五上『漢文に親しむ』 (
漢文を読もう
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言葉のひびきを味わいながら、声に出して読みましょう。
春
しゅん夜
や蘇
そ軾
しょく春
しゅん宵
しょう一
いっ刻
こく直
あたい千
せん金
きん花
はなに 清
せい香
こう有
あり 月
つきに 陰
かげ有
あり 歌
か管
かん楼
ろう台
だい声
こえ細
さい細
さい鞦
しゅう韆
せん院
いん落
らく夜
よる沈
ちん沈
ちん春の夜春の夜のひと時は、千金のねうちがある。かぐわしい花のかおりがただよい、月はおぼろにかすんでいる。歌や笛の音 ねは、高 たか殿 どのにか細くひびき、ぶらんこのある中庭に、夜が静かにふけていく。
江
こう南
なんの 春
はる杜
と牧
ぼく千
せん里
り鶯
うぐいす啼
なきて 緑
みどり紅
くれないに 映
えいず 水
すい村
そん山
さん郭
かく酒
しゅ旗
きの 風
かぜ南
なん朝
ちょう四
し百
ひゃく八
はっ十
しん寺
じ多
た少
しょうの 楼
ろう台
だい烟
えん雨
うの 中
うち
江南の春見わたすかぎりの風景の中、鶯が鳴き、木々の緑と花の赤とが美しく照りはえている。川辺の村や山間の村が見え、酒屋ののぼりが春風にはためいている。思えば南朝の昔、この地には多くの美しい寺が建ちならんでいたのだなあ。そのなごりをとどめるたくさんの高殿が、春雨の中にかすんでいる。
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山
さん亭
ていの 夏
か日
じつ高
こう駢
べん緑
りょく樹
じゅ陰
かげ濃
こまやかにして 夏
か日
じつ長
ながし 楼
ろう台
だい影
かげを 倒
さかしまにして 池
ち塘
とうに 入
いる 水
すい精
しょうの 簾
れん動
うごきて 微
び風
ふう起
おこり 満
まん架
かの 薔
そう薇
び一
いち院
いん香
かんばし
山 さん荘 そうの夏の日緑の葉のしげった木々のかげはこく、夏の日は長い。水ぎわの高殿が、池の中に逆 さかさまにうつっている。水晶 しょうのすだれが動いて、そよ風がふき、たないっぱいのばらのかおりが、庭中に広がった。
『 論 語 』
ろんご学
まなびて 時
ときに 之
これを 習
ならう、 亦
また 説
よろこばしからずや。 朋
ともの 遠
えん方
ぽうより 来
きたるあり、 亦
また 楽
たのしからずや。
学んでおりにふれて復 ふく習する。すると理解 かいが深まり、本当に自分のものになる。なんとうれしいことではないか。友が思いがけず遠くからたずねて来てくれた。ともに語り合い、学問を深めていくことができる、なんと楽しいことではないか。
吾
われ十
じゅう有
ゆう五
ごにして 学
がくに 志
こころざす。 三
さん十
じゅうにして 立
たつ。 四
し十
じゅうにして 惑
まどわず。 五
ご十
じゅうにして 天
てん命
めいを 知
しる。 六
ろく十
じゅうにして 耳
みみ順
したがう。 七
しち十
じゅうにして 心
こころの 欲
ほっする 所
ところに 従
したがいて 矩
のりを 踰
こえず。
わたしは十五さいの時、学問で身を立てようと決心した。三十さいでひとり立ちした。四十さいになると、なにごとにも迷 まよわなくなった。五十さいになり、天からあたえられた自分の使命をさとった。六十さいでは、他の人の言葉がすなおに理解できるようになった。七十さいになると、自分の心のままに行動しても、人の道にそむくことがなくなった。
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