る。
材齢 91 日においては養生条件によらず,水酸化カルシウム量が同程度になる傾 向を示しており,また表層部付近 (0 ~ 10mm) ほど単位セメントペーストあたりの
3.8.2 水酸化カルシウム生成量
中性化は中性化因子である炭酸ガスがコンクリート内部に拡散し,水和生成 物と化学反応することで生じる。すなわち,中性化に対する抵抗性を評価する際 には,コンクリート中に含まれる水和生成物量に基づく考察も重要であるとい える。
コンクリート中で炭酸ガスと反応する水和生成物は多く存在するが,中でも 水酸化カルシウムとの反応が熱力学的にも最も活発であるとされている
3)。そこ で,本研究では蒸気養生を行ったコンクリート中における深さ方向ごとにおけ る水酸化カルシウム量に着目して,その含有量の測定を行った。
図-
3.31に養生条件ごとの単位セメントペーストあたりの水酸化カルシウム 量を示す。なお,
(a)は養生終了時
(材齢
1日,
2日,
5日
),
(b)は出荷時あるいは 強度保障時
(材齢
14日,材齢
28日
),
(c)は材齢
91日である。
まず,養生終了時に着目すると
2回蒸気養生コンクリート
(s40-s-nおよび
s40-srd-n)および現場打ち模擬コンクリート
(n40-5rd-n)は,表層部
(0~
10mm)と内部
(10
~
30mm)で単位セメントペーストあたりの水酸化カルシウム生成量に大きな
差異はなく,その含有量もほぼ同程度である。しかしながら,
1回蒸気養生コン クリートは,表層部
(0~
10mm)と内部
(10~
30mm)での差異が顕著であり,他の養 生条件に比べて大幅に水酸化カルシウムの生成量が少ない。ところが,材齢の進 行に伴い,養生条件による水酸化カルシウム生成量の相違が小さくなっている。
材齢
91日においては養生条件によらず,水酸化カルシウム量が同程度になる傾
(a) 養生終了時材齢
0 20 40 60 80 100
0 10 20 30
単位セメントペーストあた り の Ca(OH)
2量 (mg /g)
表面からの深さ (mm)
s40‐d‐n s40‐s‐n s40‐srd‐n n40‐5rd
0 20 40 60 80 100
0 10 20 30
単位セメントペーストあた り の Ca(OH)
2量 (mg /g)
表面からの深さ (mm)
s40‐d‐n s40‐s‐n s40‐srd‐n n40‐5rd
(c) 材齢 91 日
図-
3.31各養生条件における単位セメントペーストあたりの CH 量
0 20 40 60 80 100
0 10 20 30
単位セメントペーストあた り の Ca(OH)
2量 (mg /g)
表面からの深さ (mm)
s40‐d‐n s40‐s‐n s40‐srd‐n n40‐5rd
3.9 養生条件の相違がコンクリートの圧縮強度に及ぼす影響
コンクリート構造物は,所定の強度を要する必要があり,これはプレキャスト コンクリートに対しても同様である。また,耐久性と強度は密接な関係にあると いえる。そこで,本研究では蒸気養生条件が相違するコンクリートの強度発現特 性の把握を目的に,現場打ち模擬コンクリートと比較検討を行った。
3.9.1 材齢の進行に伴う強度発現特性
図-
3.32に材齢の進行に伴う圧縮強度の変化を示す。なお,
(a)は水結合材比
40%,
(b)は水結合材比が
50%のものである。
(1)水結合材比 40%
一般的な
1回蒸気養生コンクリート
(s40-d-n)は,材齢
1日から
14日にかけて
ドキュメント内
目次
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