• 検索結果がありません。

○ へ

ドキュメント内 4.評価実験 (ページ 30-36)

\.

、一.\

 ○ へ

   ..・)

\、\

図46 場面【バトンパスの状況】 上:事前テスト 下:事後テスト

4.2.4被験者Dのケース

(課題1)

 被験者A,Bと同様に課題1に関しては,比較的スムーズに進めてお り,形楡も56個中48個抽出できている点から,形楡の抽出に関しては さほど問題なく出来たといえる.マークする作業中の音声データに注目 すると,課題のイラストや,実際のマンガのコマを見ながら,「難しいで すね」「むっちゃ多いけど…」と反応するなど,形楡が普段目にするよう なイラストやマンガに想像以上に使用されていることに驚く様子がみら れた.これは調査開始以前に被験者Dが有している形楡のレパートリー が限定されていることを示すものであると推測される.

 また,解答を確認時,割れた植木鉢を表現するために用いた【ツキ】

も形楡だと知り,「これ,迷ってたんですよ」と,マークする際に迷った 形楡に注目している.他にも,図47に示すように,全く意識になかっ た【たんこぶ】が形職であると解答で確認した際には,「あ!ああ!うん,

確かに!」と,発言しながら,【たんこぶ】の形楡をマウスのポインタで ぐるぐると囲うなど,被験者Dの申で【たんこぶ】と形楡が合致し,納 得している様子がみられた(図48).これは被験者Dにとって,認識して いた,限定された形楡のレパートリー以外の形楡を獲得するとともに,

自分の既有知識の表現と形職の認識を合致させる上で効果があったと考

える.

 被験者Aと同様に,「マンガとかは普段,一枚の絵というか,形楡を 含め,こういうものだ,としてみているので,(形楡)を意識をしたこと がなかったけど,改めてみてみると,こんなにあるんだなあ,と思った」

や「形楡があるのとないのでは,全然イメージが違うんやろうなあ」と 発言するなど,日常的に目にするイラストやマンガにおける形楡の効果 および重要性について気づきを獲得している.

図47 課題1のDの解答

蔓.1如岬{.二_._

フF4拙F三. 到■例, ○予■一高司 ●幽岬. 1Iく吟〕I

図48 解答を確認して【たんこぶ】の形喩を認識する様子

(課題2)

  最終的に作成したイラストを図49に示す.この課題に関しては,

初めは 速い =直線的という,被験者Dの既有知識から想起されるイ メージを表現しようと,【斜線】の形楡を用いの作成を試みている様子が

みられた.形楡表に用意されている形楡では,拡大などの調整をおこな っても,自分のイメージする形楡の形とは合致しないため,図50や図 51のように,形楡を丁寧につなげて,長く見せるなど,使用する上で工 夫をする様子もみられた.この様子から,被験者Dの中では, 速い 動きの表現については,ある程度の表現方法のイメージを保持している

と推測される.

 しかし,図50のような表現では,納得できず,図51のように,【曲 線】や【集中線1等の形楡の挿入を試みたり,配置や数を変えたりする などの,被験者Aと同様の試行錯誤がみられた.ところが,最終的に完 成したイラストは,直線は使われず,【曲線】と【集中線】の二つの形楡 で表されたシンプルで全く別の表現に落ち着いていた.要因として,図 50で【集中線】を使用した際,被験者Dは絵に挿入された【集中線】

の効果を見たことで,  パッと消えたように見えるほど速く移動した という今までとは別の表現のイメージを獲得したと推測される.

さw〃

戸 二

図49 被験者Dのr遠いスピードで移動するボール』

同側句1困

毅麗匿曙 量田翌

図50 形喩をつなげて長くする工夫をする様子

「言川

きw勿

1いノミ乍隔司軌、庫序司羅阿廿司そ 巨豆阻匝コ∠陸⊂1ミヨ主⊥⊥ヨ三

『・F同司胴峯㎜%「明哲

     蹴..  9q吋■

図51課題2の試行錯誤の様子

●    ●

図52 課題2の自由に操作する問いでDが作成したイラスト

ついては,【たんこぶ】の形楡を用いていることから,被験者Dは課題 1で【たんこぶ】が形楡であると知ったことが印象的であったと推測さ れる.しかし,【たんこぶ】の形楡の上に同じく怪我を表す【絆創膏】の 形楡を重ねて挿入している様子から,怪我の表現に対する,被験者Dの イメージ形成の試行錯誤が示唆される.課題1で獲得した形楡を自分の 既有知識の表現イメージに組み込む作業として,この課題は効果があっ

たと考える.

(課題3)

場面 転んで泣いている男の子と駆け寄り心配する女の子 をイ  する

 この課題でも,怪我の表現が用いられる.課題2で使用した【絆創膏】

の形楡に【斜線】を加えることを試みている.数度に渡り,怪我の表現 をおこなったことにより,被験者Dは形楡を用いた怪我の表現の方法を 自分で試行錯誤により学習し,獲得したと考えられる.その獲得した表 現が図53の表現である.これは,事後テストにおいても同様の組み合 わせで用いられていることからも推測できる.

場面 ドッヂボールで いよくボールを当てられアウトになった様子  図54において被験者Dは「ボールを投げる動き」「ボールが移動する

の一連の動きの表現により,イメージ相互の関係性が表現されていると 考える.また,鉛筆モ ドを使用しての積極的な形楡表現から,形楡に よる動きの表現が獲得できていると推測される.被験者A,Bの結果と総 合して考察すると,課題1,2で一定程度表現スキルが習得することが できていれば,課題3はイメージの相互関係性について効果があると考 えられる.しかし,形喩の挿入方向に関して助言機能などの実装の検討

も必要である.

ドキュメント内 4.評価実験 (ページ 30-36)

関連したドキュメント