救 い を 求 め る
」、 7「 主 人 公 の 変 貌」
、 8
「 源 氏 に 迎 え ら れ る
」 等 の 要 素 が 共 通 す る
。
二
『 賢 愚 因 縁 経
』 巻 第 二 「 波 斯 匿 王 女 金 剛 品 第 八
」 に つ い て
末 摘 花
・ 蓬 生 巻 と 玉 鬘 巻 の 構 成 や 主 人 公 の 要 素 に 共 通 点 が 見 ら れ る と い う こ と は
、 末 摘 花 と 玉 鬘 が 造 型 さ れ た 根 底 に
、 作 者 は 同 じ 資 料 を 用 い た こ と が 考 え ら れ る
。 そ こ で 考 察 を 進 め る に あ た り
、 重 要 な 糸 口 に な る と 思 わ れ る の は
、 第 一 章 と 第 二 章 に お い て 主 人 公 と の 関 わ り を 論 じ た 金 剛 醜 女 説 話 で あ る
。 あ ら た め て 二 人 の 共 通 点 と
、 金 剛 醜 女 説 話 と の 関 わ り に つ い て 再 考 し て お き た い
。 次 の 1 か ら 7 は
、 金 剛 醜 女 説 話 の 原 拠 で あ る 賢 愚 経 と
、 末 摘 花 と 玉 鬘 の 共 通 点 と 一 致 す る と 思 わ れ る 箇 所 で あ る
。 1
主 人 公 の 登 場 賢 愚 経 の 巻 頭 は
、 如
レ
是 我 聞
。 一 時 仏 在
二
舎 衛 国 祇 樹 給 孤 独 園
一
。 爾 時
、 波 斯 匿 王 最 大 夫 人 名 曰
二
摩 利
一
。 時 生
二
一 女
一
。 字
二
波
ク ノ
キ ヌ
ハ イ マ シ キ
ノ
ニ
ノ
ノ
ヲ フ
ト
ニ ム
ヲ
ス
闍 羅
一
。晋 言
二
金 剛
一
。
( 賢 愚 経
・ 三 五 七
)
ト
ニ フ
ト
「 こ の よ う に 私 は 聞 い た
。 あ る 時
、 仏 は 舎 衛 国 の 祇 樹 給 孤 独 園 に お ら れ た
」 と い う 言 葉 で 始 ま り
、 仏 と 金 剛 醜 女 が 登 場 す る
。 末 摘 花
・ 玉 鬘 巻 は
、 源 氏 の 亡 き 夕 顔 へ の 追 慕 と
、 そ の 源 氏 の 思 い か ら 末 摘 花 や 玉 鬘 の 物 語 が 始 ま る こ と を 暗 示 す る 言 葉 で は じ ま る
。 巻 頭 に そ の 巻 の 主 人 公 を 登 場 さ せ る の は 常 套 手 段 と い え る が
、 源 氏 と 末 摘 花
、
源 氏 と 玉 鬘
、 仏 と 金 剛 醜 女 の 関 係 は
、 救 済 者 と 救 済 さ れ る 関 係 が 一 致 す る
。 2
主 人 公 の 父 方 の 血 筋 の 高 さ 金 剛 醜 女 は 舎 衛 国 の 波 斯 匿 王 の 娘 で
、 末 摘 花 と 玉 鬘 の 父 方 は 皇 族 の 血 筋
( 第 一 節 2
) で あ る こ と か ら
、 父 方 の 血 筋 の 高 さ が 共 通 す る
。 3
人 と 親 し ま ず 身 を 隠 す 波 斯 匿 王 は
、 生 ま れ た ば か り の 娘 の 顔 を 見 て
、 便
勅
二
宮 内
一
。 懃
レ
意 守 護
、 勿
レ
令
二
外 人 得
一 レ
見
レ
之 也
。 所 以 者 何
。 此 女 雖
二
醜 形 不
一 レ
似
レ
人
、 然 是 末 利 夫
チ ス
ニ
ニ シ ヲ
シ
レ シ ム ル コ ト
ニ エ
ル コ ト ヲ
ゾ
ノ ノ モ
ト
ニ
ド モ レ
人 所
レ
生
。 此 雖
二
醜 悪
一
、 当
三
密 遣
レ
人 而 護
二
養 之
一
。
( 賢 愚 経
・ 三 五 七
)
ノ ナ リ ム
レ モ
ト
ベ シ ニ ハ シ テ ヲ
ヲ
す ぐ に 宮 内 に
、 意 を 懃 ろ に 守 護 し
、 外 人 に 娘 を 見 せ て は な ら な い と 王 命 を 下 す
。 理 由 は
、 人 と は 思 え な い
「 醜 い 容 貌
」 で あ る け れ ど も
、 末 利 夫 人 の 生 ん だ 娘 な の で
、 密 か に
「 人
」( 乳 母
) を 遣 わ し て 護 養 す る べ し と 命 ず る の で あ る
。「 外 人
」 は 宮 外 の 人 の こ と で
、 文 脈 か ら
、 末 摘 花 の
「 人 疎 う も て な し
」( 第 一 節 3
)、 玉 鬘 の
「 館 の 人 に も 知 ら せ ず
」「 人 に 見 せ ず
」 の
「 人
」( 第 一 節 3
) に 対 応 す る と い え る
。 末 摘 花 と 玉 鬘 が 外 の 人 と 親 し ま ず 姿 を 見 せ な い 暮 ら し 方 は
、 金 剛 醜 女 が 外 人 に 姿 を 見 せ な い 状 況 と 同 じ と い え る
。 4
結 婚 の 適 齢 期 金 剛 醜 女 は
、 醜 悪 で あ る 為 に 密 か に 養 護 し て 育 て ら れ る
。 そ し て
、
当
三
密 遣
レ
人 而 護
二
養 之
一
。 女 年 転 大
。 任
二
当
レ
嫁 処
一
。
( 賢 愚 経
・ 三 五 七
)
ニ シ テ ヲ
ヲ
ナ リ
タ リ
ニ
と
、「 年 転 大 な り
。 当 に 嫁 ぐ べ き 処 に 任 た り
」 と 嫁 ぐ 年 齢 に 達 す る
。 末 摘 花 は
、 命 婦 の 手 引 き に よ り 源 氏 が 通
う た た
た へ
う こ と か ら 適 齢 期 と い え る
。 玉 鬘 は
、「 こ の 君
、 ね び と と の ひ た ま ふ ま ま に」
( 第 一 節 3
) と
、 乳 母 や 乳 母 子 に 守 ら れ な が ら 適 齢 期 を 迎 え る
。 三 人 の 姫 君 は
、 密 か に 乳 母 に 育 て ら れ 適 齢 期 を 迎 え る こ と が 共 通 す る
。 5
主 人 公 の
「 か た は
」 金 剛 醜 女 の 容 姿 は
、 其
女 面 類
( 6
、)
極 為
二
醜 悪
一
。 肌 体 麁 渋
、 猶 如
二
駝 皮
一
。 頭 髪 麁 強
、 猶 如
二
馬 尾
一
。
( 賢 愚 経
・ 三 五 七
)
ノ ノ
メ テ リ
ク
ノ
ク
ノ
と
、 面 貌 は 極 め て 醜 く
、 肌 は 粗 く 駝 皮 の よ う で
、 頭 髪 は 荒 く 堅 く
、 馬 の 尾 の よ う で あ る
。 こ の よ う な 極 端 な 醜 さ は
、 第 一 節 5 に 挙 げ た よ う に
、 末 摘 花 の 人 離 れ し た 醜 貌 と 共 通 し
、「 か た は
」 と 言 っ て も よ い だ ろ う
。 玉 鬘 は 決 し て 醜 女 で は な い が 乳 母 に よ り
「 か た は
」( 第 一 節 5
) と 噂 さ れ る こ と か ら
、 三 人 は「 か た は」 の 要 素 が 共 通 す る
。 6
前 世 の 罪 の 自 覚 と
、 仏 菩 薩 を 念 ず る 金 剛 醜 女 は
、 自 分 が 醜 い こ と を 悩 み
、 彼
女 心 悩
、 自 責
二
罪 咎
一
。 而 作
二
是 言
一
。 我 種
二
何 罪
一
、 為
レ
夫 所
レ
憎
、 恒 見
二
幽 閉
一
。
( 賢 愚 経
・ 三 五 七
)
ノ ハ
ミ
ノ ム
ヲ
サ ク
ヲ
ハ ヱ ノ ヲ
ニ ノ
ニ ル ヤ
ヲ
と 自 ら の 罪 咎 を 責 め て
、 我 は 何 の 罪 を 植 え て
、 夫 の 為 に 憎 ま れ
、 常 に 幽 閉 さ れ る の か と 嘆 く
。 こ の 罪 咎 が 前 世 の 行 い に よ る も の で あ る こ と は
、 賢 愚 経 の 後 半 に 父 王 が
、 此
女 宿
殖
二
何 福
一
、 乃 生
二
豪 貴 富 楽 之 家
一
。 復 造
二
何 咎
一
。 受
二
醜 陋 形
一
、 皮 毛 麁 強
、 劇 如
二
畜 生
一
。
ノ ハ さ き の よ ニ ヱ ノ ヲ
チ ル ヤ
ニ
タ リ ノ ヲ
ケ
ノ ヲ
シ ク ク
ノ
( 賢 愚 経
・ 三 五 八
) と
、 娘 は 宿 世 に お い て
、 ど の よ う な 福 を 殖 え
、 豪 貴 富 楽 の 家 に 生 ま れ る こ と が で き た の か
。 ま た 何 の 咎 を 造 り 醜 陋 形 を 受 け て
、 畜 生 の よ う で あ る の か と
、 仏 に 娘 の 前 世 の 因 縁 を 聞 く 言 葉 か ら も 解 る
。 そ し て 金 剛 醜 女 は
、「 心ヲ
遥 礼
二
世 尊
一
、 唯
、 願 垂
レ
愍
」( 賢 愚 経
・ 三 五 七
) と
、 仏 に 愍 み を 垂 れ よ と 願 う の で あ る
。 第 一 節 6 で 考 察 し た よ
ニ シ
ヲ
ク ハ レ ヨ ヲ
う に
、 末 摘 花 は
「 わ が 身 は 憂 く て
」 と
、 玉 鬘 も
「 い か な る 罪 深 き 身
」 と
、 自 ら の 前 世 の 罪 を 責 め る こ と は
、 金 剛 醜 女 が
「 自 ら の 罪 咎 を 責 む
」 と 同 じ 情 況 と い え る
。 そ し て 末 摘 花 は 仏 菩 薩 の 変 化 如 く の 源 氏 を 念 じ
、 玉 鬘 は 長 谷 観 音 を 念 じ
、 金 剛 醜 女 は 仏 を 念 じ と
、 三 人 は 仏 や 菩 薩 に 救 い を 請 う こ と が 共 通 す る
。 7
主 人 公 の 変 貌 賢 愚 経 の 大 団 円 は
、 人 離 れ し た 醜 女 が 変 貌 す る 場 面 で あ る
。 女
見
二
仏 身
一
、 益 増 歓 喜
。 因
二
歓 喜
一
故
、 悪 相 即 滅
。 身 体 端 厳
、 猶 如
二
天 女
一
。
( 賢 愚 経
、 三 五 七
)
ハ
ヲ
ス
リ テ
ニ ニ
ス
シ
ノ
金 剛 醜 女 は
、 仏 身 を 見 て い っ そ う 歓 喜 し
、 歓 喜 に 因 っ て 悪 相 が す ぐ に 消 え
、 身 体 は 端 厳 に 天 女 の よ う に 美 し く な る の で あ る
。 源 氏 物 語 は 現 実 に そ っ た 内 容 な の で
、 末 摘 花 の 容 姿 が 美 し く 変 貌 す る こ と は な い
。 し か し
、「 か の
花 散 里 も
、 あ ざ や か に 今 め か し う な ど は 花 や ぎ た ま は ぬ 所 に て
、 御 目 移 し こ よ な か ら ぬ に
、 咎 多 う 隠 れ に け り」
( 蓬 生
・ 七 九
) と
、 華 や か さ の な い 花 散 里 と 大 し た 違 い が な く
、 欠 点 の 多 く は 隠 れ て し ま っ た と あ る
。 金 剛 醜 女 の
「 悪 相 即 ち 滅 す
」 と 末 摘 花 の
「 咎 多 う 隠 れ に け り
」 は 対 応 す る と い え る
。 仏 の 利 益 で 美 し く 変 貌 し た 金 剛 醜 女 を み た 父 王 は
、「 王 見
二
婦 端 政 殊 特 少
一 レ
双
」( 賢 愚 経
・ 三 五 八
) と 娘
ハ テ ノ ナ ル コ ト ニ レ テ キ ヲ な ら ブ モ ノ
の 美 し く 整 っ て い る 様 子 は
、 と り わ け て 優 れ て 並 ぶ も の が 少 な い と あ る
。 右 近 は 玉 鬘 の 容 姿 に つ い て
、 見
た て ま つ る に
、 命 の ぶ る 御 あ り さ ま ど も を
、 ま た さ る た ぐ ひ お は し ま し な む や と な む 思 ひ は べ る に
、 い づ く か 劣 り た ま は む
。 も の は 限 り あ る も の な れ ば
、 す ぐ れ た ま へ り と て
、 頂 き を 離 れ た る 光 や は お は す る
。
( 玉 鬘
・ 三
〇 六
) と
、 命 が 延 び る 源 氏 や 紫 の 上 の お 二 人 の 美 し い 様 子 を
、 他 に 並 ぶ も の は な い だ ろ う と 思 っ て い た が
、 玉 鬘 の 美 し さ は 劣 っ て い な い
、 仏 の 頭 を 離 れ る よ う な 光 は な い け れ ど も と
、 こ の 上 な い 誉 め よ う で あ る
。「 双 ぶ
」 と
「 た
ナ ラ
ぐ ひ
」 は
、「 相 な ら ぶ も の
」 と い う 意 味 で
、 金 剛 醜 女 が 仏 の 利 益 で 変 貌 し た あ と の
、 特 別 に す ぐ れ 並 ぶ も の が 少 な い と い う 美 し さ の 表 現 が 一 致 す る
。 8
邸 に 迎 え ら れ る 波 斯 匿 王 は
、 金 剛 醜 女 が 端 厳 美 麗 に 変 貌 し た こ と を 聞 く と
、 審
如
レ
是 者
、 速 往 将 来
、 即 時 厳 車
、 迎
レ
女 入
レ
宮
。
( 賢 愚 経
・ 三 五 八
)
カ ニ ク ノ
ニ テ ひ き ヰ レ
ニ ニ テ
へ ヲ レ ヨ ニ
「 審 ら か に そ う な ら ば
、 す ぐ に 往 き
、 引 き 連 れ て 来 よ
」 と 宮 殿 に 迎 え 入 れ よ と 命 ず る
。 こ れ は 源 氏 が
「 容 貌 な
つ ま び
ど は
、 か の 昔 の 夕 顔 と 劣 ら じ や
」( 玉 鬘
・ 三 一 三
) と
、 右 近 に 玉 鬘 の 容 貌 に つ い て 尋 ね
、「 こ よ な う こ そ 生 ひ ま さ り て 見 え た ま ひ し か
」( 玉 鬘
・ 三 一 三
) と
、 母 夕 顔 よ り も 格 段 に 美 し く 成 人 し た こ と を 確 認 す る と
、「 さ ら ば か の 人
、 こ の わ た り に わ た い た て ま つ ら む
」( 玉 鬘
・ 三 一 三
) と
、 娘 と し て 六 条 院 に 引 き 取 る 手 順 が 一 致 す る
。 ま た 波 斯 匿 王 が
「 す ぐ に 厳 車 に て 宮 に 迎 え 入 れ よ
」 と
、 立 派 な 車 を 用 意 し て 迎 え 入 れ る の は
、 玉 鬘 が 六 条 院 に 迎 え ら れ る 際 に
、「 御 車 三 つ ば か り し て
、 人 の 姿 ど も な ど
、 右 近 あ れ ば
、 田 舎 び ず し た て た り
。 殿 よ り ぞ
、 綾
、 何 く れ と た て ま つ れ た ま へ る
」( 玉 鬘
・ 三 二
〇
) と 牛 車 を 三 台 し た て
、 お 供 の 身 な り な ど も 右 近 が つ い て 田 舎 び る こ と の な い よ う と
、 源 氏 の 心 配 り に よ り
、 立 派 に 整 え て 六 条 院 に 入 る こ と も 対 応 す る
。 末 摘 花 の 場 合 も
、 源 氏 は 末 摘 花 の 誠 実 な 心 を 知 る と
、 何 年 も 訪 れ な か っ た こ と を 不 憫 に 思 い
、 か ね て か ら 造 ら せ て い た 二 条 の 東 院 に 迎 え る の で あ る
( 第 一 節 8
。) 金 剛 醜 女 と 玉 鬘 を 邸 に 迎 え る の は 父 親 で
、 末 摘 花 と 源 氏 の 関 係 に 違 い が 見 ら れ る が
、 辛 苦 の 末 に 立 派 な 邸 に 迎 え ら れ る こ と は 共 通 す る と い え る
。 こ の よ う に 末 摘 花 と 玉 鬘 の 共 通 点 は
、 1 か ら 8 の 賢 愚 経 の 要 素 と 一 致 す る こ と が わ か る
。 第 一 節 で 考 察 し た 4
「 求 婚
」 の 要 素 は 仏 典 に み ら れ な い が
、 金 剛 醜 女 説 話 に
、
① 后 曰
二
末 利 夫 人
一
。 其 形 貌 吉 十 六 大 国 無
レ
並
。 時 夫 人 生
二
一 女 子
一
也
。
― 中 略
― 時 成
二
十 二 三
一
之 間
、
ヲ ハ フ
ト
ノ
ノ コ ト
ニ シ
ヒ
ニ
リ ノ
ヲ
ニ セ ル
ニ
タ
推
二
末 利 夫 人 女 美
一
、 従
二
十 六 大 国
一
各 相 訪
。
(
注 好 撰
・ 二 八 ウ)
シ テ
ノ ノ キ コ ト ヲ リ
ノ ヒ ラ フ
と
、 金 剛 醜 女 の 母 で あ る 末 利 夫 人 は 十 六 大 国 の な か で 最 も 美 し い の で
、 女 も 美 し い で あ ろ う と
、 十 二 三 の 年 頃
む す め
に な る と
、 十 六 大 国 よ り 求 婚 さ れ る と い う 内 容 が あ る
。 こ の「 末 利 夫 人 の 娘 の 美 し い こ と を 推 し 量 っ て」 と
、 親 が 優 れ て い る こ と に よ り 求 婚 を 受 け る の は
、 第 一 節 4 で 考 察 し た よ う に 末 摘 花 と 玉 鬘 が 競 っ て 求 婚 を 受 け る こ と に