トップPDF 言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 思えば現代言語学隆盛祖ともいえるチョムスキーが、デカルト引用し、ポートロワイヤ ル文法に言及したも、彼がそれ正当化する思想的背景背負った学者であること証左に 他ならない。ごく初期生成文法では、文法的に適格な文生み出すために、さまざまな変形 規則が考案され、その適用順序が問題にされるなど、きわめて具体的かつ明快な議論が展開さ れた。私たち日本人研究者にとっても魅力的な理論であった。変形規則学習文法に応用し ようという大胆な試みまで出現したもその頃である。ところが、人間中に生得的に埋 め込まれた文法解明が究極目標となり、そのためにI 言語やE 言語話が出てくるあた りから雲行きは怪しくなる。後に述べる理由で日本人にとっては受入れがたい(はず)主張 が濃厚になっていくである。議論は抽象化一途辿り、理論枠組みが次々に変化するこ ととも相俟って、傍目にはチョムスキーが迷走始めたように映った。しかし、デカルトやポ ートロワイヤル文法へ言及と同じく、この受入れがたい主張にも、また抽象化にも思想的必 然性があった。迷走どころか、いわば確信犯的にチョムスキーは、みずからが拠って立つ思想 がめざす理想追い求めたである。
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ご挨拶 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ご挨拶 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

iii ฀ 関西大学副学長 岩 見 和 彦 「言語関心は好奇心範囲越えている。関心どころか情熱といってもい い。理由は明白だ。言語は、心もっとも見えやすい部分である。言語について 知りたいと思うは、言語について知ることが、人間本質知ることにつなが ると期待するからである」(スティーブン・ピンカー)。人間が人間=言語知り たいと思うこの情熱と、その情熱によって知りえたこと他者にも知ってもらい たいと思う情熱が、大学教育根幹にあることは言うまでもありません。今日、 日本大学は様々な揺らぎ渦中にありますが、大事なは、無用な揺らぎと意 味ある揺らぎ峻別することでしょう。「知」希求する情熱による揺らぎは、 大学発展にとってなくてはならないものであるはずです。
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新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

これまでは、日本大学教師は教育よりも研究に主観的には重点おいてきたと言われてい る。しかし、われわれは新しい知見探究にはげむと同時に、それどう伝えるかということ にも意用いなければならない。誰もがすべて一流研究としてふさわしい資質有してい るとは思えない。むしろ教育無視弊害ほうが大きいではないか。その意味ではまさに「外 国語教育プロフェッショナル養成」が必要とされている。研究教育は個人問題でもあり、 システム問題でもある。どちらメインにすえてやってゆくか、将来的には選択するこ とになるだろう。
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多言語平行コーパスのための「言語学的におもしろい100の文」 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

多言語平行コーパスのための「言語学的におもしろい100の文」 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

#110:彼には息子が 2 人いて,みなパリに留学している 「息子」はこの 2 人しかいない場合。「非制限的関係節」で表すか,節連続で表すか。 2 .結  この100文選定には,もちろん様々な言語学的研究著作参考にした。ここにいちいち その題名挙げることはできないが,先行研究成果に多く負っていることは明記しておき たい。

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フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

3 . 1  教科教育役割とその内容 3 . 1 . 1  教科教育役割  文科省高等学校学習指導要領( ₈ 節外国)によれば、高等学校における外国教育 目標は「外国を通じて、言語や文化に対する理解深め、積極的にコミュニケーション図 ろうとする態度育成図り、情報や相手意向など理解したり自分考えなど表現した りする実践的コミュニケーション能力養う」ことであり、 ₁ .オーラル・コミュニケーシ ョンⅠ、 ₂ .オーラルコミュニケーションⅡ、 ₃ .英語Ⅰ、 ₄ .英語Ⅱ、 ₅ .リーディン グ、 ₆ .ライティング、各科目において目標や内容(言語活動、指導上配慮事項、言語 材料等)に関する記述がある。そして、「 ₇ .英語以外外国に関する科目」項に「英語 以外外国に関する科目については、 ₁ から ₆ までに示す英語に関する各科目目標及 び内容等に準じて行うものとする。」と記されている。
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教師の専門能力開発をめぐる研究 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

教師の専門能力開発をめぐる研究 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

がもつダイナミックさと多面性を考慮すると同時に、文化的に多様な現代オーストラリアなら びに地球上のあらゆる文化に暮らす人々を理解することの重要性を認識させるためである ( :以下QSCC 2001) 14) 。初等・中等外国語教育に必要な組 織の枠組みとカリキュラム作成のために「オーストラリアの言語レベルに関するガイドライン ( :以下ALLガイド[r]

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The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 では、拙稿は、十年余りに様々な教室で応用しながら、著者が徐々に改善してきたつもり 、連声中心教材一部提示する。内容は、連声必要性から、英語連声根底に 働く音素的事実発見通過してから、英語連声決める法則直接発見・言語的表示 催促する学習課題提示済ませた後、それぞれ法則詳細解き明かせておけば、当該 法則能動的応用課題列挙する。
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English in Context: A Teaching Note 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

English in Context: A Teaching Note 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 本論文では、日本語による重要表現解説伴う良質教科書が手に入り、現代アメリカ 英語による若者生活描いた映画Good Will Hunting(邦題『グッドウィルハンティング/ 旅立ち』シナリオ利用し、場面・文脈中で英語表現意味合い学習させる教育実践 について、学習者からレポートも引用しながら、その効用と限界について論じる。とりわ け、この映画で多用されるスラング(profanity)と字面解釈にとどまらない間接的表現が 伝えるメッセージ重要性に注目し、それぞれ表現、それが用いられる様々な社会的コ ンテクストに結びつけて教育行なうこと意義について論じる。
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ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 スイス標準変種記述が量的にも質的に拡大するにつれて、これまでは標準ドイツから 逸脱と考えられてきた言語形式、標準一部と認めようという気運が生まれた。それによ り以前は専門家中心に議論されていたスイス標準変種が一般人々にも周知されつつある。 この流れは、単一中心地的言語観から複数中心地的言語観へ転換促すものではあるが、ス イス人意識中にあるドイツ標準変種優位性払拭するには至っていない。スイス人ばか りでなく、Hofer (2006: 131 f.)によると、スイス在住ドイツ学習者も、一般にドイツ 単一中心地言語と看做している。ドイツは、経済力、人口ともにスイス10倍以上規模 持つばかりでなく、スイスと違って実際に標準ドイツが日常会話でも使われていることから も、ドイツ変種が覇権的影響力持ち続けているというが実情だろう。理念上は確かに多様 な変種が承認されつつあるが、これまで続いたドイツ変種優位性が簡単に揺らぐわけではな い。そんな中で、規範作成者はスイス標準変種独自性確立すべく、方言と標準境界線 上に位置する語彙までも記述対象にすることがある。例えば、Läubli (2006: 125)は、 „Tätschmeister “や„Butz“、„Päcklisuppe“などが変異形辞典に収録されているが、これら は本来なら方言に分類されるべきであると指摘している。方言に区分されるはず標準変 異形に「格上げ」することで標準変種拡大する手法については、オーストリアでも行われた ように、さらなる言語学的研究によりその妥当性検証しなければならないだろう。
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The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

A. Stephen Gibbs アントニー・スティーヴン・ギブズ  外国としてフランス語に対する伝来教授法さておかせてもらえば、日本で行われ てきている外国教育におけるliaison [連声] に対する注目度が未だに極めて低くいままで ある。英語実際発声方法に頻繁に見られる連声があまりに無視されてきているゆえに、 いわゆる「カタカナ英語」という、英語らしくない発音様式が、日本で中等英語教育音 声面では、逆効果もたらせてきている。
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あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 「何も知らないですって!驚かさないで下さい。町人が彼に『こんにちは』と挨拶するだ けで、すべて秘密が明らかになりますわ。」  「ああ!君が考えているほど人は私たちことなど気にしていないよ。僕たちだってそうだ ろ?僕たちだって他人不品行心配している時間などないよ。ねえ、程度差はあっても他 人たちだって同じさ。船が座礁して木っ端微塵になって、浮かんでいる丸太にしがみついて 陸にたどり着こうとしている人間は、波と格闘している他人になんか目もくれないよ。彼ら 目は海岸に釘づけになっていて、彼らが考えるは自分安全だけさ。人生では私たちはみん な荒れた海漂っているさ。私たちはみんな富や愛や余暇といったどこか乾いた土地目指 してもがいているんだよ。波うねりや私たちがけり上げる波しぶきが目に入り、他人が言 ったりしたりしていることは彼らには聞こえないし見えないんだよ。私たちが這い上がって乾 いた所まで登ったとして、私たちは彼らこと気にするかね?」
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『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

濯船」出て郊外モンルージュへと住所変えていたパブロ・ピカソや、公私にわたって誰 よりも相談相手となったフアン・グリスといった画家たち――と交流を通じて、この20世紀 絵画一大潮流実作品制作過程目の当たりにしていた。  キュビスム絵画では、一つ対象複数視点から捉えるという発想が、この見方理解 しない鑑賞者から時には子供絵とさえ見られてしまうような、たとえばピカソ『泣く女』 ような、いびつな女性正面/横顔描かせる。しかし詩場合には、ページ左から右へ と、上から下へと読み進んでいくという因習によって、鑑賞者は詩篇常に一ヶ所だけ 読んでいるという状況におかれる。これはやはり連続する音流れ一瞬だけ捕らえざ る得ない音楽芸術に似た、時間芸術持つ宿命といってよい性質であろう。詩がキュビスム 思想取り入れる際に、もっとも困難ともないながら実現させようとしたことが、一つ事 象複数一時に見ること、すなわち詩における同時性獲得であった。
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中国語教育における習得語彙の広さと深さ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国語教育における習得語彙の広さと深さ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

安华林研究结果表明 使用 超过2000条的词可 对 汉语词 所收录词语 行释 就是说通过 释 语言行 , 们可 用2000条词来表达大部分语词所表达的意思 尽管 样做 可避免地要 牲语言表达的简洁性 准确性,故 用性 大有可疑之处 但是, 管如何,2000条词可 应付 般的交 需要 是 然, 没有人 把词汇教学的最 终目标定在2000条词 的, 是因 自然语言要更丰富多彩 但是, 释 词汇 是 个 要的 概念,释 词汇被用于 外 人编纂的英英词 是众所周知的 们可 样的设想 1 释 词汇 学 者的 理解词汇 ,那 ,所有使用 定范围内的释 词汇对语词 行释 的 汉语语料,或汉外辞 都可 学 者所理解,就是说释 词汇=理解词汇,可 帮助 们理解 大部分的生词 2 释 词汇 学 者的使用词汇,那 学 者就可 在有限的释 词汇的 范围内,通过 paraphrase 的方法表达自 所要说的意思
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W・ラーベと環境問題 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

W・ラーベと環境問題 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 ラーベはすでに処女作『雀横丁年代記』(                    )でいわゆる農村 離脱(    )にも言及している 6) がシュツットガルト時代以後一連作品にはそれと も関連して常に拡大してゆく諸都市、いわば今日でいうスラム街社会的窮状が多く描かれ ており、まさに未曾有社会現象として大都市発生が繰り返し小説背景なしている である。古い都市外周部に限らず中心部周囲にも簡単な建築法で殺風景なアパートや工場 用建物が次々と出現しゆく様相はこの作家が上記大都市で実際に目に留めたことそのもので あろう。つまり益々周辺地域侵食してゆく都市外縁部描くとともに、「この取り壊され ると見えたが、もう建てたばかりとなっている家並み砂漠」 7) という表現で容赦ない破壊 が数世紀前から有機的に成長してきた旧市街ないしは中心街にあっても止まらない急激な発展 的確に示しているであり、これがラーベして小説『巨匠アウトール』(              )では「われわれドイツ町中路地では皆が好き勝手なことしている!」 8) と叫ば せるである。
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日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

このように句重要性がより強く認識されるようになってきたが、Sinclair(2005:21)は意味 主たる担い手は句であって単語ではないと主張している。Wong-Fillmore(1976)も、幼児 はまず定型表現習得して、それから定型表現分解して規則習得すると述べている。コロ ケーション定義については、「が共に出現する」(Sinclair 1991:170)という概念が多く コロケーション定義コアになっている以外は、頻度、結びつき強さ、制限要因、統語的 つながり、意味予測度、連続性と距離 ₆ つ判定基準どれ重視するかによって様々な 定義が提示されている。Sinclair(1991)はどのようにテクストが構成されているかについて open-choice principle(自由選択原理)とidiom-principle(非選択原理)提唱し、自由選択 原理ではカバーできない制約が談話語彙選択にはあり、言語使用者は単独で使える半固定フ レーズ(semi-preconstructed phrase)記憶して使用しているため、語彙共起には制限があり、 多く頻出語句が非語彙化(delexicalized)され、実際使用場面においてはidiom principle が優位になるとしている。(Sinclair, 1991:144)
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諸沢 巖先生に心からの感謝をこめて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

諸沢 巖先生に心からの感謝をこめて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

タイプではなかったが、ご自分で納得できた論文堅実に発表されてこられた。また19世紀ド イツ文学研究会にも参加され、学外研究者とも交流深めておられた。  諸沢先生業績として特筆すべきは、1999年に共著として出版した『遠来客』(関西大学 出版部)である。これはドイツシュトゥットガルト大学デール教授招聘し、本学で俳句 や連句開いたとき記録であるが、英文学、国文学先生方も交え、国際色豊かな会で あったとうかがっている。このユニークな試みは、世にも認められ、英国ハイク協会「ササカ ワ賞次席」受賞された。また最近は、比較文化研究観点からドイツ文学、国文学、法律 学、医学というそれぞれ領域専門家とともに異文化衝突と受容諸相に関する共同研究 行われ、その成果『医学と文学と法律学間―森鴎外ドイツ留学と明治期における異文化 受容―』(遊文舎)という大変興味深い編著書にまとめられている。さらに諸沢先生は人望 によって、関西大学独逸文学会会長に推され、学会運営や後進指導に尽力されたことも、 ここで述べておかねばならない。
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中島 巖先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中島 巖先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

界が広がる貴重な機会となった。現在そのひとりは、ドイツシュタイナー学校外国教員 養成専門課程で、数少ないアジア系学生一人として健闘している。  先生は終戦間近、小学校4年生でお父様亡くされ、その後お母様と二人生活で大変な苦 学されたそうである。新制中学義務教育終えると本来就職すべきところ、担任先生 勧めもあり県児童福祉奨学生として昼間働きながら夜間高校に学ぶことになる。しかし体調 壊され、昼間高校に編入し卒業された。そこで就職する予定であったが、その強い勉学 意志に対してご親族から教員になること勧められ、日本育英会特別奨学生として神戸大 学・教育学部に進学された。学部生時代片道3時間列車通学され、さらにその際、学資 得るため家庭教師も続けられたそうだ。大学卒業に際し再び予想外進路が開ける。指導教授 強い勧めで大阪大学大学院へ進学され、再び日本育英会奨学生となられた。またお母様に も「神戸友家」(羽仁もと子愛読者会会館)に管理人として住み込む機会が訪れた。そ して大学院修了後は研究として進まれることになる。その間、マルガレーテ・澤田 氏、故前田嘉明教授、故森昭教授と出会いから専門領域でドイツやドイツ世界へ入ら れ、やがて学際的な言語教育研究契機ともなるテオ・ヘルマン教授と出会い、共同研究始 められることになる。因みに、ヘルマン教授もミュンヘンゲーテ・インスティトゥート本部 で教授法国際セミナーに、故ハンス・エブリ教授とともに講師として参加されている。  先生は、関西大学では学生部長初め多く要職勤められたが、そのドイツ語力が最も 発揮されたは1999年4月より2年間国際交流センター長時代ではなかったかと思われる。 時石川学長下、同年7月にはゲッティンゲン大学と交流基本協定が締結された。今から考 えると信じられない速さである。そして翌年、学生交流協定署名に漕ぎ着けられ、同大学外国としてドイツ」部門責任者と連絡とって、交渉結果、8月からサマーコース で本学学生用に20名枠が準備されることになった。そして2004年夏までに延べ100名関大生 が、毎夏ゲッティンゲンで熱心にドイツ学んできた。同年修了式典では、両大学交流 に尽力された功績が称えられ、先生へ感謝記念メダル贈呈式が行われたほどである。ドイ ツのみならずヨーロッパでも名門ゲッティンゲン大学では異例ことであり、学生交流含 めた信頼関係構築に尽くされた先生ご努力に対する高い評価が窺われる。
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鳥井克之先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

鳥井克之先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 そして、これまで研究集大成として、『中国文法学説史』(関西大学出版部・1995年) 著されたことにより、1996年関西大学より文学博士学位授与されました。また、「中国 教学文法辞典」(東方書店)・「中国教学文法概論」(関西大学出版部)もまもなく完成され、 大いに注目され高く評価されることは言うまでもありません。

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マルチメディアを利用した外国語教育と情報ネットワークの展開 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

マルチメディアを利用した外国語教育と情報ネットワークの展開 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

きかける姿勢が必要なである。ハイパーリンク辿るとき、あたかも自分で情報再構成し ているかような錯覚に陥るが、それは新しい知発見や構築必ずしも保証するものではな いこと悟るべきである。  また、ハイパーリンク可能にしたデジタル情報簡便さや断片性は、逆に一覧性欠如あ るいは困難さという新たな問題もたらしている。つまり、ペーパーメディア扱うときよ うに、ページ(群)という空間一覧し、全体中で行きつ戻りつしながら言語追うといっ た、従来型空間的操作がしにくいである。もちろん、リンク辿ることによって「行きつ 戻りつ」できるではあるが、それぞれリンクはいわば読み切り情報であり、全体見通す という行為が希薄になりがちなだ。実は、グーテンベルクによる活版印刷術がもたらした大 量複製書物は、〈読み〉スタイル音読から黙読へと移行させ、今しがた述べた「行きつ戻 りつ」空間的操作可能にするとともに、読者注意言語意味や論理へと集中させる効 果があったという。論理へ集中は、また、書物批判的に読む態度も養ったである。 27)
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中国語の構文分析法 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国語の構文分析法 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

.上記の俗流的論法に対する最も有力な理論的な反論はこれまでの主語、述語、目的語 3文成分間の関係を総括する朱徳熙(1983)の論文であった。即ち「正常な状況下で は、「主語」は必ず「謂語」の前にあり、「賓語」は必ず「述語」の後にある。「主語」 と「謂語」の間の関係は緩やかであり、中間に停頓(ポーズ)を置くことができる。 「述語」と「賓語」は意味上と構造上の関係はいずれも[r]

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