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(mus$) 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 売上高 ( 自社権益分 ) 当期純利益売上高利益率 ( 自社権益分 ) 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 10,000 5% 0 0%

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(1)

2.RT: Rio Tinto Group (リオティント・グループ)

1) 企業概要

本社※ Rio Tinto plc: 英 London Rio Tinto Ltd: 豪 Melbourne

主要事業〔鉱種〕 非鉄金属, ダイヤモンド, 石炭, 工業原料, 鉄鉱石

Cu, Au, Ag, Al, Ni, Ti, Mo, 鉄鉱石, ダイヤモンド, ボロン, 石炭, 酸化ウラン, 滑石〕

従業員数 68,000 人(2011 年)

決算日 12 月末日

主要関連会社

Rio Tinto Aluminium Ltd (Comalco Ltd):100%(リオティント・アルミニウム社) Energy Resources of Australia Ltd.:68.39%(豪、エナジーリソース社) Hamersley Iron Pty Ltd.:100%(ハマスレー・アイアン社)

Palabora Mining Company Ltd.:57.7%(パラボラ・マイニング社) Kennecott Holding Corporation:100%(ケネコット・ホールディング社) Minera Escondida Ltd.: 30%(ミネラ・エスコンディーダ社)

Northparkes Mine:80% (ノースパークス・マイン社)

Rio Tinto Group は「2 本社体制(Dual Listed Company)」を敷いているが、実質的な本社機能は London に本社 を置くRio Tinto plc にある。 2) 財務状況 (mUS$) 2011 年の売上高(持分法適用会社を含まない)は、前年比約 10%増の 60.5US$であった。主 要鉱山において銅品位が低下したことにより銅販売量は減少したが、銅、金、アルミニウム、 鉄鉱石等の価格上昇による売上は増加する形となった。当期純利益は前年比約 59%減の 5.8bUS$となった。大幅減益の要因は、過去の M&A 等によりアルミニウム部門等で発生した 「のれん」※に対して9.7bUS$の減損処理を行ったことが大きい。 ※「のれん」とは買収先企業の買収価格と帳簿上の純資産価格との差額のこと。帳簿上には表れない信用力、ブ ランド力、販売力、製品開発力といった目に見えない収益力、価値、資産などの総称。

※1売上高(持分法適用会社を含む)は、持分法適用会社に於ける Rio Tinto Group のシェア (持ち分)の売上高を含む。

※2売上高(持分法適用会社を含まない)は、持分法適用会社に於ける売上高を含まない。

※3探鉱費はアニュアルレポートによる。

年度 2009 2010 2011

売上高(持分法適用会社を含む) Gross sales revenue〔①〕※1 42,734 59,214 65,622

売上高(持分法適用会社を含まない)Consolidated sales revenue per

income statement〔①’〕※2 40,262 55,171 60,537

売上高(持分法適用会社を含まない)の割合〔①’/①〕 94.2% 93.2% 92.3%

当期純利益 Net earnings attributable to owners of Rio Tinto per income

statement 〔②〕 4,872 14,238 5,826 売上高利益率(持分法適用会社を含む) 〔③=②/①〕 11.4% 24.0% 8.9% 売上高利益率(持分法適用会社を含まない) 〔③’=②/①’〕 12.1% 25.8% 9.6% 資産 Total assets 〔④〕 97,236 112,773 119,545 流動資産 Current assets 14,932 21,459 21,898 負債 Total liabilities 〔⑤〕 51,311 48,261 60,337 流動負債 Current liabilities 9,529 12,876 14,966 純資産 Net assets 〔⑥=④-⑤〕 45,925 64,512 59,208

探鉱費 Exploration and evaluation costs ※3 514 594 1,437

(2)

図2.1 RT: 財務状況の推移 図2.2 RT: 資産と負債の推移 図2.3 RT: 売上高の自社権益分の割合推移 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 200 2 200 3 200 4 200 5 200 6 200 7 200 8 200 9 201 0 201 1 売上高(自社権益分) 当期純利益 売上高利益率(自社権益分) (mUS$) -80,000 -60,000 -40,000 -20,000 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 資産 流動資産 負債 流動負債 (mUS$) 75% 80% 85% 90% 95% 100% 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2.RT

(3)

3) 主要鉱産物の生産状況 〔※鉱山名(所在国、権益比率):生産量は権益分〕

2011 年の銅生産量は前年比約 23%減の 520kt となった。Escondida 鉱山で 15 日間のストラ

イキが発生したことに加え、Grasberg では 9 月から 12 月まで合弁相手の PT Freeport Indonesia

社の労働組合によるストライキが発生したことが大きい。これにより、銅副産物である金・ 銀の生産量も減少している。一方、Weipa 鉱山の生産量が 2008 年の水準まで回復したことを 受けてボーキサイト生産量は増加している。また、Pilbara 港の容量が拡大してことを受けて、 と鉄鉱石生産量も増加している。 年度 2009 2010 2011 '11 年の世界シェア等 銅鉱(kt) 805 678 520 第 7 位(3.1%) Escondida(チリ、30%) 318 303 228 Bingham Canyon(米、100%) 304 250 195 Northparks(豪、80%) 27 31 40 Grasberg JV(インドネシア、40%) 108 51 17 Palabora(南ア、49→57.7%) 48 43 40 銅地金 (kt) 412 393 334

Kennecott Utah Copper(米、100%) 274 269 215

Palabora(南ア、49→57.7%) 40 33 34 Escondida SX-EW(チリ、30%) 98 90 85 モリブデン(kt) Bingham Canyon(米、100%) 11 13 14 第 6 位(5.5%) 金鉱(t) 35 24 21 第 18 位(0.8%) Bingham Canyon(米、100%) 18 14 12 Escondida (チリ、30%) 1 2 1 Northparks(豪、80%) 1 2 2 Rawhide(米、100%) 1 0 '10 年 6 月 25 日付けで売却 Barneys Canyon(米、100%) 0 0 0 Grasberg JV(インドネシア、40%) 13 6 6 金地金(t)

Kennecott Utah Copper(米 UT、100%) 15 19 12

銀鉱(t) 267 213 153 第 26 位(0.6%) Bingham Canyon(米、100%) 152 117 93 Escondida (チリⅡ、30%) 51 57 40 Grasberg JV(インドネシア Papua、40%) 46 21 3 Others 19 18 18 銀地金(t)

Kennecott Utah Copper(米、100%) 126 147 99

二酸化チタン(kt)

Rio Tinto Iron & Titanium(加、南ア、

100%) 1,147 1,392 1,443 ボーキサイト(kt) 30,325 33,082 35,437 第 1 位(14.9%) Weipa(豪 QLD、100%) 16,235 18,591 20,732 Gove(豪 NT、100%) 7,185 7,190 7,246 Sangaredi(ギニア、45%) 4,891 5,418 5,633 Porto Trombetas(MRN)(ブラジル、12%) 1,694 1,852 1,827 Awaso(ガーナ、80%) 321 31 '10 年 2 月 1 日付けで売却 アルミナ(kt) 8,815 9,089 8,947 Jonquière(加 QC、100%) 1,125 1,301 1,363 Queensland Alumina(豪 QLD、38.6→ 80%) 3,167 3,057 2,688 São Luis(Alumar) (ブラジル、10%) 166 251 339 Yarwun(豪 QLD、100%) 1,347 1,377 1,349 Speciality Plants(加、100%) 125 123 108 Gove(豪 NT、100%) 2,519 2,473 2,549 Speciality Plants(仏、独、100%) 367 507 552 Gardanne(仏、100%) '08 年に稼動停止(特殊品のみ製造) 2.RT

(4)

アルミ地金(kt) 3,808 3,790 3,824 Alma(加 QC、100%) 435 434 434 Alouette (Sept-Îles) (加 QC、40.0%) 229 228 233 Arvida(加 QC、100%) 171 174 176 Beauharnois(加 QC、100%) 11 '09 年に Q2 に製錬停止 Bécancour(加 QC、25.1%) 105 104 104 Grande-Baie(加 QC、100%) 215 218 223 Kitimat(加 QC、100%) 224 184 168 Laterrière (加 QC、100%) 235 212 234 Shawinigan(加 QC、100%) 99 100 97 Dunkerque(仏、100%) 244 260 235 Lannemezan(仏、100%) '08 年 Q1 に閉鎖 St-Jean-de Maurienne(仏、100%) 101 96 99 Lochaber(英、100%) 38 41 45 Lynemouth(英、100%) 109 145 168 Anglesey(英、51%) 54 '09 年 Q3 に製錬停止 ISAL(Reykjavik) (アイスランド、100%) 190 190 185 SØRAL (Husnes) (ノルウエー、50%) 49 44 45 Boyne Island(豪 QLD、59.4%) 331 332 331 Tomago(豪 NSW、51.6%) 272 272 278

Bell Bay(豪 TAS、100%) 177 177 181

Tiwai Point(ニュージーランド、79.4%) 215 273 283 Sebree(米、100%) 193 196 197 Ningxia(Qingtongxia) (中国、50%) 5 '09 年 1 月 26 日付け売却 Sohar(オマーン、20%) 70 73 75 Alucam (Edéa) (カメルーン、46.7%) 34 35 32 ウラン精鉱U3O8(t) 6,414 5,161 3,201 第 5 位(4.9%)

Energy Resources of Australia(豪 NT、

68.4%) 3,568 2,672 1,728

Rossing(ナミビア、68.6%) 2,846 2,488 1,473

ボロン(B2O3) (kt) 424 500 504 Rio Tinto Minerals-Boron(米、100%) 411 483 486 Rio Tinto Minerals(アルゼンチン、100%) 13 18 18

ダイヤモンド(k carats) 14,026 13,843 11,733

Argyle(豪 WA、100%) 10,591 9,804 7,441

Diavik(加 NWT、60%) 3,339 3,900 4,006

Murowa(ジンバブエ、77.8%) 97 139 285

滑石(kt)

Rio Tinto Minerals-talc(豪、欧、北米、

100%) 888 1,000 592

鉄鉱石 グロス量(kt) 171,547 184,629 191,767 第 3 位(3.9%) Hamersley Iron(豪 WA、100%) 106,808 112,706 121,525

Robe River(豪 WA、53%) 28,841 31,610 30,476

Iron Ore Company of Canada(加、

58.7%) 8,129 8,638 7,902

Eastern Range(豪、100→54%) 9,318 9,206 9,385

Channar(豪 WA、60%) 6,625 6,610 6,609

Corumbá (ブラジル、100%) 1,509 '09 年 9 月 18 日付けで Vale に売却

Hope Downs(豪 WA、50%) 10,317 15,860 15,870

石炭計(kt) 140,089 72,755 31,404 第 28 位(0.4%) 原料炭計(kt) 10,352 12,042 11,674 原料炭(豪州産 hard coking) (kt) 7,467 8,967 8,815 原料炭(豪州産 semi-soft coking) (kt) 2,885 3,075 2,859 一般炭計(kt) 129,738 60,713 19,729 一般炭(豪州産 thermal) (kt) 20,217 18,430 17,791 一般炭(米国産 thermal) (kt) 109,520 42,283 1,939 '11 年 12 月までに全鉱山権益売却 (注)生産量は原則アニュアルレポート記載のものを使用しているが、世界シェアおよび順位に関しては Raw Materials Group データの暦年データを使用 2.RT

(5)

4) 沿革

(1) これまでの経緯

現在のRio Tinto Group は、出身母体を同じくする RTZ Corp 社と CRA 社の合併により誕生

した RTZ-CRA 社が、1997 年 6 月に設立したものである。銅・アルミなど非鉄金属、鉄鉱石

などの金属鉱業のみならず、工業原料、石炭、ウラン、ダイヤモンドにも大きなシェアを持 つ総合資源メジャーの一つである。

1873 年  スペイン Huelva 州で RT 鉱山の再開発を目的に、英国の銀行家などによって Rio Tinto Co. Ltd.が設立された。同社は Huelva 州で鉱山開発、製錬事業を展開する

と共に鉱石運搬を目的に鉄道経営にも乗出し、一時14,000 人の従業員を抱える

企業に成長。

1905 年  豪州 Broken Hill における亜鉛鉱石採掘を目的として Consolidated Zinc 社が設立 され、後に豪州における最大の鉛・亜鉛生産者に成長した。

1954 年  スペインにおける権益を処分し、カナダ及びナミビアでのウラン鉱山、南アで の銅鉱山経営に事業の基軸を転換した。

1960 年  カナダにおけるウラン鉱石の生産を目的とし Rio Algom 社設立。

1962 年  RT と Consolidated Zinc 社は合併し、両社の事業を整理・再編して Rio Tinto Zinc

社(1984 年に RTZ 社と改称)及び Conzinc Riotinto of Australia 社(1980 年に CRA

社と改称)が設立された。RTZ 社は London を拠点に、銅・石炭・ウラン・工業

原料を対象として事業を展開した。

1989 年  Kennecott Minerals 社(米国)を買収して米国における銅、石炭事業を拡大した。

 更に同年、BP Australia Holdings 社(英国)が有する BP Minerals 社などの鉱業資産

(BP Canada 社を除く)を買収したが、これは英国企業同士では史上最高額(4320 mUS$)の買収劇であった。

1992 年  RTZ Corp plc は Rio Algom 社の多数権益を放棄した。

 一方、CRA 社は Melbourne を拠点に鉄鉱石、石炭を対象として事業を展開、さ

らに子会社のComalco 社を通じたアルミ事業を行った。

1995 年  12 月、RTZ 社と CRA 社の株主は両社の株式全てを保有する持株会社の設立に 合意。

1996 年  1 月、RTZ-CRA 社が設立された。合併当初より、同社は London と Melbourne

に本社を置く「2 本社体制」を敷いた。

1997 年  6 月、その後の組織再編(地域制から鉱種制へ)に伴い社名が変更され、London

に本社を置くRio Tinto plc と Melbourne に本社を置く Rio Tinto Ltd が誕生した。

2004 年  3 月 30 日、FCX(Freeport McMoRan Copper & Gold、本社:米 LA 州 New Orleans、

インドネシアでGrasberg 銅山を経営)に所有していた 2,393 万株(2003 年末時点

11.8%、2004 年加重平均 10.8%)を FCX に 882mUS$にて売却した。

2006 年  4 月 25 日、Norilsk N.との探鉱・開発のための合弁会社 RioNor Exploration 社 (Norilsk N.51%、RT49%、本社 Moscow)の設立を発表。

 10 月 18 日、Ivanhoe Mines 社(カナダ、探鉱会社)の 9.95%株式(3710 万株、8.18$/

株)を 303mUS$にて買収し、Oyu Tolgoi 銅・金鉱床(Oyu Tolgoi、モンゴル南部、

初期投資額1.5bUS$、埋蔵量(P1+P2)930mt、品位 Cu 0.5%、Au 0.36g/t)を共同開

発すると発表。Ivanhoe とモンゴル政府の投資合意が成立すれば更に 4630 万株

を8.38$/株で買増す(388mUS$、総計 691mUS$)。

(6)

(2) 最近の動向

2007 年  7 月、カナダアルミ生産大手 Alcan 社の買収(総額 38.1bUS$)合意を発表買収後、

両社のアルミ部門を統合して“Rio Tinto Alcan 社”を設立し、本社を加 Montreal

に置く。  11 月、BHPB からの買収提案(RT の 1 株を 3 株と交換)却下を発表。  11 月、Alcan 社の買収手続き完了。 2008 年  2 月、BHPB から正式な買収提案を受ける。  2 月、CHINALCO と Alcoa 社が BHPB による RT 買収阻止を目的として RT 株式 の9%(買収時 12%)を取得。買収額は 14.05bUS$で中国開発銀行が支援(海外にお ける中国企業最大の投資額)した。  11 月、BHPB が RT 買収の断念を正式発表。 2009 年  2 月、CHINALCO と、戦略提携で合意。総額 19.5bUS$の資金支援からなり、内 訳は、転換社債7.2bUS$(株式転換後 RT 総株式の 18%に相当)、資産(アルミ、銅、 鉄鉱石)買収 12.3bUS$からなる。 6 月 5 日、重大な 3 項目を発表:① CHINALCO との戦略提携交渉を打切り

(195mUS$の違約金を支払い)。②今後、約 15.2US$に及ぶ株主割当(Right Issue)

を現株主に対して行い、Alcan 社買収により生じた巨額の負債に充当。③BHPB

との間で、豪WA 州における鉄鉱石の生産合弁事業立上げのための協定書に署

名した。

2010 年  3 月、CHINALCO と Simandou 鉄鉱石プロジェクト JV に係る覚書(MOU)を締結。

 7 月、ANU(豪州国立大学)との中国研究パートナーシップを 3 年間延長する旨、 発表。ANU の中国研究センターで行われている歴史・文学・哲学・文化といっ た研究分野に、両者による中国経済研究が追加に。  7 月、ギニアの Simandou 鉄鉱石プロジェクトの開発及び生産を目的として、 CHINALCO との合弁会社設立のための正式契約を締結。 2011 年  10 月、モンゴルの Oyu Tolgo 銅・金プロジェクトについてモンゴル政府から増 資要求が出ていたが、モンゴル政府がこれを撤回することで協議が終了。最終 的にはRT 及びカナダの Ivanhoe Mines 社が 66%、モンゴル政府が 33%に。  10 月、豪州、ニュージーランドのアルミニウム事業関連施設(豪 NT 州 Gove ボ ーキサイト鉱山・アルミナ精錬所、QLD 州 Boyne アルミニウム製錬所及び附属

するGladstone 火力発電所、NSW 州の Tomago アルミニウム製錬所、TAS 州の

Bell Bay アルミニウム製錬所、ニュージーランドの Tiwai アルミニウム製錬所) を売却すると発表。

10 月、ギニア Simandou Block 3&4 鉄鉱石プロジェクトの投資は 2011 年に鉱区

保全に係る和解金としてギニア政府へ支払った7 億 US$を含めて 30 億 US$に

達する見込み。出資比率は CHINALCO の出資を受け入れることで、RT50.35%、

CHINALCO 44.65%、IFC(国際金融公社)5%。

 10 月、加 SK 州 Athabasca 盆地にある Roughrider ウラン鉱床等を保有するカナ

ダのHathor Exploration 社について 5.8 億 C$で買収すると公表。

 11 月、「Mine of the Future」プログラムの一環として今後 4 年間にわたり 150 台

の無人トラックをコマツから購入する契約を締結。

(7)

11 月、スペイン南西部 Andalucía 州の RT 銅鉱山は銅価低迷から 2000 年より操

業休止していたものの、2012 年 Q3 より操業を再開すると発表。

 12 月、ギニア Simandou Block 3&4 プロジェクトにおける鉄道整備では、51%

を出資する予定のギニア政府の財政が悪化しており、出資の遅れによる鉄道整 備の遅れが見込まれるため、RT では鉄道が完成するまでの間暫定的にトラック で輸送することを提案するもギニア政府は却下。  12 月、加 BC 州 Kitimat のアルミニウム製錬所の近代化工事に 27 億 US$の追加 投資を行うと発表。同製錬所ではRT の独占技術である AP40 精錬技術を用いて CO2排出量を半減させる見込み。

2012 年  1 月、RT 子会社の Energy Resources of Australia 社は豪雨によって豪 NT 準州に

ある Ranger 鉱山ピット下底の高品位ウラン鉱を採掘することができなくなっ

たため、生産量が低下すると発表。

 2 月、南アフリカでチタン鉱山を操業する Richards Bay Minerals 社の株式 37%

BHPB から購入。これによる RT の出資比率は 74%に。

 2 月、ナミビアで世界最大級の Husab ウランプロジェクトを開発している Extract

Resources 社(本社は豪 WA 州)の株式を 42.7%保有する Kalahari Minerals 社につ

いて、中国広東核電集団の子会社が89.5%の株式を購入。RT が保有する Kalahari

Minerals 社の株式も中国広東核電集団へ売却する方向で合意。

 2 月、スペインで RT 銅鉱山を所有する Emed Mining 社に対して中国祥光銅業が

出資を行い(10%)、同鉱山再開の方向へ。

 3 月、RT の完全子会社である Riversdale Mining 社がモザンビーク北部 Tete 州で

Benga 石炭プロジェクトを計画しており、その積み出しに Zambezi 川の舟運を

利用する検討を行っていたが、同国運輸大臣及び環境大臣はZambezi 川への環

境負荷が大きいために承認しない意向を示す。

 3 月、豪 TAS 州で操業する Bell Bay アルミニウム製錬所を豪ドル高、生産コス

トの上昇、アルミニウム市況の低迷等から閉鎖する可能性があるとの報道。

 3 月、英国北東部で操業する Lynemouth アルミニウム製錬所をエネルギーコス

トの上昇等から2012 年 3 月末で閉鎖すると発表。地域経済開発(RED)プログラ

ムを実施し、地域の再開発と雇用創出に取り組む予定。

 4 月、マレーシア企業グループ Cahya Mata Sarawak 社との合弁で計画していた

マレーシアSarawak 州でのアルミニウム製錬所プロジェクトの中止を決定。

5 月、RT 子会社である Kennecott Eagle 社が米 MI 州に建設中の Eagle ニッケル

鉱山について、環境破壊やアメリカインディアンの文化を破壊する可能性があ るとして、現地のプライベートクラブ等から提訴を受けたが、裁判所はこれを 却下。  5 月、豪州内における生産コスト上昇や豪ドル高などから豪州内のアルミニウ ム製錬所を縮小させ、将来的には中国等市場近くに建設することが望ましいと しているが、豪QLD 州 Gladstone 金鉱の Yarwun 製錬所の拡張計画は予定通り 完成させるとのコメント。  5 月、豪 WA 州 Pilbara 地方における鉄鉱石事業の拡張計画は、現在の経済環境 では困難であるとして減速させると発表。 2.RT

(8)

6 月、米 UT 州の Bingham Canyon 鉱山のマインライフを延長させるため、その

拡張工事のために今後7 年間で 6,000 万 US$を投資すると発表。

 6 月、RT 子会社である Energy Resources of Australia 社が豪 NT 準州に保有する

Ranger ウラン鉱山は豪雨ために外部からウランを購入せざるを得ず、2012 年は 純損失を計上せざるを得ないとの見通し。

 6 月、モザンビークの Benga 炭鉱から石炭を初出荷。インドの製鉄所に向けて

輸送される予定。

7 月、豪 TAS 州政府は、RT による Bell Bay アルミニウム製錬所に対して電力供

給の財政支援となる補助金支給の契約を締結。  7 月、6 か月に及んだ加 QC 州 Alma アルミニウム製錬所のロックアウトは RT がカナダ鉄鋼労働者組合の要求を飲み込む形で終了。  7 月、加 BC 州で操業中の Kitimat アルミニウム製錬所及び Kemano 水力発電所 に勤務するカナダ自動車労組と労働協約を締結。ストライキを回避。 2.RT

(9)

5) 事業内容 RT は、①鉄鉱石、②銅(ベースメタル・金を含む)、③アルミニウム、④燃料鉱物、⑤ダイ ヤモンド・鉱物の 6 グループで事業展開している。さらに、これらのカテゴリーとは別に探 鉱グループと技術グループがあり、横断的に幅広く活動している。 アルミ部門の売上高は LME アルミ価格上昇などにより、2010 年の 11,313mUS$から 2011 年の 12,159mUS$と 7.5%増となったが、為替変動とコークス等の資材コストの増加等により

根元的当期純利益(underlying earnings)は 2010 年 611mUS$から 2011 年の 442mUS$に減少した。

銅部門は価格上昇の一方、Escondida、Bingham Canyon での産出量の減少等により、2011

年の売上高は2009 年比で 2.1%減となった。

鉄鉱石部門の2011 年根元的当期純利益(underlying earnings)は 12,853mUS$と前年比 26%増

となった。これは金融危機からの景気回復と中国や東アジアで業績が改善したことを反映し たものである。 エネルギー(石炭・ウラン)部門の根元的当期純利益(underlying earnings)1,074mUS$は、前年 比9.5%減となった。これは主に豪州の天候不全等によりウラン及び石炭の供給制約が生じた ことや日本の津波被害により原子力発電用のウラン需要が減少したことを反映したものであ る。 *以下に示すセグメント別業績棒グラフ図表について、2009 年より、ダイヤモンドと工業用鉱物が一つのセグメ ントとしてカウントされている。2008、2009 年の「その他」には Alcan 技術製品が含まれる。 表2.1 RT: セグメント (売上高の 2009~2011 年比較) 項目 売上高(mUS$) 2009 年 2010 年 2011 年 銅・金 6,220 7,797 7,634 アルミニウム 8,701 11,313 12,159 鉄鉱石 12,598 24,024 29,909 石炭・ウラン 4,869 5,652 7,327 ダイヤモンド・工業用鉱物 2,618 3,035 3,220 その他 9,897 10,151 8,246 図2.4 RT: セグメント (売上高の 2009~2011 年比較) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 銅・金 アルミニウム 鉄鉱石 石炭・ウラン ダイヤモンド・ 工業用鉱物 その他 2009 2010 2011 2.RT

(10)

表2.2 RT: セグメント (当期利益の 2009~2011 年比較) 項目 当期利益(mUS$) 2009 年 2010 年 2011 年 銅・金 1,874 2,530 1,932 アルミニウム -260 611 442 鉄鉱石 4,126 10,189 12,853 石炭・ウラン 1,167 1,187 1,074 ダイヤモンド・工業用鉱物 800 328 252 その他 -232 237 -120 図2.5 RT: セグメント (当期利益の 2009~2011 年比較) 表2.3 RT: セグメント (売上高利益率の 2009~2011 年比較) 項目 売上高利益率(%) 2009 年 2010 年 2011 年 銅・金 30% 32% 25% アルミニウム -3% 5% 4% 鉄鉱石 33% 42% 43% 石炭・ウラン 24% 21% 15% ダイヤモンド・工業用鉱物 31% 11% 8% その他 -2% 2% -1% 図2.6 RT: セグメント (売上高利益率の 2009~2011 年比較) -2,000 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 銅・金 アルミニウム 鉄鉱石 石炭・ウラン ダイヤモンド・ 工業用鉱物 その他 2009 2010 2011 -5% 5% 15% 25% 35% 45% 55% 銅・金 アルミニウム 鉄鉱石 石炭・ウラン ダイヤモンド・ 工業用鉱物 その他 2009 2010 2011 2.RT

(11)

図2.7 RT: セグメント (売上高、当期利益の 2010 年、2011 年比較)

(1) 銅

銅鉱業資産は、Escondida (チリ、30%)、Bingham Canyon (米 UT 州、100%=子 Kennecott Utah

Copper 社の子会社)、Palabora (南ア、57.7%)、Northparkes (豪州、80%)及び、FCX が操業する Grasberg 銅山(インドネシア)の増産 JV の 40%権益である。2011 年末の銅部門の資産は 12,094mUS$ ( グ ル ー プ 全 体 の 純 資 産 の 20%) 、 根 元 的 当 期 純 利 益 (underlying earnings) 1,932mUS$ (グループ全体の 12%)を占めた。 RT の銅生産量の推移を銅山別に下図に示す。権益比率が低いあるいは生産量が比較的小規 模な資産はこの数年間に整理してきている状況が判る。 *1 Alumbrera 鉱山は、2003 年 3 月に売却した。 *2 Neves Corvo 鉱山は、2004 年 6 月 18 日に売却した。 *3 RT が所有していた FCX の株式 2,393 万株を、2004 年 3 月 30 日に FCX へ売却した。 図2.8 RT: 銅生産量の鉱山別推移 (2002~11 年) -5,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 銅・金 ア ル ミ ニ ウム 鉄鉱石 石炭・ ウ ラ ン ダ イ ヤ モ ン ド ・工業用 鉱物 その 他 売上高 当期利益 (mUS$) 2010年 -5,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 銅・金 ア ル ミ ニ ウム 鉄鉱石 石炭・ ウ ラ ン ダ イ ヤ モ ン ド ・工業用 鉱物 その 他 売上高 当期利益 (mUS$) 2011年 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 2 002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 Alumbrera*1 Neves Corvo*2 Palabora Northparkes Grasberg FCX*3 Grasberg JV Bingham Canyon Escondida (kt) 2.RT

(12)

Bingham Canyon 銅・金・銀・モリブデン鉱山、Garfield 製錬所(米 UT 州)

Kennecott Utah Copper 社(RT 権益 100%)が操業する Salt Lake City 近傍の鉱山(Bingham Canyon mine、Copperton concentrator)及び製錬(Garfeild smelter)プロジェクトである。生産鉱種

は、銅、金、モリブデン、銀であり、米国で供給される銅及びモリブデンの 25%、また米国 で需要される銅の17%以上を同鉱山及び製錬所が供給している。2011 年における同鉱山精鉱 中の銅生産量は195kt、金生産量は 386koz、銀生産量は 2,976koz、モリブデン生産量は 13.6kt となっている(いずれも純分換算)。Garfield 製錬所における銅地金生産量は 215kt、金生産量379koz、銀生産量は 3,189koz(いずれも純分換算)となっている。 Escondida 銅・金・銀鉱山・製錬所(チリⅡ州、権益 30%) チリ、アタカマ砂漠に位置する銅鉱山であり、世界最大の銅生産量を誇る。BHPB が権益 30%を保有しており、オペレーターと生産物販売代理会社を兼ねている。このほか Jeco が 12.5%(うち三菱商事 66% 、JX 日鉱日石金属 24%、三菱マテリアル 10%)を保有する。世界 の銅精鉱供給に占める本鉱山からの供給割合は8%であり、チリ国内でみた場合、その割合は 33%にもなる。2011 年における精鉱中の銅生産量は 759.1kt(権益分 227.7kt)、金生産量は 122koz(権益分 37koz)、銀生産量は 4,327koz(権益分 1,298koz)である(いずれも純分換算)。 Grasberg JV 銅・金・銀鉱山(インドネシア Papua 州、権益 40%)

Freeport Indonesia 社(PT-FI:FCX91%、インドネシア政府 9%)が操業する世界最大級の銅鉱

山である。RT は、生産拡張部分にかかる JV の権益 40%を有しており、生産物の 40%を受け

取る権利があるが、2012 年以降は 100%を受け取ることできるようになる契約を締結してい

る。2011 年における権益分生産量は銅で 17kt、金で 178koz、銀で 83koz となっている(いずれ

も純分換算)。

Palabora 銅鉱山・製錬所(南ア、権益 57.7%)

Palabora Mining Company 社はヨハネスブルグ証券取引所(JSE)に上場し、南アで鉱山と製錬

所の総合生産施設を操業している。同社の所有になる Palabora 銅鉱山では、2011 年に 69.1kt の銅精鉱(権益分 39.9kt)を生産しており、近接する銅製錬所で 59kt の銅地金(権益分 34kt)およ び13koz の金(権益分 8koz)を生産している(いずれも純分換算)。 なお、2011 年 9 月、資産価値の減少を理由に、Palabora 銅鉱山の権益を売却すると発表し ており、現在その売却手続きに着手しているとされる。 Northparkes 銅・金鉱山(豪 NSW 州、権益 80%) 豪NSW 州中央に位置し、ブロック・ケービングと露天採掘が並行して実施されている。住 友グループが20%の権益(住友金属鉱山 13.3%+住友商事 6.7%)を有する。2011 年の精鉱中銅 生産量は50.4kt(権益分 40.3kt)、金生産量は 76koz(権益分 61koz)となっている。 2.RT

(13)

表2.4 R T: 生産中銅山 の埋蔵量 (P roven + Probable、100%ベ ース) (注: OP :露天 採掘、 UG :坑 内採掘 ) 200 9 2010 201 1 200 9 2010 20 11 200 9 2010 201 1 2009 20 10 201 1 2009 20 10 201 1 ng ha m Ca ny on ンガム ・キャ ニオン , 米 U tah ,O P) O P 100 100 10 0 524 974 915 0. 47 0.4 4 0.48 85 86 85 2.1 05 3.691 3. 384 硫 化鉱 (精 鉱) 30 30 30 1659 1,5 94 1,99 3 1. 07 1.0 2 0.97 82 82 82 4.3 75 3.976 4. 781 硫 化鉱 (浸 出) 30 30 30 2377 2,5 18 3,50 3 0. 54 0.5 2 0.50 33 30 29 1.2 74 1.185 1. 513 酸 化鉱 (浸 出) 30 30 30 121 131 111 0. 81 0.8 1 0.86 68 68 68 0.2 01 0.218 0. 194 合 計 30 30 30 4, 157 4,2 43 5,60 7 0. 76 0.7 2 0.67 54 51 49 5. 850 5.379 6. 488 ra sb er g   JV ラスバ ーグ , インド ネシア ua, O P+ U G) OP 、U G 40 40 40 2590 2,5 75 2,52 3 1. 00 0.9 8 0.97 89 89 89 7.0 61 6.973 6. 869 O P 80 80 80 10 9 8 0. 47 0.4 1 0.41 85 85 85 0.0 33 0.024 0. 023 U G 80 80 80 70 67 62 0. 89 0.8 8 0.85 89 89 89 0.4 42 0.420 0. 379 合 計 (N or th par ks ) 80 80 80 80 76 70 0. 84 0.8 2 0.80 88 89 89 0. 475 0.444 0. 402 ab or a (パラホ ゙ラ , 南ア N ,U G) U G 57 .7 57 .7 57 .7 75 62 49 0. 60 0. 60 0. 57 88 88 84 0. 22 8 0. 19 0 0. 13 4     計   ( 生 産 中 銅 山 ) 7, 426 7,9 30 9,16 4 0. 82 0.7 7 0.74 69 68 64 15. 72 16.68 17 .28 con di da コンデ ィータ ゙, チリⅡ ,O P) or th pa rk es ス・パ ークス , 豪 NS W ,OP +U G) 品位 (% ) 平均 実収 率 (% ) 銅山 名 鉱石 種、採 掘方 法 権益 (% ) 鉱量 (mt ) 実金 属量 (mt ) 、権 益分 2.RT

(14)

(2) 金・銀

いずれも銅鉱山からの副産物という形で回収されており、銅精鉱から回収されるものとし

ては米国のBingham Canyon 銅・金鉱山(権益比率 100%)、チリの Escondia 銅・金・銀鉱山(権

益比率30%)、インドネシアの Grasberg 銅・金鉱山(権益比率 40%)、豪州の Northparkes 銅・

金鉱山、南アのPalabora 銅鉱山などがある。2011 年におけるこれら副産物の金及び生産量は

いずれも権益分で669koz、4,924koz にのぼる。このほか、米国には子会社 Kennecott Minerals

社が製錬所を保有しており(権益 100%)、2011 年には 379koz の金、3,189koz の銀を生産して

いる。

(3) アルミニウム

2007 年 10 月 23 日付けで RT は ALCAN 社を 38.7bUS$で買収し、Rio Tinto Alcan(RTA)社が RT グループにおけるアルミニウム関連事業(ボーキサイト採掘、アルミナ生産、一次アルミ

ニウム生産、包装製品生産等)を行っている。

2011 年 10 月、RT はノンコア事業の効率化を図るため、欧州におけるいくつかのアルミニ

ウム関連設備や、フランスのGardanne アルミナ精錬所、英国の Lynemouth アルミニウム製錬

所及び発電所、米国のSebree アルミニウム製錬所、Pacific Aluminium 事業など、合計 13 事業

について閉鎖及び売却を行うと発表している。

① ボーキサイト

Rio Tinto Alcan 社がブラジル、ギニア、豪州に合計 4 か所のボーキサイト鉱山を保有してい

るほか、関連会社であるPacific Aluminium 社が豪州に 1 か所のボーキサイト鉱山を保有して

いる。2011 年における RT グループ全体のボーキサイト権益分生産量は 35,437kt である。

Weipa 鉱山(豪 Cape York、権益 100%)

グループ最大のボーキサイト鉱山である。Rio Tinto Alcan 社が権益を 100%保有している。

2011 年における生産量は 20,732kt となっている。ボーキサイトは、Yarwun 精錬所(Gladstone)、 Queensland Almina 社(QAL、RT 権益 80%)で処理されるか、外部に販売されている。

Gove 鉱山(豪 NT 準州、権益 100%)

Pacific Alumniumu 社が権益を 100%保有している。2011 年における生産量は 7,246kt である。

採掘されたボーキサイトのほとんどは隣接するGove アルミナ精錬所で処理される。

Porto Trombetas 鉱山(ブラジル、権益 12%)

Rio Tinto Alcan 社が権益を 12%保有している。2011 年における生産量は 15,224kt であり、

このうち権益分生産量は1,827kt である。

Sangaredi 鉱山(ギニア、権益 22.95%)

Rio Tinto Alcan 社が 22.95%の権益を保有しているが、採掘された鉱石の 45%を受け取る権

利がある契約を締結している。2011 年における生産量は 12,517kt であり、このうち権益分生

産量は5,633kt である。

Awaso 鉱山(ガーナ、権益 80%)

Rio Tinto Alcan 社が権益を 80%保有していたが、採掘された鉱石の更に 20%を買い取って

いた。2010 年 2 月 1 日付で売却した。

(15)

② アルミナ

Rio Tinto Alcan 社※がカナダ、豪州、ブラジルに合計5 か所のアルミナ精錬所を保有して

いるほか、関連会社であるPacific Aluminium 社が豪州に 1 か所のアルミナ精錬所を保有して

いる。2011 年における RT グループ全体のアルミナ権益分生産量は 8,947kt である。なお、2011

年上期に豪州QLD 州で発生した豪雨のため、2011 年の Rio Tinto Alcan 社のアルミナ生産は、

前年6.1mt であったものが 5.8mt に減少している。

Rio Tinto Alcan 社のアルミナ生産施設は以下の 5 施設から構成されている。Jonquière (加)、Queensland Alumina (豪)、São Luis (Alumar) (ブラジル)、Yarwun (豪)、Specialty plants (加)。

Gove アルミナ精錬所(豪 NT 準州、権益 100%)

Pacific Aluminium 社が権益を 100%保有している。2011 年における生産量は 2,549kt である。 Yarwun(豪 QLD 州 Gladstone、権益 100%)

Rio Tinto Alcan 社が権益を 100%保有している。2011 年における生産量は 1,349kt である。 QAL(豪 QLD 州 Gladstone、権益 80%)

Rio Tinto Alcan 社が権益を 80%保有している。2011 年における生産量は 3,360kt であり、こ

のうち権益分生産量は 2,688kt である。年間生産能力 3.95mt の世界最大クラスのアルミナ精

錬所である。

Jonquière 精錬所(加 QC 州 Vaudreuil、権益 100%)

Rio Tinto Alcan 社が権益を 100%保有している。2011 年における生産量は 1,363kt である

São Luis-Alumar(ブラジル、権益 10%)

Rio Tinto Alcan 社が権益を 10%保有している。2011 年における生産量は 3,385kt であり、こ

のうち権益分生産量は339kt である。 ③ アルミニウム地金 Alcan 社の買収により、RT のアルミニウム地金の年産能力は約 5 倍程度に増加しており、 生産拠点は先進国を中心とした24 製錬所に及ぶ。主要な製錬所の概要は以下のとおりである。 アルミニウム製錬用の自家発電所を保有しており消費電力の約半分を供給している。これら の発電所の多くはカナダにある。 カナダ : 8 か所の製錬所(このうち 7 か所が QC 州、1 か所が BC 州)があり、

年間生産能力は2,382kt である。いずれも Rio Tinto Alcan 社が権益

を保有している。権益比率は製錬所によって異なる。2011 年にお ける生産量は2,328kt であり、このうち権益分生産量は 1,669kt で ある。すべて自家水力発電による電力を使っている。 豪州 : 3 か所の製錬所があり、年間生産能力は 1,280kt である。いずれも Pacific Aluminium 社が権益を保有している。このうち権益 100% を保有するのはBell Bay 製錬所である。2011 年における生産量は、 1,278kt であり、このうち権益分生産量は 790kt である。 ニュージーランド : 1 か所の製錬所を保有しており、Pacific Aluminium 社が 79.4%の権 益を保有している。年間生産能力は365kt であり、2011 年におけ る生産量は357kt、このうち権益分生産量は 283kt である。 欧州 : フランスや英国などに 6 か所の製錬所を保有し、年間生産能力は 1,196kt である。2011 年における生産量は 821kt であり、このうち 権益分生産量は777kt である。 2.RT

(16)

オマーン : Sohar 製錬所(権益 20%)が、2008 年 6 月より生産開始。Rio Tinto Alcan 社は、操業のみならず地金販売もサポートする。2011 年に おける生産量は373kt であり、このうち権益分生産量は 75kt であ る。 その他 : 米国に 1 か所、カメルーンに 1 か所がある。なお、過去には中国 にも 1 か所製錬所(Ningxia 製錬所、権益 50%)を有していたが、 2009 年 1 月 26 日に売却されている。 (4) 鉄鉱石

Rio Tinto’s Iron Ore Group は、世界最大規模の鉄鉱石生産能力を持ち、豪州、カナダにおい

て鉄鉱石の生産を行っている。2011 年における RT グループ全体の鉄鉱石権益分生産量は、

191,767kt である。

Hamersley 鉄鉱山(豪 WA 州、Hamersley Ranges 地区、権益 100%)

Pilbara 地域で 8 鉱山(このうち 2 鉱山は JV)において鉄鉱石の開発を行っている。採掘さ

れた鉄鉱石は、専用鉄道でDampier の積み出し港まで 700km 輸送される。RT が権益を 100%

保有する6 鉱山の 2011 年における鉄鉱石生産量は 121,525kt であり、JV で運営されている残

り2 鉱山(Eastern Range および Channar)の生産量は 20,400kt、権益分生産量は 15,994kt である。

Robe River 鉄鉱石採掘プロジェクト(豪 WA 州、Pilbara 地区、権益 53%)

Robe 社は Unincorporated JV であり、パートナーは、三井物産(33%)、新日鐵(10.5%)、住友

金属工業(3.5%)である。Mesa J 鉱山及び Mesa A 鉱山(Robe Valley)、West Angelas 鉱山において

露天採掘による鉄鉱石生産を行っている。2011 年における鉄鉱石生産量は 57,502kt であり、

このうち権益分生産量は30,476kt である。

Hope Downs 鉄鉱山(豪 WA 州、Pilbara 地区、権益 50%)

鉱山権益については 50%、各種設備については 100%の権益を保有する鉄鉱山である。露

天採掘による鉄鉱石生産を行っている。2011 年における鉄鉱石生産量は 31,740kt であり、

このうち権益分生産量は15,870kt である。

Iron Ore Company of Canada プロジェクト(加 NL 州、権益 58.7%)

IOC 社は、三菱商事(26.2%)、Labrador Iron Ore Royalty Income Fund(15.1%)との JV であり、 IOC 社がオペレーターとなり操業している。IOC 社はカナダ最大のペレット生産者であり、

鉄鉱石の年間生産能力17.5mt のうち、13.5mt はペレットでの生産である。露天採掘場、選鉱

場、ペレット工場から構成されるほか、St. Lawrence Seaway に面する Sept-Iles の積み出し港

までの鉄道(418km)も保有する。同港は不凍港であり、外航船による積み出し及び五大湖地域

への出荷が可能である。IOC は北米、欧州、アジアの鉄鋼メーカーに、鉄鉱石及びペレット

を供給している。2011 年における鉄鉱石及びペレット生産量は 13,457kt であり(鉄鉱石換算)、

このうち権益分生産量は7,902kt である。

(17)

6) 探鉱活動 (1) 概要

RT の探鉱グループは 1946 年からコア事業と位置付けて活動しており、これまでに、

“Tier1(最優先プロジェクト)”として、Weipa ボーキサイト(豪州)、Pilbara 鉄鉱石(豪州)、Rössing

ウラニウム(ナミビア)等の世界的プロジェクトが RT によって発見された。2001 年以降では、 大規模な銅プロジェクト(米国 Resolution、ペルーLa Granja)、鉄鉱石プロジェクト(ギニア Simandou、豪州 Caliwingina)等を発見することができた。また 2008 年には、ニッケルプロジ ェクト(インドネシア Sulawesi)、イルメナイトプロジェクト(モザンビーク Mutamba、Chilubane)、 リチウムプロジェクト(セルビア Jadar)を、プロジェクト評価を行うために RT の生産グルー プに移管した。 アニュアルレポート 2011 によれば、同年の探鉱費(評価プロジェクトを含む)は 1,437m US$と前年の 594mUS$から大きく増加した。この要因は評価プロジェクト活動の立ち上げに よるものとしている。 図2.9 RT: 探鉱費の推移 (出典:アニュアルレポート) (2) 対象段階・対象鉱種・対象地域 ボーキサイト、銅、原料炭、鉄鉱石、工業原料、ダイヤモンド、ニッケル、ウランを主要 な探鉱対象としている。MEG によれば、RT の 2012 年度の探鉱予算 536.0mUS$を探鉱段階別

に 見 る と 、Mine Site(鉱山周辺探鉱) 96mUS$(17.9%)、Late Stage(後期ステージ探鉱・

FS)333.0mUS$(62.1%)、Grass Roots 探鉱 107.0mUS$(20.0%)であり、前年度と比較して Mine Site の比率が上昇した。

鉱種別に見ると、ベースメタル425.0mUS$(79.3%)、その他(鉄鉱石・石炭等)81.0mUS$(15.1%)、

ウラン 9.0mUS$(1.7%)となっており、引き続きベースメタル中心の探鉱投資に注力する様子

が伺える。

エリア別では、中南米52.1mUS$(9.7%)、カナダ 46.5mUS$(8.7%)、豪州 35mUS$(6.5%)、ア

フリカ 48.5mUS$(9.0%)、その他 353.9mUS$(66.0%)となっている。その他に含まれる米国や カナダでの探鉱活動に重点を置いていることが伺える。 188 574 1,134 514 594 1,437 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 2006 2007 2008 2009 2010 2011 (mUS$) 2.RT

(18)

(3) 最近の動向 La Granja 銅鉱床(ペルー北部・Chota 県、100%) 1970 年代に富化帯が把握され、1994~2000 年の間、Cambior 社が 108km のボーリング探鉱 を行い、資源量を鉱量 2.56bt、品位 Cu 0.61%(0.41%カットオフ)と見積もった銅鉱床である。しか し、世界で7番目に大きい未開発銅鉱床であるものの、砒素含有量が高いことと低品位であ ることが開発判断の支障となってきた。2011 年第 4 半期、9 年間にわたる段階的な開発を念 頭においた事前FS 実施に着手している。初期段階における銅生産は SX-EW によるものが年 100kt とされ、将来的には年 250kt まで拡張される見込みである。また、このほか銅精鉱を年 250kt 生産する見込みである。

Oyu Tolgoi 銅・金鉱床プロジェクト(モンゴル・Omnogovi 県、49%)

世界最大級の未開発含金斑岩銅鉱床で、モンゴル南部 Omnogovi 県(首都 Ulan Bator の南

650km、中国国境から北 80km)に位置する。1997~2000 年間に BHPB が 23 孔のボーリング探 鉱を実施し、その後2000 年 5 月に Ivanhoe Mines 社が探鉱権を BHPB から取得した。2006 年 10 月に RT が Ivanhoe 社の株式の 9.95%を取得した後、現在は 51%の過半数を確保するに至っ ている。同鉱床は銅では世界で10 番目、金では世界最大の鉱山へと成長する可能性を秘めて おり、現在のところ、2013 年にはフェーズ 1 の商業生産に移行することが目指されており、 100kt/日の銅精鉱生産が見込まれている。フェーズ 2 では坑内掘りも含めて 160kt/日の銅精鉱 生産が見込まれており、2015 年にはフェーズ 2 へ移行することが見込まれている。 Resolution Copper 銅鉱床の探鉱(米 AZ 州、BHPB:45%・RT:55%) 世界 3 番目の大きさと見られているこの銅鉱床については、これまで地下鉱体の探査など といったプレ FS のほか、鉱化作用の状況や変成作用の状況確認などを行ってきたが、2012 年中には終了する見込みとみられている。年間 600kt の銅生産と副産物としてモリブデンの 回収が目指されている。現在、本プロジェクトの可能性を最大限に引き出すため、現在は採 掘禁止とされている国有地についても探鉱を申請しており、採掘の代償として 2,400 エーカ ー以上のハイレベル環境保全区を設定するとしている。本件については2005 年以来、米国連 邦議会で審議されつづけていたが、2011 年 10 月になってようやく承認された。 Weipa ボーキサイト鉱山の拡張事前調査(豪 QLD 州、Cairns の北西約 900km、100%) 世界最大のボーキサイト鉱山であり、採掘されたボーキサイトは近隣のアルミナ精錬所や 輸出用等として販売されている。同鉱山を拡張させるためのFS 及び環境影響評価を既存鉱山 の南方で実施しており、拡張工事が済んだ暁には乾燥重量で年間36mt のボーキサイト生産能 力をもつことになる。2012 年中に本拡張プロジェクトの継続是非が判断される見込みである。 Simandou 鉄鉱床の開発(ギニア、Simandou 地区) 2011 年 4 月、ギニア政府との間で Simandou 鉄鉱床の開発に関する契約が締結された。RT は鉱区保全に係る和解金として7 億 US$をギニア政府に支払い、これによって RT の鉱区保 有権がギニア政府から認められた。 2.RT

参照

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以上の結果、当事業年度における売上高は 125,589 千円(前期比 30.5%増)、営業利益は 5,417 千円(前期比 63.0%増)、経常利益は 5,310 千円(前期比

当第1四半期連結累計期間における業績は、売上及び営業利益につきましては、期初の業績予想から大きな変

1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 0. 10 20 30 40 50 60 70 80

1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020. 30 25 20 15 10

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(注2) 営業利益 △36 △40 △3 -. 要約四半期 売上高 2,298 2,478

(月額) 専門里親 123 , 000 円( 2 人目以降 87,000

 当社は、従来、取引先に対する有償支給品代を「売上高」及び「売上原価」に計上しておりましたが、第1四