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Harmonize 時計の針はなぜ右回りなのか Technical Break 最適な環境を省エネルギーで実現 ①恒温恒湿制御 Application 三菱化学株式会社 水島事業所 協同油脂株式会社 亀山工場 Savemation Spirit 産業におけるIT 革命の基幹プラットフ ォームとなる新たなシステム News&Topics 博物を楽しむ 文化学園服飾博物館 山武グループPR誌セーブメーション Mar.2000

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いないことに気づく。 なぜならば、地球の自転と太陽光の降り 注ぎ方を考えてみると、実はこうした影の動 き方は北半球のものであって、南半球にお いて影は反対の左回りに動くということが忘 れられているからだ。だとすると現在の時計 の針が右回りとなったのはどうしてなのだろ う。その答えは、当時の地球上の文明がほ とんど北半球に集中していたためだと考え るほかにない。それは言い方を変えれば、 日時計を発明した文明が北半球にあった からだともいえる。もし南半球で日時計が 発明されていたら、時計が左回りになってい た可能性もあるのである。南半球の子ども たちは理科の実験で日時計をつくったとき、 日ごろ目にしている時計と日時計の回り方 が逆であることに、最初は大きなとまどいを 持つのではなかろうか。もしオーストラリアや ニュージーランドをはじめとする南半球の 国々へ出かける折りがあったなら、地面に 棒を1本立てて影が左回りになることを確認 してみていただきたい。不思議な気分にな ること請け合いである。 では、左回りの時計はないのだろうか。実 はあるのだ。しかもこの時計は文字盤の文 字も鏡文字である。何のために使われる時 計なのだろう。鏡文字がヒントである。そう、 床屋や美容院などで使われる時計である。 髪を美しく整えている間、客の目の前には 大きな鏡がある。客はこの鏡に映る時計で 時刻を見る。その客に分かりやすいように とつくられたのが左回りの時計である。これ はサービスの一環として生まれたアイデア時 計の一種なのである。

「土圭」と「時計」の関係とは

ところで先に、時を計るから時計とすんな り書いた。こんなうまい言葉は、いったいい つごろできたのだろうか。そのいわれを遡る と、実は「時計」という単語は、中国から渡 来した言葉への当て字であるという事実に ぶつかる。広辞苑第五版によれば、元来 中国・周代の緯度測定器であった「土圭 ど け い 」 2.Mar.2000 Savemation 時は春、陽は朝、朝は7時…。ブ ラウニングがうたったおおらかな 陽春の朝ぼらけ。時間が止まった ような幸せなひとときの味わいは やがて、世はすべてこともなしと 結ばれる。平和で穏やかな時の流 れはなぜかくもゆったりしている のだろうか。そんな「時」の不思議 を追って、身近な「時」の科学をめぐ る散歩に出てみることにしよう。

左回りの時計はありうるか

まずはタイトルの問い。その答えは地球の 自転にある。ではなぜ地球の自転と時計の 針の回り方に関連があるのだろうか。解答 を導き出すためには、時間を遡らなければ ならない。では、右回りの時計の針を左回 りにして過去へと向かってみよう。 元来時計とは、時の進んでいくさまを計る ものである。だから時計。うまくいい表した ものだ。ではいったいいつごろから人類は 時の進むさまを計るようになったのだろうか。 人類がつくった最古の時計は日時計であ ったという。これは太陽光線が物体にあた ってつくる影の動きで時を知ろうとしたもの で、紀元前3000年から4000年ほど前のエ ジプトで用いられたのが最古とされる。日 時計をつくった経験のある方なら、そのつく る影が地球の自転とともに右へ右へと動い ていくことはご存じであろう。この影の動き を追って時の印を刻んだものが日時計であ る。必然的に時計は右回りになったという わけだ。これにて一件落着。と思いきや、よ く考えてみるとこれでは正確な答えになって

針はなぜ

の か

HARMONIZE

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を中世の日本で日時計の意味に用いたこ とから生まれたもので「時計」はその当て字 であるとされる。現に江戸時代、江戸城内 において老中や若年寄の部屋に接して時 刻報知の行われた部屋は「土圭の間」と呼 ばれていた。しかも「圭」という文字は影を 意味する言葉であり、土に影を映すとなれ ば、これは日時計以外のなにものでもない だろう。ではいつごろから土圭が時計とな ったか。その確実ないわれはあきらかでは ないが、明治7年の学校教育現場ではす でに時計の文字が使われていたという。誰 が最初に使ったものか分からないが、時計 という言葉は、たしかに「名は体を表す」も のの代表だといえるかもしれない。 しかも時計という言葉は、腕時計・懐中 時計・掛け時計・目覚まし時計など、さまざ まな時計の総称として使われる。ところが英 語では、腕 時 計や懐 中 時 計はウォッチ (watch)だし、掛け時計や目覚まし時計は クロック(clock)である。時を計るという意味 ではtime pieceがあるが、日常的には使 われない。時計という言葉が表す概念は、 その意味でもきわめてよくできているといえ よう。ではなぜ時計をつくりだしたヨーロッパ で時計に類する適切な言葉がないのか。そ れはどうも、クロックやウォッチが成り立って きた歴史に理由がありそうである。 クロックの語源は中世ラテン語の鐘(クロッ カム=cloccam)にあるという。機械時計が 発明された1300年頃のヨーロッパでは、時 計は建造するといった方がいいくらい大型 で、主に教会につくられた。いわゆる塔時計 である。そしてこの時計が、日々祈りを捧げ なければならない時刻を人々に報せるため に用いられてきたのだ。祈りを捧げる時刻に 鐘を鳴らす。中には、文字盤を持たずに打 鐘装置だけのものもあったという。大型の機 械時計がクロックと呼ばれるようになった背 景には、彼の地の人々の宗教的慣習が土 台にあったのだといえよう。 一方ウォッチとは英語の「見る・見つめる」 という意味のwatchと同根の単語である。 ではなぜこの語が懐中時計や腕時計を表

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である。学生時代に1年は365.2425日と覚 えた記憶があるかもしれないが、実はこうし た計算に基づいているのだ。しかしそれで もまだ差は出続ける。現在の暦のつくり方 でいくと、計算上では2621年間で1日の差 が生ずることになるという。この1日の差は、 どこで解消するのだろうか。

究極の時計が生み出すもの

閏年の話に続いて、閏秒の話をしようと 思う。聞き慣れない言葉だが、近年時折り 新聞をにぎわすことがあったからご存じの 方も多いに違いない。閏秒を必要とするよ うになった背景は、実は秒の基準を変えた ことにある。従来、秒の基準は天文観測を 基準として決められた「天文秒」と呼ばれる ものだった。ところが1972年に この秒の基準を「原子秒」と呼 ばれるものに変更した。原子秒 とは原子時計によって刻まれる 秒によって定められた新しい時 間の単位である。では原子時 計とはいったいどのようなものな のだろうか。 原子時計とは、ひとことでいえ ば「原子や分子の持つ固有の スペクトルを基準として用いた時 計」ということができる。スペクト ルとは、物質が電磁波等と相 互作用した結果として現れるさ まざまな応答に対して用いられ る言葉であるが、原子時計で は、現在セシウム原子にレーザ ーを照射してそこに現れる一定 の振動数を基に秒の長さを決 定している。レーザー以前には 電磁波が用いられていたというが、その段 階での原子時計の誤差は3万年に1秒とい われた。ところがこれをレーザーにすること によってその誤差はますます小さいものにな り、およそ150万年に1秒の誤差におさまる ものとなっている。いわば究極の時計であ る。この原子時計による秒の決定により、い わゆる天文秒によって定められていたものに 新たな光が当てられるようになった。そのひ とつが地球自転の遅れである。 従来地球の自転を24時間と定めてきた。 ところが原子時計に照らし合わせてみると、 地球の自転はわずかながら遅れがちにな るのだ。そこで地球自転の遅れによって生 ずる誤差と原子時計で決定される時刻体 系との間のすりあわせが必要となってきた。 そこで生まれてきたのが閏秒なのである。 す言葉になったかといえ ば、いくつかの説がある。 が、中でも、鐘の音で時 を知る以外に、手元を見 れば時を知ることのでき る時計が生まれたことへ の喜びがそこに込められ ているとする見方がもっ とも素朴で、人の気持ち にかなっているような気がする。

2000年はなぜ閏年なのか

ところで話は変わるが、今年のカレンダー を見ていただきたい。先月2月のカレンダー は今年が閏 うるう 年であるから29日まであったは ずである。通常、4年に1度めぐってくる閏年 であるから、新千年紀である2000年は4の 倍数である故に閏年で何の問題もないで はないかと思われるであろう。しかし閏年の ことを少し知っている者には少し違和感の ある今年のカレンダーなのである。なぜなら、 通常4で割り切れる年であっても100で割り 切れる年は閏年にしないという約束事があ るからである。つまり1900年は1896年に続 く閏年にはならなかったのだ。もちろん21世 紀最後の年になる2100年もまた閏年ではな い。ではなぜ、2000年は100で割り切れる のに閏年なのか。 閏年を設ける理由については、ほぼ常識 の範疇だろう。が、あえて述べればこういう ことである。いまの暦では、地球が太陽の 周りを1周する時間を1年と定めているが、 実はこの1周はきちんと365日ではない。365 日と0.2422日かかるのだ。したがって1年を 365日とすると4年で約1日の差が生じてし まう。そこで4年に1度、1年を366日にする ことで、そのつじつまを合わせるようになって いる。これが閏年の設けられている理由で ある。ところが4年に1度ずつ1日増やしてい ると、およそ128年で1日多くなってしまう。そ こで100年に1回の割合で閏年にしない年 を設けることにしたのだ。これが100で割り 切れる年を閏年にしない理由である。とこ ろがこれでもまだ地球が太陽の周りを回る 時間との誤差が生じる。今度は1日少なく なってしまうのだ。そこで400年に1度、閏年 を設けることにした。すなわち2000年が閏 年となっている理由である。 400年に3回閏年を省き、400年間で97 回の閏年を置けば1年間の平均は365.2425 日となり、太陽の周りを回る時間との差が 0.0003日というきわめてわずかなものとなる のだ。これがグレゴリオ暦の定めた1年なの 4.Mar.2000 Savemation

時計の

針は

な の

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陽は朝、朝は7時…とうたわれ、すべて世は こともなし、と結ばれる。春陽を感じさせる 弥生である。ブラウニングのいうように、気分 のいいときには、なぜか時間がゆったり流れ る気がする。ところが時間の流れが遅く感 じるのは、もう一方で苦しいときもまた同様 である。天国や地獄では時間の進み方が 遅い故に、そこに近づくと遅くなるのだろう か。ほんとうに、時間とは不思議なものだ。 ところが、こうした心理的な時間の流れを 数値化した心理学者がいる。そのいうとこ ろは、人間の心理的時間は年齢の逆数に 比例するというものだ。つまり50歳の人間に とって、時間の進み方は10歳のときの1/5と いう短かさになってしまうのだという。それは どういうことかといえば、10歳の人間にとっ ての1年は過去の人生のわずか1/10だが 50歳の人間にとっては1/50 にもなってしまうのだとその心 理学者は述べる。つまり50歳 の人間にとって1年は10歳の 人間の1/5の長さにしか感じ られないということになる。こ の説を裏付ける人間の生理 機能を見つけ出した学者も いる。この学者によれば、身 体の新陳代謝と体内時計の 間には相関関係があるとい う。温度が下がると生物の 身体では新陳代謝は弱まる が、同様に加齢によって新陳 代謝が弱まると身体が感じ ている体内時計もそれに準 じてゆっくりとなるために、実 際の時間の流れが相対的 に早く感じられるようになると いうわけだ。 春らしいのんびりした話題にしようと思っ たが、結局はせわしない話になってしまった。 筆者も年齢相応に体内時間がゆっくりとし 始めているが故に現実時間の流れを速く 感じ、その速さに対するせわしなさへの思 いがどこかに影響しているのかもしれない。 その体内時計だが、実はこれは人間だ けが持っているものではないらしい。植物も 昆虫も鳥も他の哺乳類も、すべての生物に それはあるといわれる。故にこれを生物時 計ともいう。たとえばオジギソウという植物が ある。触れると葉を閉じるところから中国で は含 羞 草 がんしゅうそう と書かれたりもするが、ふだんは 暗くなると葉を閉じ明るくなると葉を開くので 別名ネムリグサとも呼ばれる。1日単位で行 われるこうした葉の運動は、陽の光の影響 によるものだと思われてきたが、暗いところ 1972年の年初から世界の標準時はセシ ウム原子時計の秒で刻まれることとなった。 そしてその時刻は、地球の自転によって生 ずる誤差との間をつねに0.9秒以内に収ま るよう補正する必要が生じた。その微調整 が閏秒である。これまでの閏秒の挿入から 見ると地球は1年間に平均して0.826秒ずつ 遅れていることになるという。毎年のように閏 秒は挿入されなければならない状況にある といえる。その挿入時期には優先順位が 決められているが、これまでは1月1日と7月 1日の午前9時の前が多いという。この午 前9時というのは我が国における時刻であ って、グリニッジ標準時の12月31日23時59 分59秒に挿入するものが、日本では時差 の関係で午前9時の前になるからである。 ではどのようにして1秒を挿入するのだろ においても明るいところと同様の時間間隔 で葉の運動を起こすところから、この運動は 生物時計によってつかさどられているものだ ということが分かる。 こうした生物時計はバイオリズムの概念か ら見ると、概日 がいじつ リズム、概月 がいげつ リズム、概年 がいねん リズ ムなどのように、地球の自転時間、月の満 ち欠け、地球が太陽を一周する期間と微 妙にリンクしているという。生物全体で見る と、概日リズムは24時間±4時間、概月リズ ムは30日±5日、概年リズムは1年±2ヶ月だ とされている。つまり、おおむね日や月や年 の期間を生物は身体の中にある仕組みで これをカウントしているということになる。海 辺の生物が大潮の時期を知っているのは 概月リズムによるものだろうし、また熊などが 見せる冬眠は、さしずめ概年リズムによるも のだということができよう。 ネムリグサが暗いところでも、明るいところ と同じ運動をすると書いたが、それでもや はり生物時計は、日の光と密接にリンクして いる。たとえば、ある植物を何代にもわたっ て暗い環境で交配し続けた場合、この植 物の生物時計は日周リズムから離れていく 傾向が見られることが分かっている。ところ がこうした植物に光を一瞬でも浴びせると、 24時間の概日リズムにきちんと戻るという。 また、いわゆる時差ボケも実はこの体内時 計と密接な関係にあるといわれるが、最近 では、光を浴びる治療によってこれを容易 に治すことができることが分かっている。や はり、生命はその誕生以来、太陽の影響下 に生命メカニズムをかたちづくってきたものだ ということをしのばせる話である。

秒針は何を刻んでいるのか

時の科学をめぐる散歩道も終わりに近づ いた。最後にもう一度、右回りの時計の話 に戻って散歩を終わることにしたいと思うが、 体内時計の話に続いて、もう少し人の時間 に関する感じ方の話を続けたい。それは時 計の秒針にまつわる話である。 旧来の機械式腕時計と現在のクオーツ 時計における秒針の動きに差があるのはご 存じだろうか。それは、機械式腕時計の秒 針が1秒間に数回チッチッチッチッと進むの に対して、クオーツでは1秒ごとにカチッカチ ッと律儀に進むという差である。この差が最 も有効に使われる場面は、高級ブランド時 計とコピー商品の見分け方であるかもしれ ない。本物の機械式高級ブランド時計なら 秒針はチッチッチッチッと進むのに、コピー商 品の方は中味がクオーツであるからその針 うか。59秒の次に「60秒」を押入して、0秒 へ移るのだ。しかし突然1秒という時間が押 入されると影響が大きい。そこで100秒間を 1/100秒ずつ遅らせながら修正していくとい う方法をとる。我が国では次のように行う。 午前8時58分20秒から秒の刻む長さを1.01 秒とし9時までにちょうど1秒増えるかたちに して閏秒の挿入を図るのである。もちろんこ うした調整はコンピュータによる自動修正プ ログラムが行っていることはいうまでもない。

体内時間の不思議

100年単位の閏年の話から1/100秒単 位の閏秒の話まで、数字の多い話になって しまった。もう少しゆったりとした話に移りた いものだ。ブラウニングの詩にも、時は春、

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概して若い層の間ではステップ運針が、中 高年層の間ではスイーブ運針が好まれる傾 向にあるというが、この好みは、時間をどう 捉えているかという点で実に面白い対比で あると思う。世の中が今ほど急速なテンポ で進んでいなかった時代に育った世代にと って、時間はいつも自分という主体とともに 流れる身近なものだっただろう。スイーブ運 針の「流れそのものであるような動き」に対 する好みは、おそらくその象徴であるといえ る。それに対して、アップテンポな時代感覚 の中で育っている若者にとって、時間はむし ろ客体の変化を克明に表現するひとつのメ ルクマールであるに違いない。だからこそス テップ運針の「時間を切り取って1秒1秒進 むような動き」が快く感じられるのではない だろうか。 時はいつも我々の生とともにある。生が終 焉すれば、終焉したものにとって、またその 関係者にとっての時は止まる。宇宙創生以 来、延々と流れ来たりまた未来永劫に続く と思われる時の流れは、いってみれば観念 である。そうではなく我々の生とともに流れ る時は、リアルな実感としてあるが故にいと おしく、またさらに有限であると思えばこそ の貴 たっと さも心に染みる。だからこそ、人間にと って時間とは、自己実現のための欠かせな いエネルギーともなるのであろう。 【取材協力・監修】時の研究家・織田一朗氏 【参考文献】●時計の針はなぜ右回りなのか―時計と 時間の謎解き読本/織田一朗著/草思社刊●時計と 人間―そのウォンツと技術/織田一朗著/裳華房刊 ●日時計=最古の科学装置/荒川紘著/海鳴社刊 の進み方は1秒刻みであ る。しかし、この差はなに も高級ブランド時計を見 分けるために生まれたも のではない。ではなぜク オーツ時計の秒針は、1 秒ずつ進むようになった のか。そこには意外にも 電池消耗を助けようとす る技術的工夫があったというのである。 実はクオーツ時計でもっとも電池エネルギ ーを消耗するのは秒針を動かすときだとい う。クオーツ時計では、電池の電気エネル ギーは水晶振動子やICに用いられている が、秒針を動かすために用いられるエネル ギーがもっとも大きく、例えば機械式腕時計 のようにチッチッチッチッと1秒間に数回進め るような動きをさせようとすると、電池寿命が 半年も持たなくなるのだという。そこで技術 者たちは、1秒間に1回だけ針を進ませるこ とで電池の消耗を防ぐことを考えたのであ る。こうしたクオーツ時計の秒針の進ませ方 をステップ運針という。ステップ運針の仕組 みはこうだ。1秒の間に1/100秒間だけモー ターを回して秒針を動かし、残りの99/100 秒はモーターを回さずに済ませることで省電 力を図っているというのである。 この1秒1秒きちんと針が進むステップ運 針の動きは、「クオーツの正確さが実感でき ていい」という意見や「秒単位の計測に都 合がいい」とおおむね評判だったというが、 中には「1秒1秒寿命を刻まれているようでい やだ」という中高年層からの意見もあったと いう。人の感じ方はさまざまである。その 後、電池性能もよくなり、クオーツ時計の省 電力設計も進んだ段階で、今度は秒針が 刻まれた動きではなく連続して動くようなクオ ーツ時計がつくられるようになった。これを スイーブ運針という。スイーブ運針の仕組み は次のようになっている。まずモーターを1秒 間に4回という頻度で回転させる。これによ って本来なら針は1秒間に4ステップを刻み ながら動くはずであるが、その動きをスパイ ラルスプリングというものを使って強制的に連 続的な動きに変えるのである。そして針の動 きをさらになめらかで均一な動きにするため には、こんどは秒針を動かす軸のある部分 に円盤を設けてこれを粘性のある液体の 中で回すようにするのだ。これがスゥーっと なめらかに動くスイーブ運針の複雑につくり 上げられた仕組みなのである。 このスイーブ運針について「時間は流れ ているのだから秒針はこうあるべきだ」とい う意見もある。秒針の動きに関していえば、

時計

右 回

6.Mar.2000 Savemation

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最適な環境を省エネルギーで実現

①恒温恒湿制御

次回は②恒温恒湿制御をお届けいたします。 テクニカルブレイク 最近空気が乾燥していて、喉が痛くならない? 外にいると喉がからからに乾いてしまうよね。 でも、建物内に入ると喉も大分楽になるね。なんでだろう? それは建物内では、温度はもちろんのこと、湿度の制御もされているからなんだ。 適度な温湿度というのは人間が快適に過ごすには大切なものなんだ。 空気の加熱や冷却、さらに加湿と除湿をバランスよく組み合わせることで快適な環境 ができあがるんだ。 ふーん、すべてをバランスよく保つわけか。難しそうだね。 そうなんだ。適切な温湿度は建物の用途、つまりそこで何をする空間なのかによって 異なってくるのだけれど、例えば研究所や工場などのクリーンルームや電算センター・半 導体製造エリア・薬品保管庫などの恒温恒湿室、といった年間を通じて常に一定な温 湿度バランスを保たなければならない空間では、さらに高度な温湿度制御が必要にな ってくる。 そうだろうね。こういう空間は温度や湿度のバランス が崩れると研究や生産工程に影響することになるか ら、大変だよね。 そうそう、だから多くのエネルギーコストをかけて高精 度な制御をしているんだ。でも、山武ビルシステムで は、少ないエネルギーコストで高度な温湿度管理を 行う制御手法をたくさん開発しているらしいよ。 これらの制御を今回と次回の2回に分けて紹介して みよう。

空調エネルギーの使用量を節減する新「恒温恒湿プログラム」

まず、今回は、従来の制御方式を応用・発展させた 「恒温恒湿プログラム」を紹介しよう。一般的に恒温 恒湿の空間を実現する制御システムとして、空調機の 「装置露点温度最適化制御」と「空調機−レヒータ* 間連携制御」の2タイプがあるんだ。 「装置露点温度最適化制御」は、従来行われていた 制御方式で課題となっていた除湿・再熱の際のエネ ルギー使用量を軽減するために、室内の冷房負荷・ 除湿負荷の大きさに応じて冷水コイルの出口温度 (装置露点温度)の設定値を最適な値へと変更する んだ。従来方式では常に一定であったこの設定値を、 室内負荷に合わせた適切な値へと随時自動変更する ことで、除湿に必要な冷水や再熱・再除湿のための 温水・蒸気の使用量を減らすことができるのさ。 つぎに「空調機−レヒータ間連携制御」だけど、これ は空調機の給気系統に複数のレヒータコイルが設置 されている場合に有効な制御なんだ。従来は空調機 で充分に冷却除湿を行ってから各々のレヒータで加熱制御をしていたのだけれど、この 制御でもやはり除湿・再熱の際のエネルギーロスが出てしまう。 これに比べ、「空調機−レヒータ間連携制御」では、各レヒータの制御開度をDDC

(Direct Digital Controller)経由で常に把握し、少なくとも一つの系統が最小開度とな るように空調機側の給気温度設定値を変更していくので、制御性を維持するとともに 中間期にとても大きな空調エネルギーの削減を実現するんだよ。 なるほど。さまざまな手法を使って今まで一定だった設定値を適宜変更することで、恒 温恒湿室でも必要な空調条件を満たしながら省エネルギーが実現できるってことか。 そうなんだ。この他にも山武ビルシステムでは、高精度な温湿度制御を行う手法を用 意しているんだ。次回は「モデル予測ホライズン制御」について紹介しよう。この制御 も大変有効な制御だから、楽しみにしていてね。 ●問い合わせ先 山武ビルシステム株式会社研究開発部 TEL:03-5782-7572 FAX:03-5782-8934 * レヒータ:いったん冷却した空気を再び加熱するための温調器 グローバル通信 DDC(IDC) DDC(IDC) 空調機 温度 センサ露点温度センサ 湿度センサ T H T T 温度センサ 冷水消費熱量(GJ/day: 350 300 250 200 150 100 50 0 年間冷水消費熱量 中間期に削減量は大きくなる。 夏期は除湿が入るため消費熱量は変わらない。 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12 月 既設冷水消費熱量 DDC冷水消費熱量 グラフを見てもらえば分かるように、この制御方 式 では 従 来 制 御 に 比 べ て 中 間 期 で 最 大 100GJ/day以上ものエネルギーの削減が可能 となるんだ。 図2)装置露点温度最適化制御エネルギー消費量比較 図1)空調機−レヒータ間連携制御 計装例

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アラーム発生、オペレーション頻度が

1日ゼロという高度プラント運転を実現

三菱化学株式会社は、世界トップ10のうちに数 えられる総合化学企業であり、我が国を代表する 化学企業のひとつでもあります。同社の総合的な石 油化学事業のひとつである化成品事業は、プラス チック、合成繊維、合成ゴムなどの中間原料を製造 する部門ですが、水島事業所は、鹿島、四日市の 両事業所とともにこれらの生産を担っています。 「当社では『TPM(Total Process Management)』 活動を通じて革新的生産方式の実現を進めており ます。当水島事業所はこれまでにプラント運転の高 度制御化等を行うことにより、1993年(平成5年)に 優秀賞、続いて特別賞を受賞しております」(設備技 術部・吉田部長代理)。 中でもエチレンセンターからのプロピレンを原料と してオクタノールやノナノールと呼ばれるアルコール類 を製造しているオキソ課では、高度制御化において 特に優秀な活動を行っています。このアルコール類 は、塩化ビニールの可塑剤の原料として、またアクリ ル酸エステルや塗料溶剤などの原料となるものです。 「連続運転を続ける化学プラントでは、まず安全を 確保しながらいかに安定した運転で生産性をアッ プするかが課題ですが、これまでにフィールド機器 やプロセスの改善及びTDCS3000*のプログラム変 更やモデル予測制御プログラムの導入等を通して、 アラーム発生やオペレーション頻度の削減に取り組 み、プラントの超安定化を推し進めてきました」(設 備技術部・坪井部長代理) オキソ課では、オペレーション頻度やアラーム発 生が1日に0回という日もあるほど安定した自動運転 が行われているといいます。 「しかし定修におけるプラントの停止と立ち上げに ついては、その複雑な手順を自動化することが難し いものでしたが、この課題については非定常運転 支援システムを採用することで取り組みました」(製 造2部・木林課長) こうしたプロセスのもと、山武産業システムの非定 常運転支援・自動化パッケージIMAC*が、オキソ課 の2プラントに導入されたのです。なお同事業所内で はその他にポリエチレンプラントなどにもIMACが 導入されています。

現場技術の標準化と技術伝承

「IMACの導入によりプラント運転の安定はさらに 図られました。連続運転プラントにおいても生産量 調節等に向けて増産のためのレート変更操作や元 の量に戻すためのレートダウン操作を行わなければ ならないのですが、これらもスタートや停止と同様、 数多くの手順を必要とし、場合によっては1日がかり になることもあります。この手順をIMACの容易なプ ログラム構築機能によって自動化することで現在で はほとんど手をかけることなく自動で行えるようにな っています」(製造2部・生島課長代理) 「プラントのスタート、停止、そしてレート変更などの 手順は、そのプロセスについて熟練した技術が必 要とされていました。この手順を標準化し、手順書 に従ったプログラムを、現場でオペレーションを担当 するメンバーが自分たちのノウハウを投入しつつ

無人化直前まで高度制御化を果たした

プラント運転において、

IMACがさらなる自動化をサポート。

水島事業所のプラント群 *は山武グループの商標です。

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技術部・浅沼課長代理) オキソ課の IMAC導入成 功は、製造・技術・保全部 門による地道な改善活動 を着実にステップ展開して きた背景があるといえま す。計器の信頼性、運転の 標 準 化 が あって 初 めて IMACの持つ非定常時運 転支援・自動化の機能が活 かせると考えていますが、オ キソ課はプラントの計器室 無人運転までを射程におい て基盤を整えてきたといえ ます。今ここで進められているのは世界一の安定プ ラントの実現だといえます」(木林課長) 諸外国との激しい競争にある石油化学事業の環 境下において、生産性向上や生産ロス削減に向け て超安定プラントを実現していくことは、企業として 欠かすことのできない課題なのだといえましょう。 IMACで作成できます。しかも各手順にはメッセー ジを書き込めますから、新しいメンバーが来ても容 易にそのプロセスが理解でき、操作が行えるように なっています」(製造2部・為季課長代理) 「熟練技術者が高齢化のために退職していく状況 の中で、プラントの運転技術をどうやって維持して いくかが大きな問題としてクローズアップされていま すが、IMACの支援による運転手順の標準化と伝 承、そして現場オペレーターによるさらなる技術蓄積 を図ることでこの問題を解決へと導いています」(製 造2部・宮地氏)

生産ロスの削減、生産性向上を図るために

欠かすことのできない超安定プラントの実現

「IMACの導入にあたり山武産業システムのトレー ニングを受けましたが、わずか2日程度の研修で IMACのプログラム構築を行えるようになりました。 アイコンを張り付けていくだけでプログラム構築を行 っていける簡易性を持っているからこそ、現場オペ レーターの経験と技術をストレートにプログラムへ反 映できる良さを持っているといえます。従来SEに依 頼していたプログラム改善では現場要求の実現が 7割程度だったように実感していましたが現在では その隔たり感がありません」(製造2部・森岡氏) 「しかも導入したその日から、運転オペレーションを しながらプログラムを作り込むことが可能ですし、 さらにいつでも気がついたときにプログラム変更が 行え、さらなる現場技術の蓄積を果たしていけます。 プログラムが陳腐化することなく、さらなる進化・発 展がなされ、しかも使ってすぐに修正が可能である という意味で、IMACはよりユーザーフレンドリーな システムだということができると考えています」(設備 計器室に設置されたTDCS3000と IMAC(画面左端) 三菱化学株式会社 水島事業所 製造2部 オキソ課 課長代理 為季 ためすえ 信夫氏 三菱化学株式会社 水島事業所 製造2部 オキソ課 課長代理 生島 敦男氏 三菱化学株式会社 水島事業所 製造2部 オキソ課 森岡 久氏 三菱化学株式会社 水島事業所 製造2部オキソ課 兼 技術開発センター 宮地 和明氏 水島事業所 全景 三菱化学株式会社 水島事業所 所在地/岡山県倉敷市潮通3-10 操業開始/1964年(昭和39年)7月 水島事業所は、世界的総合化学企業である三菱化 学の底力を発揮する基幹事業所として大きな役割 を果たしています。瀬戸内海に面した石油化学コ ンビナートの地において、東京オリンピックの年に 操業を開始しました。その後日本を代表する生産 拠点として成長し続け、現在では、プラスチック、 アルコール類、各種溶剤を中心とする石油化学製 品やハードディスク、光ディスクなどの記憶媒体分 野の製造で高い成果を上げています。ことに記憶 媒体分野では世界のトップシェアを争う位置にあ るといいます。 IMAC のオペレーション・ステーションを 含む計器室 三菱化学株式会社 水島事業所 設備技術部 部長代理 計装グループ 吉田 一夫氏 三菱化学株式会社 水島事業所 設備技術部 部長代理 計装グループ 坪井 司氏 三菱化学株式会社 水島事業所 製造2部 オキソ課 課長 木林 孝夫氏 三菱化学株式会社 水島事業所 設備技術部 課長代理 計装グループ 浅沼 章宏氏 TPM活動

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世界最高水準のグリース製造工場で

自動化の課題解決に取り組む

日本におけるグリース製造技術は世界的に高い 水準にあるといわれますが、中でも協同油脂株式 会社は、そのリーディングカンパニーとして国内トップ の技術と生産量を誇っています。同社の製品は、 国内大手鉄鋼メーカー、大手自動車メーカーをはじ めとして、産業のあらゆる場面で活躍しています。 三重県にある亀山工場は同社工場の中でも最新 鋭の設備を持ち、1000種以上に及ぶ生産品目の多 彩さや高い製品品質において業界でも抜きん出た実 績を示しています。同工場は、伊丹工場を移転拡充 する目的で1990年(平成2年)に建設されましたが、 その後約9年を経て今回、グリース及び加工油製造 設備におけるFAシステムの更新が図られました。 「『グリース・イズ・アート』という言葉もあるように、グ リース製造には高い熟練技術が要求されます。そ れだけに、その生産を自動化することは難しく、我 が社でも製造技術の粋を集めてこれに取り組んで きました」(中村常務取締役) 「当工場においても、最新鋭の工場としてこれまで に製造の自動化を進めてきましたが、従来のFAシ ステムでは臨機な対応が難しくなってきました。そこ で9年を経てシステムが陳腐化したことと2000年問 題への対応を考えて工場全体のFAシステム更新 を図るに際し、自動化におけるさまざまな課題の解 決に取り組むこととしたのです」(岸本取締役工場 長) この更新にあたって、それまでのFAシステムに代 わって新たに導入されたのが山武産業システムの 高 信 頼 オープン・オートメーション・システム Industrial-DEO(インダストリアル・デオ)*でした。

制御システムを二重化するとともに

トラブル時の復旧自由度を高めたシステム

「従来のシステムは、多品種にわたる製品製造とそ の品質向上のために製造工程組み替えなどを行う 際には、そのたびごとにシステムメーカーにプログラ ム変更を発注しなければならず、製造の効率化や 納品のスピードアップといった重要な課題に柔軟な 対応が図りにくかったのです。そしてプログラム変更 にかかわるコストもばかにできませんでした」(生産 第一課・野村課長) 「グリースでは6つ、加工油では4つのシステムで全 製造設備が稼動していますが、そのひとつにトラブ ルが起きるとすべての装置に影響が出て全体の製 造をストップしなければならないこともありました。そ こでFAシステム更新において、こうした課題をクリ アする自動化のシステムを、これまでに蓄積してきた 技術を結集して自分たちで運用管理できるシステム を作り上げたいと考えたのです」(生産第一課・川 端課長代理) 「実際の製造においてきわめて扱いやすいシステム ができ上がったと実感しています。また山武産業シ ステムの研修センターへ行ってシステム構築の基礎 を学んできたことで、製造プロセスの微妙な変更に 容易に対応することが可能となりました。これによっ

高度な製造技術を要求される

グリース製造の自動化実現を

支援するIndustrial-DEO。

グリース製造設備 *は山武グループの商標です。

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て品質の維持向上に対する管理がより確実に行え るようになっています」(生産技術課・松本氏) 「生産指示をする上位ホストとの接続をはじめとし て制御の要となるDEOプロセスコントローラなどを 二重化し、さらには各設備間のインターロックを図る ことで、万一のトラブルに際しての安全対策を確保 しました。つまりトラブル時にも自動運転を進めなが ら半自動、手動といった方法での復帰が図れるこ とでトラブル回避の自由度が飛躍的に高まっていま す。これにより製造計画の維持と納品のスピードア ップが確実に図れるようになりました」(電算室・濱 本室長代理) 「情報の活用がより豊かになりました。サーバーに 蓄積される生産履歴、工程記録などの情報は、製 品解析の際にプロセスをふり返る際の重要なデー タとなり、品質向上や管理改善がたやすく行えるよ うになっています。またサーバーに5年以上のデータ 蓄積を行うことができますので、PL法に基づくデー タ保存のスリム化もペーパーレスで図ることが可能 になりました」(電算室・佐々木氏) 「製造にあたっても、現場に設置された操作表示 器スマートターミナルEST*に製造メニューが直接表 示され、それを確認して製造開始するので間違い のない生産を行うことができます。さらに帳票類も上 位ホストのデータをそのまま活かせるので手書き入力 によるミスがなくなるなど事務処理効率の向上も図ら れる結果となっています」(生産第二課・谷川係長)

事前テストの繰り返しで

実現したごく短期間の

システム立ち上げ

「高度な製造技術が求めら れるグリース製造のプロセス を工 場トータルで 管 理 する FAシステムは、おそらくこの 亀山工場が初めてのケース だろうと思います。そうしたプ ロセス開発に携われたことを 協同油脂株式会社 常務取締役 中村 信一氏 協同油脂株式会社 生産部 亀山工場 取締役工場長 岸本 実氏 グリース棟中央監視室に設置された Industrial-DEOのオープン・スーパバイザリ・ステーション 協同油脂株式会社 生産部 亀山工場 生産第一課 課長 野村 隆二氏 協同油脂株式会社 生産部 亀山工場 生産第一課 課長代理 川端 康之氏 協同油脂株式会社 生産部 亀山工場 生産技術課 松本 正人氏 協同油脂株式会社 生産部 亀山工場 生産第二課 係長 谷川 孝司氏 協同油脂株式会社 生産部 亀山工場 電算室 室長代理 濱本 克也氏 協同油脂株式会社 生産部 亀山工場 電算室 佐々木 茂氏 富永物産株式会社 プラント機械事業部 エンジニアリング部 部長 三田 正晴氏 誇りに思いますが、と同時に、プロセスごとの分散 管理と工場のトータルな運営とを同時に実現するこ とができたのは、Industrial-DEOのもつオープン性 と統合力によるところが大きかったと実感していま す」(富永物産(株)エンジニアリング部・三田部長) 「かつてこの工場を立ち上げる際に、FAシステム で大変な苦労をしましたので、その点、今回のシス テム導入にあたっては背水の陣でのぞみました。販 売代理店、エンジニアリング会社の努力もあり、山 武産業システムが事前のテストを繰り返してわずか 1週間程度のスムーズな立ち上げを実現してくれた ことは、大いに感謝しています。今後、資材調達や 生産計画などについてもシステム化に取り込み、よ り人手をかけない生産管理を実現していきたいと 考えていますが、そうした将来的な課題に対しても 3社の多大な協力に期待したいと考えています」 (中村常務取締役) 亀山工場 外観 協同油脂株式会社 亀山工場 所在地/三重県亀山市田村町字東山1778-31 操業開始/1990年(平成2年) 製造品目/グリース、工作油、潤滑油 潤滑グリースは産業のあらゆる駆動部分を支えるものとして なくてはならないものです。と同時に私たちの生活の場にあ るさまざまな機器の駆動部分にもそれは活用されています。 例えば身近になったパソコンのハードディスクを回転させる軸 受けには精密潤滑グリースが使われており、またカメラの駆 動部分にも欠かせないものになっているといいます。こうした 潤滑剤製品についても、協同油脂株式会社の製品は高い性能 で好評を博し、リーディングカンパニーとしての力を発揮して います。 ・担当販売店 旭機装株式会社 加工油製造に設置されたEST奥の中央監視 室にIndustrial-DEOが設置されている グリース製造設備の内部

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IT革命が未来を変えるといわれ ている。ITとはインフォメーション・ テクノロジー、すなわち情報技術で ある。情報技術の発展で、社会基 盤が革命的に変化する。それが IT革命といえる。では、IT革命の 伸展がもたらすものとは何なのだろ うか。新しい情報技術が開こうと するものは、社会の各分野に及ん でいるが、産業社会においてはど のような展開が求められているのだ ろうか。その答えを見いだすべく、 山武産業システムへの取材を試み た。 取材構成・沢常好(ルポライター)

産業社会におけるIT化の鍵

プラントや工場生産ラインなどの 産業装置を監視制御する技術は、 DCS(ディストリビューティド・コントロ ール・システム)化の中においてより 高度の自動化を実現するなど、長 足の進歩を遂げてきたといえよう。 山武産業システムが提供する監視 制御のためのプラットフォームや各 種アプリケーション等の装置管理 技術も、産業社会の求めに応じて 開発され、もしくはこれをリードする かたちで研究・提案がなされてき た。 しかし製造装置における制御監 視システムは、高い安定性を保つ ためにも独自の信頼性を確立する 必要があった。その結果、企業のビ ジネス遂行において活用されてい る生産管理系のOAシステムとの間 には高い障壁が生まれざるを得な かった。障壁とは、一言でいってし まえば制御系システムと情報系シス テム間におけるデータ共有化の問 題である。この障壁を破り、両者 間における情報のやりとりをよりス ムーズなものにしようとするのがオ ープン化の発想である。制御系の DCSをいかにオープン化するかの 試みは、近年の課題として精力的 に取り組まれ続けている。と同時 に、未来に向けて開発が急がれて いるのが、制御系・情報系両者間 の障壁をシームレスに一体化し、新 たな情報ネットワーク構築を図ろ うとする課題がある。そしてこの課 題解決こそが、産業社会における IT革命伸展の鍵なのだということ がいえよう。

管理階層のシームレス化

高度に安定した装置運転のた めの高い信頼性を確保しつつ、両 者間の壁を崩そうとする試みにお いて、山武産業システムが発想した のは「ディペンダブル・オープン」と いう考え方であった。Dependとは 信頼するという動詞である。これに 可能を意味するableが加わって 「信頼性確保」という意味が生まれ る。山武産業システムがめざした ディペンダブル・オープンの意味す るところは、信頼性を確保した上で よりオープンな情報共有化を図る ことのできるシステムということに他 ならない。 このイメージを比喩的にいえば、 異なる言語が同時に飛び交いな がらも全体の意思疎通が間違いな

産業におけるIT革命の

基幹プラットフォームとなる

新たなシステム。

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S

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12.Feb.2000 Savemation

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く行われる国際的な会議の状況に 似ている。かつてバベルの塔は言 葉の混乱によって天まで届くことな く潰 つい えたといわれるが、ディペンダ ブル・オープンという思想に支えら れて開発されたシステムにそれが 起こることはない。 そのようなシステムは、工場やプ ラントにおける管理階層をシームレ スにするものだといえよう。なぜな らそれは、生 産 現 場における制 御・監視といった装置の管理と、受 注・出荷情報をはじめとするさまざ まな生産管理情報とをシンプルか つトータルに結びつけ、両者の情 報のやりとりを可能とする自在なネ ットワーク化を生み出すからだ。し かもそのネットワークは、リアルタイ ムに製造情報と管理情報とをよりあ わせることで、企業の意思決定情 報として機能していくようになる。

IT化の基幹プラットフォーム

山武産業システムがIT革命を視 野におきつつ、そのプラットフォーム として開発した高信頼オープン・オ ートメ ー シ ョン・シ ス テ ム が Industrial-DEO(インダストリア ル・デオ)*である。高信頼を維持す る山武独自のアーキテクチャに支 えられたオープン環境の中で、さま ざまな 技 術 が 取り入 れられ た 。 Ethernetは制御系と情報系のデ ータを結びつける技術として、また Windows NTはシームレスになっ た情報をマネージメントするために。 こうしたオープン/標準化技術を システム基盤に採用し、データ共有 に柔軟な対応ができる環境を作り 上げたのだ。Industrial-DEOは、製造業において IT化の環境づくりを行お うとするとき、これに対し 万全な対応を可能とする 基幹プラットフォームであ る。New Automation Navigatorを事業コンセ プトとする山武産業シス テムは、まさに計測・制御 機器業界の先頭に立って このプラットフォームを提 供しようとしているのだ。 企業が求める新しいIT 化の流れの中でコアとし て 位 置 づ け ら れ るとこ ろ が Industrial-DEOの先進性を現して いるといえよう。 しかもIndustrial-DEOは、シス テムインテグレーションにおいても従 来の情報資産を継承しながら柔軟 に対応していく。だからこそ、製造 の場で求められるIT化に対して、 信頼性を確保した安心なシステム をスピーディに提供することができ るの だ 。こうした 対 応を 支 える Industrial-DEOの特長は、以下の 3点に集約される。オープン技術 を導入しながら制御に求められる 信頼性を確保するDependable Open、オートメーションに必要なす べてのソリューション・ソフトウエア を提供するAutomation Suite、そ して見たい情報をどこでも参照で きるInformation on Demandが それだ。これによって、個別アプリ ケーションの最適化から装置群全 体の最適化までスケーラブルに対 応が可能となるのだ。 そしてオープン化されたネットワ ークは、フィールドレベルから生産 管理までを有機的に結合する。こ うしたネットワーク化により、今グロ ーバル化の中で企業が解決してい かなければならないさまざまな課題 に迅速な対応を図ることが可能と なる。それは例えば変種変量生産、 短納期生産、さらなる生産性向上 などの課題に対し、制御情報と生 産管理情報を統合することで素早 い対応が図れるからだ。この結合 によって、製造業におけるIT革命の 波はさらに伸展することになるにち が いない 。そ のような 未 来 が 、 Industrial-DEOから見えてくる。 ● 問い合わせ先 山武産業システム株式会社マーケティング部 TEL:(045)461-8824 FAX:(045)461-8759 E-mail:techcomm@yis.yamatake.co.jp URL:http://www.yamatake.co.jp/yis/sys/deo.htm *は山武グループの商標です。 Windows NTは米国マイクロソフトコーポレーション の米国およびその他の国における登録商標です。 Ethernetは富士ゼロックス株式会社の登録商標です

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装置やガバナ用の流量計として使用できま す。 AC電源モデル機種・機能アップ ガス流量モニタCMGは、これまでのDC24 Vでは外部に電源を用意する煩わしさがあり ました。そこで、この度AC電源モデルの販売 を開始しました。また、アナログ出力のスケー リング、パスルートの選択、ガス成分がCMG 仕様と多少異なる時の微調整機能など、お 客様の要望を取り入れ、より使いやすいよう に機能アップし、ACモデルにて対応しました。 【特長】 ①小形・高精度で低圧力損失のため、バー ナアプリケーションに最適です。また表示部 の向きは変更できるため取付方向を選びま せん。 ② 流 量 デジタル 表 示 や H i , L o , O V E R , ALARM表示でガス流量の測定・管理が容 易です。 ③瞬時流量のアナログ出力を持ち、またス ケーリングが可能で、流量管理をサポートし ます。 ④瞬時流量、積算流量が、ワンタッチで表示 切り替えや0.01m3 /h(パルス出力)単位の積 算流量表示が可能です。 ⑤質量による流量計測なので、温度、圧力に よる計測値の補正が不要。体積流量表示 の温度は選択可能で、圧力条件の変更も補 正係数による調整で容易に変更可能です。 ⑥自己診断機能によりトラブルシューティング をサポートします。 ●問い合わせ先 株式会社 山武 制御機器事業部 TEL(0466)20-2226 FAX(0466)20-2193 ●気体用マスフローメータ CMS1500販売開始 マスフローメータCMSシリーズは発売から 2年が経過し、半導体後工程装置、ユーテ ィリティ装置、溶接機、理化学機器、工業炉 などの幅広い市場・アプリケーションでご採 用いただいています。この度、従来のマスフ ローメータでは計測できなかった1500L/min までを計測可能としたマスフローメータCMS 1500の販売を開始しました。 CMS1500は、従来のCMSシリーズでは流 量レンジが足りず対応できなかった、アルミ 鋳造機の冷却風量、塗装ガンのベル空気流 14.Mar.2000 Savemation 量、省エネ法改正に伴いニーズが拡大して いる一般工場でのコンプレッサ空気流量の モニタ、制御の新しいアプリケーションに適 応した製品です。 【特長】 ①質量流量計なので、温度・圧力の影響を 受けません。 ②±5%RDの高精度、5sL/minの高分解 能を実現しました。 マスフローコントローラ中流量タイプ 販売開始 一般産業用市場での高速応答・高精度 流量制御ニーズを先取りした高性能・低価 格の次世代デジタルマスフローメータとして好 評をいただいておりますCMQシリーズに、新 たに最大200L/minまでの流量レンジに対 応したCMQ200の追加販売を開始しました。 CMQ200は、現行CMQシリーズの特長で ある高速制御性、高分解能、ワイドレンジア ビリティをそのまま活かして流量レンジを拡 大したモデルであり、ガラス加工・ロー付け アプリケーションで使用されるバーナの空燃 比制御、連続加熱炉でのバーナ個々の燃焼 量制御、リフロー炉・焼成炉等で使用される パージ窒素流量制御に好適な製品です。ま た同流量レンジのマスフローコントローラと比 較して、30%以上廉価な価格にてご提供す ることが可能となりました。 ●問い合わせ先 株式会社 山武 制御機器事業部 TEL(0466)20-2226 FAX(0466)20-2193

クリーンルームを大幅拡張、

本格増産体制へ

(株)山武は自社製品に使用するセンサ素 子の開発力強化および生産量を増強するた め、藤沢工場のクリーンルームを約2倍に増 設しました。流量センサ素子と圧力センサ素

自社独自開発μFセンサを用いた

製品機種拡充、販売開始

(株)山武 制御機器事業部では、自社独 自開発μF(マイクロフロー)センサを用いた 製品の発売を開始しました。μFセンサは自 社独自開発のセンサで、超小型・高感度・高 速応答性能を持っています。 ● ガス流量モニタCMG ガス流量モニタCMGは、東邦ガス様・東 京ガス様・大阪ガス様との共同開発により 完成した製品で、ガスバーナの燃料流量を 計測する質量流量計です。温度・圧力の換 算を必要とせず、0℃1気圧での体積流量を 計測し、瞬間流量表示や積算流量表示、ア ラーム接点出力、アナログ出力などの機能 を搭載しています。今後、ますます要求が高 まりつつある地球温暖化対策の省エネルギ ー推進活動に対し、バーナ個々のガス使用 量管理や燃焼の空気比管理などをサポート しております。この度、このCMGに中圧モデ ルならびにAC電源モデル機の追加販売を 開始しました。 中圧モデル機種追加 こ れ ま で の C M G は 使 用 圧 力 が 98kPa(1Kg/cm3 )のためガスの中圧B供給(最 高仕様圧力294kPa、3Kg/cm3 )に対応して いませんでした。また、中圧供給(9.8kPa以 上294kPa未満)に設置する機器については 「中圧ガス消費機器における燃焼設備のガ ス配管基準」(東京・大阪・東邦ガス)におい てフランジ接続かつ材質を「ねずみ鋳鉄」以 上としています。これまでのCMGシリーズは アルミボディ、ネジ接続ではこのガス配管基 準に合わないため使用することができません でした。今回発売した中圧モデルは、フラン ジ接続とし、材質をステンレスにしていますの で、今まで適応できなかった中圧B供給の

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いつも「Savemation」誌をご愛読いただきありが とうございます。本誌に対するご意見・希望・感想、 取り上げてほしいテーマなど皆さまからのお便り をお待ちいたしております。なお、お便りを頂戴し ました皆さまの中から抽選で毎月5名さまに粗品を 進呈させていただきます。お名前、貴社名・部署名、 ご住所、電話番号などをご記入の上、はがき、手紙、 FAX、電子メールにて、下記までお寄せください。 また、他ページのプレゼント応募についても、下記 までお寄せください。 宛先:〒150-8316 渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル 株式会社 山武 広報室 セーブメーション編集係 FAX:(03)3486-2190 E-Mail:save@pres.yamatake.co.jp 表紙のことば 「せいり本だな」 鈴井 正朋くん (山形市立第四小・4年・山形少年少女発明クラブ) 図書館の本だなに返却する本を近づけるとランプが光 って返す場所を教えてくれます。これで間違いなく元の 位置に戻すことができ、本だなの整理が進みます。 ◆この絵は、社団法人発明協会が子供の自由奔放な 発想を広く集めた「第21回未来の科学の夢絵画展」の 作品の中から、同協会のご協力を得て掲載し、表紙に 特徴的部分を拡大しています。 リサイクル自転車を買いました。これは、放置自転 車を行政機関から自転車屋さんが引き取り、整備 して再販するというものです。新品同様に整備され た自転車は値段も安く、自転車屋さんで購入してい るので気兼ねなく修理をお願いできます。まさに 一石二鳥いやそれ以上の価値があるかもしれませ ん。でもこの自転車は放置されていたものです。 物は大切にしないといけませんね。(つぼね)

編集後記

発行日………2000年3月1日 発行…………株式会社 山武 広報室 〒150-8316 東京都渋谷区渋谷2-12-19 (東建インターナショナルビル) 発行責任者…後藤博 制作…………有限会社オーバル ●本誌に関するお問い合わせは、株式会社山武 広報室までお申し付けください。 TEL(03)3486-2451 FAX(03)3486-2190 E-mail:save@ pres.yamatake.co.jp ●ご住所などの変更に関するご連絡は、宛名ラベ ルに表示されております 8 桁の登録番号もあわ せてお知らせください。 【おことわり】本誌でご紹介しているインターネット のウェブサイトはウェブ管理者の都合により本誌発 行時点で削除されている場合があります。

表紙のことば

お便りお待ちしています

子の生産ラインを増強する計画です。 薄膜技術の開発強化を目的に1986年に 藤沢工場にクリーンルームを設置、1991年に は半導体技術開発のため同クリーンルーム を拡張いたしました。以来、ビルディング・オ ートメーション用の白金薄膜温度センサ素子 や高分子湿度センサ素子、工業用の圧力 センサ素子、微少流量センサ素子などを独 自に開発し、実用・ 量産化して各種製品に 搭載、ユニークで高機能なセンサ製品として 販売しております。今後、生産面では、微少 流量センサ素子と工業用の圧力センサ素子 については本格増産ラインの設置が必要で あり、また技術開発面でも、各種の次世代 センサ素子の開発や応用研究のためクリー ンルームを大幅に拡張したものです。 なお、新たに増設したクリーンルームは、 時代の要請に応えた、省エネ志向の建物を めざしました。従来施設からの廃熱を有効 利用した空調方式を採用し、1平方メートル 当りの消費電力は、 従来設備に比較して約 1/3を実現しています。

CADLIST英語版

インターネットホームページに開設

(株)山武 制御機器事業部では1997年1月 より顧客サービスとして、CADLIST(CPD CAD DATA LIBRARY)と称するCAD電子カタ ログをYGインターネットホームページに開設し ておりましたが、この度英語版インターネット ホームページに掲載することにしましたのでご 案内します。 CADLISTは機械系設計者が構想図、客 先承認願い図、計画図、組立図、部品図等 を機械系CADにて作図される時に利用いた だくことを狙いとしており、お客さま側でご自 由にダウンロードしてご利用いただけるように なっております。 URL:http://www.yamatake.co.jp/ 【操作方法】 ①種別メニューより検索する ②ダウンロード画面にてご希望のデータをク リックする ③ダウンロード完了 ④なお不明の時には、画面上の“HELP”を クリックする 【提供フォーマット】 DXFフォーマット ●問い合わせ先 株式会社 山武 制御機器事業部 TEL(0466)20-2187 FAX(0466)20-2309 E-E-mail:yamazaki@cpsls.yamatake.co.jp

第1回環境リスクアセスメントに関する国

際学術セミナー参加者募集

(株)山武 新事業開発室では、第1回環境 リスクアセスメントに関する国際学術セミナ ーに協賛いたします。本セミナーは日本およ びUS、EPAを中心とする北米の環境リスク アセスメント研究者・プロジェクトリーダーが 一堂に会し、各種制定・プラント設計と運 営・リスクアセスメント研究およびISO環境マ ネジメントシステム推進ご担当の皆さまに、工 業プラントおよび焼却炉の最先端の環境リ スクアセスメント手法と事例をご紹介します。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております。 ◆日時:2000年3月10日(金)10:00∼17:00 ◆会場:パシフィコ横浜5F小ホール ◆定員:400名 ◆参加費用:15000円 ◆後援:横浜市 ◆協賛:エコケミストリー研究会、

Lakes Environmental Software、

(株)山武 * お申込は会社名・所属・氏名・電話番号 を明記のうえ、FAXかE−mailでお願いし ます。 宛先:環境リスクアセスメントセミナー実行委  員会事務局 FAX:(03)3486-2155 E-mail:seminar@nbc.yamatake.co.jp なお、定員になり次第、締め切らせていただ きますのでご了承ください。

展示会情報

山武グループでは、下記展示会に出展い たします。皆さまのご来場を心よりお待ちし ております。 ■山武ビルシステム株式会社 名称:FOOD SHOP2000 会期:2000年3月7日(火)∼3月10日(金) 時間:10 : 00∼17: 00(最終日は16 : 30) 会場:東京ビッグサイト 主催:(社)日本能率協会  入場料:1000円 ●問い合わせ先 山武ビルシステム株式会社 マーケティング部 TEL(03)3454-7607 FAX(03)5439-6741 ■株式会社山武・山武産業システム株式会 社 名称:第34回富山計測展 「HITEC TOYAMA 2000」 会期:2000年3月16日(木)∼17日(金) 時間:9 :30∼17: 00 会場:富山産業展示館(テクノホール) 主催:富山県・富山市・(社)富山県計量協 会 入場料:無料 ●問い合わせ先 株式会社 山武 制御機器事業部 TEL(0466)20-2142 FAX(0466)20-2103 山武産業システム株式会社 営業管理部 TEL (045)461-8853 FAX(045)461-8751 E-mail:techcomm@yis.yamatake.co.jp お詫びと訂正 ●本誌12月号Harmonizeで紹介しました、「土の錬金術師たち」の 出版についてたくさんの読者の皆さまからお問い合わせをいただき ました。本の発行が遅れております。発行され次第改めて紹介させ ていただきます。読者の皆さまにご迷惑をおかけしましたことを、 深くお詫びいたします。

●本誌 1月号 News& Topics の「OPEN BA SYSTEM(BAC-net/LonWORKS対応)」の販売開始の問い合わせ電話番号が間 違えておりました。お詫びして訂正いたします。

(誤)(03)3453-7605 (正)(03)3454-7605

参照

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の知的財産権について、本書により、明示、黙示、禁反言、またはその他によるかを問わず、いかな るライセンスも付与されないものとします。Samsung は、当該製品に関する

タップします。 6通知設定が「ON」になっ ているのを確認して「た めしに実行する」ボタン をタップします。.