積極的な出店戦略で事業拡大を推進
物販事業については、「阪急西宮ガーデンズ」に書店
「ブックファースト」や高品質食品スーパー「成城石井」
等を出店したほか、「ブックファースト新宿店」を首都 圏における書店事業の旗艦店として出店するなど、積 極的な店舗展開を図りました。また、化粧品・服飾雑 貨店「カラーフィールド」、カフェベーカリー「フレッ ズ」をリニューアルするなど、既存店舗の競争力強化に も取り組みました。更に、阪急・阪神の両沿線で展開 するコンビニエンスストア「アズナス」、「アンスリー」
2008年度の営業概況 ■ ■ ■
の運営を一体的に行い、仕入れ・商品供給の連携強化 を図るなど、事業効率の向上も進めました。
また、飲食・中食事業についても、引き続き新規出店 等による事業拡大に努めました。
しかしながら、前年度第
3
四半期より阪神百貨店(現㈱阪急阪神百貨店)及びその子会社
4
社が連結子会社から除外となったこと等により、営業収益は前年度比
531
億70
百万円(△44.0
%)減の675
億81
百万円、営業利益は同
20
億21
百万円(△74.4
%)減の6
億97
百万円となりました。
基本戦略
事業基盤(商品力、人材、
IT
環境、組織、物流等)の整備・強化を通じて、「駅と沿線の深耕による沿線価値の向上」に 寄与するとともに、沿線外を含めたお客様に「安心・快適」そして「夢・感動」をお届けできる事業を育成していくこと により持続的成長を実現すべく、以下を重点課題として取り組んでいきます。①お客様との接点である店舗の活性化、従業員の質的向上
・従業員の満足度・モチベーション向上に向けた諸制度の整備
・店舗オペレーションの効率化・高度化を目指した
IT
環境の整備②持続的な成長を支える組織力の強化
・事業競争力の強化と事業効率の向上を目指した事業運営体制の整備
・商品力の強化とそれを支える物流体制の整備
・沿線外への出店拡大を支える物件開発体制の強化
③阪急・阪神間での統合効果発揮に向けた取組
・コンビニ事業の統合とブランド統一による事業効率の向上
今後の成長戦略 ■ ■ ■
at a Glanceメッセージ財務ハイライト財務セクション経営管理体制特集事業概況
流通事業
0 200 400 600 800
0 20 40 60
2009
計画
2008
実績 2012
計画
2007
実績
(億円)■ EBITDA 営業利益 営業収益 (億円)
23 25 26
33
13 14 13
20
663 675 670 708
(年度)
2009
年度のEBITDA
計画値は、個人消費の低迷等による影 響を考慮しつつ、2008
年度実績対比で1
億円(4.0
%)増の26
億円としています。
また、
2012
年度のEBITDA
計画値については、個人消費低 迷の影響を受けて引き続き厳しい事業環境となることが想 定されるものの、書店事業(ブックファースト)及び雑貨事業(ダブルデイ、カラーフィールド)の成長を見込んでいること から、
2009
年度計画対比で7
億円(26.9
%)増の33
億円としています。なお、今後の店舗展開については、全業態ベース で
2008
年度末の456
店から、2009
年度末に478
店舗、2012
年度末に
515
店舗まで拡大させることを想定しています。今後の計画と見通し (「 2007 中期経営計画」における数値計画)
※このページは管理会計の数値を使用しており、財務会計の数値とは異なります。
私たちの流通事業を取り巻く経済環境は、
2007
年の食の安全問題・原材料の高騰に始まり、2008
年後半からのサブプライムローン問題に端を発した「100
年に一度」「世界同時不況」などといわれる急激な景気の冷え込みに直面しており、まだその出口が見えないと言われています。
こうした状況下であっても、私たちには購買力豊かな阪急・阪神沿線を背景としたエリアで 事業を営むという、他の流通事業者が持ち得ない大きな財産を擁しています。また、首都圏 の書店事業展開においては大型旗艦店の出店や主要駅商業施設への店舗展開を通じ、その認 知度が高まりつつあります。
また、私たちの流通事業はグループ内でも新しい事業だけに多くの課題があり、事業再編 も必要だと感じています。例えば、これまでは主に事業規模の拡大を第一に取り組んできま したが、昨今では事業構造の強化に向けて量から質へと戦略の転換も図っています。
今後も課題対処をスピーディーに進め、事業見直しも継続的に実施し、「安心・快適」「夢・
感動」をお届けできる店舗提案を通じて、流通事業の更なる伸長と沿線価値の向上及び阪急・
阪神ブランドの強化に貢献していく所存です。
阪急電鉄 常務取締役 流通事業本部長
中川 喜博
■事業責任者からのメッセージ