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2016 年における 2 回の北朝鮮での事象に関する解析結果

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2016年における2回の北朝鮮での事象に関する解析結果

平成29年1月 軍縮・不拡散促進センター

(CTBT国内運用体制事務局)

2016年1月及び9月に北朝鮮で発生した爆発事象に関する解析結果及び所見 はとりまとめ次の通り。

〇1月6日の事象について

1.NDC(国内データセンター)-1(日本気象協会)において 1月6日の北朝 鮮における事象に関する複数の CTBT 国際監視制度(IMS)観測所の波形デー タを解析した結果、同事象は自然地震の波形とは明らかに異なり、爆発事象の特 徴を有する波形が得られたことから、自然地震ではなく、核爆発を含む人工的な 爆発事象であると結論付けることができる。

2.一方、NDC-2(日本原子力研究開発機構)において、複数のIMS放射性核 種観測所のデータを解析した結果、これまでのところ核爆発起源であると識別 できる放射性核種は、希ガス、粒子ともに検出されていない。

3.地震波解析により、1月6日の事象は人工的な爆発事象であることは判明し ているが、今回の事象の特徴は、(ア)前回事象(2013年2月12日)とほぼ同 規模であるが若干小さかった可能性が高いこと(実体波マグニチュードは前回 が4.9、1 月6 日事象は 4.8)、また、(イ)前回はウスリースク(ロシア極東)

といすみ(千葉県)のIMS観測所において微気圧振動が検知されたが、今回は 検知されなかったことである。

4.なお、放射性核種の解析に関しては、2月下旬になり高崎観測所において放 射性キセノン(Xe-133)についてのみ一時高濃度検知されたが、右以前にも同 観測所では今回と同等かそれ以上の濃度の Xe-133 が時折観測されてきており、

これをもって1月6日の事象が起源であるとまでは断定はできなかった。

5.粒子よりも地上への漏出の可能性が高いとされる希ガス(放射性キセノン)

の半減期は短いため(CTBT監視対象放射性キセノンの中で最も長いXe-131m の半減期でも11.84 日)、1月6日の事象については今後とも有意な量の放射性 核種が検出される可能性はほぼ無いものと見られる。

(2)

〇9月9日の事象について

1.NDC-1(日本気象協会)において9月 9日の北朝鮮における事象に関する 複数の CTBT 国際監視制度(IMS)観測所の波形データを解析した結果、同事 象は自然地震の波形とは明らかに異なり、爆発事象の特徴を有する波形が得ら れたことから、自然地震ではなく、核爆発を含む人工的な爆発事象であると結論 付けることができる。

2.一方、NDC-2(日本原子力研究開発機構)において、複数のIMS放射性核 種観測所のデータを解析した結果、これまでのところ核爆発起源であると識別 できる放射性核種は、希ガス、粒子ともに検出されていない。

3.地震波解析により、9月9日の事象は人工的な爆発事象であることは判明し ているが、同事象の特徴は、(ア)1月6日の事象より規模が大きく、核実験で ある場合、過去の北朝鮮の核実験の中で最も大きかった可能性が高いこと(実体 波マグニチュードは9月9日事象の場合は5.1)、また、(イ)1月6日事象と同 様に微気圧振動はウスリースク(ロシア極東)といすみ(千葉県)のIMS観測 所でも検知されなかったことである。

4.放射性核種解析については、粒子よりも地上への漏出の可能性が高いとされ る希ガス(放射性キセノン)の半減期は短いため(最も長いXe-131mの半減期 でも11.84 日)、9月9日の事象に関しても、今後とも有意な量の放射性核種が 検出される可能性はほぼ無いものと見られる。

(了)

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