どうするか…という、とっても夢のあるお悩みです(喜)。
文責:会員サポート委員会
第2回
儲かっちゃった!? どうしよう!?
〜こんなときどうするの? 専門家に聞く前に〜
HELP!
とりあえず!音制連
VOL. 2
会社に予想以上にお金が残ったとき、どうすればいいのか音楽主義
67
算して、これに税率を掛けて税金を算出すると、およそ40%が税金(通常)と なって決算日の2ヶ月後に納税しなけれ ばなりません。確かに儲けがなければ 税金も発生しないわけですから、上記 のようなことをして儲けをなくしてしまえ ば良いように思えます。でも、本当にそ んなことが可能でしょうか(世間は認め てくれるのでしょうか)。また、儲かった 会社がみんなこんなことをして、税金を 納付しなかったりしたらどうなってしまう のでしょうか(こんなうまい話があるので しょうか)。
税金にかぎらず、会社のお金の回り 方は単純ではありません。目先のお金 ばかりを見て、将来の支払いを考えな いで使ってしまうと、必ずこの反動が起 きてきます。支払いの時期にお金がな かったり、儲かっていたつもりが実は
「錯覚」だったなんてことも実際に起こ りうることです。
それでは、法人税法に基づいてひと つずつ考えてみましょう。
①決算賞与(ボーナス)は?
決算賞与を支給する場合のポイント は、決算日(期末日)までに従業員全員 に支給額を通知し、決算日から1ヶ月以
内に支払い、費用処理することです。
あわてて支給して、上記のことが証明 できないとその期の費用とはなりませ ん。
早めに決算数字を把握しておいて、
前もって決算賞与の金額を決めて、事 前に従業員に通知をすることが重要で す。
②社員旅行や大宴会は?
海外慰安旅行などの「福利厚生」的 なものについては、個々に対応が相違 します。
宿泊日数や費用負担額、参加人員 などがポイントになり、あまり派手で一 部の社員しか参加していないようなも のは簡単に費用にはできません。
当然に大宴会も同じです。みなさん で楽しい宴を催して満足したとしても、
いざ税金となると何でもかんでも「費用」
となるわけではありません。世のなかの 一般的な常識とくらべて度を越した内 容(金額)のぶんは認められません。
慰安旅行で会社の従業員(家族は含 まず)の半分以上が参加して4泊5日以 内の旅行であり、従業員も費用の半分 程度を負担しておけば会社の経費とす ることが可能となります。
また、従業員がスポーツジムに通っ たり、映画やコンサートの鑑賞について
HELP!
first of all,FMP
も従業員全員が同じ条件で受けられる のであれば会社の費用とすることが可 能です。
③物を買うは?
ビル・土地・株・備品・消耗品などを 買った場合の扱いですが、30万円未満 で年間300万円までは費用になります
(中小企業の特例で青色申告法人)が、
これを超えると費用にはなりません。世 にいう「固定資産」は買っても全額が費 用にはならずに、「減価償却」をして費用 化することになります。つまり、お金だけ たくさん出ていってしまいますが、費用 にはならずに税金が発生します。少額 の備品や消耗品を期末にまとめて買っ た場合、買っただけで使用されていな いと費用にはならずに「貯蔵品」扱いに なって、これも税金が発生します。今ま で買った量とくらべて異常に多かった り、急にその年だけ買ったりするとやは り不自然になります。
当然に請求書だけ先にもらって、物 はあと回しなんてことは言語道断!(脱 税になってしまいます)
④保険に加入は?
従業員を対象とした生命保険に加入 する場合、一定に基準に基づくすべて の従業員を加入させないと(一部の従 業員だけではダメ!)費用にならずに、給
料とされて源泉税の支払いも発生して しまいます。税法の変更等もあるので、
慎重に対応する必要があります。
⑤役員の報酬は?
役員は従業員と違って、毎月の報酬 は事前にちゃんと決めて安易に上げた り下げたりできないことになっています。
ましてや、儲かったからといっていきなり ボーナスを出すことも勝手にはできませ ん(ちゃんとルールがあります)。
万が一、ボーナスを出してしまった場 合、税金を計算する際にこの金額が費 用として認められずに「課税所得」に上 乗せされて税金を計算することになって しまいます。結局はご自分の「所得税」
と会社の「法人税」「法人事業税」「法 人住民税」を納付することになります。
ご自分の「所得税」が増えるというこ とは翌年の「住民税」も増えることにな りますので、よくお考え願います。
以上のように安易な対応は墓穴を掘 ることになります。それよりもせっかく儲 けたお金がなくなってしまいます。
会社は継続していかなければなりま せん。つまり、お金が必要ですので、無 駄遣いは決してしないほうが賢明です。
税金はきちんと納付して永く会社が 続けられることが、アーティストにも従業
員にも一番幸せなことです。