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音楽主義表紙N017 [更新済み].eps

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全文

(1)

名物プロデューサー列伝

[グローイングアップ]

松本秀一

music lovers interview

たむらけんじ

N.017

TAKEFREE

0

2008.JAN-FEB 私たち音楽制作者連盟は、 アーティストの権利を守り、アーティストとともに音楽を創り、 音楽を通じて豊かな社会を目指します。 私たち音楽制作者連盟は、 アーティストの権利を守り、アーティストとともに音楽を創り、 音楽を通じて豊かな社会を目指します。 社団法人音楽制作者連盟 社団法人音楽制作者連盟

ORANGE RANGE/九州男

現場マネージャー物語

契約書のポイント解説その2

「原盤契約書」

今すぐわかる著作権講座 今こ そ 、「良 い 音 」で聴 こ う! FMP FMP N.017 2008.JAN -FEB

今こそ、

「良い音」

で聴こう!

GOOD MUSIC, GOOD SOUND... GOOD LIFE!

サウンドクリエーター、

オーディオメーカーが証言する

「良い音」

で聴くべき理由

最近、

CDで音楽聴いてますか?

HELP! とりあえず! 音制連 ∼こんなときどうするの? 専門家に聞く前に∼ 第2回:「儲かっちゃった!? どうしよう!?」

音楽制作者のための新視点誌

www.musicism.jp

FOR ARTISTS AND PRODUCTIONS

モバゲーTOWN

(2)
(3)

017

音制連加盟プロダクションの新作情報

002

イヤ&ヘッドホンストリートスナップ

004 アジアエンタメ通信 第7回:インド 070 吉田就彦のヒット学 ヒットの法則あるわけネェだろ! 第16回:今月のヒットメーカー 畑村匡章[モバゲーTOWN] 060 配付店リスト 074 音楽制作者連盟 正会員一覧 076 サウンドクリエーター、オーディオメーカーが証言する「良い音」で聴くべき理由

今こそ、

「良い音」

で聴こう!

010

music lovers interview

たむらけんじ

[お笑い芸人] 032 松本秀一[グローイングアップ]

名物プロデューサー列伝

036 畠山直樹[スパイスプロダクション/ORANGE RANGE担当] 丸野孝允[ニュースタイルヴィジョン/九州男担当]

現場マネージャー物語

042

CONTENTS

2008 JAN-FEB

.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.

musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.mus

www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp w

ww.musicism.jp www.musicism.jp www.musicism.jp ww

今すぐわかる著作権講座 第17回:契約書のポイント解説その2「原盤契約書」 050

最近、

CDで音楽聴いてますか?

HELP!とりあえず!音制連 ∼こんなときどうするの? 専門家に聞く前に∼ 第2回:「儲かっちゃった!? どうしよう!?」 066

音制連Webプロジェクト[MUSIC ism]開設のお知らせ

FMP NEWS 072

(4)

音楽主義

2

01. FUZZY Quartet Row『涙の価値/幸福論』

2007年12月1日発売/HICC-2517/HIGH WAVE

02. capsule『FLASH BACK』

2007年12月5日発売/YCCC-10011/ ヤマハミュージックパブリッシング

03. 小林旭

『KEEP ON RISING,CHANGE THE STREAM』

2007年12月5日発売/GGMG-0002/ マイトガイレーベル、UK PROJECT

04. 高橋孝『真っ新な台本/わたしは北国津軽の子』

2007年12月5日発売/POCS-5017/トライアングル

05. dip『feu follet』

2007年12月5日発売/UKDZ-0063/ DAIZAWA RECORDS、UK PROJECT

06. BIGMAMA『Love and Leave』

2007年12月5日発売/RX-015/RX-RECORDS、UK PROJECT

07. BEYONDS『WEEKEND』

2007年12月5日発売/UKCD-1122/UK PROJECT

08. 広瀬香美『Alpen Best-Kohmi Hirose-』

2007年12月5日発売/VICL-62654/JVCエンタテインメント 09. GASHIMA『なんでもありさ』 2007年12月12日発売/POCE-17002/ シンコーミュージック・エンタテイメント 10. 上原彩子『プロコフィエフ作品集』 2007年12月19日発売/TOCE-56017/ヤマハミュージックパブリッシング 11. ギルガメッシュ『Girugamesh』 2007年12月26日発売/XNDC-10022/デンジャー・クルー・レコーズ

release

information

2007.12.01-2008.1.30

音制連加盟プロダクションの新作情報

(5)

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 21 16 18 19 20 17 音楽主義3 12. 押尾コータロー『Nature Spirit』 2008年1月1日発売/SECL576-7(DVD付き初回限定盤)、 SECL578(通常盤)/コータロー音楽事務所 13. サンタラ『Hey,Romantist!』 2008年1月16日発売/QQCL32/パームビーチ 14. サンタラ『High&Low』 2008年1月16日発売/QQCL33/パームビーチ

15. SHERWOOD『A DIFFERENT LIGHT』

2008年1月16日発売/RX-014/RX-RECORDS、UK PROJECT

16. 少年カミカゼ『HELLO.SWEET ∼陽の当たる坂道∼』

2008年1月16日発売/VIZL-266(DVD付き初回限定盤)、 VICL-36368(通常盤)/JVCエンタテインメント

17. 少年カミカゼ『Back To The Beater∼ インディーズコンプリート&レアトラックス』

2008年1月16日発売/VICL-62695/JVCエンタテインメント

18. UNISON SQUARE GARDEN『新世界ノート』

2008年1月16日発売/UKCD-1123/UK PROJECT

19. UNISON SQUARE GARDEN『流星前夜』

2008年1月16日発売/UKCD-1124/UK PROJECT 20. ピストルバルブ『RATATATTAT!』 2008年1月23日発売/YRCN-95007(DVD付き初回限定盤)、 YRCN-95008(通常盤)/バグコーポレーション 21. 岡平健治『告白』 2008年1月30日発売/VICL-36389/JVCエンタテインメント

(6)

Q1_好きな邦楽の曲は? Q2_CDで音楽を聴く? Q3_愛用のイヤorヘッドホンは?

イヤ&ヘッドホン

ストリートスナップ

photographs:滝田研司 E a r & H e a d P h o n e S t r e e t S n a p

「良い音」で音楽聴いてる?

1_Naiad「ALIVE」/パッションがあって美しい曲。 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く 3_MP3プレーヤーに付属のイヤホン 松岡 壇さん(25)英語教師 1_ACIDMAN「廻る、巡る、その核へ」/世界観が想像力を広げてくれる。 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く・CDプレーヤーを携帯して聴く 3_SONY MDR-CD900ST 宮田まみ子さん(23)モデル

(7)

音楽主義5 1_Dragon Ash「陽はまたのぼりくりかえす」/ この曲をきっかけに音楽を聴き始めました。 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く 3_iPodに付属のイヤホン 屋代健太さん(22)美容師 1_NUMBER GIRL「鉄風 鋭くなって」/歌詞、音、雰囲気のすべてがカッコいい! 2_家ではCDで聴く 3_Panasonic RP-HTX7 おのあや子さん(20)おもちゃ屋

1_Chara「Crazy for you」/朝聴くとテンションが上がる!!

2_まったく聴かない 3_MP3プレーヤーに付属のイヤホン 奥村裕未さん(21)フリーター 1_Dragon Ash「Iceman」/ Dragon Ashは小学生のときから好きで、今でも聴いています。 2_好きなアーティストはCDで聴く 3_audio-technica ATH-AD500 渡辺 淳さん(20)学生

(8)

1_HAWAIIAN6「MAGIC」/ ロックとかパンクも好きですが、R&Bも好きだったりします。 2_好きなアーティストはCDで聴く 3_Pioneer SE-MJ2-X 露木啓介さん(22)美容師 1_the ARROWS「マストピープル」/キラキラで踊れて最高!! 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く 3_audio-technica ATH-PRO5 高西智世さん(19)大学生 1_B'z/全部好きです。稲葉さんの声がいい。 2_好きなアーティストはCDで聴く 3_ELECOM EHP-AIN30W 内藤祐利恵さん(19)学生 1_Mr.Children/桜井さんの世界観が好きだから、どの曲もお気に入りです。 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く 3_iPodに付属のイヤホン 谷口峻介さん(19)専門学校

(9)

音楽主義7 1_Full Of Harmony/全部好きなので1曲にはしぼれません。 歌のうまさと歌詞が好きです。 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く 3_audio-technica ATH-FC7 高倉健太郎さん(22)美容師

1_倖田來未「LAST ANGEL feat.東方神起」/いい曲です。

2_家ではCDで聴く

3_Pioneer SE-IR250

KANAさん(22)LIPPSレセプション

1_ASIAN KUNG-FU GENERATION「暗号のワルツ」/ 何度聴いても飽きない、心に残る1曲。 2_家ではCDで聴く 3_SONY MDR-Z500DJ 木並 唯さん(20)フリーター 1_capsule「Sugarless GiRL」/歌詞とリズムと中田ヤスタカが好きだから。 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く 3_audio-technica ATH-PRO5 V 蠣崎祐哉さん(22)美容師

(10)

1_コブクロ「Million Films」/歌詞と声がたまらなく好きです。 2_家ではCDで聴く 3_Pioneer SE-MJ3 鈴木孝典さん(19)専門学生 1_くるり「ワンダーフォーゲル」/踊りたくなる感じが好き。 2_好きなアーティストはCDで聴く 3_audio-technica ATH-FC5 栗原美由貴さん(19)学生 1_AI/AIのすべての曲が大好きですQ 2_CDプレーヤーを携帯して聴く・CDでしか聴かない 3_audio-technica ATH-FC700 志村円香さん(21)大学生 1_HAWAIIAN6「PROMISE」/メロディが最高にいい。 2_CDプレーヤーを携帯して聴く・CDでしか聴かない 3_CDプレーヤーに付属のイヤホン 三田地俊貴さん(19)アパレル

(11)

音楽主義9 1_POLYSICS/全曲生理的に好きです。 2_好きなアーティストはCDで聴く・家ではCDで聴く 3_iPodに付属のイヤホン 松尾優希さん(19)フリーター 1_コブクロ「蕾」/好きだから。 2_好きなアーティストはCDで聴く 3_ノーブランド 羅進さん(24)学生 1_カジヒデキ「Tea」/カジくんの声に癒されます。 2_好きなアーティストはCDで聴く 3_JESTTAX CDH-507 桃瀬ゆかさん(26)フリーター 1_高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」/熱くなります! 2_まったく聴かない 3_iPodに付属のイヤホン 土堤内祐介さん(19)学生

(12)

ご存知のように、現在、音楽はMP3をはじめとする圧縮音源で聴かれることが 主流になってきている。国際レコード産業連盟(IFPI)によると、2010年までに 音楽販売の4分の1はダウンロード型で占められると予測されているそうだ。が、 意外に知られていないことかもしれないが、1982年にCDが生誕してから、昨 年でちょうど25周年。1887年12月6日にエジソンがフォノグラフを発明してか らは、ちょうど120周年でもある。大先輩からくらべるとまだまだ全然若輩者で はありますが、この機会に、音楽制作者たちが心血を注ぎ、想いを目一杯詰め込 んだ音を最大限に再生してくれるCDのことを、思い出してくれませんか? 最近 は、携帯音楽プレーヤー向けの、いいイヤホン、いいヘッドホンがすごく売れてい るという。だとするなら、もっともっと「良い音」でも聴いてみませんか? 音楽は、 決して今のその形態だけがすべてではないのである。「良い音」で聴こうという風 潮になってきた今だからこそ、もう一度、CDを聴いてみませんか? 我々音楽制 作者側のそんな想いと願いを込めた、本誌新年一発目の大特集である。

今こそ、

で聴こう

最近、

CDで音楽聴いてま

(13)

良い音」

う!

ますか?

(14)

01

ご存知のように、現在の音楽の聴かれ 方として主流となっているのは、MP3など の圧縮音源をiPodなどの携帯オーディオ プレーヤーで聴くというものだ。ビックカ メラ有楽町店本館2Fのオーディオコーナ ー主任・牧野裕司さんに話をうかがったと ころ、携帯プレーヤーの売り上げが圧倒 的だが、最近は携帯プレーヤー対応の高 品質イヤホン、スピーカー、ミニコンポが 特に売れているという。その一方で、“ピ ュアオーディオ”と呼ばれるセパレートタ イプのオーディオも非常に売れ行きを伸 ばしているそうだ。 携帯オーディオ関連機器に関しては、 携帯プレーヤー自体を持っているのは当 たり前になった今、ユーザーが圧縮音源 をより「良い音」で聴こうとしていることの 現れであることは間違いない。イヤホン (ちなみに夏はイヤホン、冬はヘッドホン が売れるそう)でいうと、耳に入れるカナ やはり、登場以来、携帯デジタルプレーヤーが急激な伸びを見せている。一方で、一時期CDプレーヤーよりも人気だっ たMDプレーヤーは急激に下がっている。台数は少ないとはいえ、HiFiオーディオの人気はそれほど衰えてはいない。

音楽を「良い音」で聴くのが今のトレンド!

text:吉田幸司

オーディオ市場の現状

現在の市場の圧倒的メインは携帯プレーヤーだが、最近は関連の高品質機器や、 高級オーディオも好調だという。音楽を「良い音」で聴くという風潮に、確実になっている。

データでひも解く!

(15)

音楽主義13 ルタイプの人気が高く、ピークは3,000円 程度だが、1∼3万円のものも非常によく 売れているという。 ミニコンポは、USB端子を装備したも のが好調。要するにPCを介さずともCD から対応の携帯プレーヤーに音楽を転送 できるものだが、そのなかでも、音が良い ものが人気があるそうだ。今は1万円を 切りつつも良い音のするミニコンポも多 いが、そういった激安のものよりも、3∼5 万円のものが多く出ているという。 ここ最近、特に売り上げの伸びが顕著 だというピュアオーディオは、アンプ5万 円、CDプレーヤー5万円、スピーカー10 万円の計20万円程度でそろえる方が多 いという。それも、20∼30代で購入され る方が意外に多いそうだ。団塊世代にい たっては、100万円以上のセットもコンス タントに売れているという。 こういった声を聞くかぎり、通勤や通学 など移動時には手軽な圧縮音源で聴き、 自宅では良いオーディオでCDを聴くとい う、音楽の聴き方の使い分けができてい るようだ。これは、常に音楽に触れてい たいという、音楽好きが増えていることの 証だろう。そう考えると、今の音楽業界、 決して暗い状況ではないのである。 (取材・協力/ビックカメラ有楽町店) 携帯電話は別として、2006年の時点では、携帯プレーヤーよりもCDプレーヤーのほうが圧倒的に所有率は高い。デー タから見ると、ユーザーは状況によって圧縮音源とCDを使い分けて聴いているということが推測できそうだ。 CD購入枚数は、アルバムは半年で約2枚、シン グルは半年で約1枚。2003年からのデータであ るが、ともにほぼ横ばいであることを考えると、 このあたりで下げどまりと見ることもできそうだ。

(16)

制作者側の若い人の感性が

かなり広がっていると思う

―レコーディングエンジニアという立場か ら、最近の「音」の傾向についてどのよう に感じてらっしゃいますか? 「昔よりは、高いほうが強調されていたり 下が強調されていたり、楽器類のバラン スとかも平均的なものじゃないものが多 いのかなっていう気はします」 ―個性的な音が多くなったと? 「そうですね。音作りにしても、ある意味、 アナログの頃より技術的制限がないの で。あとは、アーティストなりエンジニアな り、若い人の感性がかなり広がったんじ ゃないかと思います」 ―そういったなか、たとえば携帯でも良く 聴こえるような音で、といったリクエストをさ れることはありますか? 「過去に、これは携帯でしか聴かないか らっていうのがありまして、だからそれは専 用のTDということでとりあえずミックスして みて。それを携帯から聴こうってことになっ たんですけど、どうやったら聴けるんだ?と 思って(笑)。僕はどうやったのかわからな いんですけど、マネージャーが一生懸命や ってて、それで最終的に聴けるようになっ て。ああ、こういう感じになるんだ…ってい うのはやったことありますけど。でも、思っ てたほど悪くはなかったです」 ―圧縮音源も、否定はしていない? 「いや、否定派は否定派ですよ、やっぱ り。圧縮音源自体は確かに、CDにくらべ たらクオリティは下がると思いますから、 全然賛成派ではないですね。でもそれは メディアの問題なんで。それ以前の、作ら れてる音は悪くないと思いますから」 ―エンジニアの立場として、作った音では

02

GOOD MUSIC, GOOD SOUND...GOOD LIFE!

「良い音」

が良い理由

CDの「音」を創るレコーディングエンジニアとマスタリングエンジニア。 “音のプロ”にとって、「良い音」とはどういうものなのか。聞いてみた。

サウンドクリエーターが証言!

レコーディングにおいて、アーティストともっとも密な位置にいるエンジニア /ミキサー。そのアーティストにとっての「良い音」を創り、手腕を信頼 されている比留間氏に、最近の「音事情」について感じることを聞いた。 text:吉田幸司 sound creater

01

レコーディングエンジニア/ミキサー

比留間 整

さん

僕的にはTDしたときの感じが一番なんですが、

でもそれは商品ではないので

(笑)

(17)

音楽主義15 なく、メディア側の問題だということですね。 では、メディアとしては、やっぱりCDが最 良だと思いますか? 「今はそうですね。まあSACDとかもあり ますけど」

僕らは最終的にCDになったとき

のことをイメージしているんで

―CDで聴くと何が違うんでしょうか? 「僕らエンジニアだったり、プロデューサ ー、ディレクター、アーティスト、そういう現 場の人間がイメージしてた最終形に、一 番近いと思いますよね、CDが。やっぱり 作ってるほうは、最終的にCDになったら どうなるだろうってことをイメージしてると 思うんで」 ―わかりやすくいうと、制作者の想いまで 再現できるのがCDというメディア。 「極端なことをいうとそうかもしれないで すね。ただ、僕はTDしたときの感じが一 番好きですけどね」 ―ユーザー1人1人にコンソールに来て聴 いてもらうのが一番いい(笑)。 「圧縮音源がどうのCDがどうのっていっ ても、結局は最終的にいろんな音の出口 があるじゃないですか。ラジオとかテレビ、 ファミレスやコンビニの天付けスピーカー だったり。だから僕的にはTDしたときの感 じが一番なんですが、でもそれは商品で はないので(笑)」 ―現実的にそれをユーザー全員に聴かせ るのは無理ですからね(笑)。ただ、せめて、 そのときの音により近いCDで聴いてほし いとは思いますよね? 「そうですね。安易に手に入るものより は、多少苦労して手に入れたもののほう がやっぱり感動も大きいと思うんで」 ―音を録る立場からすると、そもそもアー ティスト側が「良い音」を知らないといけな いというのもあるかもしれませんね。 「それは確かにありますね。たとえば、TD のチェックを家で何で聴いてるの?ってよ く聞くんですけど、ちゃんとしたオーディオ セットで聴いてる人は以前よりは減ってる かな。まあ、そういうものより一般的な環 境に近いところで判断したいっていうのも あると思うんですけど。ただ、それとは別 に、もうちょっとちゃんとワイドレンジで出 てくるもので聴いてほしいなとは思います ね。パソコンなら簡単に聴けるかもしれな いけど、それだと良い音なのか悪い音な のかわからないと思うんですよね。まあ、 そういうもので聴いてもいい音で聴こえる ようにっていう理屈もありますけど(苦笑)」 ―ちなみに、ご自分は携帯音楽プレーヤ ーは持ってらっしゃいますか? 「いや、持ってないです。今のところ買う 予定はないですね、僕は。家では普通の ステレオで、CDならCDで聴いてます」 profile 1961年、東京生まれ。専門学校卒業後、いくつかのス タジオを経たのちサウンドスカイスタジオに入社。同ス タジオにて数多くのレコーディングに携わりその後独立。 これまでに、BUCK-TICK、LUNA SEA、L’Arc∼en ∼Ciel、GOING UNDER GROUND、Flying Kidsな どを手掛け、先鋭の音を創るレコーディングエンジニア /ミキサーとして、多くのアーティストから信頼されている。 sound creater 01

(18)

02

「良い音」

が良い理由

音楽クリエーターが証言!

GOOD MUSIC, GOOD SOUND... GOOD LIFE!

人間に欲があるかぎり、より

良い音を追求したくなるはず

―最近の「音」の風潮というのを、小鐵 さんはどう感じてらっしゃいますか? 「私はアナログレコード時代からずっと やってまして、今で34年目になるんですけ ども、スタジオで録音したものを2ミック ス、要するにLRのステレオの状態にして こちらに持ち込まれる。それが我々にと っては素材になるわけですよね。その素 材が、最近はもうほとんどがデータです。 DVD-RとかCD-Rに焼いたお皿ですよ ね。で、振り返ってみますと、アナログレ コード時代の素材だったシブイチ(1/4イ ンチ幅のテープ)にしてもハーフ(1/2イン チ幅のテープ)にしても、それなりの歴史 があったわけじゃないですか。だから当 然、それなりのクオリティがあったわけで す。それで、データの時代になって宅録 といいますか、早い話、マンションの一 室で誰でもできると。それはいいんだけ ども、ちゃんとした基礎の教育を受けて ない人が安易にできるし、歴史もまだな いこともあって、ここに持ち込まれるデー タの素材は今、劣悪だと思ってるんです。 ピンからキリまでなんですよ。そういう意 味で劣悪っていってるんですよ。頭抱え る素材がすごくあります。そういう意味か らいうと、僕なんかは消費者の人がかわ いそうな気がする」 ―さらに今は圧縮音源が主流の時代に なり、もっと深刻になっているかもしれま せん。ただ、そんななか、最近はいいヘッ ドホンやイヤホンが売れているらしいで すよ。だから、「良い音」で聴こうという風 潮にはなっている気がするんです。 「なるほど。だから人間には欲があるわ けですよ。もっと大きくいうと、人類の文 明や文化っていうのは、だんだん発展し てきましたね。より高くとか、より速くとか。 その根源は何かといったら、欲じゃない ですか。最初は圧縮音源に飛びつくか もわからない。便利だし、たくさん入るし。 音楽をより素敵に、より生き生きとさせるために、素材に“お化粧”を施すのが マスタリングだという小鐵さん。有機栽培的な丹念な手法にこだわる名匠に、 マスタリングエンジニアの視点での「良い音」について聞いた。 text:吉田幸司 sound creater

02

マスタリングエンジニア

小鐵 徹

さん [JVCマスタリングセンター]

マスタリングは“入魂”なんです。

CDを聴いてもらえれば、それが伝わると思う。

(19)

だけど、あるときCDを聴いてみたとか、 もっといい音で聴いてみたと。するとや っぱりね、人間に欲があるかぎり、いつ かまた解決するのではないかというふう に僕は思ってるんですよ」 ―その願いも込めて。 「そうなんです。もちろん時間はかかり ますよ、それには。歴史が必要です。だ けど、そこに僕は賭けてるんですよね」

最後のツメで悔いのないよう

強い想いを込めているんです

―そういう意味でも、だからこそ今、CD で「良い音」を聴くことが必要だと思うん です。圧縮音源を否定はしないけれども、 それがすべてではないし。カッコつけてい うと、制作者のこだわりや想いがCDだと 聴こえてくるじゃないですか。 「もっとカッコ良くいえば、僕は入魂って いう言葉を使ってるんですよ。要するに 魂ですよね。たとえば、ある絵を、ある画 家は、血を吐くような気迫で描きましたと。 片方の絵は、そこまではやらなかったと。 同じ絵でも、見る人を通して、前者のほ うは感動せしめると思うんですよ。僕は 音楽もそうだと思ってるんです。マスタリ ングのときには、我々もそうだけど、プロ デューサーなりアーティストなり、立ち会 ったスタッフの人が想いを込めて作り込 む。そういう想いは、やっぱりCDを聴い てもらったら伝わるんじゃないかと思うん ですよね。それで、僕は簡単な例をあげ て若い人たちに説明するんですけども、 たとえば新入社員が2人いますと。で、部 長がこういう雑誌を、自分の机の上に置 いといてくれと頼むとするじゃないですか。 1人の新入社員は部長の机に、ポンと放 り投げているかもしれない。1人はそうじ ゃなくて、机の角にそろえてきれいに置い た。どっちが感動しますかっていうね」 ―置く、ということでは一緒でも。 「どちらも命令を守ってるわけです。机 の上にあるわけですから。ところが後者 には気持ちが入ってる。要するに入魂な んですよ。これなんですよ。CDっていう のは、マスタリングのときにこういう作り 方をしてるんです。それでね、マスタリン グがなぜ大事かというと、人為的に可変 ができる、最終工程がマスタリングなん ですね。そこで音といい、レベルといい、 曲間といい、すべてが決まっちゃいます から。最後のツメじゃないですか」 ―いくら素材が良くても、マスタリングで 失敗したらすべてが台無しになる。 「そうなんですよ。それまで構想から録 音までずっと苦労してやってこられたその 最後のツメでね、悔いのないようにした いと。我々は、そういう強い想いでマス タリングしているんですよね」 音楽主義17 profile 日本ビクターに入社後、アナログレコードのカッティ ング技師として、JVCマスタリングセンターに配属。 CDマスタリングのみならず、現在もレコードカッティ ングまで行っている数少ないエンジニア。山下達郎、 井上陽水、L’Arc∼en∼Ciel、スピッツ、Dragon Ash、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、くるり、 山崎まさよしなどを手掛け、“神の手”と称されている。 sound creater 02

(20)

03

「良い音」

にこだわる理由

ユーザーに「良い音」を届けるために、日々、開発と研究を繰り返している

オーディオメーカー。3社がこだわる、本当に「良い音」とは?

オーディオメーカーが証言!

GOOD MUSIC, GOOD SOUND...GOOD LIFE!

堀 信二

さん [ヤマハエレクトロニクスマーケティング株式会社 広報室 広報担当マネージャー] 音楽教室、楽器、プロダクションなど、ハードからソフトまで手掛ける総合音楽ブランド、 YAMAHA。オーディオ分野の評価も高く、多くの高品質機器を生み出している。 業界大手としての、“良い音”へのこだわりを聞いた。 text:渡邊博海 audio maker

01

YAMAHA

小説でいう“行間を読む”

。そういう世界が

聴き手に伝わるような音を作っていきたい。

「良い音」の基準をきちんと

示すのが我々メーカーの役割

―最近は音楽の聴き方自体が、かつて とは変わってきているように思えます。 「アナログからデジタルになってCDが 普及期を過ぎ、オーディオのハードもそ れに合わせて価格がどんどん下がって いきました。しかも、かつてのアナログ の時代はそれなりにお金や手間をかけ なくては良い音は手に入れられなかっ たものですが、今では安価で手軽なミ ニコンでもそこそこの音で鳴ってしまう。 手軽に音楽が楽しめるという点で携帯 プレーヤーが普及するのは、当然の流 れといえるかもしれませんよね」 ―その一方で高級オーディオが売れて いる理由をどうお考えになりますか? 「一方では数十万するSACDプレーヤ ーや、数万円もするイヤホンがよく売れ ている事実については、“手軽さ”と“よ り良い音”という点においてニーズが完 全に二極化しているのでしょう。しかし、 実際には若い方のなかにも“より良い 音で聴きたい”というニーズがあるとい う事実はあるわけで、つまり、決して “今の若い方々は耳が肥えていない”と いうことではく、単に今の多くの若い方 にとっては、本当に良い音とはどういう ものなのかという基準がないだけなん だと思うんです。このような状況をふま え、そこで我々のようなメーカーの立場 が問われてくるように思えます。たとえ ば2chで再生したときに、ちゃんとボー カルがセンターに定位しているか、録音 された空間が再現できるかなど“良い音

(21)

音楽主義19 とはこういう音である”という基準をき ちんと示すのが我々オーディオメーカー の役割だと認識しています」 ―ただ、いきなり高級オーディオを買う ということに、戸惑いを持つユーザーも いらっしゃると思いますが。 「そうですね、もちろん住宅事情や経 済的事情があるので当然です。ですか らまずはできるところから始めてみる。 これまでのミニコンポのシステムから単 品コンポのシステムに変えてみるとか。 オーディオというのは不思議なもので、 たとえば3万円のものと10万円のもの とのクオリティは飛躍的に差があるので すが、10万円のものと30万円のものと では差が少ないんですよ(笑)」

聴けば聴くほど耳は肥え、より

良い音で聴いてみたくなるもの

―さらに「良い音」に触れるためにの具 体的な方法はあるでしょうか。 「一番重要なのが幅広いジャンルを聴 くことですね。普段聴いているポップ スやロックだけでなく、民族音楽やジャ ズ、アコースティック、クラシックなど幅 を広げることで、仮にこれまで歌詞しか 聴いていなかったものが、バックの演奏 などにも注目するようになるかもしれま せん。そしてさらにそのなかから新しい 発見を見い出すはずです。さらにここで 大切なのは、レンタルCDではなく、必ず 自分で買うということ。自分でお金を出 して買うのですから何回も聴く、しっか り聴く。もちろん聴けば聴くほど耳は肥 えてくる。そして、そこで“何か物足りな い”と感じたら、それは耳が訓練され聴 き方が変わったということなんです。と なれば、自ずともっと良い音で聴いてみ たくなるものですよね」 ―御社のキーワード“ナチュラルサウン ド”についても教えてください。 「その言葉がヤマハのオーディオ製品 すべての大きな傘になっています。余 計な味つけをしない、ソースに入ってい る情報を忠実に再生する、というのが そのコンセプトです。この“ナチュラル サウンド”を追求することが、アーティス トが歌や歌詞に込めた情感や、そこで 何を表現したいのかを、聴き手に伝え るための最良の方法だと考えています。 小説でいうところの“行間を読む”とい うことにもなりますが、そういう世界が 聴き手に伝わるような音を私どもは作 っていきたいと考えています」 E700システム USB端子を装備した“ピアノクラフト”シリーズより、CDレシーバ ーとスピーカーシステムのコンポ。希望小売価格70,000円 CD-S2000 高域から低域までバランスよく、音楽の微妙なニュアンスまで再現 するCDプレーヤー。SACDにも対応。希望小売価格176,400円

(22)

米山良介

さん [株式会社デノン 販売企画部 宣伝課 課長] 1910年に設立され、1970年には世界初のデジタルPCMレコーダーを開発・製造した 老舗オーディオメーカー、DENON(デノン)。音楽ユーザーに「良い音」を届ける メーカーとしての立場から、「良い音」とはどういうものなのかを聞いた。 text:渡邊博海 audio maker

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DENON

きちんとしたシステムでCD音源を聴けば、

録音スタジオの埃まで見えるはずです。

お酒と同じで、良い音も実際に

体験していないと理解できない

― 御社がお考えになるところの“良い 音”の概念について教えてください。 「デノンの考える“良い音”の概念です が、よく使われる言葉として“原音再生” というものがあります。しかし原音とい うのは、実際はコンサート環境でしか存 在しえないわけです。ですから、この場 合はあくまで録音されたパッケージ、つ まりCDに入っているデジタルデータを どこまで忠実に、実際の音として表現で きるかにつきるといえます。デノンが新 製品を開発する際、設計をし、試作機 ができた段階でリファレンス(基準)にな る音源をかけながら、前作よりどう良く なっているのかというところを聴き込み、 どんどん完成度を高めていく作業をしま すが、そこでよく出る言葉に“情報量”と いうものがあります。この情報量をでき るだけ多くするというところが音の良さ を決めるポイントになっているんですが、 これは非常に微細な感覚なので、それ を見極められるようにまでなるには、相 当豊富な経験が必要になります。たとえ ば映像でしたら、“きれい”“汚い”は、ぱ っと見ただけではっきりしているのです が、音の場合はかなり抽象的であるうえ に好みの問題があります。そのあたりが 実に難しいところなんですね」 ―とすると、何か別の方法で、わかりや すく表現することはできますか? 「音の良し悪しをわかりやすく表現する うえで、よくたとえるのは、お酒や食べも のです。お酒などは、実際に飲んだこと

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「良い音」

にこだわる理由

オーディオメーカーが証言!

GOOD MUSIC, GOOD SOUND... GOOD LIFE!

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音楽主義21 がないものは、いくら言葉で表現したと ころでその味や香りを理解できるはずが ありません。だからこそ、お酒の場合で も高いものから安いものと、いろんな種 類のお酒を飲んでみるという実際の体 験が必要になるんです。我々のなかで は、たとえば低音がしっかり出ているも のを“この音は辛口だな”とか(笑)。逆 に飲みに行った先で辛口のものは“こ の酒、低域がしっかりしている”なんて いったり、サラサラしたフルーティなのは “ハイ上がりだね”とか冗談いってますよ (笑)」

自宅でも実際にスピーカーを

鳴らして聴くことも大事です

―確かに、ワインでも“ボディが太い”と いったりもしますね。 「そうですよね。このたとえを実際に音 楽や音の表現に戻すのなら、単にメロ ディがわかればいいのかということでは なく、録音をしているスタジオの空気感 や、アーティストの息遣いまでが伝わっ てくるような音の粒までもが感じられる こと。また音になっていないドラマーの カウントの音を聴いたり、スタジオのな かに舞っている埃の粒子が見えるとい ったことでしょうね(笑)。そういう部分 まで感じられるようになるには、経験と ある程度のクオリティを持ったシステム を使ってきちんとパッケージされたCD 音源を聴くことが重要だといえます。と 同時に、それこそが制作者に対しての礼 儀ともいえるのではないでしょうか」 ―では、どうしたら「良い音」に触れるこ とができるのでしょうか。 「デノンでも定期的に行っていますが、 視聴イベントなどに行かれてみるといい んじゃないでしょうか。月1回のペースで 行っている“DENON銀座音楽倶楽部” では、聴き慣れないジャズやクラシック でなくとも、ご自分が普段好きで慣れ親 しんだCDを持ってきてくだされば、そこ でかけることもできます。それで普段聴い ている音とどう違って聴えるのか…。こ れまで気がつかなかった新しい発見が絶 対そこにあるはずです。その“気づき”が あれば、それ以降の音楽の聴き方も自ず と変ってくるのだと思います。あとは自宅 でもできるだけ大きな音で、しかも実際 のスピーカーを鳴らして“空気を振動させ て”音楽を聴くことも重要です。体全体 で音楽を聴くことも“良い音”を実感する にはとても大切なことなんですよ」 DCD-CX3 SACDにも対応のCDプレーヤー。音 楽の理想的な波形を再現する独自の 技術“AL24Processing”を採用。希 望小売価格126,000円 PMA-CX3 音楽をパワフルかつクリアに再生する 新増幅回路を装備したアンプ。別売り の専用iPodドックにも対応。希望小 売価格126,000円

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清水 将

さん [ボーズ株式会社 広報宣伝部 広報宣伝グループ] 音楽を「良い音」で聴くにあたり、“音の出口”であるスピーカーが重要なことは いうまでもない。1964年の創業以来、“コンサートホールの感動をより良い音でより身近に” をコンセプトに、名機を開発し続けているBOSEに聞いた。 text:渡邊博海 audio maker

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BOSE

「良い音」はマニアが独占するものではなく

誰もが気軽に楽しめるものであるべきです。

“コンサートホールの感動を

より良い音でより身近に”

―御社がお考えになるところの「良い 音」の概念についてお聞かせください。 「私どもはこれまで、アナログの時代 から圧縮音源全盛の現在に至るまで、 どんなメディアに対してもすべてのユー ザー様に“良い音”を満足いただけるよ う製品をお出ししてまいりました。ご愛 用いただいている方々からは、どんな 時代における製品でも“いかにもBOSE らしい疲れない良い音だね”、あるいは “非常に豊かな中低音域だね”といった 言葉をいただき、ご満足いただいてお ります。しかし、言葉でいうところの“良 い音”というのは、個人の好みの問題が あるため非常に抽象的です。そこで多 くの方は、製品のカタログに記載され ているスペックの数値で音質や音色を 判断してしまう傾向にあるように思えま すが、BOSEは数値を公表しておりませ んし、数値で判断することに大きな意味 があるとは考えていないのです」 ―多くのメーカーではスペックを公開し ていますが、逆に御社ではそういったこ とをしていないと。 「BOSEの創始者であり自らもバイオリ ンの演奏を行う現会長、Dr.Bose氏の 目標は、“コンサートホールの感動をよ り良い音でより身近に再現する”という ものです。BOSEの一番のコンセプトは、 スペック上にある“何kHzのデジベルが うんぬん”というような数値によるもの ではなく、あくまで“気持ちの良い音”と いうことにつきます。大切なのは、いか

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「良い音」

にこだわる理由

オーディオメーカーが証言!

GOOD MUSIC, GOOD SOUND... GOOD LIFE!

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音楽主義23 に音が人間に感動をもたらすのかであ って、研究室にあるような無響室での数 値ではなく、実際の部屋のなかでどう 聴こえるのかということなんです。その ためにBOSEでは実際のリビングルー ムを模したテストルームで多くのテスト を行っています。しかし、といったことを 言葉で申し上げてもなかなかご理解い ただくのは難しいと思いますので、日本 各地にある当社の直営店にぜひお越し いただき、ご自分の耳で、本当に“良い 音”“気持ちの良い音”とはどういうもの なのかを体験していただきたいですね」

とりわけ音の最終出口である

スピーカーの存在は重要です

―昨今では、高価なヘッドホンやイヤ ホンが売れているそうです。御社でもイ ンイヤータイプの製品を出されています が、とても好調なようですね。 「この製品においてもBOSEのポリシ ーは貫かれておりますし、ご好評をいた だいております。これは最近の携帯プ レーヤーにおいても、より良い音で音 楽を楽しみたい、すぐれたシステムで聴 くようなリッチなサウンドを楽しみたい、 という欲求の現れだと感じています。 多くの方が“音の出口は重要なんだ”と いう点に気がつき始めたのだといえる のではないでしょうか。そういった点か らも、とても歓迎すべきことですね」 ―名スピーカーブランドとしての責任と 立場についてもお聞かせください。 「お客様のなかからは“今まで別のシス テムで聴いていて、聴こえなかった音が BOSEに換えたことで聴えるようになっ た”という言葉もいただきます。実際に アーティストが奏でた音源が、きちんと 再生されず聴こえないようでは、再生 機器としては失格です。そういった意味 からも、再生装置のクオリティ、とりわ け音の最終出口であるスピーカーの存 在は非常に重要だといえます。より良 い音、また気持ちの良い音で聴くことで、 さらなる新しい発見や、また違う感動を 手にすることができます。それは特別な オーディオマニアだけが独占するべき ものではなく、誰もが気軽に楽しめる ものであるべきです。BOSEのスピーカ ーの多くが冷蔵庫のような巨大なもの ではなく(笑)、小さいタイプが多いのは そのためなんです。私どもの究極の目 標は、“スピーカーの存在すら忘れさせ ること”ですから(笑)」

Wave Music System

AM・FMチューナー内蔵のCDプレーヤー。コンパクトながら、臨場 感あふれる本格サウンドで再生する。ダイレクト販売価格74,970円 Bose in-ear headphones

BOSE独自の高級インイヤー型 ヘッドホン。耳から外れにくく、 耳が痛くならない特殊シリコン 製チップ採用。希望小売価格 15,540円

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圧縮された音は、ごちゃついた

感じ、遠い感じに僕は聴こえる

―まず、圧縮音源全盛の最近の状況に ついて、どうお考えですか? 「そもそも圧縮音源っていうのは、CD の約10分の1に情報量を詰め込んだも のです。それによって、“音の渋滞”って 僕は呼んでいるんですけども、そういう 現象が起こっていると思うんですね。結 局、MP3に代表される圧縮音源、ダウ ンロードミュージックっていうのは、圧 縮しないと携帯プレーヤーがあっという 間に満杯になってしまうわけですよ。あ と、データとして送信する必要性からも 圧縮されているわけじゃないですか。す べて実用性と利便性の上に立って生ま れている手法なんですね。で、この10 分の1のダウンサイジングっていうのが いったいどれくらいのことなのかってい うのを僕はいつもイメージするようにし ていて。ワンルームのマンションに1人 で住んでいるところに友達9人来ちゃっ て、計10人がその部屋にいる。つまり、 人があふれてしまうわけですよ。居場所 を探して、どこかの隙間に入っていかな きゃいけない人が出てくる。圧縮されて いる音って、僕はそういう状況だと思う んですね」 ―その居場所からは、当然見えないも のが出てくる。 「はい。10分の1にするっていうことは、 同じスペースに10倍の情報量が入って

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GOOD MUSIC, GOOD SOUND...GOOD LIFE!

text:吉田幸司 photographs:内海裕之

CDなのか圧縮音源なのか?

本特集は、音楽をCDで聴くことを提唱するものだが、決して圧縮音源が主流の現状を 否定しているわけではない。“時代の声”としての、ある意味、本特集の対立意見も聞いた。

特別インタビュー

亀田誠治

さん “時代をとらえた音”として、音楽制作や オーディオ製作の現場でリファレンスに 採用されるような作品を次々と生み出している、 名プロデューサーにして名アーティスト。 亀田氏に、今の時代の音楽フォーマットの あり方について聞いた。

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音楽主義25

僕が再現したいのは、その場のリアルな空気なんですね。

それさえ再現できればフォーマットにはこだわらない。

こないといけない。だから圧縮された 音っていうのは、どうしてもちょっとごち ゃついた感じに僕は聴こえます。それ は“遠い感じ”ともいえるんですけど」 ―いずれにしても、いわゆる“良くない 音”ということですね。 「そこで、今回の取材の本題に入るん ですけど、アーティストからしてみれば、 レコーディングスタジオで鳴っている音 を知っているからこそ、圧縮された音を “良くない音”と感じるだけだと思うんで す。問題はレコーディングスタジオで鳴 っている音とあまりにも違う印象で作品 が世のなかに出て行ってしまうというこ とに集約されると思います」

新しい世代で圧縮された音の

ほうが好きな方もいると思う

―なるほど。 「“良い音”“悪い音”と区別をするのは 僕ら作り手の傲慢な思い込みだと思い ます。なぜならば、それは単純に大半の ユーザーの方が気づかないことだから。 もちろん僕はその音質の差はわかるん ですよ。圧縮された音源っていうのは ごちゃついた感じだと思いますし、CD にくらべたらどこか淀みのある感じがす る。だけどユーザーにとってはそこは大 きな問題ではなくて。結局音質のどの 部分を旨味成分だと取るかっていうの が重要で。というよりも、新しいクリエ ーター、新しいエンジニア、新しい世代 のアーティストの方々で、もしかしたら 圧縮してる音源のほうが好きな方もい るかもしれないですよね。それに何より も今、スピーカーで音楽を聴くという習 慣が圧倒的に減ってきていると思いま す。ほとんどの人がヘッドホン、イヤホ ンで聴きますよね?」 ―それは家庭環境もあるし、移動中に 聴くという状況の問題もあって。 「でも、それはヘッドホンで聴いたほう が気持ちがいいからだと思うんです。だ からCDっていうものを今リファレンス (基準)の音源として、デジタル化された もののなかでは最良の音質のフォーマ ットだということを理解したうえで、どれ だけ圧縮されたものがそこに歩み寄っ ていけるかが大事。僕、初めてCDでビ ートルズの『リボルバー』を聴いたとき に、『タックスマン』が始まる前のスタジ オの空気感や、ジョンがエレキに触れて 鳴る音っていうものが、ヘッドホンで聴 いた瞬間に初めて聴こえたんですよ」

(28)

―アナログでは聴こえなかった音が。 「それまで僕の耳では聴き取れなかっ たんです。だから僕はアナログからCD に変わった瞬間に素晴らしいと思いま した。そこから20年以上経って、この感 動 を 次 世 代 に 伝 えていくにあたって、 CDから圧縮に変わった瞬間に素晴らし いって思わせる時代を作っていくのが 僕らの仕事だと思うんですよね」

良い音楽を残すためにCDが

残ることに関しては大賛成です

―もしかしたら、そこからまた新しい解 釈が生まれるかもしれないと。 「はい。ヘッドホンで聴かれるというこ とと、圧縮されて音が塊になるっていう ことを逆手に取って、確信犯的に利用 しているアーティストもいっぱいいると 思っていて。僕の場合はCDはCD用の 音をマスタリングして、圧縮音源には圧 縮音源用のマスタリングを施して、両方 の良さを引き出そうとしている。圧縮音 源、もしくはヘッドホンで聴かれるとい うことを、アクティブに活用しているア ーティストの方々もいらっしゃると思う んですよね」 ―実際、いろんなアーティストのプロデ ュ−スをされるにあたって、圧縮音源で 聴かれることも前提にっていうオーダー をされることもあるんですか? 「そういうこともありますが、僕の場合 は圧縮を前提としては作らないです。僕 が音楽で伝えたいのは、音質というよ りもギターと指がこすれる音であった り、ボーカリストが歌う前に吸うブレス の音であったり、その場の“リアルな空 気”なんですね。その“リアル”さえ再現 できていれば、フォーマットは何だろう とこだわらないです。それよりも今、そ このスタジオのなかでどれだけ“リアル な音”が録れるかっていうことに集中し たい。生のピアノの音、素晴らしい演奏、 素晴らしいボーカル。そういった本当の 意味での良い音楽を残すためにCDの フォーマットが残ることに関しては僕は 大賛成なんです。これが今日の結論な んですけど(笑)。だから僕が一番怖い のは、良い音っていうリファレンスがな くなってしまってそれを知らない世代が 増えていくことですね」 ―それは怖いですね。 「このギターが良い音かどうかわから ないけどレコーディングして、それを作 品として出していってしまうっていうの は良くないことだと思うんです。なので “良い音をCDで聴こう!”っていうことを リスナーの方々にアピールする前に、 僕ら業界内が良い音、良い演奏、良い 歌を知っているのか。やっぱり作り手 の僕たちが、本当に良い音を出してい るのか、良い演奏をしているのかってい ったところに立ち戻ったほうが良くない ですか?」

利便性ばかり追求していたら

音楽も“情報”になってしまう

―そういった根本的なところに立ち返 れば“良い音”は伝承されるはずだし、フ

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音楽主義27 ォーマットがどうであろうと、制作者側の “想い”は伝わるはずだと。 「僕はそう思います。僕にとって“良い 音”っていうのは、作り手の想いを的確 に伝える音。そういった意味ではローフ ァイでもハイファイでも“良い音”なん です。ましてやその想いさえ伝えること ができれば、僕のなかで圧縮、非圧縮 っていうのは問題ではないです。あと時 代性っていう意味ですごく大事なのは、 やっぱりそのハードウェアがあるからそ のときに生まれた音ってあると思うんで すよ。プレスリーのときはプレスリーの 頃のレコーディング技術しかなかった し、ビートルズのときはビートルズの頃 のレコーディング技術しかなくて。なの で、いちクリエイター亀田誠治としては 今、シフトはハードディスクレコーディン グして、ダウンロードで聴かれる音楽の ほうに入ってます」 ―いずれにしても、ユーザーうんぬん以 前に、音楽の制作者側が「良い音」を知 っていることが問題であり大事であると。 「1人1人が生き字引きであれ、みたい な。あとは、その対極にライブがあれば 良くないですか? それこそ究極のリア ルです。ライブ空間で空気を通して大 音量で聴く、いろんな人とその空間を 共有してそこのハコ鳴りを聴くっていう ことはすごく意味があると思う」 ―ライブの大事さというのは、きっとこ れからも変わらないでしょうからね。 「とはいってもそのライブの卓もデジ タル化してますし。やっぱり僕たちはデ ジタルとは離れられないんですよ。そこ は音楽業界の方々もカミングアウトした ほうがいいと思います。“デジタルの恩 恵なしでは生きられない”って(笑)。だ からといって利便性とかそういったこと だけを追求するのではなくて、作り手の 想いという究極のアナログソフトをデ ジタルというハードを使ってどうやって 伝えていくか、ということを考えていく。 そうすれば自ずと道は開けます」 ―利便性だけを追求してのデジタル化 だとしたら、それは非常に悲しい。 「利便性ばかり追求していたら、音楽も 駅前に置いているフリーペーパーと同 じように“情報”になってしまう。音楽は 情報じゃないよと。僕らのマインドや想 いがこもっているものなので」 profile かめだせいじ。1964年、NY生まれ。1989年頃より、 アレンジャー、プロデューサー、ベースプレイヤーとして の活動を開始。これまでに、椎名林檎、平井堅、スピ ッツをはじめ、Do As Infinity、SOPHIA、YUKI、スガ シカオ、平原綾香、175R、Puffy、山嵐、松千、アンジ ェラ・アキなどのプロデュース&アレンジを手掛けてい る。2004年には、椎名林檎らと東京事変を結成。 special interview

Seiji Kameda

作り手の僕たちが、本当に「良い音」を出しているのか、

「良い演奏」をしているのか。そのほうが重要なんです。

(30)

05

GOOD MUSIC, GOOD SOUND...GOOD LIFE!

「良い音」

アンケート

最後に、アーティスト自身は「良い音」ということについてどう感じているのか。 いちアーティストとして、そしていちリスナーとして、心掛けていることとは?

アーティストが証言!

yasu [acidblackcherry] A1. 特になし A2. GENELECとラジカセ的なもの A3. 音のレンジの広いサウンドを目指してミックスしてます。 A4. オーディオ・コンポ(DENONのもの) A5. 男と女では違うと思いますが、バックミュージックとして聴くのと音楽と して聴くのでは聴き方が違うと思います。僕の場合は、基本大音量で音楽 を聴くので、作り手の工夫が見えることで音楽を楽しんでます。 水野良樹 [いきものがかり] A1. リスナーの再生環境は多種多様です。単にCD音源と圧縮音源の違い にとどまらず、オーディオの性能、個性によっても違うでしょう。そのすべてに ついて意識することは非常に困難です。無限の種類があるアウトプットに必 要以上にとらわれるよりも僕ら作り手ができるのはインプット、つまりレコーデ ィング段階で最大限ベストをつくすというシンプルなことだと思います。 A2. エンジニアによって違うので一概にどれとはいえません。ただドラック ダウン時には必ず市販のラジカセでも再生し、印象を確かめます。 A3.「良い音」の定義を仮に音質という意味でとらえるなら、それはたえま ない“確認”と“選定”の連続です。 A4. プライベートではほとんど携帯音楽プレーヤーです。 A5. 作り手としては当然“リスナー”に良い音質で聴いてほしいです。しか し、それを何の配慮もなくリスナーに求めるのは作り手の身勝手です。これ までこと音楽に関しては、制作側がリスナーに対してひとつのパッケージを 押しつけてきたように思います。そもそもCDが「良い音」を届けるに適した ものなのか、CDがリスナーにとって音楽にアクセスしやすいものだったのか、 大きな疑問があります。有限な時間と資産しか持たないリスナーに対して、 エンターテイメントであるにもかかわらず、自分たちの“事情”だけに注目し、 彼らの“事情”についてはあまりに無関心すぎたように思います。「良い音」 を届けたいのであれば、もっと作り手側がリスナーの立場にたって、複視眼 的に音楽を届けるシステムを議論べきだと思います。 サッコン [韻シスト] A1. 韻シストもある程度は想定しています。レコーディングスタジオに設置し てあるラジカセでのチェックはもちろんします。圧縮音源で聴かれることを 想定してのミキシングはしませんが、それを含めたトータルのバランスはしば しば会話でも出ています。 A2. YAMAHA NS-10M、KRK V8など。 A3. バイブスが一番大事。最高のバイブスが録音できたらそれがいい音 だと信じています。工夫の点では、MCとして自分の声と相性の良いマイク をいろいろ試して使うようにしています。 A4. 普段は普通の家庭用オーディオ A5. 表現する立場からはいい音で聴いてもらいたいという願いは常にあり ます。臨場感のある、音に包まれるような至福の感覚は、やっぱりいいオー ディオシステムでないと味わえないし、私自身小さい頃に父のこだわりのサ ラウンドシステムでThe Venturesのライブのレコードを聴かされて感動し たのが、言葉を越えた音楽との出会いだったと覚えています。小さい頃にそ うゆう体験をした人がまわりに結構いるので、やっぱり良い音は五感以上 に想像力をかき立てる不思議な力を持っているように感じます。PCや携帯 プレーヤーでしか聴かない若い人、忙しい人がいる反面、我々以上にオー ディオシステムに詳しいリスナーがいるのも事実で、時代の変化とともにそ ういう人も少なくなっているかもしれませんが、いい音楽があるかぎり、良い 音で聴く人が絶滅することはないと思っています。ところで、韻シストの 「What’s on sale」ていう曲でもそういうことをRAPしてるんで最強のシス テムでCD聴いてください。 SHUHEI [エイジアエンジニア] A1. 配信用にCDとは別にマスタリングを行っています。 A2. 特に指定はありませんが、スタジオ定番のYAMAHA NS-10Mとラジ カセでのチェックは欠かさず行います。 A3. ボーカルとトラックのバランスには注意しています。 A4. iPod or MacBook

A5. やはりスピーカーは大事だと思います。スピーカーだけは少々高くてもい いのを買うべき! スピーカーによって曲の良さは何倍も変わると思います。 直江 慶 [OCEANLANE] A1. 今現在多くの人がMP3プレーヤー等で音楽を聴くのは充分理解して いるしそれは音楽が本当に一般層に広まって生活の一部になっていること だし、すごく健全だと思います。特にそのために音楽を作ったりしていませ question Q1.レコーディングの際、PCや携帯プレーヤーなどで聴かれることを想定していますか? 想定されている場合、そのためにどんなことをしてい ますか? Q2.レコーディングの際、サウンドチェックで主に使っているスピーカーは何ですか? Q3.レコーディングの際、「良い音」を作るため、どんな工夫を されていますか? Q4.ご自身は普段、どんなシステムで音楽を聴かれていますか? Q5「良い音」. で聴く、ということについてのご意見をお聞かせください。

参照

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