中国の日本語教科書では「提案」、「仮説」、「願望」、「放任」の「たら」「ば」複文 は提示されているが、本研究の調査の結果、すなわち、省略の選択をたとえ正しくて も、必ずしも機能を理解しているとは限らないことから、学習者は「たら」「ば」言 いさし文の形式の知識が持っているが、機能の面を明示的に提示しないと、実際の機 能の理解にまで到達できない可能性がある。そのため、ヘイズ・新里(2001)が指摘 している導入法を中国の日本語教科書に提言したい。ただし、「提案」の場合は、「た らどう」=「提案」のではなく、「たらどうですか」=「提案」のふうに導入すべきで あり、指導する際、「たらどうですか」と「たらどうします」における差異を認識さ せる必要があると思われる。ただ、この提案の有効性を実証するためには、今後更に 研究を積み重ねる必要があるだろう。
謝辞
本研究は様々な方から頂いたサポートによって完成することができました。
まず、本研究を進めるにあたり、ご指導頂いた教官の奥野由紀子先生に深く感謝の 意を表します。ご多忙中にもかかわらずいつも親切にご指導くださり、本研究の全般 に渡り多大なるご支援、とご協力をいただき、心から深く御礼申し上げます。また、
長谷川先生のゼミに入れさせていただきご指導を頂きました。また西郡先生からは構 想発表会や中間発表会でたくさんのご指導やアドバイスを頂きました。深く感謝いた します。最後に、本研究を完成させるまで、奥野ゼミの孟盈さんと西郡ゼミの高野さ んからいつも貴重な意見を頂きました。また、西郡ゼミの武内さんからいつも励まし を頂きました。心より感謝いたします。
参考文献
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,11
,129-15.参考辞書
『新世紀日漢双解大辞典』外語教学与研究出版社
添付資料
映像資料のシナリオ:
①(みくりは風見の家事代行のバイトをやめる。今日はそのバイトの最終日である。) みくり:今まで、ありがとうございました。
風見 :楽しかったです。
みくり:家事代行のいる生活どうでした。
風見 :楽ではあったけど、一人でもいいかな。
みくり:風見さんは結婚願望がない女性と付き合ったらいいんじゃないですか。
風見 :そんな人いるかな。
みくり:ほら、百合ちゃんだって。昔はともかく、今はもう他人と暮らすなんて考え られないって言ってます。そういう人を探せば。
『逃げるは恥だが役に立つ』
②(利佳子の夫から紗和に電話が入った。利佳子が家に不在であることを心配して電 話してきたと言うので、紗和は何か悪い予感を感じ、利佳子がいるはずのホテルへ と一人向かう。)
紗和:利佳子さんに何かあったのかもしれない。ホテルに行ってみる。
裕一郎:行くよ、一緒に。
紗和:大丈夫、一人で行く。
裕一郎:でも、何か危険な目に巻き込まれたら。
『昼顔』
③(会社で主任を担当している萌は、何度もミスを繰り返す部下の松下さんに話す。) 萌:松下さん、あんまり同じミス、繰り返さないでくれないかな?謝るこっちの身に
もなってもらいたいんだけど。
松下:ても…
萌 :何?
松下:いいえ。
萌 :いいわよ!言いたいことあるんだったら、言えば。
『肩ごしの恋人』
④(社長には女性秘書の康子がいた。彼女は社長のほか、拓也、橋本などと肉体関係 を持ち妊娠した。そこで、社長、拓也、橋本の 3 人が集まって殺害を計画する。) 社長:早く手を打たないと、取り返しのつかないことになるよな。康子が死んでくれ
れば。
『ブルータスの心臓-完全犯罪殺人リレー』
⑤(哲郎と理沙子が香りの実家に訪ねてきて、香りのお父さんに帰れと言われた。香 りのお母さんがこっそりと二人に会っていた。)
香りの母:すいません、先ほどは、主人の手前ああするしかなくて。
高 倉:大丈夫なんですか、お父様。私たちに会ってることが知れたら。
『片思い』
⑥(さとるは若葉を家政婦として雇いたいと母と相談する。) 麗子 :それで、この子を雇いたい?
さとる:うん、凛華がやめてから、ハウスグリーニング呼んだり、料理をデリバリー 頼んだり、何かと大変だったじゃん。若葉さんがいえば、そういうの全部や ってくれると思うから。
若葉:頑張ります。
息子:それに、凛華の推薦だから、間違いないと思うんだ。龍さんの知り合いでもあ るし。
龍 :若葉の作るめしはうまいですよ。
若葉:私のごはんはおいしいです。
母 :大丈夫なの?こんな子。
息子:お母さん、大丈夫。
母 :あなたがそうしたいならそうすれば。
『ごめん、愛してる』
⑦(半沢の勤める東京中央銀行は、西大阪スチールへの融資で 5 億円の不良債権を抱 え込むことになり、半沢は自身の運命を賭けて融資金の回収に動く。)
半沢:これはうちの支店にとどまらず、関西支部全体に関わる戦略案件になるはずで す。長年話も聞いてもらえなかった年商 50 億の優良先、その西大阪スチール にやっと食い込むことができたんです。そのことを理解していただければ。
『半沢直樹』
⑧(みくりは家事代行のバイトをしている。雇用主である津崎さんの具合が悪くて、
今日のバイトはなくなってしまう。) 百合ちゃん:バイトは?
みくり :津崎さんが具合悪くてなくなった。
百合ちゃん:置いてきたの?
みくり :えっ、だって雇用主に今日は帰れと言われたら従業員としては従うしか。
百合ちゃん:もう、変なとこ律儀なんだから、メールしてみたら。
『逃げるは恥だが役に立つ』
⑨(もうじき、披露宴が始まろうとするが、るり子がいきなり結婚をやめたいと言い 出す。そこで、新郎の代わりに萌が必死で説得するが、結局失敗してしまう。次は説 得に疲れた萌とるり子の会話である。)
るり子:やっぱり怒ってるってこと?
萌 :は-、しつこい。
るりこ:やめる、結婚なんてやめる。
萌 :あ、そう?じゃ、やめれば。
『肩ごしの恋人』
⑩(鞠子は自分が両親と顔が似ていないことを悩んでいて、おばあちゃんに確認した が、まだ信じられない。次の会話は鞠子と友人のめぐみの会話である。)
めぐみ:おばあちゃんがそんな嘘つかないでしょ。
鞠子 :うん……
めぐみ:そんなに信じられないならさ、戸籍を見てみれば。