㊦
N
B31 4)
横田町
tt Ae
ノ.〆〆一/S
!ノ
A
聡通山
鳥 取 県
県境 ルー
吾妻
広島県三国
花商岩
●粗粒▲中粒圏細粒
花商閃緑岩●回米立▲中米立■糸田米立
角閃石花南閃緑岩
●粗粒▲中粒籔細粒
麟斑状花醐岩
●文象斑岩
⑧トーナル岩
②石英モンゾ閃緑岩
⑳ひん岩
●安山岩
⑳流紋岩
図5−5横田地域の岩石分布
61
囲粗粒離岩
[=コ中〜細粒花儲
團粗粒舳閃緑岩
Eコ中〜細粒胴閃緑岩 図5−6横田地域の地質図 62
[コ花輝岩
婁鷺慰 トーナル岩
鞍 寧磁謡
欝欝象斑岩
醗翻ひん岩
[コ響岩
5−3研究課題について
5−2の考察をもとにして、本研究の課題について以下にまとめる。
(1)岩石の産状
従来のGW 6(鳥取唇歯岩)およびGW5(横田花商閃緑岩)の南側の分布域である本 地域中央部には、それぞれ粗粒の花歯骨および花歯閃緑岩が分布している。またGW4(竜 駒花闇岩類)とGW5の北側およびG6(粗〜中継黒雲母準婚岩)の一部には。同じ組成、
粒度の岩石(中〜細粒避難閃緑岩)が分布しており、GW5の北側と南側のものでは異な ることが分かった。また本地域北部の花密岩壁の分布状況は、従来のものとは大きく異な るものであった。 ((2)で述べる。)また、従来から本地域の火成岩体は、貫入時期の 異なる数種の岩体が組合わさり、大きなバソリスが形成されたと考えられているが、それ
らの貫入関係を表す露頭は観察できなかった。そのため本地域に分布するそれぞれの岩体 の成因は、貫入によるものではなく、大きな岩体の不均質な部分としてとらえることもで
きる。
(2)南北に分布する三崩岩出の関係
本地域の中央部から南部にかけて分布する岩体と、北部に分布する岩体とは、全く異質 のものではなかった。すなわち、中央部から南部に分布している中〜細粒花季閃緑禅ま、
北部の一部にも分布している。また中央部と北部には、粒度は異なるが同じ鉱物組成であ る花歯岩が、ともに分布していることが分かった。したがって南北の岩体の成因には密接 な関係があると考えられる。
(3)半深成岩複合岩の実体
中〜細粒花歯閃緑岩を本国とし、火山岩から北側へ、花嵐斑岩、挙国斑岩、斑状花崩岩、
トーナル岩、文尼斑岩およびひん岩が局所的に分布する複合岩体である。従来考えられて いたような、強い方向性を持つ2つの帯状の産状や、それぞれのはっきりとした貫入関係 等は観察できなかった。トーナル岩は岩脈状に産出していた。
(4)火成活動について
本研究では、岩体相互の貫入関係を明確に表すような露頭を発見することはできなかっ たが、採取した岩石の観察やそれらの産状、また従来から考えられている貫入順序を参考 にして、白亜紀から古第三紀にかけての本地域の火成活動のようすを推測した。
①火成岩形成の基本概念
マグマの中心部が地下深部でゆっくり冷え固まると、結晶が時間をかけて十分に成長で きるため粗粒で完晶質な深成岩が形成される。それより上部のマグマになるほど地表に近
くなり、冷え固まる速度が早くなるため、結晶が十分に成長できない。したがって中粒、
細粒の深成岩がそれぞれ形成される。また、中粒や細粒の結晶を巻き込みながら、地表付 近まで上昇したマグマは、それぞれの半深成岩を形成する。さらに、そこから地表にまで 達レたものは、急冷されたために結晶にまで成長できず、石基の部分を持った火山岩が形 成される。 (図5−7参照〉
63
②推測される火成活動
横田地域火成岩の産状は、以下のような2種類のマグマの上昇によって、説明すること
ができる。
1.花歯閃緑岩質マグマの上昇
もとの岩石を取り込みながら、花嵩閃緑岩質のマグマが上昇し、それぞれの花闘閃緑岩 質の岩体が形成される。すなわち、地表付近では安山岩、流紋岩等の火山岩が、地下の比 較的浅いところでは文象斑岩、ひん岩等の半深成岩またはトーナル岩、石英モンゾ閃緑岩、
細粒花歯閃緑岩等が形成される。地下深いマグマ中心部では、粗粒角閃石花崩閃緑岩およ び粗粒花崩閃緑岩が形成される。
2.花歯岩質マグマの上昇
比較的柔らかい花歯閃緑岩質マグマの本体に沿って、花崩岩質マグマが上昇する。その とき、細粒から中粒の花嵐閃緑岩体付近まで達した花商岩質マグマは比較的早く固まり、
細粒から中粒の花歯岩となる。表層付近まで到達したマグマは、花轡閃緑岩類を取り込み ながら暗色包有物を含んだ花歯斑岩および斑状花闘岩を形成する。また、地下深部の花崩 渚質マグマの中心部では粗粒の花歯岩が形成される。 (図5−8参照)
3.隆起・浸食
地面が隆起し上面が浸食され、現在の地表面に至る。
64
火山岩
黎
半深成岩
細粒 8
中藍 粗粒
図5−7火成岩形成の概念
①花醐閃緑岩質マグマの上昇
火山岩
も と
、2
奢
細粒〜中粒角閃石 花商閃緑岩および
②花商岩質マグマの上昇
図5−8推測される横田地域の火成活動
66
6 まとめ
横田地域に分布する火成岩は、従来の調査報告から、貫入時期の異なるいく つかの花歯岩体や半深成岩が組合わさり、特異で複雑な産状を示していた。本 研究により、それらの特徴・分類および回状等の新たな実体が明らかになり、
結果的には従来の産状を、より簡潔化するに至った。またそれにより、横田地 域の白亜紀から古第三紀における火成活動のようすを推測することができた。
また、本研究では、岩体相互の関係を表す露頭が発見できなかったが、それら の露頭の確認および観察が、今後の課題となる。
67
謝 辞
本研究を進めるにあたり、兵庫教育大学の徳山明先生・澁江靖弘先生e一西村 年晴先生・竹村厚司先生には終始厚く指導していただき、大変ありがとうござ いました。特に澁江靖弘先生には、実際にフィールドに行っていただいたばか りか、地学研究に関する基礎基本的なことから、懇切丁寧に教えていただきま した。また、地学研究室の緒方秀充さん、門井淳さん、佐々木徹哉さん、野崎 誠二さん、福本和雄さん、松江実千代さんにも、いろいろと教えていただきま
した。
2年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
参考文献
藤本治義ほか(1991):新地質学汎論 深尾良夫(1995):地震・プレート・陸と海 浜島書店(1996):最新図表地学
池辺展生・川ロ市郎(1991):高等学校地学
今村外治・長谷晃ほか(1984):日本地方地質誌中国地方
猪木幸男・坂本亨(1977):多里地域の地質および5万分の1地質図幅多里 石原舜三(1971):日本の主要モリブデン鉱床および関連する花歯岩質岩類 勘米良亀齢ほか(1994):日本の地質
国立天文台(1995):理科年表
黒田吉益・諏訪兼位(1995):偏光顕微鏡と岩石鉱物 久城育夫ほか(1990):日本の火成岩
水川直也(1994):修士論文「火成岩の教科内容論的研究1
水田勝之(1995):修士論文「北播磨地域における火成岩の地質」
村山正郎ほか(1973):5万分の1横田地域表層地質図
日本の地質中国地方編集委員会(1987):日本の地質7中国地方の地質 島根県(1985):島根県の地質
平朝彦(1994):日本列島の誕生
山崎貞治(1994):はじめて出会う岩石学
付録1 用語の説明
マグマが既存の地核岩石中に貫入して生成した火成岩。噴出岩の対語。生成 された場によって、半深成岩から深成岩にわたる。
地下深部で発生したマグマが地核内の種々の深さに上昇する現象。地表にで てくる噴出(extrusion)に対する語。固結した岩体を貫入岩体という。
JdiL=rfi =一
日本列島を、地質構造により大まかに分類したとき、西側の中央構造線以北 をさす。その特徴として、各種の堆積岩とともに、各種の火成岩が発達してい ることがあげられる。
近畿地方の西部から中国地方をへて、九州北部に及ぶ広い範囲に、結晶片岩 の露出する地域が点々と分布する。この結晶片岩を一括して三郡変成岩と呼ぶ。
その大部分は、泥岩や細粒砂岩が比較的低温の広域変成作用を受けて生じた粘 板岩ないし結晶片岩である。
i:ix:ii::iifiiii:fiffs::i:i: :::1:i:::::::::=::::i: :i:1::::::a
広域変成岩の一種で、鉱物が一定方向に並んだことによる片理を有するかな り再結晶の進んだ変成岩。再結晶が進まないと千枚岩・準片岩へ、再結晶が充 分進むと縞状構造が発達して片麻岩へ漸移する。
岩石をその化学組成に基づいて分類した場合、Sio2含有量が約45wt%より低
い火成岩。
瓢
主として造毛帯に分布する花蜜岩質の大規模深成岩体で、露出面積が、100
㎞以上にわたるもの。底盤ともいう。
一角 6、 、
変成岩や堆積岩が新しい時代の貫入岩体の上に取り残されて乗っている状態。
と ぬヒ き モき まニ ロ ゑエま ヨ ヒまき サ と
重力の直接の作用によって、急斜面上の風化岩屑が崖下に落下して形成した 円錐状の堆積地形。
騒箇舖……
1噛@ 曲…@同W・ 糊し1 LIIL叩1111 聯・[ =Fwwr r::甲1鞭1『 r珊野11燗幽L1旨・↑1 ,「一一溶結火砕岩の一種で、溶結前の構成物質の大部分が火山灰からなるもの。
花闇砂岩ともいう。石英・長石を多量に含む粗粒砂岩。