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に示した。定時降水試料 84 件中 36 件で検出された。

ドキュメント内 環境放射能調査研究成果論文抄録集 (ページ 195-200)

2) ゲルマニウム半導体検出器による核種分析 測定結果を表 2 に示した。

137

Cs の検出は、土壌の 0‐5cm と 5‐20cm の両者とも 1/1 検体、

日常食の 1/2 検体、海産生物で 1/3 検体であったが、いずれも通常測定される値であった。ま た、その他の人工放射性核種はいずれの試料にも検出されなかった。

3) 空間放射線量率 名古屋市内の定点(北区辻町、当所敷地内)で測定した結果を表 3 に示した。シンチレー

ションサーベイメータによる測定は月 1 回で、それらの測定値の平均は 97 nGy/h(変動係数 3.0%) 、モニタリングポストによる測定は通年で、それらの月間平均値の平均は 40 nGy/h(変 動係数 1.8 %)で、いずれも通常測定される値であった。

3 結語 本年度は、いずれの調査項目においても特に異常は認められなかった。

1

定時降水試料中の全β放射能測定結果

( Bq/L )

(mm)

( MBq/km2 20 年 4 222.2 10 N.D 1.6 130 5 215.8 7 N.D 0.35 8.4 6 231.4 9 N.D 0.84 39 7 49.0 6 N.D 0.67 5.3 8 338.0 5 N.D 1.1 21 9 235.3 12 N.D 1.2 18

10 99.9 7 N.D 0.35 7.6

11 44.2 4 N.D 0.34 6.3 12 15.0 5 N.D 0.76 1.7

21 年 1 107.9 7 N.D 1.6 17

2 73.5 7 N.D 3.7 39 3 124.2 5 N.D 0.45 16

1756.4 84 N.D 3.7 1.7 ~130

3 244 N.D 7.0 N.D~ 89

「N.D」は不検出。

3

空間放射線量率測定結果

ト( nGy/h )

サーベイメータ ( nGy/h )

平成 20 年 4 月 37 48 39 93

5 37 48 39 96 6 37 52 40 96 7 38 51 40 100 8 38 59 41 104 9 38 56 41 97 10 37 51 40 98 11 37 48 40 97 12 37 45 39 96

21 年 1 月 36 51 40 96

2 38 54 40 94

3 37 49 39 95

36 59 40 93 ~ 104 97 3 35 74 40 87 ~ 101

95

* 平均値

186

-表

2

ゲルマニウム半導体検出器による核種分析測定調査結果

137Cs 前年度までの 過去3年間の値

採取年月

最低値 最高値 最低値 最高値

その他 の検出 された 人工放 射性核

大気浮遊じん 名古屋市北区 20.4~21.3 4 N.D

N.D N.D N.D なし mBq/m3

名古屋市北区 20.4~21.3 12

N.D N.D N.D

0.095 なし MBq/km2

上水 源水 犬山市継鹿尾 20.6 1 N.D

N.D

N.D なし

蛇口水 名古屋市北区 20.6 1 N.D N.D

N.D なし

mBq/L

1.6 2.1 12 なし Bq/kg乾土 0 ~ 5 cm

田原市

20.5 1

87 120 590 なし MBq/km2

0.98

2.0 14 なし Bq/kg乾土

5~20 cm

田原市

20.5 1

110 320 1600 なし MBq/km2

精 米 名古屋市北区 20.12 1 N.D N.D N.D なし Bq/kg

大 根 田原市 20.5 1 N.D

N.D

N.D なし

ホウレン 田原市 20.5 1 N.D

N.D

N.D なし

Bq /kg

牛 乳 名古屋市北区 20.8 1 N.D

N.D

N.D なし Bq/L

名古屋市 20.6, 11 2 N.D 0.026 N.D

0.038 なし Bq/人・日

海 水 常滑市小鈴谷沖 20.10 1 N.D

N.D

N.D なし mBq/L

常滑市小鈴谷沖 20.10 1 N.D N.D

2.5 なし Bq/kg乾土

き す 知多郡南知多町 20.5 1 0.12

N.D 0.046 なし

知多郡南知多町 20.5 1 N.D

N.D

0.042 なし

知多郡南知多町 21.2 1 N.D N.D

N.D なし

Bq/kg

「N.D」は不検出。

三 重 県 に お ける 放 射 能 調 査

Ⅴ-24

三重県保健環境研究所 吉村英基 森 康則 前田 明 志村恭子 1.緒 言

三重県では、昭和63年から文部科学省の委託業務を受託し環境放射能調査を行 っている。今回は、平成20年度に実施した調査の概要について報告する。

2.調査の概要 1) 調査対象

降水(定時採取)の全β放射能、サーベイメータ(月1回)及びモニタリン グポスト(連続測定)による空間放射線量率の測定、大気浮遊じん(3ヶ月単 位 、降下物(月間採取 、陸水(蛇口水、淡水 、土壌、精米、野菜類(だい) ) ) こん、ほうれんそう 、茶、牛乳、日常食及び海産生物(まだい、あさり、わ) かめ)計31試料のγ線スペクトロメトリーによる核種分析を実施した。

2) 測定方法

、 、 、 、

試料採取 前処理 全β放射能 空間放射線量率の測定及びγ線核種分析は 文部科学省編「環境試料採取法」、「全ベータ放射能測定法」、「連続モニターに よる環境γ線測定法」、「ゲルマニウム半導体検出器等を用いる機器分析のため の試料の前処理法」、「ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線スペクトロメ トリー」及び平成20年度環境放射能水準調査委託実施計画書に従った。

3) 測定装置

β線自動測定装置:アロカβ線自動測定装置JDC-3201 NaIシンチレーションサーベイメータ:アロカTCS-171 モニタリングポスト:アロカMAR-21

γ線核種分析装置:CANBERRA GC2519-7500S/RDC DSA-2000 4) 調査結果

全β放射能調査結果は表1に示した。94検体のうち7検体で検出となり、測 定結果はN.D~0.8Bq/Lであった。検出となった検体については核種分析を行っ たが人工放射性核種は検出されなかった。

空間放射線量率測定結果は表2に示した。モニタリングポストによる連続測 定の結果は42.8~68.0nGy/hの範囲で推移し、例年と同レベルの値を示した。

ゲルマニウム半導体検出器による核種分析測定調査結果は表3に示した。降 下物、土壌(表層 、茶、魚類(まだい)において Csが検出されたが、過去) 137 3年間の結果と比較して同程度の値であった。その他に人工放射性核種は検出 されなかった。

3.結 語

本年度実施した環境試料等の放射能及び空間放射線量率は、ともに前年度から の過去3ヵ年の値とほぼ同程度の値を示し、特に異常な値は認められなかった。

ドキュメント内 環境放射能調査研究成果論文抄録集 (ページ 195-200)