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ドキュメント内 放射線と物質, 測定, 管理 (ページ 39-45)

70

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I I ‑ 7 0 放 射 能 に 関 す る 法 律 , 法 令 規 則 司 可 司

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放射性核種はその核種に特有な壊変を行い(I‑24図参照),放出される放射線 は特有のエネルギーを持つ,したがってそのエネルギーの測定(スペクトロメトリ ー)により存在する核種を知ることができる。各種放射線計測法の総書としては,

Siegbabn"cr,p,7.RaySpectrometry''が全般にわたって詳し<,W.J.Pri‑

ce"NuclearRadiationDetection''(西野,関口訳:放射線計測)は測定器関係に 詳しい。微弱放射能測定に関しては,D.E.Watt,D・Ramsden"HighSensitivity CountingTechnique"(田中,坂本,高木訳:微弱放射能測定技術),放射化分析な

どでのγ線スペクトロメトリーには,Crothanmel@.γ一raySpectrometry.、(岡田,

亀本訳:応用ガンマ一線スペクトロメトリー)が今日も広く用いられ・ている。1965 年までの放射線測定器関係は,実験化学講座(丸善)続4「核化学と対射化学」に 詳述されてお'),手軽に利用できる。その他参考著書10,11。

II‑75線源からスリットを通って等しい運動量(P=m")を持って飛び出した 同一荷電粒子(Z)は,わずかな角度だけ分散していても,一様な磁場(H)に垂直 な平面内で約180.飛行(半径r)したあとでは,近似焦点に到達する(図の右の式参 照)。これを利用して異なった運動量を持った電子とか,α粒子を検出する。検出 部には写真フィルムまたは計数管を用いる。転換電子やα線のような線スペクトル を与えるものに有効。

II‑76β線スペクトロメーターの一種。線源と検出器とは軸㈹こ対称な磁場の軸 上におかれる。ある運動量を持って放出される全ての電子は,ラセン状の路に沿っ て飛行し,軸上の他の点(C)に集まる。高度のジオメトリー効率(数%)とよい 運動量分解能(〜1%)が得られる。

II‑77'98Auは,大部分がエネルギー上限値0.96MeVの単純なβ 粒子群の放出 によって198Hgの0.41MeVの励起状態へ壊変する(壊変図参照)。この際の電子の エネルギースペクトルを磁気スペクトロメーターを用いて測定した図である。その スペクトルには内部転換電子の2つのピークがあらわれる(左よし)K,Lピーク)。

198Auの場合,K転換係数は0.021,K/L転換比は3:1である。

II‑78。4。U(T%:141h)Af4oNp(T%:73m)4…Pu壊変の際,

2 4 0 P u の 励 起 状 態 は 数 多 い 。 二 の 膿 状 態 か ら 脱 励 起 す る と き γ

γ

線 の エ ネ ル ギ ー は

一部が内部転換電子として放出する。γ転移のエネルギー(E7),電子の結合エ ネルギー(Ee‑)とすれば,内部転換電子のエネルギー(Ee)=Eγ−Ee‑である。

したがってK,L,M……殼からの転換電子がそれぞれ全β線スペクトルの上に線ス ペクトルとなって出てくる。

(P.45)

II‑79およびII‑80放射性核種から放出されるβ粒子は,中性微子(ニュート リノ)放出を伴なうので,ゼロから最大値までにわたる連続的エネルギー分布をも つ。Fermiらの理論にはβスペクトルの形状に関する予測が含まれている。エネル ギーWを、.C2単位とし,"rayspectrometer測定でのHr(II‑76の下の式参照)

に直接対応する運動量(P)およびエネルギー(W)(最大エネルギ−W。),クーロン 函数(F)からなる数式(11‑79図縦軸)のエネルギー分布はII‑79図となる。この 分布を持つスペクトルについてはW。‑Wに対して測定値N(W)を含む11‑80図の 縦軸の値をプロ、ソ卜すると直線になり,最大エネルギ一Woのところでエネルギー 軸と交わる。このプロットはカリーフ・ロットとして知られており,AI=0orlの 壊変に対して成立する。クーロン関数F(Z,W)は,飛び出す電子におよぼすク ーロン壁の効果を説明する。すなわちβ一壌変に対しては低エネルギー電子の割合 を増大させるような減速作用となり,β+壊変に対しては低エネルギー陽電子放出 の確率を減少させる結果となる。

72

IIC放射線スペクトロメトリー

J o O O o o O o o O o O O o o o o o O a − E

II‑76磁気レンズスペクトロメーター

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Z e〃〃

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I I ‑ 7 5 偏 平 型 磁 気 ス ペ ク ト ロ メ ー タ ー

(180.収束型)

5.4

5.0

4.6

$一し冒旦造壱﹄の︵冒弓屋④屋冨司餡

4.2

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3.8

3.4

3.0

2 . 6 2 . 8 3 . 0 3 . 2 3 . 4 3 . 6 3 . 8 4 . 0 4 . 2 4 4 HPxlO‑3

1I‑78U‑240,Np‑240のβスペクトルの一部分

0 1 Ⅸ X ) 2 m 3 ( 血 ) 4 ( X X )

"7・(gauss‑Cm)

II‑77Audl98のβ粒子スペクトル

30

0021

︵三一N︶に︵三1.三︶三匙

Z=40,p‑

、Oo‐一散乱による屈曲

Z = 0

、a

低 い た め の

ソ グ リ ン グ

W o

Z=40,/g+

Z=40,β十

0

1 2 3 4

l Z d 4 W

W

II‑79eスペクトルの形状(Fermiの理論)II‑80Kurieplot(カリー・プロット)

II‑90固体内でのイオン化を電離箱同様に検出し,放射線のエネルギーを有効 に電離電流とすることができれば,イオンを集める時間も短いので,気体のイオン 化よりも原理的に有利になる。半導体検出器はこれに相当し,固体電離箱(Solid‑

StatelonizationChamber)ともよばれる。ケイ素やケルマニウムでは最外殼の束 縛電子(価電子)と自由電子のエネルギー差がleV前後であり,不純物(電子欠損 または電子過剰)を加えると,価電子と自由電子のエネルギー間に電子を受容しや すいアクセブター準位や,ドナー準位ができる。それぞれp‑type(positive),

n‑type(negative)と称す。半導体表面にp‑typeとn‑typeをうすく作ると,そ の中間層(depletion層)に電位勾配が生じ,入射粒子のつくるイオン対を電流とし

て検出できる。これら検出部の種類と特徴はII‑126にまとめられている。

II‑91LiをドリフトしたSi半導体検出器で測定したβ線スペクトルでは,従

来のβ線スペクトルロメーターより簡単に,内部転換電子等の測定が分解能良くで

きる。

II‑92SiにAuを蒸着して得られるシリコン表面障壁型(SurfaceBarrierType

)の半導体を用いて得られた2'2Biのα線スペクトルは,電離箱によるαスペク トロメトリー(1〜2%,FWHMII‑94参照)より測定操作も容易で,しかもエ ネルギー分解能が良〈(〜0.3〜0.5%,FWHM15KeV),2つのエネルギーの近い α線(差39KeV)が分解されており,その相対比も求まる。

II‑93放射線が気体を電離する作用を利用し,エネルギーに比例して生ずる電 離の数を高電圧のもとでパルスの強弱として取出し波高分析を行なう。主としてα 線のエネルギー測定に用いられる。線源から出たα線の全飛程が陰極(A)と格子 (ク.リッドG)の間に入り,α線で作られたイオン対は電子がGを通過するまでは陽 極(C)には電圧パルスを生じない。Gを通過した電子数に依存した電圧パルスが陽 極に生ず。そのさいに使用する電離用PRガス(P151参照)各封入圧における特性 を(b)に示す。またエネルギー波高分析までの測定系のブに'、ソクダイヤグラムを (c)に示す。マーキュリーパルサーは測定系較正用。

II‑94PRガス2気圧を用いて得られた210Poの5.3MeVのアルファ線スペク トルであり,単一ピークのため,エネルギー分解能の測定などの標準α線源として よく用いられる。エネルギー分解能はl.12%とSSDに比してよくないが,線源の 絶対測定が容易である。

74 INCIDENTPARTICLES

( a )

60

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II‑90半導体検出器

( b )

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( c )

頁室ボンプ

11‑93格子付電離箱による測定

(a),(b),(c)

・Pu"heightdUributiOnforCg'87obtainedwithaLiariftedmmiconductordetector (FromJ.L.Blankenghip,unpubmh"data.)

II‑91半導体検出器によるCs‑137の測定

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格 子 付 電 離 箱 に よ る

Po‑210の武スペクトル

ChOnnelnumber

II‑94

II‑92半導体検出器によるThC(Bi‑212)の供スペクトル

II‑95aスペクトロメトリーにより核種同定などを行なうさいには,スペクト ルの分解能を良くするため,自己吸収の少ない均一分布を有する線源が必要であり 電着などで目的物を得る(Ⅳ‑33参照)。このような線源から格子付電離箱を用い て得られたαスペクトルを(a),(b),(c)に示す。(a),(b)は天然鉱石について のスペクトルでU,ThWII(I‑40参照)が見られ,(b)は岡山県人形峠産出のウ ラン鉱物である。(c)はPu‑238をトレーサーとして,天然におけるPu‑239の測 定を試みた例で,化学分離のさい残ったウラン同位体のスペクトルもみられる。

II‑96α線放出核種として少数のランタノイド核橦がある。微量な核種からの αスペクトルを測定するさい,長時間の測定を要する。そのため測定器のバックグ ラウンドを減少させるため二重格子付電離箱がよく用いられる(通常の格子付電離 箱の約10分の1に減少)。ここに'47Sm,'5oGdのαスペクトルを二重格子付電離 箱測定の代表としてあげておいた。C.P.Dは1日α計数値を示す。

II‑97α線スペクトロメトリーで核種の同定などをするさい,α線のエネルギ ーを文献より知りこれを図示すれば,目的とする核種について,スペクトル上での 妨害核種の除去や同定に便利である。よく用いられるアクチニド諸核種のα線エネ ルギーをここにあげておいた。さらに詳細は付録の一覧表(qSI)ectrum)参照。

α線標準線源核種の半減期とエネルギー

その他の性質

他他綴

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半 減 期 αエネルギー(MeV)

458年 138日

8618 年年

2.44×104年 1.91年 4.5×109 2.73年

5.44(13%),5.48(85%) 5.305(〜100%)

5.661 5.801

(0.017%),5.759(23.3%), (76.7%)

5.352(0.09%),5.452(28%),5.495(72%)

5.096(10.7%),5.134(16.2%), 5.147(72.5%)

5.2(1%),5.338(28%),5.42i(71%.)

〜4.2(100%) 5,82(0.007%),

6.076(15.5%),

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II‑95Ⅸスペクトルの諸例(a).(b),(c)

αスペクトル(相対的ピーク高(%))

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( b )

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