8.1.2
競技参加者の特定の用途に応じて、タイヤの適正をタイヤ製造者に確認することは、競技参加 者の責務である。8.1.3 付則K項に特に明記されていない限り、また入手利用可能な実際的範囲の中で、タイヤの幅、
概観およびトレッドパターンは当該ピリオドの間の車両あるいは類似車両に搭載されていたものと一 致していなければならない。車体およびリムに関するすべての関連規定が遵守されなければならず、
競技参加者は、選択したタイヤが使用しているリムに適応していることを確実にする責務がある。
8.1.4 タイヤウォーマーの使用は禁止。
8.1.5 タイヤトレッドのヒステリシス(遷移)、率あるいは硬度に影響を及ぼす物質の追加は禁止さ
れる。8.1.6 タイヤのコンパウンドには、タイヤのサイドウォール部分に、黄色で下線が引かれなければな
らない。Avon
タイヤはコンパウンドでなくコード番号しかない。8.2 サーキットレースおよびヒルクライム車両(第8項3に規定されるフォーミュラを除
8.2.5
ピリオドH1およびHR以降の車両は、スリックおよびウエットタイヤを使用できる。T
、CT
、GT、GTSおよびGTP車両も、競技開催国の適切な基準に従う«E»あるいは«DOT»承認を得た8.4.2に規
定される最小外径のタイヤを使用できる。8.2.6 3.5インチ未満の幅のリムを伴うホイール装着し、ダンロップビンテージ範囲から適切な仕様の
タイヤのない車両は、クロスプライあるいはラジアル公道用タイヤとして販売されているタイヤで、
アスペクト比が75%以上、速度等級が
«S»以上の、競技開催国の適切な基準に従う «E»あるいは
«DOT»承認を得たタイヤを使用することができる。
8.2.7
《Can-Am
》競技のために製作された車両はスリックタイヤを使用できる。8.2.8 1960年12月31日前に使用された仕様のWidi、GilbyおよびRejo車両は、レースがウェットと宣
言された場合は、204コンパウンドか、あるいは404コンパウンドの、トレッドパターンがCR65のダン ロップ«L»セクションのタイヤを使用できる。
8.2.9
ピリオドE以降の、 T、CT、GT、GTSおよびGTP車両は、2時間以上の固定した持続時間のサーキットで行われる耐久レース(およびそれに対応するプラクティスセッション)に参加する場合、
下記8.4にターマック路面ラリー用に決められた規定に従った適切な公道タイヤを使用できる。
8.3 サーキットレースおよびヒルクライムのフォーミュラ車両
8.3.1
フォーミュラジュニア車両は、ダンロップビンテージ範囲のタイヤで、R5かそれより古いトレッドパターンのタイヤか、204コンパウンドの«L»セクションの範囲のタイヤで、CR65かそれより古い トレッドパターンのタイヤを使用することができる。
8.3.2
ヒストリック・フォーミュラ1車両は付則X-
13項に合致しなければならない。8.3.3 ピリオドGRの1リットルフォーミュラ3車両
1965年12月31日以前に製作された車両で、サイドドラフト・エンジンを搭載し、直径13インチ幅最
大6.5インチのホイールリムを装着する車両は、Avon AC89成型トレッドパターンA37コンパウンドコード
No.7660
(フロント)7661
(リア)のタイヤか、あるいは204
コンパウンドのダンロップL
セクションCR65のタイヤいずれかを、またレースがウェットと宣言された場合は404コンパウンドを使用す ることができる。
1965年12月31日以降に製作された車両および/あるいはダウンドラフト・エンジンおよび/あるい
は6.5
インチを超えるホイールを装着した車両は、以下の仕様のエイボンあるいはダンロップタイヤの いずれかを使用することができる。ドライコンディションでは、“ヒストリック全天候型”のパターンにカットしたコンパウンドコー ドNo.7342(フロント)7343(リア)のエイボンA37コンパウンドのスリックタイヤ。あるいは、ウェ ットコンディションでは“クラシック・フォーミュラ・ウェット”パターンにカットしたコンパウン ドコードNo.7714(フロント)7715(リア)のエイボンA37コンパウンドのスリックタイヤ。それに替 えて、ダンロップ
«L»
あるいは«M»
セクションCR65
あるいは204
コンパウンドのポストヒストリック、またはレースがウェットと宣言された場合は404コンパウンドを使用することができる。
8.3.4 1.6および2.0リットルのフォーミュラ3車両(1972年~1984年)
これらの車両は、以下の仕様のレーシングタイヤを使用しなければならない:フロント7.5/21.0x13 インチ、リア9.2/22.0x13インチ、A37コンパウンドでコードNo.7342(フロント)7343(リア)のド
ライ仕様スリックタイヤ。あるいは、ウェットコンディションでは“クラシック・フォーミュラ・ウ ェット”パターンにカットしたコンパウンドコードNo.7277(フロント)7278(リア)のエイボンA27 コンパウンドのスリックタイヤ。
8.3.5 1.6および2.0リットルのフォーミュラ2車両:
以下のいずれかを使用しなければならない:
- 8.2.4に一覧の掲載されたタイヤ;あるいは
- 次の仕様のAvonレーシングタイヤ:上記の通り。
8.3.6
上記8.3
に一覧されている以外のすべての国内フォーミュラあるいは国際フォーミュラの単座席レーシングカーは、あらゆるFIAの競技にて、8.2に確認される該当ピリオド仕様のタイヤを使用しな ければならない。
8.4 ラリーの車両
8.4.1 ターマック路面およびロードセクションのラリーステージに使用されるタイヤは、競技会の開
催国の適切な基準に従う«E»あるいは «DOT»のマークが付けられていなければならない。それらのタ イヤは該当のピリオドに対応する最小外径(下記8.4.2参照)を有していなければならず、(「高速道 路使用不可」«Not for highway use»あるいは「レース使用に限る」«For racing only»というマークが付 けられていてはならない。通常の使用における磨耗以外の、タイヤへの一切の変更、改良、改修(溝の追加加工を含む疑義を 回避する理由により)は禁止される。グラベル路面でのステージについては、競技長がそのように宣 言した場合、これらのタイヤに
«E»
あるいは«DOT»
のマークは不要である。8.4.2
下記の表に示された、ピリオド当時実用されたホイール最小外直径およびタイヤアセンブリ、およびリム直径を遵守しなければならない:
リム直径 ピリオド コンプリートリムの最低直径
10" F 490 mm
11"~ 12" F 530 mm
10"~ 12" G 490 mm
10" ~12" H + I 480 mm
13" F 545 mm
13" G 530 mm
13" H 490 mm
13" I 480 mm
14" F 580 mm
14" G 560 mm
14" H + I 530 mm
15" F 630 mm
15" G 590 mm
15" H 570 mm
15" I 550 mm
16" H 580 mm
16" I 570 mm
17" H 600 mm
17" I 580 mm
18" H + I 625 mm
19" I 630 mm
8.4.3 競技参加者が使用するタイヤに何らかの疑義が生じた場合、競技参加者より供給される新品の
タイヤを、冷えた状態で、メーカー推奨の標準圧力によって膨らませて測定する。8.4.4 ピリオドではより低いアスペクト比のタイヤが使用されていたことが証明された場合、HMSC
はその使用を認める場合がある。8.4.5 速度等級が«S» (最大時速112マイル
または 180km)を下回るラジアル・プライ・タイヤの使用が検討される場合には、その適正について製造者に意見を求めること。これは特に、速度等級が
Q(
最 大時速100マイル または 160km)を上回ることがほとんどない«マッド&スノー»タイプのタイヤで、非 舗装路面ステージを走行する際に考慮されること。8.4.6 ピリオドEあるいはそれ以前の、リムの直径が17インチ以上か、またはリム幅が3.5インチ以下
の車両は、ラジアルあるいはクロスプライ構造の、アスペクト比が75%以上のロードタイヤを使用す ることができる。競技へのタイヤの適正については、製造者に意見を求めること。8.4.7 クロスプライタイヤの速度等級は、ホイールの直径によって異なることが留意されるべきであ
る。クロスプライタイヤに適用される速度等級マーキングには3種類ある。マーキングが無く、それ ゆえに最低の速度等級を有するタイヤもある。等級は以下の表の通り:ホイールサイズ
(インチ)
10 12 13
以上速度等級
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