈10と25。レ線:骨萎縮は著しく恢復し大腿骨,脛骨 閻に骨梁が交通し完全な骨性癒合を思わせる。

術後25〜30ヵ月 経過良好。180。位完全強直。レ線:

前同。

術後31〜36ヵ月 経過良好。完全強直。肢長差4cm。

癩痕の多いこの様な症例は後日の運動性は望み得な 一665一

い。補助器筒装用中。赤沈10と18。レ線:前倒。

 症例第78

姓名 宮○田0 30才 ♂ 右肩関節結核兼IH腰椎 カリエス

術前経過と症状 3年前から右肩関節部に痩孔。1年 前から運動障害。昭和29年3月7日入院。筋萎縮中等 度。上腕外側部に刺毛1個。排膿中等量。葡菌混感。

圧痛なし。3月12日SM, PAS併用開始。3月18目 よ.りPc 200万丁目。耳目キプス固定(腰椎カリエスあ るため腰部迄)。PAS, SM併用4週間の後手術。

tz線:肩関節部は高度の骨萎縮を来し関節窩及び骨頭 に破壊を:有す。関節窩には病的透明巣があり関節窩辺 縁に破壊を有す。骨頭,関節面の輪廓は不明瞭となり 内側部に破壊をみる。又外科頸部には数個の病的透明 巣と骨破壊を有す。結節部には軽度の骨膜肥厚と思わ れる部があってやや硬化様像を呈す。

手術時病期 陳旧慢性期。

手術月日 昭和29年4月7日。

手術々式 病巣の艶出と関節固定術。

術後経過

術後1ヵ月 一期癒合。赤沈66と84。

術後2〜3ヵ月 術後6週PAS中止, INAH開始。

術後10週でSMとINAHを終了して退院。経過臭好。

中等度の可動性あり6術後100目で補助器を除去し始 める。赤沈34と64。v線:肩峰と上腕骨切除端聞に骨 串が移植され関節窩には骨細片が移植されている。

 症例第79.

姓名 目○代0 25才 ♂ 左股関節結核 家族歴 兄2入肺結核で死亡。

術前経過と症状 這う頃から左股関節結核に罹患し6 才の時か、ら約3年聞当科で加療し軽快。昭和27年3月 再び大腿部に落窪を覚え来院。左大腿骨外側部に碗豆 田の疲孔1個。排膿中等量。葡菌質感。ギプス画定を 行う。同年6月17日入院。7月2日INAH開始。7月 10日痩孔早出術を行うも再び旧無闇部に撰孔形成。10

月 17日INA Hを中止。11月20日痩孔は自然閉鎖。同日 INAH再開。12月27日i日一別部に膿瘍形成,穿刺誹膿

O. 5cc。28年1月18日INAH中止。次でSM投与開始 し4週で手術6術前;左大腿中央外側蔀の旧痩目部に 膿の下腿を認め穿刺で約0.5ccの濃厚膿を得た。内転 位に硬直し可動性なし。赤沈6と7。レ線:関節窩を

中心とした骨盤並びに大腿骨に高度の骨硬化をみる。

臼藍が破壊して急峻となり骨頭及び頸部が破壊消失し

.て大転子は著しく高位を示す。臼底から臼蓋にかけて 輪廓明瞭な病的透明巣を有す。ただし之が果して真の 病巣なりや否や不明。2〜3個の腐骨を有す。又大転 子基底部に梅実大の円形病的透明巣あ・り。

手術時病期 陳旧慢性期。

手術月臼,昭和28年2月17日。

手術々式 部分的切除術と関節固定術。

手術所見 α1ier切法。大転子を墜切するに小指頭大 の骨膿瘍を認む。関節腔に乾酪様物及び結核性肉芽を 充満。前述の大転子の病巣を掻爬して進むに病巣は頸 部に迄達す。関節腔を掻爬し大転子,骨頭及び寛骨臼 より示指頭大〜栂指頭大の骨片数個をとり寛骨臼に充 湿す。次で大腿骨切除端の上端を臼藍に衝突させた位 置で固定する。

術後経過

術後1ヵ月  ・一 期癒合。赤沈40と57。術後11日SM終 了・次でINAH再投与。レ線:病巣の輪廓明瞭化し大 転子の内縁が寛骨臼藍に接した位置で関節固定が行わ れている。又臼蓋には小骨片の移植をみる。

術後2〜3ヵ月 創の経過良好。赤沈5と226術後2 ヵ月で退院。レ線:切除部の輪廓は明瞭化し大転子部 が臼蓋に陥入した状態になって関節固定の目的が達せ

られている。

術後4〜6ヵ月 経過良好。多少運動性を右すると思 われる。術後6ヵ月で歩行用鐙を除去。赤沈5と24。

レ線:骨硬化は更に進み部分的に骨新生をみる。臼蓋 と大転子間には輪廓明瞭な裂隙を有す。

術後7〜9ヵ月 経過良好。術後8ヵ月より再びINAH 投与。レ線:風前同。

術後10〜12ヵ月 経過良好。ほとんど強直す。術後10 ヵ月で患肢起立可能となる。赤沈1と5。レ線:骨硬 化,骨新生著明となり臼蓋と大転子聞の骨性癒合が進 んだと思われる。

術後13〜18ヵ月 経過良好。術後1年4ヵ月補助器を 短縮。ほとんど不動。赤沈9と22。レ線:関節の骨性 癒合が著しく進捗したが之に伴って内転位をとって来

た。

術後工9〜24ヵ月 経過良好。全く不動。レ線:臼蓋と 大転子部の骨性癒合がほぼ完了し骨硬化が著明になり 病的透明巣を認めない。但し内転位が著明となる。

 症例第80

姓名 宮○栄0 30才 ♀ 左肩関節結核

既往歴 昭和26年4月肺結核。気胸を1年4ヵ月続け PAS3.5カ月間服用す。肺結核は肩関節結核の発病 3ヵ月後より軽快。

術前経過と症状 昭和26年6月より左肩関節部に腫脹 慈痛挙上制限。27年1月初診。同年8月入院。ギプス 固定。27年8月よ』閧hNAH 5ヵ月間服用,27年10月退 院。その後補助器を装着し手術前こは上腕下端に止 む。  28年8月再入院。9月2日よりSM開始。0.5gを 21日間投与後手術。術前,・左肩関節部の筋萎縮中等度。

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ドキュメント内 骨関節結核の関節切除術後のレ線学的観察 (ページ 38-47)

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