【論 文】 UDC :624
.
02 :624.
042.
7 :620.
1 日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 報告 集 第 370 号・
昭 和 61 年 12 月可 動 載 荷 質
量 を
有
す
る
骨
組
の
地 震 応
答
「 正 会 員小
川信
行
*1
.
は じめに 本 研 究は可 動 載 荷 物 を有する骨 組 構 造 物の地 震 応 答 解 析 手法につ い て考 察し たもの である。
重 量 物の格 納ラックな どで地 震 時に格 納 物の スリップ を生じ た場 合,
骨 組の地 震 応 答に な んらかの影 響 を 生 ず ること が 予 想 さ れ る。
こ の種の 構 造 物の代 表とし て近 年 生 産 過 程の合理化に伴い広く導入 さ れてい る 立体 自 動 倉 庫 が あり1〕 , その耐 震 性につい ても評価検 討が行わ れ て き て い る2)”
’
Si。
特に大 型 振 動 台 等による耐震実験 では格 納 物の スリップにより, 減 衰の増 加と等価 的な応答低 下 が顕 著に生じ たこと が 具 体 的に報 告さ れ てい る2)・
3)・
5)。
一
般に ス リップの発 生によ る載荷 物の ずれ は 骨組の全 体的な応 答に対し安全側に作用する もの と思わ れ る が,
その動 的な挙 動に関し て理 論モデル によ る詳しい検討は な されていない よ うであ る。
本研究の 目的は, こ の よ う な載荷 物の ス リッ プを伴 う 骨組 構 造 物の地 震 応 答につ いて,
計算手法の検討お よ び 実 験に よ る確 認を行うと と もに,
実 大 実 験に よ り明 らか に さ れてい るス リッ プの効 果 (減 衰 効 果 )をモ デル計 算 に よっ て示すことであ る。 こ の よ う な系の 振 動 的な特徴は,
ス リップの発生に伴 う慣 性 質 量の変 動と摩 擦の効果であ る。
この種の振 動問 題に関 する基 礎 的な研究も少な く ないが5,−
lt) , 多層 骨組 を取り扱っ たもの は少ない。
本論では まず一
層モ デル に よ りこ の種の系の特 性 を調べ,
次に多層モ デル の取 扱い 法, 実 験 との比較につ い て述べ る。
最後に実大骨組の計 算に有 効なモー
ダル法の 適用につ い て述べ 適 用 例 を示 す。
なお, ス リップに伴 う 摩 擦 に関しては 動摩擦係 数が 速度に よ ら ない一
定値であ る と の仮定を用い て いる。
ま た,
実 験で は応 答が あ る程 度 大き く な る と載 荷物 と 骨組 の衝 突 を生じ たケー
ス もある が, 本 論で は この衝突が な い もの と して取り扱っ た。2.一
層ス リッ プモデルの応 答 特 性 2,
1一
層ス リップモデル 本 報 告の一
部は参考 文mag
〕−
lo}に 示す 日本建築 学会大 会学術 講 演梗概集に発 表し たものである.
* 国 立 防 災 科 学 技 術センター
(昭和 61 年 5 月12日原 稿 受 理1μ
;
1
l
Fig
.
1 Vibration model (one story )載 荷 物の ス リップを 伴 う骨 組の 振 動 特 性を検 討する場 合, 最も基本と な る モ デル は図
一
1に示 す 振 動 系 (一
層 ス リップモデル と呼ぶ こ とにす る)であ る。
記 号 等は図 に示す と お り で あるが,
ω。,
h。は骨組 単 独 (非載 荷 系 ) の場 合の 固 有 振 動 数および減 衰 定 数で あ る。
ま た ω 、,
h
、は通 常の設 計で想 定す る状 態 (載荷 非ス リッ プ系 ) で の値で ある。
載 荷 物 m がス リッ プしうる場合 (載荷ス リッ プ系 〉 の振 動 挙 動は こ れ ら固 有 振 動 数お よび 減衰定数の他に質 量 比β(=
m /M )お よ びス リップ時の摩 擦 特 性 に依 存 す る。
本 論で は前 述の よ うに摩 擦特性は最大静止摩擦係数 μ。お よび速度 依存のない一
定の動摩擦 係数 陶 に よっ て 与え られ るものと 考え る。
さ ら にス リップ量に制 限が な く し た がっ て衝突は生じ ない もの とする。 こ の とき図一
1 の モ デル の 振 動 方程 式は以下の よ う に 与えられる。
非ス リッ プ時 X+2九,ω、th
+Ofx
=
=
−
it− ・
・
……一 …・
…・
(1) ス リップ時 (骨 組) (載 荷 物) 判定条件 記十2
んoωo廊十ωf
コじ=一
批π
sgn (記 十de)・
β9μd……・
・
……
(2
)y−
←訟十曾二 sgn (訟 十m
・
9 μd…・
……・
(3 )(ス リツ プ開始)
lx
+it1.
>9μ。
・
・
…・
・
・
・
…一 一
(4 )・
(ス リッ プ停 止) 雪=0 ……・
…・
…t・
・
一
一
tt……・
・
…
(5)た だ し
,
sgn はス リッ プ開始 時の符 号 (以
下 同 ),
g は重 力加 速度で ある。
「
本 論では (1
)一
(5
)式 を用い たシ ミュ レー
シ ョ ン に おい て時 間きざみを小 さく (10−
3 sec )し,
ス リ ップ開 始お よび停 止 時 刻の追 跡 計 算は省 略した。2.
2
実 験 との比 較 物 理 的なモ デル に対す る (1 )一
(5
)式の妥 当性 を確 認する た め に一
層載荷骨組模型を 用い て振 動実験 を行っ た。
実 験に は1皿 XIm,
加 振 力 2 トンの電 気油 圧 式 振 動 台 を用い た (図rZ )。 Accelero 凹 ovable 皿aSS (m } Ineter七
5s
謡
謬
isplacem
metero−
1
4
マ
Golumn [ 〔15m 皿φ丿」
L
⇔ハ
ー
2
Floor Plate (M )140c
皿x40c 皿 x1。
8cmハ
ー
1
⇔⇔
Shaking tableFig
.
2 0ne sto 【y test modelm ; 22
.
5kg,
M=
22.
75 kg Si 皿ulation o−
1 0m y S1コ
P d】sp ]a⊂e用ent.
:
:』瀏
一
濫
黙
〜 〜
へ
A
囎
1
:
}
x
:
2wwwwgbe
−
300G己1Lllllll ・・Ll − ・vAvlV
、FtAi
40aGe1 [i
「:「::−
E
・L
…一
一・
一
一
・
一。・
一・
一・
・%・
一 .,・一
2.
O SEC 2.
5 3.
OFig
.
3ComparisQn oI experim 』nt and theory of OrLe story
mode 正(β
=
1,
∫1虫8.
86 Hz,
九1=
0.
25%,
μ3=
O,
257,
μ‘詔
0,
22) 最 初に載 荷 物を固定した非ス リ.
ッブ系の加 振 実 験から 図一
1のfi
,
ん、の値と してfi
≒8.
9
Hz,
h
,ニ
0,
25.
% を 求 めた。 次に載 荷 物が加 振方向に の みス リップし うるよ う ガイドレー
ル上に載 荷し た後,
.
正 弦 波に よる加 振 実 験 を行い,
応 答 加速度A −IA・
3,・
ス リップ 変 位 D−
1 (骨 組 天板に対す る載荷物の相対 変 位)を測 定し た。正弦波 加 振 時の振 動 台 加 速 度 波 形を 入力と し た場 合の 前 記 (1 )
一
(5 )式に よ る計 算 波 形と実験 時の 応 答波 形 を比較し たものが 図=73 である。 計 算と実験
は波形, レ ベ ル と もに良く一
致し てい ると思わ れ る。
なお摩 擦 係 数 は, 実験で ス リップ開始 時の加速 度か らμ。=
0.
257, ま たス リップ中の載 荷 物 加 速 度 (図一
3の ように1
リップ 中は ほ ぼ一
定 値 となっ てb
る)か らμd=O.
22と 求め た。
次にこ の系の全体的な応答特性と し て振動数応答を 計 算し実 験と比較し た もめが 図一4
で あ る。
計 算 応 答 波 形 は非線形 応 答に よ るひずみ を伴い, また実 験 波 形は振 動 台波形ひずみの影 響も加わ る。
こ の た φ図一
4で比 較す べ き量 とし て は , 実 験, 計 算 と も定 常 応 答 状 態で しかも 加 振 振 動 数 成 分の振幅 比と した。
す な わ ち,
応 答の加振 振 動 数 成 分は実 験 波 形または計 算波 形のちょ う ど一
周 期 (入 力 正 弦 波の周 期)の デー
タ か ら最小自乗 法を用い て 加 振 振 動 数 成 分の フー
リ土係数を求め,
振 幅と位相を算 出 し た。一
方,
入 力 は 計 算の場 合 与え られ た振幅 を 用い る が,
実験の場合は, 低域フ ィル ター
を 用い て振 動 台 波 形に占め る加振振 動数成 分 が100・
ガル (また は50ガル) に な る よ う 入 力 レペル を 調整し な が ら加振し,
デー
タ処 理では応答の 場 合と同様フー
リェ 解析に よ り振 幅, 位 相 を求め た。
な お,
図一4
は入 力レベ ル (実 験の場 合は振 動 台 波 形に占め.
る 加振振 動数 成分の レベ ル 〉が約 100ガ ル の場 合を
示す。 これ らの図か ら (1 )一
(5 )式が物 理 的な モ デル の挙 動 を表現 する数 式モデルとし て簡 単かつ 有 効で ある ことが わ か る。
な お図一
4に は参 考に非ス リッ プ系 (載 荷 物 固 定)の 応 答 曲線 も示し た が,
共 振付近で のス リッ プ発 生と その 効 果が明り ょうに現 わ れて いる。
また図一
3に見ら れる ようにス リップ変 位は わずか でも応 答に与え る影 響は極 めて顕著で あ る。 050咽
← 6 】 50 囗嚶 b , レ 帽 H 口 日 く N o q 8
’
12 ユ6 20 FrequenCYrHZ }.
Fig
.
4 Comparison Qf theoretical resonance cttrves and ex−
periment (frame acceler ヨ亡ien resp・ 皿se)
,
input leve且茸100Ga且
2.
3 一
層モ デル の振 動 性 状 前記の よ うに スリップモデル は顕 著な非 線形特性を示 す。 その応 答の特 徴 をつ かむ場 合,一
層モ デル の応答特 性の検 討が基 本 的で ある。
以 下で は一
層ス リップモ デル の振 動 数 応 答お よ び非ス リップ系との差 異にっ い て モ デ ル シ ミュ レー
ショ ンを もとに考 察 する。 モ デル は前 記 実 験モ デル を参考に ノ1
=6Hz ,
h ,
=0.
02,
β=1,
μsrO.
26,
μd=
0.
22
と し た。 (非載荷時の固有振動数はf
。≒8.
5Hz ).
まず,
入力レベ ル50〜250
ガル に対す る正 弦波定 常応 0 0 0 1 0 目 O Ω 0 Φ h 〇 〇 5 翼 O 月 ← 価 臼 Φ H Φ OU 邸0.
D α丿 日 価 臼 国 EXCitation ユevel 5 ユO FrequenCY (Hz }Fig
.
5 Resonance characteristics of a slip model2
,
0
匚 丿0
1
10H
尸 価0,
00
15
1
ユ0
Od 尸 冂 餌 (∫1=
6Hz,
ん1=
2%,
β;
1,
μ3署
O,
26,
μCt= O.
22>fo
:naturalfrequency
of no・
load
system
5
Frequency (Hz )10
0
0
5
10
FrequenCY (Hz )Fig
.
6 Response amplitude ratio by O−
le Hz sLnuseidal excita.
tion:(slip mod β1)/〔non
−
slip model )(ノ1
=
6Hz,
ん1= 2%,
β=
1,
μ3
=
0.
26,
μd=
0.
22)ノ乙:natural frequency Df no
・
皇oad system答の最 大 値を応 答量 と して振 動数 応 答 曲 線を算 出し た も のが図
一
5で あ る。
各 応答曲線は,
ピー
ク付 近で の非 線 形 応 答と両 側での線 形 応 答 (非ス リッ プ応答)をつ な ぎ 合わせ た形に なっ て い る が,
入 力 レ ベル が 上 が るにつ れ て非 線 形 応 答の振 動 数 領 域が広が り, その範囲 内の応 答 のピー
ク は低レ ベ ル加 振で は非ス リップ系の固有振動数(
fi
= 6Hz )に,
ま た高レベ ル加 振で は非 載 荷 系の固有 振 動 数 付 近に近づ き, 全 体と して はハー
ドスプリン グ型 の特 性 を示し てい る。
図一
5で 250ガル 加 振の 場 合,
2.
5Hz 付 近で応 答の ピー
クを生じ てい るが, こ れ はいわゆる高調波共 振に よ るものと推 定さ れ る。
文献 (11)で は本 論の モデル と は 異な るが,
クー
ロ ン摩 擦 を伴う すぺ り振 動 系の周期解 を 理 論 的に検 討し,非線形 系として の主 共 振 振 動 数の他に,
そ の 1/3 ,1
/5
等の加振振 動 数で共 振 応 答 を生 ずること が述べ られて い る。
本モ デル にっ い て, 2.
5Hz,250
ガル の正 弦 波入力で 応答 シ ミュ レー
ショ ンを 行っ た結果,
応答 波 形に 3倍 (7.
5Hz
)の振動数成分が卓 越 することが確か め ら れ た。 こ れ らの結 果 か ら みて図一
5の場 合, 正 弦 波 加 振に よ り加 振 振 動数の 3 倍の振動 数 を もつ ひずみ成 分が非 線形 応 答の結 果 とし て生 じ,2.
5Hz
の加 振で は そ れ が系の 主共 振 振 動数 7.
5Hz に合致 して大き な応 答 を示し た と 考えら れ る。
なお, 200ガル以 下の加 振で は共 振 振 動 数 の 1/3にあた る振 動 数が系の線形 応 答 領 域に ある た めこ の よ うな現象を生じ てい ない。次に, 設計で想定す るよ うな非ス リップと し た系とス リップし う る系の応答を比 較し たものが 図
一
6で ある。 図は正 弦 波入 力に対す るス リッ プ系と非ス リッ プ系の定 常 最 大応 答 値の比 率を骨組 床 板の加 速 度お よび相対変位 につ い て 示 し たもの である。
非ス リッ プ系の共 振 付 近 (図一6
のA
部 )で はス リップ 系の応 答が非ス リッ プ系に 比 し1〆10以下に低下 して お り, 系の パ ラメー
タに も よ るが共 振域で の ス リッ プの効 果が顕 著で あ ること が わ か る。一
方,
全 域の 応 答をみ るとス リップ系の方が 応 答 が 大き く な る 場合 (図一6
の B,C
部 ) も ある。
B
部の場合は図一5
に示さ れて いるス リッ プ系 (非線 形 系 )の応 答の ピー
ク (250 ガル加 振に お け る7,
5Hz
付 近な ど)で は非ス リッ プ系 (線形系 )の共振 (6Hz
) か らずれ て いる ためス リップ系の 方が応答が大き く な る。
ま たC
部の場 合は,
先に図一5
につ い て述べ た高 調 波 共 振の た め ス リッ プ系の応 答の最 大 値が非ス リップ 系のそ れ よ りも大き く な る。 こ の応 答の比はいま の場 合 高々 2程 度で あ り,
また応 答の絶 対 値は非ス リップ系の 共振 付 近の応 答に比べ れ ば ずっ と小さい。3.
多 層ス リップモデル の解析お よび 実 験3.
1 多 層ス リップモ デル の 振動 方 程 式実在の立 体 自 動 倉 庫な どの地震応 答 挙 動を評 価 する た
めに は載 荷 物の ス リップを伴 う多 層 骨 組の応答解析 手 法 を検 討 する必 要が あ る。 本節ではこの よ う な多層ス リッ プ系の応答 計算法をでき る だ け単純な形で定 式 化し, そ の適 用 性 を 実 験によっ て確 認 する。 前 述の
一
層モ デル を 拡 張すると図一
7のよ うな多層ス リッ プモ デルと な る。
こ こ で は こ の ような一
般的な多層 骨組で (集 中質量モ デ ルとす る)その い くつ かの節点におい て可 動載 荷質量が 存 在 する場 合を考え る。一
般の多 自由度 系の振 動 方 程 式において質 量マ.
トリク ス [M ]は通 常 載 荷 物を含む 固定し た値と して考え る。
し か し実際の ラッ ク等で はある地 震 応 答レベル に達 する と [M
]の一
部がス リップする。
質 量マ トリク ス の うち ス リッ プし うる部分 を [m ]と する と, 振 動 時の実 際の 質量フ.
ト リ クスは 〔集 中 質 量モデル で考えて 〉[ル
fe
]= [M
]一
[ξ][m ]・
・
・
・
…
∵
・
・
・
・
・
…
9・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
6
) と なる。
こ こ に [ξ]は対 角マ ト リク ス で あり,
その対 角要 素翻=
壺は1
:
1
謙
劉
震
蠶
臨;
’〉}
・
…・
…・
…・
…・
…・
………
(7 ) を 表す状 態パ ラ メー
タであ る。
ス リップし て い る質 点で は骨 組に載 荷 物か らの動摩 擦 力 が 作 用 することを考 慮 すると多 層ス リッ プモデルの振 動 方 程 式は以 下の よ う に な る。
ただしμ。
t,
μd‘(i=
1,
2,
…,
N )は そ れ ぞ れi
質 点に お ける最 大 静 止 摩 擦 係 数お よび動摩 擦係数で ある。
(骨組系 ) [M
]{堀+[C
]1
£、}+[Kユlx
、1
=一
位[M ユ{1}→一
[ξ][ηL]{ごオ}‘+ 量≧}+IF
‘1
……・
…・
………・
…・
一 …・
…
(8
) (載荷物一
ス リップ時 ) M 、(観+島+切=− F
,・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
nyt
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…曾
・
・
(9 ) , ‘d2
一
●u
Fig
.
ア Vibration medel (multi−
sしory)(動 摩 擦 力)
F
‘=F
‘戞,.
F ,=−
sgn (記1+U)・
m ‘gμdi…・
…………・
…・
……・
…・
・
…
(10
) (ス リッ プ開始条 件 )卓
=
0 かつ1X
,+釧>9・
μ。、→6
=
1−
・
…・
(11) (ス リップ停 止条 件 )ξ」
;
1カ)つ
』
r
,= =O→ 蛋=0 ・
………・
…・
(12
) 1な お sgn は前と同様
,
ス リップ開始 時の符 号ぞあ る。
上 記の式に各定数お よび初 期 条 件 を与え れ ば (8 ), (9 )式の 直接 積 分に よ り系の応 答を計 算す ること が で き る。
、
3.2
小型三層 模 型に よる実 験との比 較多層ス リッ
プ
モ デル の計算 手 法を確認す る た めに, 小 型の 三層 骨 組 模 型を用い,
2.
2節 と 同 じ振 動 台 を用い て 加 振 実 験 を行っ た。 実 験モ デルは図一8
に示す形 状で,
前 と同 様,
各 層の 載荷質 量は (固 定しない場 合).
ガ イ ドレー
ル に沿っ て加.
振方
向に スリップしうる よ うに し, 床 板に対 する載 荷 物一
一一_
榊 凹AH
−
3
鬥D
−
3
けFAH
−
3
匚 り N ド丶33cm
凹D
−
2
→_
_
_
_
_
一
曽
一
榊、
凹AH
−
2
1
匸 り 一 トへ 什FAH
−
2
出
一一『一 一
層
MD−
1〜3
; Disp 工ace 皿ent of s ユidlng 皿as3MAH − 1}3
:,
Aビceleration of shding mass FAH 一 1〜 3 ; Acce ユeration of floor卩
TAH : Acceleration of shaking table.
一MAH
−
1
∈ り r丶 叭 柿F
酬一
ユSTEEL
ceLU
凹N
6mmx30mm
x50cmx {1
丁AH
→1
Fig
.
8 Multi−
stery test modelのス リップ
変
位,
各 層 床 板お よび載 荷物の加 速度等の計,
測を行っ た。
実験モ デル の 1〜
3次 共 振 振 動 数 (実測)は無 載荷 (骨 組の み)で5.1,14.
5,21.
7Hz ,
また載 荷物固定で は そ れ ぞ れ3.
2,9.
1,13.
5Hz
であ り,
ま た減 衰 定数 はい ずれ も0.
2−
O.
4% で あっ た。
こ れ らの実測値お よび模 型 寸 法 等か ら表一
1のパ ラメー
タを算 出した。一
方, 摩 擦 係 数は各 層に お い て スリップ発 生 時の載 荷 物の加 速 度 記 録の ピー
クお よ び平 担 部か ら最 大静止 お よ び動摩 擦 係 数を求め た。 ス リッ プ発 生 時の加 速 度お よ びス リップ変Table l Measured properties of test m6del
iM 正 mikiCi μsi μdi kgf
・
5為 噌ゴ・
5)磊 kg輪 1kgf・
sん1
2
3
o.
0190.
0190,
ρτ5
0.
0230.
0230.
023 689692 0.
010.
010,
01 0.
2720.
3870.
Z78 0,
2310.
3550.
231Pi:fixed 皿ass o丘 i
−
storY :口【
幽
乙 瓰ovable ma33 0f i−
storYエ
K1
・
sp ・ing ・・n・t・
。f i−
・−
ist ° 「YC
ゴda叩 ing f° 「ce c。eft エcient 。f i
−
1・
“
ist °「Y
μSi :StatiC triCtiOn COeffiCient O ぎ i
−
StOrY :dYna 皿icfrictlon
coefficient
of i
−
storY μdiM∩H
−
1 MAX冨
257 MIN=
−
253GALMD
−
1−一
▽
= =
m … MIN‘
’
e’
7c 鬥 FAH−
1 m∩ ×冨
589 MIN=
−
647G ∩L 3.
2 3,
5 3.
8SEC
Fig
.
9Typical
respQnse waves in s玉ipPing of mass(experiment } 位記録の
1
例を 図一9
に示す。
この モデル の正弦 波 加振 に よ る加速度 応 答 曲 線の代 表 例 (第 3層床 板 )を 図一
10に 示し た。 こ の 図は前と同 様入力お よび応答の加振振動数成分を抽 出して求 めたも の であ る。
ま た 比較の た め線 形モ デル (載 荷 物 固 定 )の 応答曲線 (計算値 〉を示し た。 正弦 波に よる加 振は応 答 が過 大になるた め行わ な かっ た が,
応答 曲線の計算に は 自由 振 動 等の測 定か ら得た減 衰 定数h
=0.
004
(1,2
次),
=
0,
0028 (3次 }を用い た。
図一
10か ら多層モ デル の場 合 も共 振 付 近で載 荷 物の ス リッ プによる減 衰 効 果 が 大き い こと が わ かる。
表1
の パ ラメー
タ を用い,
地震 波 加 振 実 験 時の振 動 台 波形 を 入力と し て応 答の シ ミュ レー
ショ ンを行っ た。 こ の結 果 を実 験 応 答 波と比 較し た ものが 図一
ll (中央お よ び左 )で あ る。
ス リップ変位,
床板 加速度とも細 部を除 き よ く一
致し てい る と思わ れ る。 図一11
右端は載荷 物 を 固 定し た場 合の計算応答波であ る。 ス リッ プモ デル の 応 答と 比べ る と 波 形,
レ ベ ルと もにか なり の差 異が あ る こ と が わ か る。
な お,
こ の場 合の ス リッ プ 量は約 3cm 程 度で あるが,
実験モ デル の許容可動 範囲は 士5cm で 05 1
0
n
鬥
司 O丶
【
ロ Oワ
O州
軒
邸』
℃ ゴ尸
州
H 曙 日 く OOO(
(
民 NI》
ぜ)
.
旧旧
咽
唱 O 鴻 山●
●
●
0PO3 ユtlon
、
FAH−
3 Experiment:
S 工iPロ
odel
−
A薗
P1)
tude ratiOo巳
璽
Pha3e dlff・
Oalcu ユ己tlon:
厘aSs 「ixed 皿ode1
−一
一
一
一
AmPlit凹
de ratio0 3 6 9 12 15 Frequency (Hz }
Fig
.
10
Typical resonance curve ef lest model(fundamentaL amplitude of exci しat めn :50 Gal)
0 図 目 臼 巳 巳 興 匕 日 日 5 2 2 2 目 4 図 4 日 45 ユ 2 日
曽
2 目一
2 巴一
4 目一
4 臼一
4 臼一
1 @一
1
,L
三
三
三
L
± −
u
a
卜
一
「_
GALFAH
−3
GAL GALFAH
一FH 一
晒
髞
G LTAH
(lN T){a }Exper ユment
艦
【b}Sユmulatlon 【sljp mode1 )(ciSi 皿ulation
〔non
−
slip mode1 )Fig
.
11 Comparison of response waves of 3・
story test model by experiment and simuLation (input;table response1
,
8 9 0〔
日 U一
.
Ω 頓祠
唱 〉州
銅 価州
ω 匡 MODEしPeak acceleration of excitation 〔Ga1 )
Fig
.
12 Simulated slip effect in earthquake response ef’
3・
story test model (relative displacement
’
of floors)あり衝突を生じ てい ない
。
し か し入 力 をさ らに上 げた実 験で は衝突を生 じ加 速 度 応 答に は そ れ による衝 撃 的な応 答 波 形 を生じた。
以 上,
実 験との比 較によ り前 項で述べ た計 算 式が物 理 モ デル の応 答 評 価に有効であ ること が示さ れ た と思う。・
こ こ に述べ た簡 単なモ デル につ き,
ス リップの効 果を グ ロー
バ ル に評 価 する1
例と して,
地 震 波の入力レ ベ ル を 種々変え て,
載 荷 物 固 定 系とス リップ 系の場 合の最 大応 答 値 (層 間 変 位 を 対 象 と した ).
1
を 比べ た ものが図一
12 であ る。 こ の図か ら,
多層 骨 組の層 間 変 位 応 答は (摩擦 係 数や骨 組の減衰に依存するが)載荷 物の ス リッ プに よ り最 大 応 答 値の顕 著な低 下を生じ ること,
その効 果は 入 力100
ガル程度以 上の強震域で, ま た本モ デルの よ う な 単 純な せ ん断 型 骨 組で は下 層におい て よ り顕 著である こ と が う か がえ る。
4.
実 大骨組 構 造 物へ の適 用に関 する検 討 4.
1 擬似 外 力モー
ダル法に よる応 答 計 算前 節で は多層ス リッ プ系の応 答 計 算に直接 積 分 法を用 い た。 こ の方 法は非 線 形 要 素 を含 む 振 動 系の応 答 計 算に
一
般 的に用い られ る が,
実 大 骨 組 構 造 をはり要 素を用い て モデル化し た場 合な ど自 由度が大きく な ると計 算 時 間 は急 増 するe 多 層ス リップ系の応 答 挙 動 を詳 細に検 討す る た めに はより効 率的な計 算 法が必 要である。
こ の た め 以 下で は非 線 形 振 動 系の応 答シ ミュ レー
シ ョ ン に用い ら れて い る手 法の 1つ,
擬 似 外 力・
(pseudo・
force
)を用い るモー
ダルア ナ リ シス法の適用 を考ネる13,。
この方 法の 特徴 は 動特性検討の た めに通常 行われ る固 有値解析の結果をそ の ま ま利用で き る こ と, 振 動モー
ド とし て主 要な低 次 振 動だ け に限 定で き ること, 固 有 値,
減衰 定 数な どに実測値を 用いて評 価の精 度 を上 げる こと ができ るこ と等で あ る。.
一
方, 擬 似 外 力 (ス リッ プモ デ ル の場 合,
ス リップに よ る質 量 変 化による慣 性 外 力お よ び動 摩 擦力によ る 外 力)の評 価 を 可動 質 量 の あるすべ て の点につ い て行うべ きこと,
擬 似 外 力 自体がそれか ら求 め るべ き 応答 加速度に依 存す るの でな ん らか の収束 計 算 を要す ること な ど が通常の骨組振動の モー
ダルア ナ リ シ スと異な る点であり,
その た めの計算 時間 を要す る。
モ
ー
ダル ア ナ リ シス を 行 う対
象 系と して,
原理的に は 非載 荷系 (骨組の み)と載荷系 (固定 系)の選 択 が あり.
う る が,
前 者は実 物の近 似モ デル とし て はかけはな れて いる た め安 定な計算が期 待で き ない。
こ こ で は載 荷 系の 質 量マ ト リ ク ス [M
]を左辺 に置い た (8
)式 を基に考 え る。 通 常の方法で (8
)式左辺 をモー
ド分解すると [M
』圈十[cil.
16
}十[K
日lq
}・
1=一
撹[M
産】 91+[φ]「 [ξ][m ]1
記‘+a}+[φ] 「IF
‘}…・
……一 ……・
………一 ・
・
(13 > こ こ に, 剛 :規 準 関 数, [φ]: モー
ダルマ ト リクス,
[Mil,
[C
』,
[KJ
:モー
ダル バラメー
タ か ら成る対 角マ ト リク ス,
周:刺 激 係 数ベ ク トル,
ま た以 下ではk
= 1,
2,
…
をモー
ド次 数,
‘竺 1,
2,…,
N
を質点 (自由 度)番 号 とする。 な お減衰項も近似 的に対角化し う るもの とし て い る。
(13
>の右辺第 2,3
項が載 荷 物の ス リッ プおよび 摩 擦に依 存す る擬似外力項で ある。
(13 >式に お い て M,=
1と な る よ う 固有ベ ク トル の ノー
マ ライズを行 う もの と す る と各モー
ドの式は次の よ うにな る。
a
、+2九、ω迩 +ωkqh
N=一
包β犀+Σ]ξ1
φ抗(F
‘+R
,)・
……・
・
………
(14) t=
1 こ こ に F‘は (10 >式で与え られ, ま た, R‘=
Ml (記‘十iL)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(15) で あ り,N
は自由 度 数,
φik はh
次 固 有ベ ク トル のi
自 由 度 成 分,
tOk,
飯 はh .
次 固 有 振 動 数お よ び減 衰 定 数で あ る。 (14) 式で右 辺 第2項を除く と,
固定 載 荷 系の通 常の モー
ダル ア ナ リ シス の式と な る。
.
ま たこ の第 2項は 実 際の計 算で は,
9
,=1
と な り う るi
(可動 質量の あ る 質点の ス リップ方 向自由度 )につ い て の み考慮すれ ば よ い。
一
方, ス リッ プず る載 荷 物の運 動は物理 量の式を その ま ま用い る。
す な わ ち (9 )を書き換え て mt 妙t=一
(F
‘→−R
‘〉…
−s・
・
・
…
一・
一
…
::・
・
一
一
・
・
・
・
・
・
…
(16
) た だ し, ス リッ プ停 止 状 態 停」0
)で は この 計 算 は 行 わ ない。
ス リップの開始お よ び停 止につ い て は(11 ),(12 ) をその ま ま 用い る。 この 場 合,
各 時 刻ステップごとに物 理 量に変 換し て判 定する。 以 上の式に より ス リップ時の挙 動 を 擬似外 力 と して考 慮し たモー
ダル ア ナ リ シス に よ る計算が行え る が,
実 際 の計 算 手 順に は種々 の方 法が あ り う る。
こ こ では最も 簡 単に次の ように行っ た。
すな わち, 初期条件 (ま たは現 在の状 態 量 ) を も とに ス リッ プの判 定,
擬 似 外 力の評価 を 行い,
次 時 刻の状 態量の推 定 (1次)をEuler
法 によ り行う。Euler
法14)は 次 時 刻の状態量 を算 出す る た めに,
一
33
一
現 在の状 態 量 とこ う配のみ を 用いる簡 単な方 法で あり
,
これ だ けでは誤差が大き く な る。 こ の ため2次 推 定と し てこう 配の現在 値と次 時 刻での推 定値の平 均を用いる修 正Euler
法の 考え方を適用 する。
す な わ ち,
次 時 刻で の状 態 量, 擬 似 外 力 を 評価し, こ れ か ら平均こう配 を求 め 2次 推 定 値 を得る。
本 計 算で は次に述べ る よ う に収束 の ための反 復 計 算が必 要なので, これ を上記の よ う な修 正Euler
法の 反 復に よ り行お うとする もの で あ る。 す な わち, 式 (8
>また は (14
)は左辺 お よび右辺 (擬似 外 力 項 )に応 答 加 速 度 項が あ り, 擬 似 外力の計算に 用い た加 速 度 値と, 擬 似 外 力を用い て計算され る加 速度値は 原 理 的に等し く なけれ ば ならな い。
こ の た め前 記2次 推 定の部 分を必 要な回 数だけ反 復し,
次 時 刻の加 速 度 値が あ る誤差範囲で上記 条 件を満た す安 定な値になるように し た。 収束の判 定には, こ こ で は収 束 計 算ノ回 後の モー
ダル応 答 加 速 度 を磯 と して1
鳴謬
1
・…一
・,・,…
)・
…一 …
(17
) を用い た。
本 計 算 法の妥当 性 をみ るた めに, 直接積分に よ る結果 と 比 較 し たのが 図一13
である。 モ デ ル は前 節の 三層模 型である。
計算で は1− 3
次モー
ドを用いた。 両 計算法 の差 異は極め て わずかで あ り, 擬 似 外 力モー
ダル法によ る計 算 が 有 効であることが わ か る。
な お, 計 算時 間につ い て は計 算プロ グ ラム等に依 存する ところ も大きいと思 われるが,
筆 者の行っ た単 純な多 質 点バ ネモ デ ル による 5D55一
o55曹
D痂
一
1
器
、 0一
嬲
D一
?器:
o一
5DD 閥 且SEC S1ユ
p di5plaoement 【3rd, 鬥 l Slip dispiace皿
ent 〔2nd レ鬥 1 S工
コ
P dlsp ユace皿
ent 〔1st ) AL Floor aeceleration {3rd [ AL PIOO : 嵐cceleretSon {2nd) AL ロ Pユ00r aeceleratlon {1st , AL 且 Input:
sin 4Hz 鬥 ユ SEC 鬥 1 肖 1 AL 1 A」 1 し 1 6AL 工〔b ,岡 oda ユ〆pseudo forco
methodFig
.
13
(3
・
story しest model }la
コ
,Dユrect integrationethod
C。mparison of two sirnuLation metheds
試 算では
,
3質 点 (自 由 度 )ぐ らいで は直接 積 分 法 が 速 く, 10で 同 程 度, 20以 上で は モー
ダル 法が ずっ と有 利 で あっ た。 こ こ に述べ た ス リッ プ応 答の計 算 手 順は, 通 常の モー
ダル アナ リシ ス計 算に若 干の手 直しを行えば よ く,
は り要 素を用い た骨 組 振 動 解 析 プロ グラ ム に組み込 むことも容 易であ る。 4.
2 実 大モ デル とそ の応 答 実 大モデル の検 討 対 象とし て, こ こ で は大 型 振 動 台に よる加 振 実 験が行わ れ た文 献 (2)の モデル の1
つ (立 体 自動 倉 庫ス パ ン方 向 振 動モデル )を考え る。
(図一
14)。
同モ デル で は実 験 時に ス リッ プ を生じ た こ と は確 認さ れて いる が摩 擦 係 数は示さ れて いない の で適 宜 仮 定 値を 用い る。
な お,
図一
14 で節点 2〜
5,
8−
11の質点重量 の う ち650kgf が 可 動の載 荷 物で あ るの で,
計 算ではこ れ ら8
節点につ い てス リップの開 始, 停 止を判 定し な が ら進める。 またこ こで は μs=0.
28,
μd=0.
24 を用いる。
以下の シ ミュ レー
ショ ン では 図一15
に示 す 3波 を 入 力 波と し て 用い た。
いずれ も原波の う ち主要部を含む 20秒 を用い て い る。
前 項に 述べ たモー
ダル法に よ る応 答 計算例を 図一16
に示 し た。
全 層 で ス リッ プを生 じ,
最大ス リッ プ変位は約2cm
と なっ てい る。 ま た骨組の1
,
2
,
.
.
Node
number广
一
4m− −
1
、 1
.
2,.
.
Elemen
† number 周〔kg 〕1{cm4 )A〔cmミ
5 4 321 5 1ユ q ユ0 3 9 8 12 11 1097 90750
(650) (1
蚕
1
)儡
(lll
) (x ユ04) 2.
59 2.
59 2.
592,
59【
2,
鈎 ユ.
57 ユ,
511,
572 1 7 53,
83x15.
0月Fig
.
14 La【ge scale mode 正(by
Ref.
2)W :lumped皿ass
,
( )=
movable partA :effective area of s}Lear
Ilmoment of sectio 皿a且area
2SO
.−
G乢 目 工VAG 【一
【EMOKI E°・
轟 「5u門lTO鬥o 日2F L978『
s’
12 N−
s COMP0
.
一
250,
一
175,
0.
t
W
一
175,
一
341.
0、
一
341,
一
加 速度は載 荷 物の ス リップを 生 じて い る 付 近で高 振 動 数 の成分を伴っ て いるこ と が わ か る
。
こ の シ ミュ レー
ショ ン で,
入力の ピー
ク加 速度を50
〜500
ガ ル で変えて, 部材要素 2で の最 大 応 答せん 断力 を算定し た。
図一17
はこ の値 と, 文 献 2〕に あ る載 荷 物 固 定モ デル の計 算 値お よび実 験に よる値 を比 較し たもので ある。
減 衰 定 数は,
実 験 値の平 均 的な値と し て 5%を 選び計 算に用いた。 また,
これらの計 算で は使 用モー
ド (載 荷 物 固 定 系 ) を1−
6次 (固 有 振 動 数は4、
1,
9.
・
1,
15,
20,
24.
8,
28.
4Hz )とし,
各次 同一
減衰とし た。
ス リップモ デル の計 算 値は実 験 値 とほぼ対 応 すること がみ ら れる。 若 干の差 異があるの は, 実 験 値の入 力は振 動 台 波 形である が,
こ の計 算で は原入力 波 形を用い た こ と, 実 験の場 合はス リップの ほ か,
ス トッパー
へ の衝 突 を生 じて い る こと などによるもの と思わ れ る。 な お他の Z波につ い て同 様の応 答を計算し たものが図一
17 (上) で あ る が ほ ぼ同 様の傾 向を示してい る。4.
3
実大 骨 組の地震応答挙動に関 する考察 toOD10SOlDlOQO1SDDleDO350 HOIE 5HODE 弓 NeDE 3NonE 265431Fig
.
16 Typical response waves by earthquqke excitation(
EL
CENTRO
350 Ga1) 1 ( 3【
4 Φ uh ε 』 耐 Φ 鴻 の1
.
益
Σ 0 ) ONlO
Peak Fig.
17.
30
20
ユ0 O 100 200 300 40D 500acceleration of excitation 〔Gal ) Comparison ef response shear forces by large sca 且e experiment and simulatio 皿 ef slip model
Experiment:average rneasured value of elements 2
,
g (Ref
.
−
2)Simu皇ation ;response va [ue at element 2
図
一
17に示され た よ うに 載荷 物の ス リップを伴う骨 組の地 震 応 答は一
定の入力レベ ル以 上で応 答が ほ ぼ飽 和 して しまう現 象 を示 す 二 文 献2) で はこ の よ う な実験 結果 の傾 向を図一
18の よ う な 形で定性的に表現 で き ること を述べて いる。 こ の 図は ス.
リップの効 果 を簡 明に示す も の であ る が,
ス リップモデ
ル におけるパ ラメー
タの効 果,
着目す る応答量 に よる差 異お よ び図一
18の よ』
うな ス リップ効 果を実 際 面に適 用 する場 合の考え方につ いて検 討す る 必要が あ る。 こ のた め,
以 下で は前 記 実 大モ デル の 各応答量につ い て,
入力レ ベ ル,
波形との関 連,
振 動 パ ラメー
タの影 響を シ ミュ レー
ショ ン によっ て検 討す る。 (1 ) 摩擦係数の効 果最初に摩擦係数が応答 挙 動に どの程 度の影 響を与え る か を み て み る。 図
一19
(a),
(b
)は その結 果である。 入 力 波はEL
CENTRO
300Gal
を用い,
減衰は各 次ともh =
0.
05 と して いる。
図では金 属 間 摩擦と して一
般 的と 思 わ れる値 を 中心に, (a)μ。=一
定, (b
)μ。/”d=
:
一
定 の条 件で変 化させ応 答 層 間 変 位の最 大 値 を求め た。
図か ら明ら か な ように, 摩 擦 係 数の多 少の変動は, 部 材 変 形 等の最 大 応 答 値にあ まり影 響 しない。 また図の (b
>に み ら れ る よ う に静 止 摩 擦 係 数 μ。の変 動の方が μd よ り や や 影 響 が 大 きい。 μd の影 響が小さ い の は, ス リッ プ時の動摩擦力が μdmg (mg :載 荷 物 重 量 )であり, も と も と載荷 物 最大 慣性 力 μ。mg に比べ小さい こ とか ら 当 然と思わ れ る。 μs につ い ては,
非ス リッ プ時の応 答の主 要 部がμ。g に近い場 合,
μ、の値いか んで応答挙 動に若 干の差異を 生 ずるこ とが考え ら れ る が,
通 常 μ。=0.
3
程度であ るこ と を考え る と あ る程 度 以 上の入力 レベ ルの 場 合, μs の変 化は波 形 主 要 部での ス リップ 時 刻 をわずか に変えるだ けであり,
最 大 変 形へ の影 響は小 さ いといえ よう。 Φ g噛 口 O Ω 砌 Φ 匡Rs
Ae
A
Peak accelE of excitation 〔Gal )
Fig
.
18 Schema匚ic lllustration o{slip motion effect (by
』
Ref.
−
2}Rs:saturated respo 皿se value
A
。
:minimum effective value of inputA :design leveヒof input
.
Ω 甲 で Φ 〉尸
9 邸 尸 』。
× Σ,
α し。 甲 コ Φ >5
唱 r ω 』.
× 噂 Σ3
2
1
。。
23
譜
c謄
’°1
.
,μ
も
。
33
一0
0
.
2
0
。
22
0
.
24
0
.
26
0
,
28
Dynamic
friction
Pd
(
b
>
μs
/
μ
dJ
= =const
・
3
2
1
00
.
2
cm一
一
4
Node
一
5
2
−
3
ト2
(
a
}
μ
sFig
.
1g Sirnulated relative displace皿ents by various values ofstatic and
dy
皿amlc friction〔ELCENTRO 300 Ga且,
h
=
o.
05)0
,
22
0
.
24
0
。
26
0
.
28
Dynamic
friction
μ
d
−0
。
28
(
const
.
)
しか し,
例え ばμe=
0.
3とμ3=
0.
5の よ うに大き い範 囲で摩擦係数 が変化す る場 合, 応 答 挙 動に かなりの変 化 を もた ら すもの と思わ れ る。
こ の点は実 際の骨 組を解 析 す る場合の主要な問題 点の 1つ である。
(2
) 加速度応 答 以 下では μ。;0.28,
絢 =0.
24 と仮 定し て進める。
ま た減 衰は各 次 同一
5% と する。 骨組の応 答には部 材 力, 層 間 変 形の ほ か, 載 荷 物の ス リップ 変 位, 骨 組および載 荷 物の加 速 度 応 答が あ る。 こ の う ち載 荷 物の加 速 度はス リッ プす る場 合μ。g
が 上 限 である。一
方,
骨 組の加速度は非 線 形応 答挙動のた め, 入力レ ベ ルお よび 波 形に よ り そ の変 動は大き く,
図一 20 に示す と お りで あ る。
し た がっ て図一
18の よ う な応 答 パ ター
ンを示さ ない 。 線形系 (載荷物固定〉の応 答 値 も 図に示し た。
図の よ うに ス リップ を伴う場 合,
線 形 系 よ 200 O O O O 5 0 11 口 O
喟
剃 応 』 Φ H Φ OO 的0
0
5
Φ 日 協 h 』 Gしヨぞ蕉 ヨ;;
琶
呈呈;.盡邑呂き至邑
5gf」翼ed ,厘ode1
〆
!oT几F叩
巴
1
・’
》
つ
i
ノ
tt
:,
ノ’
,
ノ疎
論
諸
. ・
Z
ノ
/
弓
4
/ :・
〆’
『
4
彡
:
ノ變
_
−
Q。 、、NS }葬
ノ 0 100 200 500 400500
Peak acceleratiQn of excitation 〔6a1 ) Fig
.
20 Abso且uしe maximum value of frame aceeleration le−
sponse at node 6(h
=
0.
05,
μs
=
O,
28,
μd=
O.
24) りも大きい応 答 値 を示 すこと も多 く,
また 入力波に対す る依存性が 強い 。 加速度 応 答の ピー
ク値で み る限りス リップに よる減 衰 効果 はほ と ん ど み ら れ ない といえ る。 こ のよ う に加 速 度 応 答が大き く な る原因 はス リッ プと 摩 擦により高 調 波 振 動 が 発 生し,
またス リッ プす ること に よっ て骨 組の共 振 振 動 数が高い側へ 移行 す る (図一
5) ためと考え られ る。
ス リッ プの顕 著なMIYAGI ・
OKI
(次 項の図一
21参 照 〉の場 合,
線 形 系 との差 が特に大き く な っ て い る。
しか し, こ の加 速 度 応 答にみ ら れ る傾向は 図一
17に示し た よ うに, 骨組のせ ん断 力応答な ど の傾 向 と必 ずしも対 応す るもの では ない。
(3) 載 荷 物の ス リップ変 位 同 様の シ ミュ レー
ショ ン結果 を 図一21
に示す。 加速 度 応 答と同 様,
波 形に よる差 異が大き く, また図一
18 の よ う な応 答パ ター
ンとは反 対に 入力レベ ル を上 げる と 急速に大き く な る傾向が み られ る。 ス リップ変 位は地 震 時 挙 動 を考え る上での重 要度は 比較 的 高い。 すな わ ちス リッ プ変 位が大きい場 合は載 荷 形 式に も よ る が落下の問 題 を 生じ る。
また ス トッ パ などに よ り落下を防 止してい る場 合は衝 突に よる衝 撃 を生 じ る。
後者の場 合, 載荷物 自 体が衝 撃 加 速 度に耐え られ る もの でな け ればな ら な いq 図一
21に よ れば300
ガル程 度の 入力を考え た場合,
ス リップに よ る衝突を 防 止す るには少な く とも4cm 以 上の可 動余裕が必要で あ る。 こ の可 動 余 裕が小 さい場 合 は強 震 動 を受け た場 合,
ス リップは生じ る もの の実 際に はス リップ 停 止 期 間が長 く,
載 荷 物 固定 系 と同じ程 度の 大き な応答を示し, 同 時に衝突による衝 撃を伴う とい っ た不 利な応 答 挙 動が予 想され る。 し か し,
この点につ い て は衝 突 を 考 慮し た今 後の検 討が 必要と思わ れ る。 (4) 部 材 力の応 答と減 衰 定 数 応 答 評 価 上 最 も重 要な部 材 力 〔あ るい は層 間 変 形 〉の 応 答につ い て は図一一
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22 Effect of damping value (at elemen ヒ2,
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