学校推薦型選抜(公募制)/ 2021
基礎学力テスト (家政学部 管理栄養学科)
Ⅰ
生物の特徴に関する問題である。問に答えよ。細胞は外界から必要な物質を取り入れ、不要になった物質を排出する。その過程で、取り入れた物 質から新たな物質を合成したり、取り入れた物質を分解したりする。これらの合成や分解をまとめて 代謝という。代謝には、単純な物質から複雑な物質を合成する 1 と、複雑な物質を単純な物質 に分解する 2 がある。植物や一部の細菌は、無機物から有機物を合成することができるので、
3 とよばれる。一方、動物や菌類および多くの細菌は、他の生物が作った有機物を利用して生き ているので 4 とよばれる。
呼吸では、有機物を分解する過程で取り出されたエネルギーを用いて ATP が合成される。例え ば、真核細胞の呼吸では、グルコースを呼吸基質として、 5 を用いてグルコースを 6 と 7 に分解し、ATP を生成する。これには、 8 がかかわり、多量の ATP を効率よく生成す る。呼吸基質には、炭水化物以外に、 9 と 10 がある。
問 文章中の 1 〜 10 に適切な語句を答えよ。
Ⅱ
遺伝子とそのはたらきに関する次の文章(A〜C)を読み、問 1 〜問 7 に答えよ。A. 11 はいろいろな生物の組織から DNA を抽出し、これらを構成する 4 種類の塩基数の割合を分析 した。下表はその結果を示している。
表 DNA の塩基組成(%)(DNA 中の塩基の数の割合)
問 1 文章中の 11 にあてはまる人名を答えよ。
問 2 表中の 12 〜 14 に入る数値として適切なものを、次の①〜⑨より 1 つ選び、番号で答えよ。
① 16.0 ② 18.0 ③ 20.0 ④ 22.0 ⑤ 24.0 ⑥ 26.0 ⑦ 28.0 ⑧ 30.0
⑨ 32.0
生 物
管理栄養学科生物名 A T G C
ニワトリの赤血球 28.8 29.2 20.5 21.5 ウシの精子 28.6 27.2 22.2 22.0
ヒトの肝臓 28.0 12 13 14
B.肺炎双球菌には、病原性の S 型菌と非病原性の R 型菌がある。
グリフィスは、アR 型菌に熱で殺した S 型菌を混ぜてネズミに注射した。
次いで、エイブリーが、病原性のない肺炎双球菌に、⒜病原性のある肺炎双球菌の抽出物、⒝病原性の ある肺炎双球菌の抽出物(タンパク質を分解して除いたもの)、⒞病原性のある肺炎双球菌の抽出物(DNA を分離して除いたもの)を、それぞれ混ぜて病原性のある肺炎双球菌が生じるかどうかを実験した。
問 3 下線部アの実験結果として正しいものを、次の①〜③から 1 つ選び、番号で答えよ。 15
① 肺炎を起こし、体内からR型菌が発見された。
② 肺炎を起こし、体内からS型菌が発見された。
③ 肺炎は起こさなかった。
問 4 病原性肺炎双球菌が生じた抽出物を⒜〜⒞からすべて選び、記号で答えよ。 16
問 5 形質転換が見られた抽出物を⒜〜⒞からすべて選び、記号で答えよ。 17
C.下図は、遺伝情報の流れの概念図である。
18 19
DNA mRNA タンパク質 図 遺伝情報の流れ
問 6 図中の 18 、 19 の過程を何というか。
問 7 ある塩基配列の一部が ATTGGCGA であった。 18 の過程を経てこの DNA をもとに合成され
る mRNA の塩基配列を答えよ。 20
Ⅲ
生物の体内環境と維持に関する問題である。問 1 〜問 7 に答えよ。A.体液は細胞にとって内部環境とよばれている。細胞を取り囲むこの環境はア外部環境が変化しても一定 の範囲に維持されている。ヒトにはイ体液のさまざまな変化を感知し、各器官を調節するしくみが備わっ ている。その中心的な役割を担っているのは、自律神経系と内分泌系である。自律神経には、おもに脊髄 を起点とする⒜神経と、中脳などを起点とする⒝神経の 2 つに分類される。
問 1 下線部アの性質を何というか。 21
問 2 下線部イの中枢としてはたらく器官を何というか。 22
問 3 自律神経のうち⒝神経が作用する場合について、最も適切な作用を①〜③より 1 つ選び、番号で答え よ。
⑴ 胃のぜん動 ① 抑制作用 ② 促進作用 ③ 作用なし 23
⑵ 血圧 ① 低下作用 ② 上昇作用 ③ 作用なし 24
⑶ 立毛筋 ① 収縮作用 ② し緩作用 ③ 作用なし 25
B.血液中のグルコース(血糖)濃度は、体内環境の調節機構によってほぼ一定の範囲に調節されている。
例えば、食事を摂取した後に血糖濃度が高くなると、血糖濃度を低下させるしくみがはたらく。これは、
血糖濃度上昇の刺激が 26 神経を介して、あるいは直接すい臓のランゲルハンス島に作用して、B 細胞からの 27 の分泌を促進することによるものである。一方、血糖が体内の細胞のエネルギー源 として消費されア血糖濃度が低くなると、血糖濃度を上昇させるしくみがはたらく。このように、自律神 経系と内分泌系による協同した調節が行われている。
問 4 文章中の 26 、 27 の中に入る適切な語句を答えよ。
問 5 27 によって血糖濃度が低下するしくみについて説明した次の記述のうち、適切なものをすべ
て選び、番号で答えよ。 28
① グルコースからグリコーゲンへの合成を促進する。
② 腎臓の細尿管でのグルコースの再吸収を抑制し、尿中にグルコースを排出する。
③ 体内の化学反応を促進し、グルコースを消費させる。
④ 体内の化学反応を抑制し、脂肪の合成を抑制する。
⑤ 体内のタンパク質からのグリコーゲン合成を促進する。
問 6 加齢や生活習慣などにより、 27 の分泌量が低下したり、標的細胞が 27 に反応しなくなっ
たりして起こる病気を何というか。5 文字で答えよ。 29
問 7 下線部アにはたらくホルモンのうち、体温を上昇させるはたらきをもつホルモンを 1 つ答えよ。
30
Ⅳ
生態系における炭素の循環に関する問題である。問 1 〜問 5 に答えよ。下図は、生態系における炭素の循環を模式的に示したものである。
図 生態系における炭素の循環
問 1 図中のA〜Cのそれぞれに入る適切な語句を答えよ。
A 31 B 32 C 33
問 2 図中のA〜Cにそれぞれ該当する生物を次の①〜⑩からすべて選び、番号で答えよ。
A 34 B 35 C 36
① イヌワシ ② クスノキ ③ クモ ④ クロレラ ⑤ 酵母菌
⑥ シイタケ ⑦ ススキ ⑧ ダンゴムシ ⑨ ネズミ ⑩ バッタ
問 3 図中のA、B、Cの生物量(単位面積当たりの乾燥重量)は、一般的にどのような関係にあるか。次
の①〜⑥から選び、番号で答えよ。 37
① A>B>C ② A<B<C ③ A<C<B ④ A>C>B
⑤ B>A>C ⑥ B<A<C
問 4 次の文章中 38 に入る適切な語句を答えよ。また、 39 に入る文章として 10 文字以内で答えよ。
現在、地球規模で大気中の二酸化炭素の量は 38 傾向にある。その原因として、 39 が挙 げられる。
大気中の二酸化炭素
B C
A
枯死体・遺体・排出物
石油・石炭 分解者
問 5 主に二酸化炭素の増加によって引きおこされ、地球規模で生態系に大きな影響を与えられると考えら れる現象は何か。次の①〜④からすべて選び、番号で答えよ。 40
① 酸性雨の降下 ② 紫外線の増加 ③ 地球の温暖化 ④ 地球の寒冷化
① ②
③ ④
23
学校推薦型選抜(公募制)/ 2021
基礎学力テスト (家政学部 管理栄養学科)
Ⅰ
周期表に関する次の問 1 〜問 4 の解答を解答欄 1 〜 6 に記入せよ。1 (ロシア、1834 − 1907)は、1869 年、当時知られていた約 60 種類の元素を、原子量の小さ い順に並べると、性質のよく似た元素が周期的に現れること、すなわち元素の 2 を発見し、周 期表の原型をつくった。その後、周期表は改良され、現在では元素を 3 の順に並べている。
問 1 上の文章の 1 〜 3 に最も適する語句を記入せよ。
問 2 同じ周期にある典型元素の原子では、最外殻電子の数はどのように変化するか、説明せよ。
4
問 3 同じ周期にある遷移元素の原子では、最外殻電子の数はどのように変化するか、説明せよ。
5 問 4 同じ属にある典型元素の原子では、価電子の数はどのようになるか、説明せよ。 6
Ⅱ
同じ元素からなる単体で性質の異なるもの同士を互いに同素体であるという。同素体がある元 素を 4 つ、元素記号を用いて解答欄 7 〜 10 に記入せよ。7 8 9 10
Ⅲ
共有結合に関する次の文章の 11 〜 15 に適する語句を解答欄 11 〜 15 に 記入せよ。共有電子対を引きつける強さを相対的な数値で表したものを 11 といい、周期表では 12 を除き、右上に位置する元素ほど大きくなる。異種の原子の共有結合では 13 の偏りが生じ、結 合に 14 があると言われる。一方、分子全体が 14 をもつかどうかは、分子の 15 が重 要な要素となる。
化 学
管理栄養学科Ⅳ
次の⑴〜⑶に当てはまる物質を解答群から選び、番号を解答欄 16 〜 18 に記入せよ。⑴ 次の 5 つの分子のうち、水分子と混じりやすいのはどれか。 16 ① メタン ② 窒素 ③ 水素 ④ 硫化水素 ⑤ ベンゼン
⑵ 次の 5 つの分子のうち、沸点が最も低いものはどれか。 17 ① H2O ② HF ③ HCl ④ HBr ⑤ HI
⑶ 次の 5 つの原子のうち、イオン化エネルギーが最も大きいのはどれか。 18 ① アルミニウム ② マグネシウム ③ 硫黄 ④ リン ⑤ 塩素
Ⅴ
水酸化ナトリウム水溶液の調製に関する問 1 〜問 3 の解答を解答欄 19 〜 25 に記入 せよ。ただし、原子量は H=1.0、O=16、Na=23 とする。問 1 0.480 mol/L の水酸化ナトリウム水溶液を 200 mL 作りたい。このとき、水酸化ナトリウム 19 g を秤量し、蒸留水で全量 200 mL にメスアップする。
19 に当てはまる解答を有効数字 3 桁で求めよ。
問 2 次に、調製した水酸化ナトリウム水溶液を原液として、0.120 mol/L に希釈した水溶液を 80.0 mL、
0.080 mol/L に希釈した水溶液を 150 mL 調製したい。このとき、それぞれ原液と蒸留水はどれだけ必 要か。有効数字 3 桁で求めよ。
a 0.120 mol/L に希釈した水酸化ナトリウム水溶液 80.0 mL
原液 20 mL 蒸留水 21 mL
b 0.080 mol/L に希釈した水酸化ナトリウム水溶液 150 mL
原液 22 mL 蒸留水 23 mL
問 3 最後に、残った原液に蒸留水を加えて 5 倍希釈したい。このとき、蒸留水はどれだけ必要か。また、
5 倍希釈後の水溶液には、水酸化ナトリウムがどれだけ溶解しているか。有効数字 3 桁で求めよ。
蒸留水 24 mL 水酸化ナトリウム 25 g
Ⅵ
次の 26 〜 32 に適する語句または化学式を解答欄に記入せよ。酸とは水に溶けて 26 を生じる物質で、塩基とは水に溶けて 27 を生じる物質であると定 義したのは 28 である。その後 29 は、酸とは 26 を与える物質で、塩基とは 30 と定義した。
下の式の平衡が成り立つとき、塩基は 31 と 32 である。
CH3COOH + H2O ⇄ CH3COO− + H3O+
Ⅶ
次の文章を読んで、問 1、問 2 の解答を解答欄 33 〜 34 に記入せよ。シュウ酸のある水和物 H2C2O4・nH2O を 3.78 g 測り、純水で溶かしたのちに全量で 1 L とした。この うち 25 mL をとり、0.10 mol/L 濃度の水酸化ナトリウム水溶液で中和を行ったところ、15 mL を滴下 したところで中和点に達した。
ただし、原子量はH= 1.0、C= 12、O= 16 とする。
問 1 水酸化ナトリウム水溶液で中和を行ったシュウ酸は何 mol であるか。 33 mol
問 2 水和物数を表す n はいくつであったか。 34
Ⅷ
次の正塩を純水に溶かした時の水溶液の性質を、酸性、ほぼ中性、塩基性を用いて解答欄 35 〜 37 に記入せよ。
K2SO4 35 NH4Cl 36 Na2CO3 37
Ⅸ
次の文章を読んで、問 1、問 2 の解答を解答欄 38 〜 40 に記入せよ。過酸化水素の水溶液に、硫化水素水溶液を混合すると、硫黄が生成されて水溶液が白濁する。
問 1 この反応の化学反応式を書け。 38
問 2 このとき、酸化された物質、還元された物質を化学式で答えよ。
酸化された物質 39 還元された物質 40