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小林 ・ ・小林 子・東一 ・ ・ ・

・ 子・ ・

(おおばこの会)

③野鳥観察「はじめの一歩 野鳥観察の方法を学ぶ」

日 時:平成27 年12月13日(土)

対 象:14名(保護者4名、一般2名、小学生8名)

場 所:鴨池周辺(小野市来住町)

内 容:自分たちの住んでいる地域にどんな鳥がいるのか、

鳥の名前や特徴を知り、観察を楽しむ。また観察 機材についても学ぶ

3.小学校の授業に協力し、自然学習・環境学習のサポート

①小野東小学校環境体験学習

日 時:平成27年10月26日(月)、12月7日(月)、 平成28年 2月15日(月)

対 象:小野東小学校3年生

場 所:小野東小学校校庭とその周辺の樹林

内 容:1年を通して学校周辺の自然を観察し、植物の 葉っぱや枝、花、果実を使ってアート作品など を作りながら自然に親しむ

◆結果

子どもたちの反応は、活動内容や年齢によって様々です。例えば「野鳥観察」では、子どもたちか ら「双眼鏡を使うと鳥の様子がよく分かりおもしろい」「鳥の名前や特徴を知り、もっと観察したくな った」という意見がありました。保護者からは「自然の中で、子どもと楽しい体験ができた。またこ のような機会を作ってみたいと思います」等という意見がありました。

◆まとめ

自分たちも楽しみながら、子どもたちへのサポート活動をこれからも継続していきたいと考えてい ます。また今後の活動については、小野アルプスでの観察会を、子どもたちにも興味を持ってもらえ るような取組みにしていきたいと考えています。

里山いきもの研究所 ~人と野生動物とのより豊かな関係性を目指して〜

一般社団法人 里山いきもの研究所

私たちの活動は、調査研究部と普及共育(“人と野生動物とのより豊かな関係を目指す”思い や行動力を皆さんと共に育んでいく)部、との二つの部門から成り立ちます。

調査研究部の活動

調査研究部では、シカ・イノシシ・サルなど里山の野生動物の生息状況を把握するために調査 をしています。近年、これらの動物たちによるさまざまな被害の問題が取り上げられています が、江戸時代の歴史的資料にはすでに獣害問題をうかがわせる記録があり、これらは人と野生動 物との間に今後も続いていく問題といえます。解決方法を考えていく上で、実態の把握は重要な カギとなります。

シカやイノシシによる深刻な農業被害に対する防除の取り組みと共に、個体数が増加傾向にあ るならばそれを適正に保つための駆除も行われます。アライグマなど外来種の殺処分は、在来生 物の生態系を維持するために必要な処置であるとされています。しかし、ぬくもりのある命を殺 してしまうことは当然「かわいそう」なことであり、駆除や殺処分に対する市民の理解を得るた めの働きかけが必要となります。

また、これまで細々と続けられてきた、生きるために食べる、食べるために他の生き物の命を いただく「命のリレー」も野生動物と私たちの関係を考えるときに忘れてはなりません。

さらに、人里にサルやクマが近づかないようにするための里山での取り組みは、その地域任せ でうまく解決するでしょうか。

普及共育部の活動

普及共育部では、このような里山が抱える課題を、多くの人に自分とのかかわりの中で考えて もらえるようなプログラムを実施していきます。

しかしながら、これらの問題の解決に向けて、人々に深刻なテーマを直接投げかけても、問題 意識をもってもらうのは難しいことでしょう。普及共育部では、まずは野生の生き物たちへの愛 情を育み共に考えていく土台づくりをするために、里山の自然に親しんでもらうことを大切にし ています。

⼤⼈から⼦どもまで楽しめる 観察会、参加型調査会、⾃然を紹 介する展⽰物の制作、またサルや ク マ が 出 没 す る よ う な 集 落 の

⽅々と交流する⾥⼭体感イベン ト。⼩さなお⼦さんと親御さん向 けの⼈形劇や、パネルシアター…

等の活動を今後も予定していま す。

尼崎市緑地におけるバッタ類の環境選好性

荒木竜平・本郷岳・山岡大悟・鳥生大祐・山内拳史郎(環境学園専門学校)

【緒言】

都市化の進行にともなって生息する生物種が減少すること、そして市街地内ではある特定の種に生 息数が偏ることが知られている。鳥類ではこうした研究例がいくつかあるが、昆虫を対象にしたもの は少なく、バッタ類の生息を担保するための環境条件を的確に考察することが求められている(養父 ほか 2001)。

本研究では、身近な昆虫のひとつであるバッタ類を対象に、尼崎市の緑地における生息状況とバッ タ類の環境選好性に注目して調査をおこなった。今回、主なバッタ類の餌であるイネ科草本の被度お よび草本の高さが、バッタ類の密度に影響しているとの仮説を立て、検証を試みたので報告する。

【方法】

調査は、2015年9月から11月のうち計14日、尼崎市内の元浜緑地、尼崎の森中央緑地、大物公園、

猪名川公園、環境学園グランドの5 か所で、計31 の調査区を設定しておこなった。各調査区(面積 100~1800㎡)において5分間、スィーピング(捕虫網を振って採集する方法)をおこない、バッタ

類を捕獲して種名と個体数を記録した。また調査区内のイネ科草本の被度(以下、イネ科被度)およ び草本の平均の高さ(以下、草丈)を測定した。統計的な解析にはスピアマンの順位相関係数の有意 性検定を用いた。加えて、5 か所の調査地のバッタ類の種数を知るために調査区以外の場所でも任意 に捕獲した。

【結果および考察】

調査で確認したバッタ類は19種・746個体であった。このうち個体数が最も多かったのがオンブバ ッタの417個体で、次いでショウリョウバッタ・ホシササキリの共に56個体、マダラスズの31個体 であり、この4種で総個体数の8割を占めた。

各調査区のイネ科被度とバッタ類の個体密度には有意な正の相関がみられたことから(スピアマン 順位相関係数の有意性検定、n=25、p<0.01)、イネ科被度が高いところほどバッタ類の密度が高くな ることが分かった。また、各調査区の草丈とバッタ類の個体密度には有意な正の相関がみられたこと から(スピアマン順位相関係数の有意性検定、n=25、p<0.01)、草丈が高いところほどバッタ類の密 度も高くなることも分かった。

イネ科の多いところにバッタ類が多かったのは、今回確認されたバッタ類の多くが草本類を採食す るバッタ亜目の仲間であったことから、餌を確保できることが理由と考える。一方、バッタ類が草丈 の高いところを好むのは捕食者から身を守るためだと考えられる。バッタ類の捕食者として、視覚を 頼りに餌を探す鳥(例えばモズ・サギ類・チドリ類)の存在が大きいと予想されることから、草丈が 高ければバッタ類の隠ぺい効果が向上し、鳥から捕食される危険を少しでも回避できるのではないだ ろうか。

調査をおこなった5つの緑地のうちバッタ類の種数が最多だったのは、尼崎の森中央緑地の16種で あった。ここでは園内にイネ科を含む草本群落が散在している。また定期的に園内の一部で草刈りが なされているものの、必ず草丈が高い草と低い草がセットで存在している。こうした園内の緑地管理 がバッタ類の生息種数に影響している可能性があり、今後、人為的な影響についても検討する必要が あるだろう。

【調査で確認したバッタ類】

ショウリョウバッタ、マダラバッタ、トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、

イボバッタ、ヒシバッタ、ハラヒシバッタ、オンブバッタ、クビキリギス、ホシササキリ、

ツユムシ、セスジツユムシ、エンマコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、

尼崎の森中央緑地における鳥類の生息状況

田中良典・谷山竜一・水野竜佑・江原共百生・加瀬雄大(環境学園専門学校)

【緒言】

兵庫県尼崎南部の埋立地に創出された「尼崎の森中央緑地」(以下、中央緑地)では、大阪臨海部の自 然環境の再生をはかり、背後に広がる六甲山・北摂山系などの内陸の生態系とつながる広域拠点とな る森を目指している。ここでは「鳥類による種子散布型の森づくり」を進めているが、鳥の利用実態 の情報は決して多くない。本研究では、植生の異なるエリアごとに鳥類群集も異なると仮説を立て、

調査を行った。加えて日本全国のスズメが減少傾向にあると報告されている(三上 2009)ことから、中 央緑地での現状を把握するためにスズメ調査を行った。

【方法】

鳥類調査は、2015年6月30日から11月27日の間の21日間、高木区・芝生区・低木区に設けた

調査ルート(130m)を10分で歩き、確認された鳥の種名・確認位置を調査用紙と地図に記録した。種 名は目視と鳴き声により現場で同定した。スズメ調査は10月9日から11月30日の間に6日、低木 区でのみ行った。その際、おおよその群れサイズ・位置・行動を観察するとともに、捕食者に対する スズメの反応を記録した。

【結果】

調査で確認した3区合わせての合計個体数は3,160羽となった(個体数割合:スズメ72%、ドバト7%、

ヒヨドリ6%)。各区の個体数は低木区が2,428羽と最も多く、次いで高木区が698羽、芝生区が34

羽であった。種数は低木で21種、高木で20種、芝生で8種となった。各区で個体数が多かった種は、

高木区でドバト(206羽)とヒヨドリ(184羽)、芝生区でハクセキレイ(13羽)、低木区でスズメ(2,214羽) であった。特にスズメは低木区の中での個体数割合が91%と大多数を占めていた。低木区でのスズメ 調査では、10月に約500羽、11月に約200羽確認された。低木区には、低木とイネ科草本の生えて いる場所と生えていない場所があったが、スズメの群れが多くいたのは前者であった。また猛禽類が 中央緑地の上空に出現した際は、スズメが草本の中に隠れることが常であった。

【考察】

本研究により各区を利用する主な鳥は、低木区がスズメ、高木区がドバトとヒヨドリであり、芝生 区は種数・個体数ともに少なく、鳥にほとんど利用されていないことがわかった。3 区のうち個体数 が最も多かったのが低木区であり、その多くがスズメであった。このことから、中央緑地の植生タイ プの違いが鳥類群集に影響していることが示唆された。中央緑地では「鳥類による種子散布型の森」

を目指しているが、樹木の種子散布に適している鳥はヒヨドリとの報告がある(唐沢 1978)。高木区で はヒヨドリが優占しており、今後も鳥による樹木(エノキ・ムクノキなど)の種子散布が期待できる。

低木区ではスズメが優占しており、現状では鳥による樹木の種子散布は期待できない。それでもスズ メがイネ科草本の生えた場所に多く分布していたことから、スズメが草本の種子散布に貢献している 可能性はある。中央緑地での森づくりが始まって高木区が9年目、低木区が4年目である。今後もこ のまま順調に進めば、低木区の低木が高木に成育して、樹木の種子散布に適したヒヨドリなどが増え、

鳥類群集が変化すると予想される。一方、3 区合わせての合計個体数が最も多かったスズメは、主に 低木区に生息していた。今後も森づくりが進み、低木区が現在の高木区のような樹林に近づけば、草 本類がなくなり、やがてスズメが好まない生息場所になると予想される。仮に中央緑地からスズメが いなくなれば、スズメの捕食者である猛禽類(チョウゲンボウ、オオタカなど)も利用しなくなる可 能性がある。生物多様性の観点からみれば、低木区も重要な環境のひとつであろう。以上のことから、

森づくりを進める中で、現在の高木区だけでなく低木区も残していくことが不可欠であり、その結果、

中央緑地の生物多様性を高めることができると考えられる。

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