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䠷4.1䠹 N. Watanabe and M. Takahashi, J. Phys. B 44, 105201 (2011).
䠷 4.2 䠹 M. Yamazaki et al., in preparation.
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䠷5.1䠹 N. Watanabe et al., J. Chem. Phys. 134, 064307 (2011).
䠷 5.2 䠹 N. Watanabe et al., J. Chem. Phys. 134, 234309 (2011).
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䠷 6.1 䠹 N. Watanabe et al., to be reported.
研 究 活 動 報 告研 究 活 動 報 告 52
【研究活動報告】 構造材料物性研究分野
(2011.1〜2011.12)教 授
:野田幸男 准 教 授
:木村宏之
助 教
:鬼柳亮嗣 (2011.3 転出 ) ,坂倉輝俊 (2011.4 赴任 ) 博 士 課 程
:石川喜久
修 士 課 程
:玄 知奉 (2011.3 卒業 ) ,堀尾 哲 (2011.3 卒業 ) ,林 勁 (2011.3 卒業 ) , 山崎健太,藤山 聖,萩谷 聡 (2011.4 進学 ) ,古川圭作 (2011.4 よ り ) ,山下淳史 (2011.4 より )
学 部 生
:中野隆裕 (2011.4 より )
教育研究支援者:
福永 守
本研究分野ではX線・中性子を使用して,物性の構造的起源(構造物性)についての研究活動を行ってい る,また,そのための計測技術や装置の開発も行っている.2011年の研究活動としては,以下のように概括 される.
1. 中性子回折による153EuMn2O5 の低温・高圧下での磁気構造解析 RMn2O5系の物質(R=rare earth, Y, Bi)は強誘電秩序と
磁気秩序が同時に逐次相転移することが我々の研究から分かっ ている.EuMn2O5のEuを中性子実験のために同位元素置換 した大型単結晶を用いて韓国原子力研究所のHANARO原子 炉に設置している中性子四軸回折装置で低温・高圧下の中性子 磁気構造解析を行い,その磁気構造を決定した.この装置は,
我々の開発した中性子四軸回折装置FONDERのノウハウを取 り入れて改良されてきた装置である.図は実験を行った温度−
圧力相図内の場所である.(25K, 1.3GPa)と(10K, 1.3GPa) での磁気構造解析に成功した.今回の実験結果と(25K, 0GPa) のこれまでの結果とを比較して,Mnのもつスピン構造と強誘
電性に関して議論した.得られた磁気構造は,サイン波で波数が(1/2, 0 1/3)から(1/2, 0, 1/2)に変化して いると解釈でき,スピンの変調として同一構造であることが分かった.このことは,どの相でもb軸方向に電 気分極が出ていることと関係している物と思われる.
2. (TmYb)Mn2O5混晶系の強誘電・磁気秩序に関する組成ー温度相図 RMn2O5系の磁気誘電相図を理解するために,磁気整合相
が存在するTmMn2O5と磁気整合相が存在しないYbMn2O5
との混晶系の相図を作成した.磁気秩序と強誘電性の関係に はMn4+O6鎖が重要と考えられているが,(TmYb)Mn2O5混 晶系では,このMn4+O6鎖を保ったまま磁気整合相を消失さ せることが出来ると期待される.まず,固相反応で粉末セラ ミックス試料を作成して,誘電率,帯磁率の測定を行い相図 を決定した.しかしながら,相転移温度点で,二つの相が混 在しているように見えたので,J-PARCの中性子粉末回折装 置i-MATERIAを使用して結晶構造解析を行った.その結果,
53 研 究 活 動 報 告研 究 活 動 報 告
(TmYb)Mn2O5混晶系を固相反応で作成したのでは,原材料のTm2O3とYb2O3にMnCO3のMnが拡散 して溶け込んで,それぞれの領域でTmMn2O5とYbMn2O5が不均一にできていることが分かった.これを 解決するために,フラックス法で溶融状態で単結晶を作成し,韓国原子力研究所のHANAROに立ち上げ中の 中性子二次元湾曲検出器で測定して構造解析したところ,完全に均一な試料ができていることが判明した.
3. 放射光を用いたマルチフェロイック物質YMn2O5 の強誘電性と原子変位の研究 RMn2O5系の物質(R=rare earth, Y, Bi)は磁気誘起の強誘
電相転移をすることが分かってきた.その磁気構造は中性子回折 によりかなりの精度で分かってきている.一方,電気分極を作っ ている原子変位に関しては実験的困難さからまだ誰も測定できて いない.その理由は,原子変位の大きさが100 fm程度と通常の 強誘電体の1/100程度しかないためである.さらに,秩序変数の 出現する場所が,逆格子のBragg反射と同一のq=0の場所であ り,多重反射の影響による偽の強度が測定の邪魔をすることがよ く知られている.この多重反射の影響をできるだけ小さくするた めの測定法の開発を開始した.高エネルギー加速器研究機構の放 射光施設(Photon Factory)で,ヘリウムガス吹きつけ法による
低温での実験を行い,YMn2O5 の強誘電相転移に伴うq=0の秩序変数をいくつか測定するのに成功した.特 に重要なのは,様々な波長を用いて,データの整合性を見ることである.このデータとこれまでSPring-8で 収集したデータとを合わせて,かなりの確度で強誘電相の空間群を議論できるようになった.詳しい構造を得 るためには,さらなる測定法開発と実験が必要である.図は強誘電相転移に伴い発生する(301)反射と磁歪で 発生する超格子反射(0 0 9/2)の温度変化で,同一温度でこれらの反射強度が発生している.
4. 有機導体 α -(BEDT-TTF)2IBr2における電荷秩序型強誘電相転移と結晶構造変化 α’-(BEDT-TTF)2IBr2[BEDT-TTF:
bis(ethylend-ithio-tetrathiafulvalene)]は代表的な準二次元有機導体である.
200 K以下で電荷秩序相(II相)へ,160 K以下で強誘電相
(III相)へ,30 K以下で非磁性相(IV相)へ逐次相転移す ると報告されている.つくばのPhton Factory放射光を使用 して,この物質の相転移に伴う構造変化を研究した.200Kか ら160Kの中間相(II相)では,c∗方向に超格子反射が観測 され,単位胞が2cになっていることが判明した.160Kから 30Kまでの強誘電相と言われている相(III相)ではこの超格
子反射が消えることも確認された.さらに低温,30K以下の非磁性相と言われている相(IV相)でも,c∗方 向に超格子反射が観測され,単位胞が2cになっていることが判明した.放射光の強力なX線を照射すると,照 射量(照射時間)に伴って放射線損傷がおこり,基本構造と超構造が崩れていくことが分かった.図は,時間 と共に基本反射と超格子反射強度が減少していく様子を示す.厚みの違う様々な試料を用いたり,試料の位置 を変えながら測定を行って構造解析した結果,III相が電荷秩序相であること,II相がIII相の秩序を反位相に 積み上げた構造であることが分かった.いくつかの違う条件での実験結果が統一的に整合しているので,この 結果はかなり確からしい.したがって,この物質の物性変化は,電荷秩序が様々なパターを取りながら起こっ ていると解釈できる.最低温相の構造解析は,クライオスタットを用いて行う必要があり,放射線損傷を避け ながらの実験手法を考える必要がある.
研 究 活 動 報 告 54
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55 研 究 活 動 報 告
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研 究 活 動 報 告 56
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