□あまり学習しなくても ( 学力が低くても ) 大学が入りやすくなってきており、 生徒が進 路選択を安易に考える傾向が強まっている。
□安易に大学進学を考え、 力をつけないまま進学できてしまう状況にあると思う。
□意味のない指定校推薦が増えた。また、生徒が安易に指定校に行きたがり、当初第1希 望にあげていた大学も、他校に合格が決まれば受験すらしなくなってしまうケースも少 なくない。
□数年前であれば入学が厳しかった大学でも、 現在は入学しやすくなった大学が増えてい る。 入試を突破する努力が以前よりも少ない生徒達の将来が不安。
□学力が明らかに不足している生徒を受け入れる大学。
□AO入試や推薦入試が拡大され、 早期に合格が決まり、 学力がついていないと感じる面 があり心配。 学力が低いまま入学し、 大学の勉学に対応できるかどうか。 大学卒業時の 進路は大卒に見合うものになっているだろうか。
□AO入試について、早期に実施するのではなく、 推薦入試の後に実施してほしい。
□AO入試や推薦入試などの実施時期。
□AO入試の早期実施で、 高校の授業が成り立たなくなるのではないかと感じる。
□AO入試の時期が早すぎる。 入試により多忙になってしまっているため、高校本来の教 育や授業に悪影響を与えている。
□奨学金制度など学費面での 「価格競争」 が過熱しているように思う。 一方で、経済面で 不安のある生徒に進学の機会が与えられることは大変ありがたい。
□大学に入った学生の期待に応えて、 「ここで学べてよかった」 と思えるような教育内容 であるかを見抜くのが難しい。
□大学側の合格基準がはっきりしないため、 一般的な指導はできるが、 個別の進路指導で どんなことに重点を置けばいいのかわからない。
□大学で4年先を見据えた指導をしてくれるのか。生徒の学習に対する質が低下しないか。
□大学の先生(教授)がどこまで学生に親身になっていただけるか。
□大学に関する情報量が多く、大学を選択する際の基準がゆらいでいる。
□学部 ・ 学科が細分化されていく一方で、 教育内容、 取得可能な資格が類以もしくは同一 であったりするため、 選別しにくい。
□学部 ・ 学科の改編 ・ 新設が相次ぎ、 名称だけでは、 学ぶ内容やその後の進路へのつなが りがわかりにくくなっている。
□入試の多様化はこまる。
□AO入試や推薦入試が増加して、早期に合格が決まる者が増え、学力不足のまま大学へ 進学していく生徒が多い。これらの入試制度は大学にとって良くないのではないかと思 う。
□AO入試が推薦入試化してきており、 調査書や推薦書を要求してくるケースが増えてい る。 また出願がほぼ合格を意味する場合と出願 ( エントリー ) して初めて合否審査され る場合があり、 入試内容の把握が出来ない。
□AO入試は本来、 人物を見るのであって調査書は不要である。AO入試なのに推薦書の 提出を求める大学もある。
□何の目的もなく、 学習意欲も乏しいような状態で大学を志望し、 合格している生徒の指 導。定員割れをする学校が多いと聞いているが、 生徒が入学後、 その学校が存続できる かどうか ? 経営状態が不安な学校もあるだろうし、 そのことを、 生徒や保護者にきち んと説明できていないこと。
□大学が経営難になった時の対応。 学生のレベルが低下しているので、大学にふさわしい 教育がなされているのかどうか。
Q.
大学全入時代と言わ れる中で、大学進学 の指導をされる際に、
不安を感じられる点 があればお教えくだ さい。
※フリーワード回答 より、主な回答を抜 粋しております。
全入時代における大学進学指導での 不安を感じる点
2007 年 11 月調査
高校進路 指導部
全入時代における大学進学指導での
不安を感じる点(1)
□学校が入学する生徒ではなく、 経営のことを考えている。
□生徒があまり勉強しなくなる。二極化がますます進み、 難関大学は相変わらず競争率も 高く、 中堅より下の大学は簡単に合格できる。
□大学が二極化し難関国私立大には受験者が集まる一方、 超低倍率の大学も存在する。
「大学全入」 という言葉を誤解し、 「二極化」 の状況を知らない生徒や保護者も多い。 機 会をとらえては指導し理解を得られるよう努力しているが、 現実は厳しい。
□大学の教授たちの学生像と現実の学生とのギャップが広がっていて、 学力レベルや学ぶ ことへの意識が低い生徒たちが入学することへの対応がどのように行われているかが不 安。
□勉強が苦手、 あるいは好きではない生徒がどんどん大学に進学していく。 どのように進 路を考えさせていくのか、 全教員の統一した進路指導方法が必要。
□それほど、勉強しなくても大学に入れる時代になり、向上心の強い生徒とそうでない生 徒とのギャップが広がってくること。
□ 「入学できる学校選び」 ではなく 「入学したい学校選び」 を生徒にさせたいが、 志望進 路の実現に向けて根気強く努力できる生徒が減少している。
□学問を学ぶことに対するモチベーションが低く、 学ぶ姿勢ができていない。
□大学全入時代ということばに生徒本人が安心して勉強しなくなっていること。
□生徒の考え方が甘くなった。簡単に入れるものだと思っている。
□「行きたいところ」ではなく「行けるところ」に行く生徒がふえた。
□生徒が安易に学校を選択するようになる。入りたい大学ではなく、入れる大学を選択。
□生徒が安易に大学を選んでしまい、 入学後真剣に頑張ってくれるだろうかという点。
□学習意識 ・ 意欲の低下。 易きに流れる傾向が益々強くなっている。
□生徒のモチベーションの低下。
□生徒の進学希望が低くなっている傾向。入れそうな学校にとりあえず入るという感じ。
□大学側にも受験生側にも、 「はやく結果を出したい。合格を決めたい。」 という思いがあ るように思う。 本来、 一番生徒の力がつく時期にモチベーションが低下するのは、 大学 側にとってもマイナスではないかと思う。
□目的がなくても、 なんとなく大学に入れてしまうこと。
□目的を持った進学をして自分に力をつけないと将来社会で仕事ができないことがわかっ ていない生徒が多い。
□目的意識を持たず、そのためか学習に力の入らない生徒。
□基礎がしっかりできていない状態で進学する生徒が多いため、 学習の習慣や勉強のやり 方などが、 卒業後も継続できるよう具体的な指導をしている。
□大学で高校の内容を補習しなければならないなど、教育的なロスが多くなったこと。
□大学に入学してついていけない生徒がいる。
□勉強せずして進学できるため基礎学力のないまま進学してしまう点。
□学力不足、 生徒の精神的幼なさ、 底力の不足感は否めない。競争の中で培われるたくま しさが底力となるのではないかと思う。
□保護者の方で、 子供の受験のプレッシャーに耐えきれず、 安易に推薦に逃げてしまう点。
□将来の職業と進学先が一致しない場合が多くなってきていると感じる。
□人物および成績優秀者が「自分の本当にやりたいこと」を目指すということで専門学校 を希望するというケースがふえている。
□生徒の本当に学びたい事のある大学に入学できているのかどうか。
□専門学校化する大学の増加。
□大学卒業後の進路先 ( 就職先 ) が本当に満足した企業などに就けているか不安である。
全入時代における大学進学指導での
不安を感じる点(2)
□大学 ・ 短大が専門学校化し、 資格や専門性を追求するあまり、 教養教育が弱体化してい るのではと感じている。
□保護者の経済的状況が変化しており、 進学したい生徒が進学できない状況があること。
□自分の価値観のみで生徒の意欲・学力などを考えていない保護者。