トップPDF 日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 Granger(1998:146)やNesselhauf(2003:224)は統語や結びつきによる制限ではなく、 恣意的組み合わせが決まっている場合ような慣習的な結びつきだけをコロケーションとし ている。  コロケーション教育的示唆としては、個々単語をいくら身つけてもそれは言語学習 は直結しない。先も述べたよう句単位で習得することで次文生成段階進むことはそ れほど困難ではないが、個々単語から文生成進むはその間いくつもステップがあっ て容易ではない。上級学習ほどコロケーションを習得しており、そのため母語話者らし い自然な発話ができると言われているが、それでも上級学習が母語話者並みコロケーショ ンを使いこなすことは困難である(Bahns & Eldaw 1993)。また、De Cock et al.(1998)報 告では、上級学習と母語話者間ではコロケーション使い方が異なるとしている。  個々単語を習得してもそれらがどのような他単語と結合できるかを知っていなければ非 英語的な不自然な表現を産出することなる。native-likeな選択を身つけるということはコ ロケーション知識を身つけるということもなる。日本人学習が英語がうまくならない 一因は、上述べた連続体「自由結合」とどまっていて、しかも日本語から類推でき る範囲「自由結合」から抜け出せないからであろう。例えば、自由結合において、動詞続く目的は特定意味名詞句が来るという情報がなければ、学習は母語基づいた推 測か類推で語彙結合を作る傾向がある(Howarth 1998:163)。大多数単語はある特定コロ ケーションをもっているが、コロケーション知識がなくては語句産出も流暢さも望むべく もない。母語話者らしいコロケーション能力がないということがNSとNNS違いを浮き立た せるである。つまるところ、コロケーションが英語教育示唆するところは、二つが共 起するため適切な語彙を選ぶ語彙選択重要性である。
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中国語教育における習得語彙の広さと深さ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国語教育における習得語彙の広さと深さ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

外国教育において、頻度調査と専門家チェックによって習得語彙が選定され、段階的 、或いは音順に従って提示された場合が多い。中国教育HSK詞彙大綱もその1つであ る。しかし筆者は、そのような選定、提示方法では、習得すべきを体系的捉え、効率 的習得することができないと考えている。語彙教育をより効率行うは、筆者は、意味 分野をカバーできる広さと修辞的同義という精密描写上深さという概念を打ち 立てた。習得語彙は基本概念を決め、表現正確さを配慮し、意味体系あり方に従って 提示することが望ましいと考えている。
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新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

これまでは、日本大学教師は教育よりも研究主観的は重点をおいてきたと言われてい る。しかし、われわれは新しい知見探究はげむと同時に、それをどう伝えるかということ も意を用いなければならない。誰もがすべて一流研究としてふさわしい資質を有してい るとは思えない。むしろ教育無視弊害ほうが大きいではないか。その意味ではまさに「外 国語教育プロフェッショナル養成」が必要とされている。研究教育は個人問題でもあり、 システム問題でもある。どちらをメインすえてやってゆくか、将来的は選択をするこ となるだろう。
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Designing a taskbased syllabus 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

Designing a taskbased syllabus 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

本章では Brown(1995)カリキュラム構築モデルをもと、一企業英語プログラム を発展させるため実施した学習と職場ニーズ分析、さらにニーズ分析結果を用い、学 習項目設定を行い、タスク中心シラバスを構築させたケーススタディである。シラバス 作成は、Long and Crookes (1992)タスク中心シラバス構築(Task-based Syllabus Design, TBSD)アプローチを活用した。これは次3つ理由よる。(1)学習内容と 目標言語使用分野をできるだけ近づけることが可能である。(2)タスクを使って基準準拠 評価が可能である。(3)TBSD は言語形態を学習意識させること重要性を認識した ものであり、これは受講ニーズ合致するものであった。Part 1ではニーズ分析結果を まとめ、Part2ではタスク中心シラバス学習目標設定プロセスを説明する。
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コミュニケーション能力を養成するためのパターンプラクティス 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

コミュニケーション能力を養成するためのパターンプラクティス 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

活用例 2 :チェーンプラクティスゲーム性を取り入れた練習方法  パターン練習本来目的は暗記と置き換えによる文法能力定着であり、機械的な練習な りがちである。練習方法変化をつけるは、ペアワーク、チェーンプラクティスを用 いているも効果的である。チェーンプラクティスはパターンプラクティス一種であり、質 問された学習Aが答えを言い、同じ質問を学習Bする、学習Bは答えて学習C同 じ質問をするというよう、伝言ゲームよう同じ練習を繰り返すものである。チェーンプ ラクティスはコーラス練習より時間がかかり、練習量も少なくなるが、一人ひとりが責任をも って取り組まないと練習が進まないので、学習を意識的練習取り組ませることができる という利点がある。筆者はしばしばグループ対抗でチェーンプラクティスによる練習を行わ せ、その速さと正確さを競わせることでキーセンテンスや構文を定着させることを試みてい る。以下例を挙げる。
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メキシコにおける前衛主義 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

メキシコにおける前衛主義 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

トーレス = ボデーは、1928年発表された「新しい詩」 9) と題する文章で、同時代行 方について省察をおこなっている。そのなかで、トーレス = ボデーは、文学全体が危機さ らされていることを認めながら、しかし、死にかけているは詩だけとどまらず、深刻な懐 疑主義陥った文明精神そのものであり、その元凶は実証主義ほかならないと主張している。 さらに、高踏派、象徴主義、ダリオようなモデルニスモ詩人たちを点検したうえで、従来 頽廃したロマン主義を乗り越えた同時代詩を生み出す必要性があることを訴えた。“A través del poema se sienten los andamios que el artista no tuvo tiempo de destruir. El lector atento podría hacer, dentro de cada uno de ellos, la historia de una emoción romántica y su tránsito al esquemático juego de inteligencia en que se realiza. Lo que era aritmética, nú mero lleno de sugestiones y de promesas, se ha ido trocando en álgebra, fría ecuación de astucia.” 「詩を通して、芸術家崩す暇なかったさまざまな足場があることが感じられる。 注意深い読者ならば、それぞれロマン主義的な感動物語を作り上げ、その感動が成就 される図式的な知遊びへと移し変えることができるだろう。算術的なもの、つまり暗示と約 束で満たされた数字であったものは、代数学、狡知冷たい等式転じてしまった」。トー レス = ボデーは、ここで示されたような変革意思が、まだ不完全なものであるしても、ジャ ン・コクトーやルヴェルディ、ヘラルド・ディエゴ Gerardo Diego(1896‒1987)やアルベルティ Rafael Alberti(1902‒1999 )、フェルナン・シルバ = バルデス Fernán Silva Valdés(1887‒ 1975)やオリベリオ・ヒロンド Oliverio Girondo(1891‒1965)といった詩人たち作品 出せるとしている。
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フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 筆者(川勝)はこのセミナー参加する機会を得た。「授業観察」、「授業実習」、「方法論や 実践例について指導及び意見交換」、これらひとつひとつはスタージュとしては珍しいこと ではないだろう。しかし、「授業観察」がまったく未習を対象とする最初 ₅ 日間全授 業(日本人講師担当部分)を観察できるものであったこと、その観察で得たものを即日研修生 同士で分かち合い、指導教官と直接問答できたこと、「観察する授業担当」が「研修指 導」であったことから授業方針や実施事項意図を明確知ったうえで「授業実習」ができ たこと、など多く点で、このセミナーは非常貴重な、得難い経験となった。また、(主催 目標とするところとは合致しないが)研修生が ₅ 名という少人数であり、大学と高校ベ テラン教員、大学新人教員、大学他言語と兼任教員、高校教員、大学院生、という違っ た立場から参加であったことがこの研修をさらに実り多いものしたことも付け加えておき たい。
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故河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

故河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 また河合先生は生涯を通じて多く大学用テキストを世に出された。私も若い時は人並み 何点か出したが、あれほど報われない仕事はない。今は幾分状況が変わったが、昔は、教材作 成は研究業績はいっさい入らなかった。「その他」扱いすぎなかった。それもかかわら ず河合先生は、黙々とテキスト作り専念なさった。改めて今、先生教育として真摯な 生き方感動を覚えずはいられない。
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日本語教育における学習者コーパスの構築とICLEAJ 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本語教育における学習者コーパスの構築とICLEAJ 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

学習日本語コーパス CIA 作文コーパスコーパスデザイン ICLEAJ 1 .はじめ 1 . 1  本研究背景  学習コーパス研究が最も進んでいるは英語教育であるが、1990 年代初頭はすでに研究 や EFL 専門家、出版社が電子化学習コーパス理論的、実践的な可能性を認識し、プロジ ェクトを立ち上げた。学習コーパスとしては、「ICLE」(International Corpus of Learner English、国際学習英語コーパス、母語数 16、サイズ 200 万)、「LLC」(Longman Learners’ Corpus、ロングマン学習コーパス、母語数 20、サイズ 1,000 万)、「HKUST (Hong Kong University of Science and Technology) Corpus of Learner English」香港科技大学学習英語コ ーパス、入学試験と定期試験英作文、サイズ 2,000 万)などがよく知られている。たとえ ば、「ICLE」は 1990 年始まったプロジェクトで、2009 年初版 CD ROM(ICLE V1)が、 2009 年 ICLE V2 が公開されたが、上級英語学習(大学 3 ∼ 4 年生)から一人 500 以上 論説文を集めて編纂された、200 万規模学習英語コーパスである。筆者らが邦訳した Granger(1998) Learner English on Computer は、同コーパス構築や同コーパス基づ
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ご挨拶 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ご挨拶 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

iii ฀ 関西大学副学長 岩  和 彦 「言語へ関心は好奇心範囲を越えている。関心どころか情熱といってもい い。理由は明白だ。言語は、心もっとも見えやすい部分である。言語について 知りたいと思うは、言語について知ることが、人間本質を知ることつなが ると期待するからである」(スティーブン・ピンカー)。人間が人間=言語を知り たいと思うこの情熱と、その情熱によって知りえたことを他者も知ってもらい たいと思う情熱が、大学教育根幹あることは言うまでもありません。今日、 日本大学は様々な揺らぎ渦中ありますが、大事なは、無用な揺らぎと意 味ある揺らぎを峻別することでしょう。「知」を希求する情熱による揺らぎは、 大学発展にとってなくてはならないものであるはずです。
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中国新時代的来 留学生教育 −以北京大学 例 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国新時代的来 留学生教育 −以北京大学 例 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

例如,美国的斯坦福大学,为了培养国际型人才,要求有三分之一的学生具有海外学习的经 历。为此,斯坦福大学在10年前就和北京大学建立了派遣留学生的关系,去年又在北京大学建立 了分校,更加完善了学生到中国留学的体制和机制。 另外,从欧洲方面来看,1987年,欧共体发起了大学生流动行动计划。该计划的目的是促进大 学生和教师的流动,拟定不同成员国之间的共同课程计划,学位与职业合格证书相互认可和流 通。自1987年至1995年间,约40万名大学生有机会在欧共体的另一所学校里完成一个被承认的学 习阶段,5万名教师到其他大学授课,1800所大学参加了这一活动。该行动计划正在向亚洲扩大。 1998年3月,来自欧盟15国、东盟7国以及中国、日本、韩国的代表参加了在马来西亚吉隆坡召开 的“亚欧高校交流论坛”和“亚欧官员对话” ,同意成立“亚欧大学中心” ,该中心的主要任务是 加强亚欧大学生和教师的交流,对跨国的课程,学分、学位进行认可,设立信息库,在国家间传 播和分享知识,促进国际合作。
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「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」に関する一考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」に関する一考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

    (コミュニケーション活かすことできる語彙力・文法力)、                    1)                 (言語使用場面と働きと関連を持ちな がら、実践的コミュニケーション能力つながる語彙力・文法力を育てるため指導法等)、 2)              (相手意向や概要・要点をつかむため指導法など、実践的コミュニケ  ーション能力位置づけられたリスニング能力を育てるため指導法等)、3)                (自分考えを発表したり、意見交換するなど、実践的コミュニケーション能力位置  づけられたスピーキング能力を育てる指導法等)、4)            (書き手意向や概要・  要点など把握、音読と暗唱、精読と速読など、実践的コミュニケーション能力位置づけら れたリーディング力を育てる指導法等)、5)            (聞いたり、読んだりした内容  ついて自分考えを整理して書くなど、実践的コミュニケーション能力位置づけられたラ イティング能力を育てる指導法等)、6)                   (領域ごと評価基準基づく  評価進め方など、実践的コミュニケーション能力診断・評価と学習促進させ方)、             1)              (マルティメディアなど活用やペアワー  ク・グループワークなども取り入れながら、いかに学習意欲を高め、積極的な学習参加を促す か)、2)                    (各種教授法を体系的捉える中で、4技能有機的な関連  を図った指導在り方を具体的探る)、3)                    (          )(教 員自身授業実践批判的検討と反省基づく授業改善法について)、                   1)                  (教授法体系を実践生かし、実生活 場面立脚したタスク組み方と進め方)、2)                   (           通訳技法などを活用し、プレゼンテーション・スキルを伸ばすため授業展開法)、3)                   (ゲーム、歌などを生かしたコミュニケーション活動や異文化理 解を深める活動など進め方)、             社会人などによる英語教育基 本問題に関する具体的提言など特別講演  1)                (「英語が使える日本人」を 育てるため英語教育改善へ提案)、2)                (「英語が使える日本人」を 育 て る た め 教 育 改 善 へ 提 案)、                                  1)              (シラバスデザインや具体的授業設計・実践進め方)、 2)              (各種教授資料・教材活用法、       やインターネット活用法など、 教材選択・編成・活用方法)、3)              (私自主研修法:英語運用能力と 英語教授力を磨くため日常的な研修方法と海外研修など利用法)、                「充実コース」(コミュニケーション能力育成)、「発展コース」(自由課題研究 いずれかを選択履修してその能力伸長を図る。
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フランス語動詞事象の意味分類に関する考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語動詞事象の意味分類に関する考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

฀ 動詞意味はこれまで様々な方法論で分析されてきた。J.฀François฀et฀L.฀Gosselin฀(1991) よれば、主として動詞事象を状態と出来事大別して分析する方法と、この二つ事象お ける行為項関係を交えて分析する方法分けられるという 3 ) 。前者方法論を用いた研究 代表は Z.฀Vendler฀(1967)であり、後者については W.฀Chafe฀(1970) 4) があげられる。Vendler 研究は英語動詞分類を試みたものであるが、動詞を状態、活動、完了、瞬間4つ分け るその方法は現在ではフランス語動詞分類も広く用いられている。しかし、分類枠知名 度比べると彼が分析用いた方法論そのものは以外知られていないよう思われる。本稿 は Vendler 動詞意味分類を紹介し、その後研究によってその方法論がどのよう再検討 され、フランス語動詞事象意味分析が発展してきたかを考察するものである。
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マルチメディアを利用した外国語教育と情報ネットワークの展開 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

マルチメディアを利用した外国語教育と情報ネットワークの展開 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

外国人留学生(以下、留学生とする)が日本でコンピュータを利用して外国として日本 学習する場合、日本語環境なかでコンピュータ操作法を習得する必要があるは言う までもないが、日本語教育として考慮を要する側面がいくつかある。  留学生にとってやっかいなこと1つは、日本入力方法である。平仮名入力、片仮名入 力、ローマ字入力があるが、平仮名・片仮名入力が50音であるに対してローマ字入力は26文 字しかないところから、大半留学生はいきおいローマ字入力ほうを選択する。しかし、通 常日本語教育ではローマ字表記法指導は行われないため、留学生はコンピュータ入力た め新たローマ字を習得する必要がある。しかし、ローマ字で入力するは、正確仮名表 記できることが前提となる。英語よう発音と綴り差が大きい言語と違って、日本場 合は新出発音、意味、漢字表記は学んでも、正確な仮名表記訓練まで十分時間を当 てているとはいえず、たとえ漢字表記は正しくとも、仮名表記させると正確でない場合が多々 みられる。たとえば未習については、日本語母語話者なら、漢字表記がわからない場合はと りあえず平仮名で書いておくが普通で、平仮名表記も正確できるに対し、非日本語母語 話者ほうは、正確平仮名表記さえもできない場合が少なくない。とくに長音や促音など 特殊音や清・濁音などと絡みで、音声聞き取り技能と表記技能両面から追究すべき問題 でもあり、ワープロで文書作成、コンピュータ利用による日本語教育やインターネット、電 子メール教育利用を活発化しようとする場合、教育機器としてコンピュータ日本語 入力習得は、不可欠な技能1つである。
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標準ドイツ語の収束と分散 ―標準変種の確立と脱標準化に関する考察― 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

標準ドイツ語の収束と分散 ―標準変種の確立と脱標準化に関する考察― 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

2 .変異形比較、調査対象検討  ドイツ変異形を記述したものとしては、Siebs (1969)が先駆けとして挙げられるが、 その後はDuden Deutsches Universalwörterbuch(以下、Universalwörterbuch)、Duden Die deutsche Rechtschreibung (以下、Rechtschreib-Duden)なども国・地域変異形が記述さ れるようなっている。国別標準変種特化したものとしてはEbner (1998)、Meyer (2006) が代表的で、オーストリア公認Österreichisches Wörterbuch(以下、オーストリア辞典) も重要である。しかし、これら辞典や文献が何基づいて変異形記述を行っているかは記 されておらず、著者が ₂ 次文献や自ら言語直感頼りながら行っていると推測される。いか なる実証研究基づいているかが不明であるからといって、多く批評耐えながら影響を及 ぼしてきた重要な文献であることかわりはない。ここでは変異形を実証的調査した研究を 取り上げて、標準化と脱標準化関係を踏まえて考察したい。変異形を広範調査した研究は あまり多くないので、König (1989)、Takahashi (1996)、Spiekermann (2005)を取り上げる。 König (1989)は標準発音を広域で調査した研究として今日でも基本文献として引用されるこ とが多く、Takahashi (1996)はEbner (1998)やオーストリア辞典などでも参照されているた め検討したい。Spiekermann (2005)は標準変種通時的変化をデータベースを利用して脱標 準化傾向を取り扱っている画期的な研究である。本節ではこれら調査結果を概観した後、変 異形記述可能性を模索したい。
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言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 思えば現代言語学隆盛祖ともいえるチョムスキーが、デカルトを引用し、ポートロワイヤ ル文法言及したも、彼がそれを正当化する思想的背景を背負った学者であること証左 他ならない。ごく初期生成文法では、文法的適格な文を生み出すため、さまざまな変形 規則が考案され、その適用順序が問題されるなど、きわめて具体的かつ明快な議論が展開さ れた。私たち日本人研究にとっても魅力的な理論であった。変形規則を学習文法応用し ようという大胆な試みまで出現したもその頃である。ところが、人間生得的埋 め込まれた文法解明が究極目標となり、そのためI 言語やE 言語話が出てくるあた りから雲行きは怪しくなる。後述べる理由で日本人にとっては受入れがたい(はず)主張 が濃厚なっていくである。議論は抽象化一途を辿り、理論枠組みが次々変化するこ ととも相俟って、傍目はチョムスキーが迷走を始めたよう映った。しかし、デカルトやポ ートロワイヤル文法へ言及と同じく、この受入れがたい主張も、また抽象化も思想的必 然性があった。迷走どころか、いわば確信犯的チョムスキーは、みずからが拠って立つ思想 がめざす理想を追い求めたである。
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W・ラーベと環境問題 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

W・ラーベと環境問題 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

も私たちは夜はガスや電気光やその他この種あらゆる発明品で明るい朝となるま であいつらから眠りと夜安らぎを奪ってしまったんです。私たち町では夜はもう眠 り時間がなくなっているということが、あいつらを家々屋根や塔から追い払ってしま ったんです、臭気が甲虫や毛虫や蝶たちをこの茂みや他園芸からそうしたよう。ず っと向こう郊外町では勿論まだ生き延びていけるでしょうが、あんな所もまたまた 煙突や煤煙を伴って工場がやって来て生き延びようとする気持ち嘔吐を催させてしまう んです。だからあいつらはもう恐らく何んも残されてはいないんですよ。」 13)  今日ともなれば上記ラーベこの警告は重苦しいいほど現実性を伴って伝わるであろうが 100年も前この深刻な真実を理解できたはごく僅かな人たちだけであったろう。しかしな がらまた一方でこの作家が繰り返し取り扱う問題を独特異化して持ち出して来ることのみ 注目してはならないであろう。かかる場合動物相や植物相そのものだけ関心が示されてい るではなく、これらが人間置かれている状態を象徴化していることが重要なであり、結 局は生存を脅かすある技術が増大することによって人間ふさわしい在り方が破壊されるとい うことが反語的糾弾されているである。それは上掲引用続いて「動物たちはほんの少 しだけ人間先を行っている過ぎないです」という言葉如実表明されていよう。  ラーベは産業革命大都市における随伴現象たる諸変化を述べているばかりではない。地方 都市やいわゆる田園地帯におけるそれらをも描き出しているである。それは大都市から離れ た地域も工場が所在地を選定した結果であったり、大衆社会出現過程で大衆観光が次第に 生じてきた結果であったりするが、数世紀にわたって維持されて来た居住環境を越えて居住域 が次々と造成され始めていた事実反映外ならない。大衆観光を映し出している例として 1888年書かれた物語「皇女フィッシュ」(           )が挙げられよう。この作品では ハ−ルツ()地方ある小さな町「イルメンタール」(        )が19世紀後半数多く 見受けられたよう保養地変貌してゆく有り様が描かれているであるが、それまで野生 草花や良い匂いする薬草が生い茂っていた町中や周辺部いたるところ「イタリア−ド イツ−イギリス風ルネッサンス様式邸宅」が観光用呼び物とともに建ち並ぶようなる。 この一般的な建築ブーム助成はアメリカから戻ってきたアレックス・ロートブルク (      )という男で、無論「概して関心も持たず,生粋愛国的なイルメンタール出身でもなく」 14) 、ただ利己的な利益志向からそうなったであったが、それでも目を眩 らまされた住民たちは町景観を最終的は壊してしまうこの男すべて計画感激して同 意し、たとえば周囲自然をも含めた彼提案を次よう歓迎する。
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ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 スイス標準変種記述が量的も質的拡大するにつれて、これまでは標準ドイツから 逸脱と考えられてきた言語形式を、標準一部と認めようという気運が生まれた。それによ り以前は専門家を中心議論されていたスイス標準変種が一般人々も周知されつつある。 この流れは、単一中心地的言語観から複数中心地的言語観へ転換を促すものではあるが、ス イス人意識あるドイツ標準変種優位性を払拭するは至っていない。スイス人ばか りでなく、Hofer (2006: 131 f.)よると、スイス在住ドイツ学習も、一般ドイツ を単一中心地言語と看做している。ドイツは、経済力、人口ともスイス10倍以上規模を 持つばかりでなく、スイスと違って実際標準ドイツが日常会話でも使われていることから も、ドイツ変種が覇権的影響力を持ち続けているというが実情だろう。理念上は確か多様 な変種が承認されつつあるが、これまで続いたドイツ変種優位性が簡単揺らぐわけではな い。そんな中で、規範作成はスイス標準変種独自性を確立すべく、方言と標準境界線 上位置する語彙までも記述対象することがある。例えば、Läubli (2006: 125)は、 „Tätschmeister “や„Butz“、„Päcklisuppe“などが変異形辞典収録されているが、これら は本来なら方言分類されるべきであると指摘している。方言区分されるはずを標準変 異形「格上げ」することで標準変種を拡大する手法については、オーストリアでも行われた よう、さらなる言語学的研究によりその妥当性を検証しなければならないだろう。
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The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

A. Stephen Gibbs アントニー・スティーヴン・ギブズ  外国としてフランス語に対する伝来教授法をさておかせてもらえば、日本で行われ てきている外国教育におけるliaison [連声] に対する注目度が未だに極めて低くいままで ある。英語実際発声方法頻繁られる連声があまりに無視されてきているゆえ、 いわゆる「カタカナ英語」という、英語らしくない発音様式が、日本で中等英語教育を音 声面では、逆効果をもたらせてきている。
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The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 では、拙稿は、十年余り様々な教室で応用しながら、著者が徐々に改善してきたつもり 、連声中心教材一部を提示する。内容は、連声必要性から、英語連声根底 働く音素的事実発見を通過してから、英語連声を決める法則直接発見・言語的表示を 催促する学習課題提示を済ませた後、それぞれ法則詳細を解き明かせておけば、当該 法則能動的応用課題を列挙する。
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