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2 核兵器の歴史 まず 核兵器廃絶について考える前に私たちは 核兵器がなぜ どうやって開発されたか を知ることが必要であると考えた よって 自分たちなりに調べて考えた 核兵器の歴史 を以下のようにまとめる 核兵器は 世界中に約 1 万 5000 個あるとされ ロシア アメリカが圧倒的に保有数が多く

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Academic year: 2021

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「核兵器廃絶と復興・平和構築」のために

“Put ourselves in other people’s shoes and think”

チーム名 みつた2G (広島県立呉三津田高等学校二学年) 赤瀬智咲、梅林良、久冨木彩乃

目次

1、はじめに 2、核兵器の歴史 3、他国を通して「核兵器」を見つめる ① アメリカ ② ロシア ③ 北朝鮮 4、日本の平和に対する現状 5、平和構築へ向けて、私たちに何ができるか? 6、まとめ 7、感想 8、出典

担当

(主な執筆担当) 赤瀬智咲:1はじめに、3②ロシア、5①部活動での表現活動の延長 梅林良:3①アメリカ、4日本の平和に対する現状 久冨木彩乃:2核兵器の歴史、3③北朝鮮、5②17 歳の私たちにできること 資料集め、構成、まとめ(結論)などは 3 人全員で協力して行い、本レポートを制作した。

1、はじめに

私たちのグループでは、「核兵器廃絶と復興・平和構築」を実現するために、被爆国日本に生 まれた高校生としてだけではなく、世界という舞台に立ち他国の視点からも核兵器廃絶や復興、 平和構築について考え、行動していかなければならないと結論づけた。私たちは広島で育ち、被 爆者の方の経験を聞く機会や、遺品に触れる機会に恵まれている。だからこそ、73 年前の広島 に何が起こったのか、あの瞬間に何十万人もの人の「日常」が奪われたこと、そこから人々が復 興してきた姿について探究していきたい。 このレポートでは、これまで私たちが考えてきたことの最終課題として、他国の立場から見た 「核兵器」の存在、日本の現状、そして今後私たちに何かできるのかについて記したいと思う。

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2、核兵器の歴史

まず、核兵器廃絶について考える前に私たちは“核 兵器がなぜ、どうやって開発されたか”を知ること が必要であると考えた。よって、自分たちなりに調 べて考えた「核兵器の歴史」を以下のようにまとめ る。 核兵器は、世界中に約 1 万 5000 個あるとされ、ロシア・アメリカが圧倒的に保有数が多く、 イギリス・フランス・中国・イスラエル・インド・パキスタン・北朝鮮が保有していると考えら れている。原子爆弾は、ウランやプルトニウムという放射性物質の原子核に中性子が衝突し吸収 されることにより核分裂し、この時に中性子が放出され、その中性子が次の原子核に吸収され核 分裂を起こし、連鎖的に核分裂が起こっていくと、1 つ 1 つの核分裂によって発生するエネルギ ーが、最終的に莫大なエネルギーになるという仕組みである。水素爆弾は、原子爆弾の 1000 倍 の威力であり、原爆を爆発させて高温・高圧を引き起こし、異なる 2 つの水素が融合することに よって起こるものである。では、なぜそのような核兵器が開発されたのか。 核兵器の始まりは、1938 年にドイツ人化学者オットー・ハーン博士によって発見された「ウラ ンの原子核分裂」である。原子核分裂が起こるとき、膨大なエネルギーが生まれることを発見し た。しかし、このエネルギーの応用により、強力な爆弾が造れられるようになるという考える人 たちが出てきた。この少し前の 1933 年から、ヒトラーが独裁政治を行い、ナチス・ドイツの時 代となりユダヤ人迫害が始まっていて、このころから時代は戦争へと向かっていた。ドイツが新 型爆弾を開発することができたら、世界中のユダヤ人が絶滅してしまう、ヨーロッパを支配され てしまうと考える科学者がいた。オットー・ハーンの研究には、リーゼ・マイトナー博士という ユダヤ系女性物理学者が関わっていた。しかし、彼女はユダヤ人だったため、研究を断念し、ス ウェーデンに亡命した。この研究によりドイツが新型爆弾を開発することを強く恐れた、アメリ カに亡命していたユダヤ系科学者たちが、同じくアメリカに亡命していて発言力のあるアルベル ト・アインシュタイン博士に相談した。第二次世界大戦が勃発する 1 ヶ月前の 1939 年 8 月に、 アインシュタインとユダヤ系物理学者レオ・シラード博士が、フランクリン・ルーズベルト大統 領に、原子核分裂の研究により、ドイツで強力な新型爆弾が造られる危険性を伝えた。1939 年 9 月ドイツ軍のポーランド侵攻により、ドイツに対抗するため、新型爆弾の開発・研究の実現性を 調べ始め、3 年後の 1942 年にマンハッタン計画が始まり、新型爆弾・原爆の開発が始まった。 その最中に 1945 年 5 月にドイツが降伏したので、原爆を広島に落とす必要はなかった。しかし、 方向性の違いからソ連との間に少しずつ亀裂が入り、終戦後アメリカとソ連が対立すると考えた アメリカが、その前にアメリカの力を見せつけておこうと考え、広島・長崎に原爆を落としたと されている。 (2018 年1月 7 日放送フジテレビ『池上彰緊急スペシャル!なぜ世界から核兵器がなくならな いのか?』を参考に核兵器の歴史を考察した。)

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3、他国を通して「核兵器」を見つめる

① アメリカ

アメリカは、1945 年には、人類初の核実験を実施し、広島と長崎では実際に原子 爆弾が投下され、同年末までに広島では約14万人もの方が亡くなったと推計されている。 「原子爆弾の人体実験を行うため。」、「ソ連を威嚇するため。」、など様々な主張が蔓延してい るが、「原爆投下で、罪のない数十万人もの一般市民の命が、一方的に奪われた」ことは紛れ もない事実だ。 それから数十年が経過し 2009 年にはアメリカ合衆国の大統領としてバラク・オバマが就任 した。彼は、「国際的な核兵器禁止を目指す」と公言し、同年 4 月 5 日のプラハ演説では、広 島市、長崎市への原爆投下に対するアメリカの道義的責任について言及する。一方で、「核兵 器が存在する限り、敵を抑止するための、効果的な核戦力を維持する。」と、あくまで他国が 非核化しない限り自分たちに核廃絶の意志はないとも取れる発言も残した。 そして、現在のドナルド・トランプ現大統領の政治に移行する。トランプは、オバマ前政 権の「核兵器なき世界」の戦略を大きく転換し、「柔軟かつ多様な核戦力」の必要性を強く打 ち出した。 そして,「核の三本柱」と指揮管制システムの現代化を本格化させると表明した。しかし, 近年の北朝鮮の動きにより,徐々にアメリカの考えは非核化に向いていった。アメリカは米 朝共同声明に署名し,朝鮮半島の完全な非核化を目指している。そして,アメリカも朝鮮半 島同様に非核化を目指している。 アメリカ国内での核兵器のとらえ方は,時間を経て,確実に好転している。日本とアメリ カとの関係は,1945 年の段階よりも,着実に前進している。世界全体の核廃絶のためには, アメリカの存在が非常に重要になってくるだろうと考える。

② ロシア

ロシアは、アメリカに続いて核兵器を開発した国だ。戦中戦後、アメリカとロシアは核 開発競争を続け、1986 年には世界で 64099 基もの核が保有されていた。(うち、63476 基が アメリカとロシアが保有しているものだ った。)しかし、チェルノブイリ原発事故 や、冷戦終結を経てその数は減少していく。 だが、廃絶される気配は一向にない。現に、 ロシアは世界で最も多くの核弾頭を保有 しており、その数は約 7290 発といわれて いる。 現職のプーチン大統領は今年三月、演説

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4 にてこう語っている。 「ロシアはなぜこうした兵器を開発するのか?そしてなぜ公にするのか?ご覧の通り、 ロシアは兵器開発計画を全く隠すことはなく、オープンに語っている。これは第一に、パ ートナーに対して対話の機会を持つよう促すためだ。」 この発言から私は、ロシアは国交、国同士におけるコミュニケーションのために核兵器を ちらつかせているのではないかと感じた。果たしてこれは正しい国交の形なのだろうか?私 はプーチン大統領が語るのは、「国と国とのコミュニケーション」ではなく、もはや脅迫じ みたものではないかと考える。本来、『平和』は核兵器により構築されるものではなく、対 話や信頼で構築されるものだ。ロシアが核兵器を保有する第一の理由は不当であり、ロシア 内の核兵器は廃絶されるべきだと考えられる。

③ 北朝鮮

まず、核兵器を保有することによるメリットは、核を持っていない国に対して優位に 立つことができる、核を持っている国と対等に交渉を行うことができる、他国から攻撃さ れにくくなるという 3 つがあると考えられている。核兵器を保有している国の1つ、北朝 鮮は、なぜ核兵器を保有しているのだろうか。理由として、北朝鮮、即ち朝鮮民主主義人 民共和国は、建国以来、金一族が自分たちの思うままに政治や経済、軍隊などを動かす独 裁体制を続けてきた。北朝鮮はアメリカが独裁体制を認めさせたい、核兵器を持てば、仕 返しを恐れてアメリカも戦争をしてこないだろうと考えている。また北朝鮮は核兵器を持 てば、大国と認められ、世界での発言力が大きくなると信じている。北朝鮮では多くの人 が貧しく、独裁体制に反対する人は逮捕されるなど国民の不満も根強い。金第一書記はま だ若く、父親の跡を継いで 2011 年に指導者になったばかりであり、核兵器の開発で強い国 になったと指導者としての力を国民にアピールし、不満を逸らす目的もあると考えられて いる。国民の意見として、北朝鮮を訪問したある中国人は、国境地域に住む北朝鮮国民に ミサイル発射について聞いてみると、一様に「興味がない」との答えが返ってきたと述べ た。また、「核を作れば国が豊かになる」という当局の説明を信じる人は誰もいないという 声もある。国民からすると軍事にお金を注ぐことにより、国の経済状況が悪化するため、 核兵器廃絶を訴える人もいる。 最後に 各国が「なぜ核兵器を持ったのか?」については、様々な考え方がある。 (次ページの上部図参照) しかし、理由があったとしても、核兵器というものは私たち市民の平和を脅かす危険 な存在であり、その保有は許されるものではないのである。

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4、日本の平和に対する現状

平和首長会議では、2003 年秋に 2020 年までの核兵器廃絶を目指す行動指針「2020 ビジョン(核 兵器廃絶のための緊急行動)」を策定し、世界の都市、市民、NGO 等と連携しながら、核兵器廃 絶に向けた様々な活動を展開している。目標として、 1. 全ての核兵器の実戦配備の即時解除 世界には今もなお、多数の核兵器が実戦配備されている。世界の市民がこうした脅威に直面して いる中、誤使用も含めた核兵器の使用を回避するため、全ての核兵器の実戦配備を即時解除する ことを求める。 2. 「核兵器禁止条約」締結に向けた具体的交渉の開始 核兵器の全面的廃絶に対する核兵器保有国の明確な約束等これまでの NPT 再検討会議等での国 際合意を根拠に、各国政府に「核兵器禁止条約」締結に向けた具体的交渉を開始するよう求める。 3. 「核兵器禁止条約」の締結 核兵器の開発、製造、備蓄、使用等の禁止及びその廃絶について規定する「核兵器禁止条約」が 締結されるよう、各国政府等に要請する。 4. 2020 年を目標とする全ての核兵器の解体 厳格な国際管理の下、被爆 75 周年となる 2020 年までに地球上のすべての核兵器を解体すること により、核の恐怖から解放された平和な世界の現実を目指す。

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6 ▲取材中の写真。 (左)赤瀬 智咲(右)梶山雅子さん(当時八十四歳) という 4 つを挙げている。 この 4 つの目標が実現されることになると、世界から核兵器が完全に廃絶されることになる。 現在、米朝首脳会談が終わり、非核化へ向けて動きだしている。日本は、北朝鮮の非核化に関し ての支援として、核兵器廃絶に必要な費用を日本が負担する可能性があると安倍首相がおっしゃ っていた。米朝首脳会談を終えて、アメリカと北朝鮮が非核化へ向けて動き出した今、日本も世 界平和のため、かつて日本の植民地支配下に置かれていた韓国、中国、東南アジアなど第 2 次世 界大戦時に日本の被害となった国との友好関係を築いていくことが大切だと考える。また、日本 はアメリカの核の傘の下であるが、アメリカとの関係を保ちつつ、被爆国として核廃絶への動き を加速させていかなければならないと考える。

5、平和構築へ向けて、私たちに何ができるか?

① 部活動での表現活動の延長

私は、今放送部で「番組制作」を行っている。ときには、広島の高校生として『平和』 に関 する番組を制作することもある。過去に、2 作品の平和に関する番組を制作した。 そのうち 1 作品は、呉市に住む歌人である梶 山雅子さんを追った作品だ。梶山さんは、七 十三年前、十三歳という若さで被曝した。梶 山さんは盲腸炎により一時的に療養中で 8 月 6 日、学校を欠席し、クラスの中でたった一人 だけ生き残るという複雑な境遇に立った。梶 山さんは、被爆体験や自身の戦後の辛い体験 を語ったあと、私たちに懸命に訴えた。 「いまあなたたちの目、きらきらしてるのよ。その きらきらをね、原爆が奪ったの。だからあなたたち には、自分の身は自分で守れるようにしていてほしい。戦争が起こったとき、自分を守れるのは 自分しかいないのよ。」 そのとき私は、自分はどこか今の社会に安心しきっていたのだと気づかされた。今こうして過 ごす瞬間にも戦火に怯える子どもがいるのだ、と。日本は今、ほとんど安心で安全に暮らせる体 制が整っている。そんな安心できる社会に暮らす私たちが、平和構築のためにできることは何な のか。それは、戦争や紛争を他人事として捉えず、問題を抱える国々に寄り添ってともに考える ことではないか、と私は考えた。その中で、ヒロシマやナガサキで起こったことを知るのも大切 なことだ。しかし、私たちは被爆国、被害を受けた国としてだけでなく、他国に危害を加えた立 場でもあったということを忘れてはいけないと思う。私たち呉三津田高校の二年生は今年、修学 旅行でシンガポールとマレーシアを訪れる。日本は、今のシンガポールとマレーシアを 1942 年 から終戦まで約 3 年間占領していた。日本にいるとどうしても戦争において「被害者」意識が強

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7 くなりがちだ。しかし、アジアのほかの国に出ると、おそらく日本は(過去の)「加害者」とし て見られるのだと思う。だから、私は原子爆弾についてだけではなく、戦時中の日本がどういう 目的で、他国にどんな危害を加えたのかについて詳しく知り考えたいと思っている。 私は、番組を視聴した方に「戦争や紛争を他人事として捉えず、自己に置き換えて知り、考え てもらう」ことを一番の目標にしている。そのために、これからの高校での部活動で、また高校 卒業後の表現活動のためにも、さらに他国・他県の方と平和について交流して考え、自分自身の 引き出しを増やさなければならない。今回の活動を終えた後も、私は番組制作をしていくだろう。 活動の中で考えたこと、グループの仲間から得たことを経て、より多くの人に平和について考え てもらえる番組を制作していきたい。

② 17 歳の私たちにできること

私たちは、高校 2 年生 17 歳という立場から考えて、来年は 18 歳になるということで選挙権が与 えられる年齢になる。そこで私たちは、現在や未来の日本をどうしていきたいのか、誰に託すの かを選ぶ権利を得ることができるようになる。その権利を有効活用し、日本、そして世界が平和 になるような未来を創造できるような人に投票することが微力ながらも私たちにできることで ある。日本の政治に関心を持ち、参政していくことが私たちにできることであり、使命だと考え る。 また、今回最終課題をするうえで考えたことを学校で共有し、ディスカッションすることにより、 他者の色々な考えを受け入れて、改めて自分の考えを見直し深めていきたい。 そのためにもこのフォーラムに参加して、世界の人々と意見を交換し、世界の非核化・核廃絶 に対する見方を知り、その立場で 考えたり、新しい見方を取り入れたりするなど、自分たちに できることを一緒に考えていきたい。

6、まとめ

私たちのグループでは、他者視点からの核や平和に対する意識等を考え、そこから自分たちは どうしていくか、この最終課題で考えてきた。その中で感じたのは「どんな事情があっても核兵 器は保持されるべきではない」という不変の事実である。核兵器を持つことで国交において優位 に立ち、それにより平和を築こうとする国もある。しかし、平和というものは決して武力や核兵 器で築き上げられるものではない。「真の平和」は国や、個人の正しいコミュニケーションや対 話によって築き上げられるものだと、私たちは今回の活動で結論づけた。そのためにも私たちは 普段の学校生活や、校外活動で仲間と対話し、議論していながら平和について考えていくべきだ と感じた。そのためにも、私たちグループが探究してきたことをこのレポートに留めず、ほかの 生徒や先生方に伝えたい。 私たちは被爆国・日本という立場だけでなく、他の国の立場から考えることにより、核兵器が 保有されている理由や核兵器保有がもたらす影響について理解を深めることができた。このこと から、私たちは、平和構築の第一歩は“Put ourselves in other people’s shoes and think”

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8 つまり、「他者(他国)の視点に立ち考えること」であり、この考えを広めていくことが「核兵器 廃絶と復興・平和構築」の実現になると考え、提案する。今回の活動で感じた難しさや、仲間と ともに平和構築へ向けて考えてきたことへの達成感を大切に、私たち 3 人はこれからも学びを深 めていく。そしてその学びを胸に『世界』という視点に立ち、平和構築への一歩を仲間と共に進 んでいきたい。

7、感想

この最終課題に取り組んでみて、被爆国という面から非核化・核兵器について考えることだけ ではなく、核兵器保有国という面からも考えることにより、なぜ核兵器を保有しているのかが分 かり、自分の中で新たな見方ができるきっかけとなった。私は、直接非核化に繋がらないとして も、非核化のために 1 つ 1 つ行動していくことが大切だと考えた。このフォーラムに参加しよう とすることや、日本の置かれている現状について知ること、参政していくことなど非核化に向け て、高校生でもできることはあることが分かった。今私たちが考えていることが、外国人の目か ら見てどうなのか、外国人はどう考えているのか、調べただけではわからない本当の声を直接聞 きたい。これからも、この学びを無駄にせず、被爆国からも、他国からも多方面から考え、私な りにできる平和への行動を行っていきたい。(久冨木彩乃) 今回、レポートや事前課題を通して、広島や世界の平和について主体的に再考察することが出 来る。平和についての理想は、国、もっと言えば各々個人で違いがあり、何にも個人差があるが、 唯一、平和な世界を創るのに核廃絶は欠かせないなと思った。自国保護のために有するという論 も分かるが、被害の惨状や変遷を辿って来たからこそ、こんなことは二度と起こさないためにも 核廃絶は重要な行動なのだと確信した。日本や世界の核廃絶への動きを知り、被爆者の方の思い にも触れた今だからこそ、フォーラムへ参加して、自分の考えを世界へ大きく届け、他国の方か らの意見もぜひ聞いて参考にしたいと強く所望している。メディアでの声よりも、生の外国の方 の本音を聞いて、一緒に英語で討論して、これからの世界平和の具体的な解決の糸口を探るべく、 積極的に行動したい。(梅林良) これまで私たちは 4 つの問いについて考え、この最終課題に取り組んできた。その中で最も感 じたのは「自分が如何に知らなかったか」ということである。特に「他国がどうして核兵器を保 有しているのか」についてなどは今まで考えたことも無かった。しかし、「核兵器廃絶」などを 考えていく上では、まず他国の目線や視点から、核について考えることは非常に意味のあること だと思った。たしかに私たちは日本、広島の高校生で私たちにしか考えられないことや言えない ことなどもたくさんある。しかし、今回インターネットを活用して考える中で、核や平和につい て自分とはまったく違う考えや、思いもよらない新しい考えに出会えた。今回出された課題につ いての「答え」は無限大で、「答えのない問い」について考えるのは難しく、どう結論を出すべ

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9 きか何度も悩んだ。だが、このレポートが私たち 3 人の現在の集大成である。中には、足りない 知識や、もっと熟考していくべき所もある。その、「不足」を埋め次のステージへ進むことが私 たちの「今後すべきこと」の一つだと思う。そのためにも、平和についてもっと多くの、多方面 の人と話してみたい。そのチャンスを自分自身の手で掴もうと決心することができた。今回の活 動で、グループの仲間と話してきたことは、私にとっての財産になった。しかし、この経験を財 産だけにとどめず、新たな武器として、国際社会で平和を考え、行動していけるような人間にな ろうと思った。(赤瀬智咲)

9、 出典

<2> 参考・出典:2018 年 1 月 7 日放送 池上彰緊急スペシャル https://www.fujitv.co.jp/b_hp/ikegamiakira_sp/ <3> ① アメリカについて ・広島長崎原爆投下 2018 年 6 月 18 日 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/7517/nenpyo/1941-50/1945_hiroshima_nagasaki.html ・朝日新聞 DIGITAL 核なき世界模索の 8 年 オバマ米大統領、広島へ 2018 年 6 月 18 日 http://www.asahi.com/special/nuclear_peace/obama/history/ ② ロシアについて ・世界の核兵器、これだけある(朝日新聞デジタル)http://www.asahi.com/special/nuclear_peace/change/ 2018 年 6 月 18 日 ・ストックホルム国際平和研究所

“Modernization of nuclear weapons continues; number of peacekeepers declines: New SIPRI Yearbook out now” https://www.sipri.org/media/press-release/2018/modernization-nuclear-weapons-continues-number-peacekeepers-declines-new-sipri-yearbook-out-now 2018 年 6 月 18 日 ・Newsweek ロシアが誇る「無敵」核兵器をアメリカは撃ち落とせない https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/03/post-9680.php 2018 年 6 月 18 日 ・高校生平和大使高校生 1 万人署名活動 広島長崎平和宣言(日本語)http://peacefulworld10000.com/shomeikatsudo/heiwa 2018 年 6 月 18 日 ③ 北朝鮮について ・Yahoo!ニュース「「戦争の危機」巡る北朝鮮国民のホンネとタテマエ…金正恩氏が世論操作」 https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170813-00074467/ 2018 年 6 月 18 日

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10 ・<グラフ> 核兵器 なぜ持ちたがる? NIKKEI STYLE 2018 年 6 月 18 日 https://style.nikkei.com/article/DGXDZO52023550S3A220C1TY1P01?channel=DF130120166043 <4> 日本の平和に対する現状 http://www.mayorsforpeace.org/jp/ecbn/ 平和首長会議 2018 年 6 月 18 日

参照

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