(1)陳腐化償却等
「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」の導入に伴い、次の措置を講じます((イ)及び(ロ) については、所得税についても同様とします。)。
(イ) 陳腐化償却制度を廃止します。
(ロ) 耐用年数の短縮特例について、国税局長の承認を受けた未経過使用可能期間をもって耐用年数と みなすことにより、その承認後は未経過使用可能期間で償却できる制度とします。
(ハ) 確定申告書等の添付書類に過年度事項の修正の内容を記載した書類を追加します。
※ 従来は、耐用年数の短縮等により過年度分に償却不足が生じた場合は、普通償却費とは別途、一 時に追加計上する会計処理(臨時償却)が行われていたが、「会計上の変更および誤謬の訂正に関 する会計基準」では、臨時償却が認められないこととされた。
この会計基準等により、会計上は臨時償却をせずに未償却残高を残存期間に応じて配分すること となるため、税法上の陳腐化償却の廃止及び耐用年数の短縮特例の一部改正で、会計・税務のずれ
× × ×
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が生じないようになる。
<計算例>
甲社はX4年3月期決算において、保有する備品Aの耐用年数について、新たに得られた情報により 従来の10年から6年に見直す会計上の見積りの変更を行い、税務上も陳腐化・耐用年数の短縮が認めら れた。
なお、備品Aは、甲社がX1年4月1日に3,000で取得し事業の用に供したものであり、甲社は備品 を定額法により償却している。
① 従来の償却費
X4年3月期は、臨時償却(陳腐化償却)の適用があり、X4年3月期の「期首帳簿価額2,400」か ら「耐用年数6年で償却をしたと仮定した場合の期首帳簿価額2,000」を控除した「400」が臨時償却 費(陳腐化償却費)となる。
また、X4年3月期以降は、耐用年数6年で償却費を計算する。
X2.3期 X3.3期 X4.3期 X5.3期 X6.3期 X7.3期 X8.3期 会計上 300 300 500
臨時400
500 500 500
税務上 300 300 500 陳腐化400
500 500 500
② 改正後の償却費
X4年3月期以降は、未経過使用可能期間4年(=6年-経過年数2年)を耐用年数とみなして償却 費を計算する。
X2.3期 X3.3期 X4.3期 X5.3期 X6.3期 X7.3期 X8.3期
会計上 300 300 600 600 600 600
税務上 300 300 600 600 600 600
(2)環境関連投資促進税制(新設)
青色申告書を提出する法人が、平成23 年4月1日から平成26 年3月31 日までの間に、エネルギ ー起源CO2 排出削減又は再生可能エネルギー導入拡大に相当程度の効果が見込まれる設備等の取得 等をして、これを1年以内に国内にある事業の用に供した場合には、取得価額の30%の特別償却(中 小企業者等については、取得価額の7%の税額控除との選択適用)ができる措置を講じます。
ただし、税額控除額については当期の法人税額の20%を限度とし、控除限度超過額については1年 間の繰越しができることとします(所得税についても同様とします。)。
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(3)その他
① エネルギー需給構造改革推進投資促進税制を廃止します(所得税についても同様とします。)。
② 中小企業等基盤強化税制について、適用期限の到来をもって廃止します。なお、本制度の廃止に 伴い、中小企業投資促進税制の対象から除外されているソフトウエアの範囲について所要の見直し を行います(所得税についても同様とします。)。
③ 地震防災対策用資産の特別償却制度について、適用期限の到来をもって廃止します(所得税につ いても同様とします。)。
④ 事業革新設備等の特別償却制度について、所要の経過措置を講じた上、廃止します(所得税につ いても同様とします。)。
⑤ 医療用機器等の特別償却制度について、次の見直しを行った上、その適用期限を2年延長します
(所得税についても同様とします。)。
イ 高度・先進医療の提供に資する医療用機器に係る措置について、対象機器の範囲から心電図及 び顕微鏡を除外し、特別償却率を12%(現行14%)に引き下げます。
ロ 医療の安全の確保に資する医療用機器に係る措置について、対象機器の範囲から、生体情報モ ニタ連動ナースコール制御機、注射薬自動払出機、医療情報読取照合装置及び特殊寝台を除外し、
特別償却率を16%(現行20%)に引き下げます。
ハ 新型インフルエンザ対策に資する医療用機器に係る措置、特定増改築施設に係る措置及び建替 え病院用等建物に係る措置を除外します。
⑥ 高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却制度について、所要の法律改正を前提に、対象となる住宅を 賃貸の用に供する登録を受けたサービス付き高齢者向け住宅(仮称)とするとともに、割増償却の 対象部分を各独立部分に限定し、戸数、床面積、補助金受給等に関する要件を見直すほか、割増償
却率を28%(耐用年数が35 年以上であるものについては、40%)とした上、その適用期限を2年
延長します(所得税についても同様とします。)。