• 検索結果がありません。

がけに隣接した敷地に建築物を建てる場合に、どのような制限がありますか。

ドキュメント内 一括 宮崎県:建築基準法の手引きについて (ページ 33-36)

い。

質問 1 がけに隣接した敷地に建築物を建てる場合に、どのような制限がありますか。

回答

隣接地にがけのある敷地に建築物を建築しようとするときに、 がけから当該がけの高さの 2 倍以上の距離を確保できない場合には、建築することができません。(条例第 5 条)

このとき、がけとは高さが 2mを超え、地表面が水平面に対して 30°を超えるものをいい、

敷地に隣接してこのようながけがある場合は、 高さと角度並びにがけの状況を調査のうえ建築 物の位置を決める必要があります。 ただし、 がけを擁壁等で保護した場合や建築物の用途や構 造により、建築が認められることもあります。

また、 次ページ以降に記載している土砂災害防止法により、 建築規制や構造規制を受ける場 合もありますので、建築等を行う際の参考としてください。

(1) がけの下に建築する場合

(2) がけの上に建築する場合

が け の 高 さ ( h ) が け の 高 さ の 2 倍 ( 2 h ) 以 上

3 0 ° 超

が け の 高 さ の 2 倍 ( 2 h ) 以 上

3 0 ° 超

が け の 高 さ ( h )

【 参 考 】 土 砂 災 害 防 止 法 ( 1 ) 土 砂 災 害 防 止 法 と は

土 砂 災 害 危 険 箇 所 を 対 策 工 事( ハ ー ド 対 策 )に よ り 、安 全 な 状 態 に し て い く に は 、膨 大 な 時 間 と 費 用 が か か る こ と か ら 、 対 策 工 事 と あ わ せ て 危 険 な 箇 所 で の 建 築 物 の 立 地 を 抑 制 し た り 、 避 難 体 制 づ く り を 行 な う な ど の 対 策 ( ソ フ ト 対 策 ) を 推 進 し よ う と す る も の で す 。

( 2 ) 具 体 的 に は

地 図 を ベ ー ス と し て 、現 地 の 地 形 、対 策 施 設 の 整 備 状 況 、土 地 の 利 用 状 況 を 調 査 し 、図 上 で 土 砂 災 害 の お そ れ の あ る 区 域 を お お よ そ 設 定 し ま す 。さ ら に 、現 地 調 査 を 行 な っ た 上 で 、土 砂 災 害 の 危 険 度 に 応 じ て 土 砂 災 害 警 戒 区 域( イ エ ロ ー ゾ ー ン ) 及 び 土 砂 災 害 特 別 警 戒 区 域( レ ッ ド ゾ ー ン ) に 分 け て 区 域 の 設 定 を 行 い ま す 。

( 3 ) 土 砂 災 害 警 戒 区 域 ( イ エ ロ ー ゾ ー ン ) で は

① 警 戒 避 難 体 制

土 砂 災 害 か ら 生 命 を 守 る た め 、 市 町 村 等 に よ り 災 害 情 報 の 伝 達 や 避 難 が 早 く で き る よ う に ハ ザ ー ド マ ッ プ の 作 成 な ど の 警 戒 避 難 体 制 の 整 備 が 図 ら れ ま す 。

② 重 要 事 項 に 関 す る 説 明 義 務

不 動 産 取 引 に お い て 、 宅 地 建 物 取 引 業 者 は 指 定 さ れ た 警 戒 区 域 で あ る 旨 を 記 載 し た 重 要 事 項 説 明 書 を 交 付 し 、 説 明 を 行 わ な け れ ば な り ま せ ん 。

な お 、未 指 定 の 場 合 で も 、基 礎 調 査 の 結 果 に つ い て 、故 意 に 事 実 を 告 げ ず 、又 は 不 実 の こ と を 告 げ る 行 為 は 、 宅 地 建 物 取 引 業 法 第

47

条 第

1

号 に 違 反 す る 場 合 が あ り ま す 。

( 4 ) 土 砂 災 害 特 別 警 戒 区 域 ( レ ッ ド ゾ ー ン ) で は さ ら に

① 特 定 の 開 発 行 為 に 対 す る 許 可 制

自 己 用 以 外 の 住 宅 並 び に 社 会 福 祉 施 設 、 幼 稚 園 、 病 院 等 の 要 配 慮 者 利 用 施 設 の 建 築 の た め の 開 発 行 為 ( 特 定 開 発 行 為 ) は 、 知 事 の 許 可 が 必 要 に な り ま す 。

② 建 築 物 の 構 造 規 制

居 室 を 有 す る 建 築 物 は 、 土 砂 災 害 時 に 想 定 さ れ る 土 砂 の 移 動 ・ 堆 積 の 力 に 耐 え ら れ る よ う 、 構 造 が 規 制 さ れ ま す 。

③ 建 築 物 の 移 転

著 し い 損 壊 が 生 じ る お そ れ の あ る 建 築 物 の 所 有 者 等 に 対 し 、 県

知 事 よ り 移 転 等 の 勧 告 が な さ れ ま す 。

H30.4.1

質問 2

レ ッ ド ゾ ー ン に お い て 建 替 や 増 改 築 を 行 な う 際 は 、 必 ず 建 築 確 認 が 必 要 で す か 。

回答

都 市 計 画 区 域 外 の レ ッ ド ゾ ー ン に お い て 、 居 室 を 有 す る 建 築 物 ( 住 宅 な ど ) の 建 替 や

増 改 築 を 行 な う 場 合 、レ ッ ド ゾ ー ン に か か る 土 地 が 敷 地 の 過 半 に 満 た な い 場 合( 下 記 ケ ー ス 1) や 、 レ ッ ド ゾ ー ン に か か る 土 地 が 敷 地 の 過 半 以 上 と な っ て も 住 宅 が レ ッ ド ゾ ー ン に か か ら な い 場 合 ( 下 記 ケ ー ス 3) は 、建 築 確 認 は 不 要 で す 。ま た 、1 0 平 方 メ ー ト ル 以 内 の 増 改 築 ・ 移 転 も 建 築 確 認 の 対 象 外 と な り ま す 。

た だ し 、建 築 確 認 が 不 要 で も 、建 物 が レ ッ ド ゾ ー ン に か か る 場 合 は 、構 造 規 制 が か か り ま す ( 下 記 ケ ー ス 1) 。

な お 、 建 築 確 認 が 不 要 な 場 合 で も 、 工 事 に 係 る 部 分 の 床 面 積 の 合 計 が 1 0 平 方 メ ー ト ル を 超 え る と 、 建 築 工 事 届 の 提 出 が 必 要 で す 。

H30.4.1 質問 3

構 造 規 制 で は 具 体 的 に ど の よ う な 対 策 を 行 な う こ と に な る の で す か 。

回答

建 物 に か か る 土 砂 の 力 や 斜 面 の 状 況 に よ っ て 異 な り ま す が 、 一 般 的 に は 、 斜 面 側 に お

い て 基 礎 部 の 補 強 や 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 壁 の 設 置 を 行 い ま す 。

H30.4.1

ドキュメント内 一括 宮崎県:建築基準法の手引きについて (ページ 33-36)