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主観評価実験

ドキュメント内 湿潤綿布の主観評価に関する研究 (ページ 60-64)

第 5 章 湿潤綿布の温度が印象評価に与える影響

5.2 主観評価実験

本実験では,

SD

法を用いた主観評価実験を行うため,第

3

章にて選定した

8

語に対して,それぞれの反意語を当てはめ,各評価語対を構成した.表

5.1

に構 成した

8

つの評価語対を示す.

53

5.1 評価語対

5.2.1 実験条件

実験では,綿布の温度を,5 ℃,15 ℃,30 ℃,45 ℃,60 ℃,および

75

℃ の

6

種類とし,室温は,文献14) を参考に

20

℃,25 ℃,および

30

℃の

3

パタ ーンとした.室温への順応時間は,文献15) の曝露時間を参考に

10

分間とした.

湿度は,50 ± 10% RHとした.実験は春季 (5月中旬 ~ 6月上旬),夏季 (7月 中旬 ~ 8月中旬),秋季 (10月中旬 ~ 11月上旬) および冬季 (12月下旬 ~ 1 月中旬) の合計

4

回行った.実験試料は,全て未使用の綿布を使用し,製造の際 に付着した汚れや糊を除去するために一度洗浄処理を施した.

なお,綿布のサイズは,前章の実験13) で高評価であった

30 cm × 30 cm

に統 一した.残留塩素濃度は

100 ppm

以下とした.また,宮川らの報告4) を参考に,

最も快適と思われる水分率は,湿潤時重量が標準乾燥時重量の

2.5

倍になるよう に設定した.よって本実験では,標準乾燥時重量

27.5 g

に対して湿潤時重量が

68.8 ± 2 g

になるように水分率を調整し,水分量の変化を避けるためにラッピン

グフィルムで包装した.表

5.2

に実験で使用した試料の詳細を示す.

嫌いな

好きな

ありふれた

珍しい

冷たい

熱い

肌触りの悪い

肌触りの良い

安っぽい

高級感のある

気持ち悪い

気持ち良い

固い

柔らかい

乾いた

湿った

54

5.2 実験試料

5.2.2 実験方法

被験者は,室温

20

℃,25 ℃,および

30

℃のいずれかに設定された実験室 に入室し,順応時間として

10

分間,椅座状態で待機した後,以下の手順で主観 評価を行った.被験者には,

6

種類の温度に設定した綿布の中からランダムに一 本手渡し,手を拭かせた後に,

8

語の評価項目中の

1

語に対して,

1

~ 5まで (1:

×××,

2:

やや×××,

3:

どちらともいえない,

4:

やや◯◯◯,

5:

◯◯◯) の

5

段階で評価させた.実験で用いた評価シートを図

5.1

に示す.綿布の使用方法 については,被験者全員に両方の手の平のみをまんべんなく拭うよう指示した.

被験者には,各綿布を評価し終えた後,次に使用する綿布の評価に影響を与え ないよう,手をタオルや扇風機で十分に乾燥させるよう指示した.その後,先 ほどと同じ温度の綿布を被験者に手渡し,別の評価語に対して

5

段階で評価さ せるという試行を

8

つ全ての評価語について回答するまで繰り返した.そして,

全ての評価語について回答した後,被験者には別の温度の綿布を手渡し,全て の温度の綿布を回答するまで同様の手順を繰り返し行った.

なお,他の室温における実験は,日をあらため同様の順応時間を設けて実施 した.本実験における季節ごとの

1

人当たり総試行回数は,実験規模,および

糸番手 パイル長

(Ne) 経密度/2.54 cm 緯密度/2.54 cm (mm) 乾燥時 湿潤時

20/2 13 13 3.0 305.3 763.7

厚さ サイズ 織組織

乾燥時 湿潤時 (mm) (cm × cm)

27.5 68.8 1.30 30 x 30 平織り

織物密度 織物重量 (g/m2)

重量 (g)

55

綿布温度の測定精度を考慮し,144 試行 (綿布の温度

6

パターン×綿布の提示回 数

8

回×室温

3

パターン) である.

5.1 実験評価シート

5.2.3 被験者

被験者は,春季

18

名 (男性:9名,女性:9名),夏季

14

名 (男性:6名,女 性:8名),秋季

15

名 (男性:7名,女性:8名) および冬季

15

名 (男性:7名,

女性:8名) の合計

62

名とした.被験者は,繊維に関して専門知識のない

20

歳 から

25

歳の大学生および大学院生とし,綿布に関する官能検査の未経験者とし た.本来であれば,季節ごとの実験において同一被験者であることが望ましい が,全実験を通して同一被験者は確保することが困難であった.このため,実 験結果については対応のない分散分析を実施することとした.

嫌いな 柔らかい

固い 湿った

乾いた きれいな

肌触りの悪い 肌触りの良い

安っぽい 高級感のある

気持ち悪い 気持ち良い

5

嫌いな 好きな

ありふれた 珍しい

冷たい 熱い

やや どちらとも言えない やや

1 2 3 4

56

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