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ઃ 表 明

ドキュメント内 表明保証条項違反に関する雑感 (ページ 31-34)

保証 条項 の企 図 イギ リス 契約 法は 当然 我が 国の 民法 体系 とは 大い に異 なる

。株 式譲 渡契 約に おい て表 明保 証条 項が 利用 され るよ うに なっ たの は英 米の 契約 実務 がM

&A の世 界を 席巻 した こと の証 左で もあ るの かも しれ ない が、 国内 企業 間の 契 約で もあ えて を利 用し よう とす る以 上、 通常 のデ フォ ルト ルー ルと して の民 法の 契約 責任 体系 では 達成 され ない 何 らか の目 的が ある はず であ る。 そこ で本 稿冒 頭の 平成 一八 年判 決に 戻っ てそ の事 案を 参考 に、 その 企図 する とこ ろ を検 討し てみ る。 全く 契約 上の 手当 のな い状 態で

、本 件の よう に株 式評 価に 影響 のあ るよ うな 資産 の欠 損や 利益 の不 当な 水増 しが あっ た場 合ど うな るの か。 その 場合

、売 主企 業に 対し て詐 欺や 錯誤 に基 づく 契約 の解 消︵ 取消

・無 効︶ を主 張し た り、 不法 行為 を理 由と して 損害 賠償 請求 した りす るこ とが 考え られ る。 公刊 され てい る数 少な い裁 判例 では

、株 式 譲渡 契約 の売 主側 が不 良債 権の 存在 や不 適切 な会 計処 理を 秘匿 して 契約 した こと を、 原告 であ る買 主側 が不 法行 為 とし て主 張し た大 阪地 裁平 成四 年九 月一 七日 判決 が

( )

ある

。こ の大 阪地 裁判 決で は裁 判所 は会 計処 理等 につ いて 交渉

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段階 で開 示さ れて いた か当 事者 も認 識し てい なか った こと を理 由に 売主 側の 欺罔 の意 図を 否定 し、 ター ゲッ ト企 業 の信 用失 墜を 引き 起こ した もの は売 主買 主間 の意 見の 相違 等他 の事 情に よる こと を指 摘し た。 不適 切な 会計 処理 の 存在 自体 は認 定さ れて いる が、 売主 側に 不法 行為 を成 立さ せる ため には さら にそ れを 秘匿 した とい うよ うな 欺罔 の 意図 を要 求し てい る点 が、 英国 の不 実表 示が 詐欺 訴訟 から 発展 して きた こと を想 起さ せる

。こ の事 例で 仮に 会計 書 類の 適正 を保 証す る条 項が 入っ てい たら

、少 なく とも 契約 責任 の問 題に はで きた

、と いえ るだ ろう

。 それ では

、表 明保 証条 項の 挿入 によ って もた らさ れる 契約 責任 の追 及と いう 手法 は具 体的 には 何を もた らす の

か。 英国 の見 方を 借り れば

、詐 欺的 な不 実表 示に しか 利用 でき なか った 不法 行為 請求 によ る救 済か ら、 契約 違反 と いう 救済 手段 を利 用す るこ とで

、売 主の 過失 によ る不 実表 示も 契約 違反 とし て請 求可 能に なる こと や、 損害 賠償 額 とし て履 行利 益賠 償を 利用 でき るこ とが 挙げ られ た。 この うち 後者 であ る履 行利 益賠 償の 件は 我が 国で も共 通で あ るが

、英 国の 判例 法の 動向 は不 法行 為に よる 救済 の場 合も 契約 違反 によ る救 済の 場合 もそ の金 銭的 調整 方法 を相 当 程度 接近 させ よう とし てい るよ うに 見受 けら れる

。こ れに 対し 前者

、す なわ ち詐 欺的 な場 合以 外の 不実 表示 の被 害 者に 保護 を与 える とい う機 能は

、そ もそ も英 米法 独自 の契 約違 反救 済の 構造 であ るた め、 必ず しも 我が 国で 同様 の 主張 をで きる わけ では ない

。我 が国 にお いて 表明 保証 条項 違反 の請 求が 法的 には どの よう に位 置付 けら れる かは す でに 若干 の議 論が あ

( )

るが

、ま ずは 当事 者が 何を 企図 して 表明 保証 条項 を置 いた か、 とい う意 思解 釈が 必要 であ るよ

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うに 思わ れる

。 当事 者の 意思 がど こに ある のか は無 論、 個別 のケ ース によ って 異な る。 表明 保証 条項 がた いて い違 反時 の﹁ 担保

( )

責任

﹂と セッ トに なっ てい るこ とか らす れば

、表 明保 証違 反の 事実 のみ が損 害賠 償の 要件 とな って いる こと を想 定 し 62

てい るの が通 常で あろ う。 表明 保証 条項 の設 定に よっ て英 米法 的な 契約 違反 によ る損 害賠 償請 求の 手法 を我 が国 の法 体系 のも とで も実 現し よう とし てい るの であ れば

、① 表明 保証 条項 に列 挙し た事 項に 客観 的に 違反 する 事実 が あれ ば﹁ 契約 違反

﹂と なる こと

、②

①と も関 連す るが

、﹁ 契約 違反

﹂の トリ ガー とな るも のに 少な くと も売 主の 帰 責性 は含 まれ ない こと

、を 企図 して いる と受 け取 らざ るを 得な い。 若干 面倒 なの は、

③買 主側 の事 情が 免責 事由 に なる かど うか とい うこ とと

、④

﹁担 保責 任﹂ がカ バー する 金銭 的調 整の 算定 方法 であ ろう

。 表明 保証 条項 の企 図す ると ころ が右 のよ うで あっ たと して

、例 えば 紛争 の過 程で その 通り 適用 して もら える かは 必ず しも 明ら かで はな い。 確か に株 式譲 渡契 約は 一応 対等 当事 者間 のビ ジネ ス契 約で あり

、強 行法 規や 信義 則の よ うな 契約 外の 公権 的な 介入 はど ちら かと 言え ば少 ない 部類 であ るた め、 契約 自由 原則 が全 うさ れ、 表明 保証 条項 の

効力 その もの が否 定さ れる

、と いう こと は少 ない よう に思 われ る。 むし ろデ フォ ルト ルー ルと して の民 法・ 一般 私 法と の適 用関 係の 方が 混乱 を見 せて いる よう に思 われ る。 契約 違反 に基 づく 責任 を我 が国 にお いて 追及 する とす れば

、ま ず第 一義 的に は債 務不 履行 責任 追及

︵民 四一 五条

︶ とい う手 法が 考え られ るが

、仮 にデ フォ ルト ルー ルと して の民 法規 定を はっ きり 排除 して いな いと

、紛 争の 過程 で 当事 者の 予想 外の 規定 が補 充的 に適 用さ れ、 おも わぬ 効果 を生 じさ せる 可能 性が ある

。た とえ ば、 伝統 的な 理解 に よる 債務 不履 行に よる 損害 賠償 請求 権は

︵ⅰ

︶債 務不 履行 の事 実が あり

、︵

ⅱ︶ 不履 行に つい て債 務者 側に 帰責 事 由が あり

、︵

ⅲ︶ 債務 不履 行と 因果 関係 のあ る損 害の 発生 を要 件と する が、 表明 保証 条項 を挿 入す るこ とに よっ て、 同条 項違 反の 事実 が即

、︵

ⅰ︶

︵ⅱ

︶の 要件 を満 たす とい って 良い のか

、と いう 問い が生 じう る。 表明 保証 条項 の字 面の みを とら えれ ば、 列挙 事由 が﹁ 契約 違反

﹂の 状態 を構 成す るの は明 らか であ るが

、そ れが 果た して

﹁債 務不 履 行﹂ 事由 を構 成す るの か、 仮に 構成 する とし てさ らに

﹁債 務者 の帰 責性

﹂ま で不 問に 付し ても らえ るの かは 必ず し も明 らか では

( )

ない

。平 成一 八年 判決 では 売主 側の 会計 書類 の不 適切 な処 理が 故意 の隠 匿で あり 詐欺 的で ある こと が

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繰り 返し 認定 され て

( )

おり

、売 主の 悪性 が結 論に 何ら かの 影響 を及 ぼし たと いう 含み を感 じさ せる とも 評さ れて

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いる

。売 主の 主観 的態 様が 表明 保証 条項 違反 に基 づく 請求 の要 件か ら外 れて いる 点を 強調 しよ うと して

、債 務不 履 行 65

の規 定よ りも 瑕疵 担保 責任 規定

︵民 五七

〇条 の︶ 方が 親和 的だ とす る見 解も ある

。こ の見 解は 必ず しも 瑕疵 担保 責任 規定 をデ フォ ルト ルー ルと して 設定 せよ とい う主 張で はな いよ う

( )

だが

、債 務不 履行 責任 や瑕 疵担 保責 任の 法的

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性質 論と 相ま って

、さ らに 議論 を混 乱さ せる 可能 性が ある

。 民法 の債 務不 履行 要件 に関 する 近時 の議 論、 特に フラ ンス 法系 の手 段債 務・ 結果 債務 の考 え方 を取 り入 れた 学説 によ れば

、結 果債 務と は結 果の 不実 現が あれ ば、 それ が不 可抗 力に よら ない 限り

、不 履行 の事 実の 中に 債務 者の

﹁帰 責事 由﹂ が含 まれ てい ると さ

( )

れる

。す なわ ち、 従来

、債 務者 の故 意・ 過失 とい う要 件の もと で考 慮さ れて いた

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当該 債務 の履 行過 程に おけ る債 務者 の具 体的 な行 為の 不当 性は

、結 果の 不実 現の 中に 吸収 され

、明 示的 には これ を 債務 不履 行要 件と して 検討 の対 象と しな い、 とい うこ とに なる

。そ して 本稿 の取 り上 げる 表明 保証 条項 はま さに 債 務者 たる

ドキュメント内 表明保証条項違反に関する雑感 (ページ 31-34)

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