3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分
‑88‑
N. 総合評価
総括 I-m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価すること。
本研究グループは、 HDD 関連の媒体および磁気ヘッド技術開発で世界レベルの研究実績を有 する。今回のプロジェクト (H2 トH23) では、 HDD 関連課題に加えて永久磁石、高周波デバイス対 応磁性微粒子関連の技術開発を推進した。 HDD 関連技術では、従来からの継続性もあり、研究 成果が比較的速やかに産業界で活用され、企業からも好評価を受けている。
一方、鉄系ナノ磁性粉関連技術では非稀土類金属系材料による強力永久磁石開発など極めて 挑戦性・技術レベルの高い開発目標を掲げて社会的ニーズによくマッチした研究開発を推進し た。準安定相の鉄窒素系材料粉末の化学合成の成功、超微細粉による限界共鳴周波数の拡大効 果の発見など世界レベルの研究実績をあげ、非希土類系永久磁石および超高周波磁J性デバイス 技術において明るい展望を提供している。実用化に向けては、しかしながら、粉末の量産化技 術、焼結&バルク化技術など残された技術課題も多く残されている。今後、短期間で大量合成 および焼結磁石化などの技術課題を検討頂きたい。
企業との連携、成果の特許化、各種表彰、新開発表、招待講演数、論文数、外部資金獲得状況、
研究者の育成、国際交流のいずれの面においても優れた実績を残しており、今後とも本フO ロジ ェクトを継続することにより、更なる成果が得られることが期待できる。
H21 年度から開始されたフO ロジェクトの中間時点としては、いずれのサブテーマでも十分な 成果を得ている。プロジェクト後半においては、これらを実材料の開発に結実させることが期 待される。アジアを中心とするハブ的存在の研究室になっていることも高く評価できる。今後 アジアに限定せずに欧米を含む研究ネットワークにもアピールしていく努力が望まれる。
(全体に対するコメント)
磁性薄膜関連技術では、これまで開発した技術の着実な進展を図っており、かっ産業界への 貢献も進展中であり、世界レベルで、研究開発をリードしている。鉄窒素系準安定相材料は 40 年以上も前に発表され、以降多くの研究者が取り組んだ材料であるが材料作成や物性値の再現 性が悪く、多くの議論を生んできた経緯がある。粉末関連研究ではこれまで研究者の知識やノ
ウハウに基づいた試行錯誤的な研究アプローチがされてきた感があるが、本研究プロジェクト では、薄膜技術開発で、培った実験および理論両面から物理現象を解析するアプローチを取り入 れ、加えて最新の分析評価技術を適用することにより、準安定相粉末の合成、物性値の解明に 成功している。基礎研究レベルで、大きな成果を上げている。
ただ、この基礎技術を永久磁石などの製品に適用するためには、粉末の大量生産技術、焼結 技術、耐環境技術などの量産化関連技術の開発が必須である。準安定相であるため焼結時にお ける相安定性なども気になる要因である。関連企業は実用化に強い関心を示していると思われ る。関連企業の技術者と実用化に向けた技術討論、改良策の検討を進め、大学発の基礎技術が 実用化されるまでの技術シナリオの構築に向けて更なる努力をして頂きたい。
窒化鉄の磁石材料への応用は、飽和磁化が大きく、結晶磁気異方性もある程度大きいことから、
脱レアアース磁石の候補として注目度は高い。しかしながら、 α “ Fe ,凡の高温で、の不安定性や
製造難易度から、実用化へのハードルは低くはない。民間企業との共同研究の関係もあり記述 しにくい面もあると思うが、ナノ粒子製造プロセスに関する記述が少ないため、実用化に際す る難易度が不透明である。大学と企業との分担、連携強化も図りながら、今後着実に実用化へ の道を切り開いて頂きたい。
評価資料である自己評価報告書の記述が必ずしも読みやすい形になっていなし、。一部数値な どで整合しない部分も認められる。民間企業との共同研究実績、鉄系磁性粉の実用化ストーリ 案など、もうすこし詳しい説明をして頂くのが望ましい。
-90 一
平成 2 3 年度東北大学未来科学技術共同研究センター (NICHe) 研究プロジェクト評価委員会実施要項
1
日時 平成 2 3 年 1 1 月 2 8 日(月)午後 1 時から1
1 月 2 9 日(火)午前 1 0 時から2 場所 東北大学東京分室
東京都千代田区丸の内 1 丁目 7 番 1 2 号 サピアタワー 1 0 階
3
目 的 各研究プロジェクトについて、 NICHe のミッションとの適合性、学術的・技 術的評価並びに産業応用可能性に関する評価をいただく。4 次第
1
)開会 2) 委員紹介 3) 議事( 1
)委員長の選出について(
2) 各フ。ロジェクトの活動報告中間評価: (プロジェクトリーダ一発表 1 0 分、質疑応答 1 0 分)
最終評価: (プロジェクトリーダ一発表 1 0 分、質疑応答 1 0 分、討議 5 分) (1日目)
①山中プロジェクト(最終)
②北村フO ロジェクト(最終)
③杉本プロジェクト(最終)
④宮本プロジェクト(最終)
⑤須川プロジェクト(最終)
⑥小菅フO ロジェクト(最終)
⑦庄子プロジェクト(中間)
③高橋フ。ロジェクト(中間)
(
2 日日)⑨吉川プロジェクト(最終)
⑩内田プロジェクト(最終)
( 3
)討議及びまとめ4) 閉会
【※中村プロジェクト(最終)については 1 2 月 9 日(金)に実施。]
5
研究プロジェクト評価委員会委員及び書面審査委員 別紙名簿のとおり6
センター側出席者未来科学技術共同研究センター長
未来科学技術共同研究センター副センター長
"
内山 勝
長谷川史彦 関根仁博
具嶋 日ム
瀬戸政宏
藤堂安人
仲田武彦
楕爪 J字
丸山正明
平成 23 年度東北大学未来科学技術共同研究センター 研究プロジェクト評価委員会委員名簿
(任期:平成 2 3 年 1 0 月 1 日~平成 24 年 3 月 3 1 日)
独立行政法人医薬基盤研究所運営推進委員
独立行政法人産業技術総合研究所理事
日経 BP 社日経 BP クリーンテック研究所主任研究員
みやぎ高度電子機械産業振興協議会会長
文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課大学技術移転推進室長
技術ジャーナリスト
(五十音順、敬称略)
‑92‑
書面審査委員名簿
。は書面審査委員の代表を表します
プロジェクト 氏 名 所属
.
職名山中 P 。渡辺好章 同志社大学生命医科学部・教授
二留秀人 独立行政法人産業技術総合研究所中部センター・所長 小倉幸夫 ジャパンプロープ株式会社・代表取締役社長
北村 P 。小林信一 筑波大学ビジネス科学研究科・教授 工藤和彦 九州大学東アジア環境研究機構・特任教授 里子口 和彦 株式会社ゴ菱総合研究所・研究理事
宮本 P 。猪俣 誠 日揮株式会社技術開発本部・技術開発本部長代行 薩摩 篤 名古屋大学大学院工学研究科・教授
平泉 洋 宮城県経済商工観光部・理事兼次長 中村 P 。前田正史 東京大学・理事・副学長
松尾伸也 大阪大学大学院工学研究科・教授 山口 周 東京大学大学院工学系研究科・教授 杉本 P 。浜野正昭 社団法人未踏科学技術協会・特別研究員
山元 洋 明治大学・名誉教授
岡田益男 八戸工業高等専門学校・校長
吉川 P 。井口 哲夫 名古屋大学大学院工学研究科・教授 神野郁夫 京都大学大学院工学研究科・教授 竹田美和 名古屋大学大学院工学研究科・教授
須川 P 。浅田 邦博 東京大学大規模集積システム設計教育研究センター・教授 高須秀視 ローム株式会社・常務取締役研究開発本部長
田中公章 日本ゼオン株式会社・取締役常務執行役員 内田 P 。関 秀麗 八戸工業大学・理事
藤掛英夫 NHK 放送技術研究所・主任研究員
能勢敏明 秋田県立大学システム科学技術学部・教授 小菅 P 。古田勝久 東京電機大学・学長
油田信一 筑波大学大学院システム情報工学研究科・教授 島田 明 芝浦工業大学デザイン工学部・教授
庄子 P 。柴田俊夫 大阪大学・名誉教授 岩出l 明 岩手大学・理事・副学長 1畢 明 二菱重工業株式会社・特別顧問 品橋 P 。二本正昭 中央大学理工学研究科・教授
諏訪部繁和 日立金属株式会社 NEOMAX カンパニー・企画部長兼熊谷製作所所長 安藤功鬼 独立行政法人産業技術総合研究所・フエロー
(敬称略)
平成 23 年度研究プロジェクト評価委員会スケジュール表 01 日目( 11 月 28 日(月)
)
時 間 次 第 等
1 3 : 0 0 ‑ 1 3 : 0 1 ( 1 )
開会及びセンター長挨拶2 1 3 : 0 1 ‑ 1 3 : 0 3 ( 2 )
委員の紹介3 ( " 1 ) 1 3 : 0 3 ‑ 1 3 : 1 5 ( 1 2 )
委員長の選出及び評価方法の説明1 3 : 1 5 ‑ 1 3 : 2 5 ( 1 0 )
山中 発表(リーダー)( 2 )
ーーーーーーーーー ーー- ーー『ーーーーーーーーーーーーーーーー①
1 3 : 2 5 ‑ 1 3 : 3 5 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)ーーーー由ーーーー ーーー
(最終 :7 年目) ーーーーーーーーー由ーーーーーーーーー
1 3 : 3 5 ‑ 1 3 : 4 0 ( 5 )
討議(委員)1 3 : 4 0‑13:45 ( 5 )
(発表準備)1 3 : 4 5 ‑ 1 3 : 5 5 ( 1 0 )
北村 発表(リーダー)ー』ーーーー『ーー
ーー-②
1 3 : 5 5 ‑ 1 4 : 0 5 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)ーー四ーーーーーー ーーー
(最終 :7 年目) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1 4 : 0 5 ‑ 1 4 : 1 0 ( 5 )
討議(委員)1 4 : 1 0 ‑ 1 4 : 1 5 ( 5 )
(発表準備)1 4 : 1 5 ‑ 1 4 : 2 5 ( 1 0 )
杉本 発表(リーダー)ーー皿ーーーーーー ーー- 田ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
③
1 4 : 2 5 ‑ 1 4 : 3 5 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)ーーーーーーーーー ーーー
(最終 :5 年目) ーーーー--ーーーーーーーーーーーーー
1 4 : 3 5 ‑ 1 4 : 4 0 ( 5 )
討議(委員)1 4 : 4 0 ‑ 1 4 : 5 0 ( 1 0 )
休憩(発表準備)1 4 : 5 0 ‑ 1 5 : 0 0 ( 1 0 )
宮本 発表(リーダー)『ーーーーーーーー
ーー-④
1 5 : 0 0 ‑ 1 5 : 1 0 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)ーーー『ーーーーー ーーー
(最終 :5 年目) 園田ーーーーーーーーーーーーーーーーー
1 5 : 1 0 ‑ 1 5 : 1 5 ( 5 )
討議(委員)1 5 : 1 5 ‑ 1 5 : 2 0 ( 5 )
(発表準備)1 5 : 2 0 ‑ 1 5 : 3 0 ( 1 0 )
須川 発表(リーダー)ーーーー由ーーーー ーーー
⑤
1 5 : 3 0 ‑ 1 5 : 4 0 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)ー』ーーーーーーー
ーー-(最終 :4 年目) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1 5 : 4 0‑15 : 4 5 ( 5 )
討議(委員)1 5 : 4 5‑15:50 ( 5 )
(発表準備)1 5 : 5 0 ‑ 1 6 : 0 0 ( 1 0 )
小菅 発表(リーダー)ーーーーーーーーー ーー- ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⑥
1 6 : 1 0 ‑ 1 6 : 2 0 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)ーーーーーーーーー ーーー
(最終 :3 年目) ーーーーーーーーーー田ーーーーーーーー
1 6 : 2 0 ‑ 1 6 : 2 5 ( 5 )
討議(委員)1 6 : 2 5 ‑ 1 6 : 3 5 ( 1 0 )
休憩(発表準備)1 6 : 3 5 ‑ 1 6 : 4 5 ( 1 0 )
庄子 発表(リーダー)⑦ ーーーーーーーーー ーーー プロジェクト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1 6 : 4 5 ‑ 1 6 : 5 5 ( 1 0 )
(中間 :3 年目) 質疑(委員、リーダー)1 6 : 5 5 ‑ 1 7 : 0 0 ( 5 )
(発表準備)1 7 : 0 0 ‑ 1 7 : 1 0 ( 1 0 )
高橋 発表(リーダー)⑧ ー由ーーーーーーー ーー- プロジェクト ーーーーー甲ーーーーーーーーーーーーー
1 7 : 1 0 ‑ 1 7 : 2 0 ( 1 0 )
(中間 :3 年目) 質疑(委員、リーダー)02 日目( 11 月 29 日(火)
)
10・ 00-10:10
( 1 0 )
吉川 発表(リーダー)ーーーーーーーーー ーーー ーーーーー由ーーーー『ーーー由ーーーー
⑨
1 0 : 1 0 ‑ 1 0 : 2 0 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)目ーーーーーーーー
ーー-(最終 :5 年目) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
10:20-10・ 25
( 5 )
討議(委員)10・ 25-10:30
( 5 )
(発表準備)10・ 30-10 :40
( 1 0 )
内田 発表(リーダー)ーーーーーーーーー ーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⑩
1 0 : 4 0 ‑ 1 0 : 5 0 ( 1 0 )
プロジェクト 質疑(委員、リーダー)ーー巴ーーーーーー
ーー-(最終 :4 年目) ー由ーーーーーーーーーーーーーーーーー
10:50-10・ 55
( 5 )
討議(委員)(3)
10・ 55-11:55( 6 0 )
討議及びまとめ(評価委員)4 ‑ 1 2 : 0 0
閉会(挨拶)‑94‑
備考
ー由ーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー『ーーー
ーーーーーーーー
ーーーー田ーーー
ーーーーーー四ー
ーーーーーーーー
ー『ーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー四- ‑ ‑
ーーーーーーーー
」一
ーーーーーー- ‑
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
東北大学未来科学技術共同研究センタ一規程
平成 1 0 年 4 月 9 日規第 46 号
(趣旨)
第 1 条 この規程は、東北大学未来科学技術共同研究センター(以下「センター」という。)の 組織及び運営について定めるものとする。
(目的)
第 2 条 センターは、東北大学(以下「本学」という。)の学内共同教育研究施設等として、社 会の要請に応える新しい技術・製品の実用化並びに新しい産業の創出を社会へ提案することを目指し、
産業界等との共同研究の推進を図り、先端的かっ独創的な開発研究を行うことを目的とする。
(職及び職員)
第 3 条センターに、次の職及び職員を置く。
センター長 副センター長 老甘受
准初受 講師 助教 助手 事務職員 技術職員 その他の職員 (センター長)
第 4 条センター長は、センターの業務を掌理する。
2
センター長は、本学の専任の教授をもって充てるO3
センター長の選考は、東北大学学術基盤施設群運営委員会の議に基づき、総長が行う 04
センター長の任期は、 2 年とし、再任を妨げない。(副センター長)
第 5 条 副センター長の人数は、 2 人とする。ただし、センター長が必要あると認めるときは、 3 人と することができる。
2
副センター長は、センター長の耳噺%を補佐する。3
副センター長は、センターの専任又は兼務の教授をもって充てる。ただ、し、センター長が必要があ ると認めるときは、センターの専任の准教授をもって充てることができる。4
副センター長の任期は、センター長の任期の範囲内とし、再任を妨げない。(研究脳哉等)
第 6 条センターに、研究紺哉として次の部を置く。
開発企画部 開発研究部