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投資情報室 2013 年 6 月 14 日 ( 金 ) Weekly Outlook 週刊投資情報 No.109 CONTENTS 1. 日本株式市場の見通しとポイント 2. 米国株式市場のポイント 3. 為替 ~ 当面の円相場の見通しとポイント 4. 今週の国内経済動向 ~ 引き続き内需主導で底堅

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Weekly Outlook

週刊投資情報 No.109

CONTENTS

1.日本株式市場の見通しとポイント

2.米国株式市場のポイント

3.為替~当面の円相場の見通しとポイント

4.今週の国内経済動向~引き続き内需主導で底堅く推移

5.国内政治動向~そして改革はシーズンⅡに入る

6.新興国市場・経済動向

7.日本株式~海外投資家の売買状況

8.世界的に進む金融緩和

9.中国経済~景気回復は 7-9 月以降へ持ち越し

10.来週の主なスケジュール

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本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

1.日本株式市場の見通しとポイント

橘田 憲和 今週は、週初は米雇用統計の結果などを好感して大幅に反発したものの、その後は米国の量的金融緩和 (QE3)の縮小観測や円高進行が重石となり、乱高下する展開となった。来週も米金融政策や円相場の動向 が焦点となろう。まずは 18~19 日に開催される FOMC とその後のバーナンキ議長の会見に注目したい。 QE3 の縮小観測が後退し、円高の進行が一服すれば、日本株も徐々に落ち着きを取り戻そう。 ◆QE3 の早期縮小観測などが嫌気され大幅安 今週は、週初は先週末に発表された米雇用統計の 結果を受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)が早期 に量的金融緩和(QE3)の規模を縮小することへの懸念 が後退したことなどが好感された。しかし、その後も QE3 の規模縮小観測は燻ぶり、世界的な株安傾向が続いた ことに加え、円相場が一時、1 ドル=93 円台まで上昇す るなど、円高が進んだことも重石となった。また、10~11 日に開催された日銀の金融政策決定会合で、金利安 定に向けた対応策などが発表されなかったことも、売り 材料となった。週初(10 日)の反発で 13,500 円台を回復 した日経平均は、11 日以降は急落。週末に反発したも のの、結局、前週末比 191 円安の 12,686 円で取引を終 え、4 週続落となった。 ◆来週も米金融政策や円相場の動向が焦点に 来週も QE3 を巡る思惑や円相場の動向に左右され やすい地合いが継続しよう。まずは、18~19 日の日程で 開催される FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果と、 その後のバーナンキ FRB 議長の会見に注目したい。 FOMC を通過することで、QE3 の規模を早期に縮小す ることに対する懸念が後退し、円高進行が一服すれば、 日本株も徐々に落ち着きを取り戻すと予想する。 今週も下値を模索する動きが続いたため、日本株の 先行きに対して弱気になる投資家も増えていると考える。 実際、今回の調整局面が始まって以降、東証 1 部市場 の売買高が減少傾向を示すなど、投資家の様子見姿 勢は強まっている。しかし、①日経平均とドル円相場が 共に、下値メドの 1 つとみられている日銀が「異次元の 金融緩和」を発表する前日(4/3)終値とほぼ同水準まで 到達したことこと(図表 1)や、②日経平均が直近安値で 中長期的な株価のトレンドを示す 26 週移動平均に接近 していること(図表 2)が示すように、日経平均の値幅調 整は相当に進んできたとみられる。また株価が調整する なかでも TOPIX 採用企業の予想 1 株当たり利益は切り 上がっており、バリュー面からみた割安感は強まってい る。SQ を通過したことで極端な値幅変動が修正され、 不安定な相場が落ち着きを取り戻せば、日本株は徐々 に底値固めの段階に移行しよう。必要以上に弱気にな ることなく調整一巡後の反発相場に備えたい。 95 100 105 110 115 120 125 130 4/3 4/13 4/23 5/3 5/13 5/23 6/2 6/12 日経平均 ドル円相場 7,000 9,000 11,000 13,000 15,000 17,000 08 09 10 11 12 13 図表 1 4 月 3 日以降の日経平均と円相場の推移(日次) (4 月 3 日終値=100 として指数化) (月/日) (出所:Astra Manager よりSMBC日興証券作成) 図表 2 日経平均と 26 週移動平均の推移(週次) (円) (年) (出所:Astra Manager よりSMBC日興証券作成) 日経平均 26 週移動平均 日経平均 ※直近値は 6/13 終値ベース 2/16

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2.米国株式市場のポイント

今週の米国株は、金融政策の先行きに対する不透明感などから値動きの激しい展開が続いたが、堅調な経 済指標を背景に NY ダウは 15000 ドル台を回復した。来週は、18~19 日に FOMC が開催される。政策に変 更はないとみられるが、会合後のバーナンキ FRB 議長の記者会見で、市場の撹乱材料となっている早期の 量的緩和縮小観測が後退すれば、株価は堅調な推移となろう。 ◆先週、今週のレビュー 6 月 7 日の米国株市場は、5 月の雇用統計で非農業 部門雇用者数が事前予想を上回ったものの、金融緩和 ペースを変更するほどの強さではなかったことなどから、 量的緩和の早期縮小懸念が後退し、ダウ工業株指数 (NY ダウ)は前日比+207 ドルの大幅高となった。週明 け 10 日は、大手格付会社が米国債の格付見通しを引 き上げたが、利益確定売りなどにより、NY ダウは同▲9 ドルとなった。11 日には日本銀行の政策決定会合で政 策の変更がなかったことや、ECB(欧州中央銀行)の債 券購入プログラムに対するドイツ連邦憲法裁判所の審 理が開始されたことなどから、NY ダウは同▲116 ドルと なった。12 日には、ユーロ圏の経済指標が堅調だった ものの、ギリシャ情勢に対する不透明感が広がったこと などから、NY ダウは同▲126 ドルとなった。13 日には、6 月 8 日終了週の新規失業保険申請件数が事前予想を 下回ったことや、5 月の小売売上高が事前予想を上回 ったことなどから、NY ダウは同+180 ドルの 15,176 ドルと なった。 ◆最近のトピック~5 月の雇用統計~ 7 日に発表された 5 月の雇用統計では、非農業部門 雇用者数が前月比+17.5 万人(事前予想:+16.3 万人、4 月は+16.5 万人→+14.9 万人、3 月は+13.8 万人→+14.2 万人に修正)、民間部門雇用者数が同+17.8 万人(事前 予想:+17.5 万人、4 月は+17.6 万人→+15.7 万人、3 月 は+15.4 万人→+15.4 万人に修正)と、事前予想を上回 った。4 月は非農業部門、民間部門ともに下方修正され たが、3 月の非農業部門のみ上方修正された。失業率 は 4 月 7.5%→5 月 7.6%と上昇した。これは労働参加率 が上昇したことなどの影響とみられる。バーナンキ FRB (連邦準備制度理事会)議長が重視する全人口に占め る雇用者数比率は 4 月 58.6%→5 月 58.6%と横ばいだ った。市場では量的緩和の早期縮小観測がくすぶって いたが、今回の数字は穏やかな雇用の拡大は示してい るものの、早期に政策を変更するほどの力強さはないも のと考えられる。したがって、10-12 月期までは現在のペ ースでの量的緩和が継続されるものとみられる。 ◆来週の見通し 経済指標では、17 日発表予定の 6 月のニューヨーク 連銀製造業景況指数(事前予想:0.00)や 20 日発表予 定の 5 月の中古住宅販売(事前予想:前月比+0.6%)な どが注目される。18~19 日には FOMC(連邦公開市場 委員会)が開催される。政策に変更はないとみられるが、 会合後のバーナンキ FRB 議長の記者会見で、市場の 撹乱材料となっている早期の量的緩和縮小観測が後 退すれば、株価は堅調な推移となろう。 河田 剛 注:事前予想は 2013 年 6 月 14 日 10 時時点の Bloomberg より 図表 2 米国主要株価指数の推移 (出所:Datastream よりSMBC日興証券作成) (出所:Datastream よりSMBC日興証券作成) 図表 1 非農業部門雇用者数(前月比)の推移 (2011/1/3=100) (年/月) (年/月) (千人) -1000 -800 -600 -400 -200 0 200 400 600 08/7 09/1 09/7 10/1 10/7 11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 非農業部門雇用者数 (前月比) 3ヵ月平均 85 90 95 100 105 110 115 120 125 130 135 11/1 11/4 11/7 11/10 12/1 12/4 12/7 12/10 13/1 13/4 ダウ工業株 S&P500 NASDAQ総合

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本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 98 100 102 104 106 108 110 112 114 116 118 120 122 13/1 13/2 13/3 13/4 13/5 13/6 米ドル ユーロ 豪ドル NZドル (2013年初=100) 円高 円安 (年/月)

3.為替~当面の円相場の見通しとポイント

今週の円相場は、円が幅広い通貨に対して買われる展開。米国の金融政策やアベノミクスに対する思惑が なおも円相場の不安定要因となっている。来週は、FOMC 後のバーナンキ FRB 議長の発言が最大の焦点 となろう。また、国内では、引き続き日銀の国債市場安定化に向けた取り組みや、参院選挙以降に政府が打 ち出すとみられる追加の成長戦略の具体策が注目されよう。 ◆今週のレビュー 10~14 日の円相場は、円が幅広い通貨に対して上昇。 11 日の日銀金融政策決定会合で一部から期待されて いた共通担保オペの期間長期化が見送られた。さらに FRB(米連邦準備制度理事会)が現行の資産買入プロ グラムをいずれ縮小するとの警戒感がくすぶるなか、投 資家のリスク回避的な動きや利益を確定する取引が活 発化し、概して円買いが優勢となった。13 日には、対ド ルで 93.79 円、対ユーロで 124.97 円とそれぞれ 4 月以 来、対豪ドルで 88.94 円と昨年末以来の高値をつける 場面があった。 ◆当面の見通しとポイント ドル円相場の目先のトレンドは、米国の金融政策を 巡る思惑と、それに伴う世界的なリスク回避の流れが続 くかという点、そしてアベノミクスへの期待の持続性で方 向付けられるだろう。 まず前者に関しては、5 月以降に急速に高まった FRB の出口戦略への警戒感は、5 月 22 日のバーナン キ FRB 議長による議会証言が発端であり、それだけに 6 月 18~19 日の FOMC(米連邦公開市場委員会)後の同 議長の記者会見が最大の焦点となろう。しかし、為替市 場においてドルに注目すると、今週は幅広い通貨に対 して売りが優勢になるなど、上昇が一服。先週発表され た米 5 月 ISM 製造業や同雇用統計を通じて、米国の実 体経済がなおも力強さを欠いていることが確認され、過 度 な 出 口 戦 略 へ の 観 測 は 和 ら い だ よ う に 見 え る 。 FOMC を無事に通過し、今後そうした落ち着きが浸透 すれば、円買い圧力は和らぐ公算が大きい。なお、来 週の経済統計としては、6 月分の NY とフィラデルフィア の地区連銀製造業景況指数(6/17、6/20)や週次の新 規失業保険申請件数(6/20)、5 月住宅着工件数(6/18) などが注目されよう。 一方、国内では、日銀の本邦債券市場安定化に向 けた取り組みが鍵を握ろう。日銀は 11 日の金融政策決 定会合で、本邦債券相場の変動について、「収まってき ている」との見方や、「国債買い入れオペの弾力化で抑 制できる」との考えを示し、一部の市場参加者から期待 された共通担保オペの期間長期化を見送った。今後の 導入にも含みを持たせたものの、変動率の高さを理由 に国債を買い控える投資家は多く、依然として不安定 な状況である。また、先週 5 日に発表した成長戦略第 3 弾は市場参加者にとってやや期待はずれであったが、 今週に入って安倍首相自ら新たな成長戦略を秋に取り 組む方針を表明するなど、“成長戦略は実現するまで 絶え間なく続ける”意向が示された。7 月 21 日の参議院 選挙を控えて、目先、期待の高まりは限られるとみられ るが、投資減税の具体策や、企業が待望する法人税減 税論議の進展は注目されよう。 なお、海外では再びギリシャに関する問題がにわか に注目を集めている。政府が 12 日に国営放送の ERT を緊縮措置の一環として突如閉鎖したことから市民の反 発が強まり、与党 3 党の連立政権の結束力が更に低下 している。国営企業 DEPA の民営化に向けた入札の失 敗や、これまでの同国支援を巡り、EU(欧州連合)と IMF(国際通貨基金)の軋轢が生じつつあることも、今 後の懸念材料である。折しも、イタリアやスペインの国債 利回りは緩やかながらも上昇傾向にある。ユーロ圏情勢 には注意を要しよう。 豪ドルに関しては、これまで大きく売られてきたものの、 週後半にはやや反発するなど一服感も窺える。ファンダ メンタルズ面からは目先一段と大きく売り込まれる可能 性は小さいとみられ、世界的な相場変動が一服すれば、 徐々に安定化するとみられる。 金融経済調査部 木村 和典 図表 1 円相場の推移 (出所:Bloomberg よりSMBC日興証券作成) 4/16

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図表 2 実質 GDP 前期比 需要項目別寄与度 (出所:内閣府「国民経済計算」よりSMBC日興証券作成) 図表 1 実質 GDP 項目別前期比・寄与度の推移 (注:直近の 2013 年 4-6 月は 4 月単月分の経常収支を 3 倍した数値) (出所:財務省「国際収支」よりSMBC日興証券作成) 図表 3 国際収支の推移 (注:2013 年 1-3 月実質 GDP 前期比+1.0%に対する需要項目別寄与度) (出所:内閣府「国民経済計算」よりSMBC日興証券作成)

4.今週の国内経済動向~引き続き内需主導で底堅く推移

1-3 月の実質 GDP は 2 次速報で前期比+1.0%(1 次速報同+0.9%)に小幅上方修正。国内経済が昨年 10-12 月に底入れし、1-3 月に加速したことを再確認した。設備投資については、先行指標である機械受注 は緩やかに持ち直しつつあり、企業マインドの好転を勘案すれば年後半からの本格回復が期待される。足 元は消費マインドの改善に一服感が漂うものの、引き続き内需主導で国内経済は底堅い推移を見込む。 ◆1-3 月 GDP2 次速報:設備投資等で上方修正 GDP 統計 2 次速報によると、1-3 月の実質 GDP は前 期比+1.0%(同年率+4.1%)となり、5 月に発表された 1 次速報の同+0.9%(同年率+3.5%)から上方修正された。 主因は設備投資と民間在庫の上方修正。まず 6 月 3 日 に発表された 1-3 月の法人企業統計の結果を受けて、 マーケットでは設備投資が下方修正されるとの見方が 大勢であったが、2 次速報では上方修正(同▲0.7%→ ▲0.3%)された。また、民間在庫(寄与度:▲0.2%ポイン ト→▲0.0%ポイント)に関しては、自動車生産の増加に 伴い、仕掛品在庫が増加したことが要因で、前向きの在 庫増加と考えられる。 これまでの国内経済を振り返ると、昨年秋口まで弱め に推移していたものの、10-12 月に反転し、1-3 月に成 長が加速する格好となった。輸出の底入れ、復興需要、 緊急経済対策、アベノミクスへの期待を背景とする株高 等に伴う資産効果が成長を加速させた。消費増税の判 断については、4-6 月の GDP(8 月 12 日発表)の結果が 注目されている。4-6 月については、成長率鈍化の可能 性(弊社見通しは前期比年率+1.9%)があるものの、景 気回復トレンドそのものは持続する可能性が高い。一部 報道では「実質年率 2%」の成長が消費増税判断の基 準と言われている。8 月 21 日に期限を迎える社会保障 制度改革国民会議での結論を得た上で、総合的に判 断して、消費増税に踏み切ると考えられる。 ◆4 月経常収支:所得収支を主因に黒字大幅拡大 4 月の経常収支(季節調整値)は 8,527 億円(3 月 3,424 億円)と 2 ヵ月連続の黒字で、前月比約 2.5 倍の 大幅増加。2011 年 9 月(1 兆 273 億円)以来の大幅黒 字となった。主因は所得収支の大幅増加で 1 兆 8,910 億円と過去最高を更新。企業の海外進出が相次いだ 結果、海外現地法人や投資先等の配当金収入が伸び た。また主要通貨に対する円安効果も所得収支の黒字 の押し上げに寄与。なお、貿易収支は 19 ヵ月連続の赤 字だった。4 月の経常黒字は 1-3 月の月平均に比べて 3 倍超の高水準。一方、貿易統計で 5 月上中旬をみると、 輸出は前年比+6.2%、輸入が同+12.0%と貿易赤字基 調は不変ながら、円安効果等を背景に経常黒字の縮小 傾向はターニングポイントを迎えた可能性が高い。 野村 真司 -0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 民 間 消 費 住 宅 投 資 設 備 投 資 在 庫 投 資 政 府 消 費 公 共 投 資 輸 出 輸 入 1次速報 2次速報 (%pt) 0.6 -1.2 -1.0 -3.2 -4.1 1.7 0.1 1.9 1.3 1.0 1.5 -0.3 -2.0 -0.8 2.7 0.2 1.2 -0.2 -0.9 0.3 1.0 -6 -4 -2 0 2 4 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2008 2009 2010 2011 2012 2013 住宅投資 公的需要 民間在庫品増加 外需 設備投資 個人消費 実質GDP (前期比、寄与度、%) (年/四半期) -40,000 -20,000 0 20,000 40,000 60,000 80,000 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 貿易収支 サービス収支 所得収支 経常移転収支 経常収支 *四半期ベース (億円) (年) (季節調整値) 5/16

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本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 (出所:内閣府「機械受注統計」よりSMBC日興証券作成) 図表 5 機械受注の推移 (出所:内閣府「景気ウォッチャー調査」よりSMBC日興証券作成) 図表 4 景気ウォッチャー・DI の推移 ◆5 月景気ウォッチャー:マインド改善に一服感 5 月の景気ウォッチャー調査(調査期間は株価急落 <5 月 23 日>後の 5 月 25 日から月末まで)では、足元 の景気実感を示す現状判断 DI が前月比 0.8 ポイント低 下の 55.7 と 2 ヵ月連続の低下ながら、横ばいを示す 50 を 4 ヵ月連続で上回った。家計関連では、高額品販売 が好調で、ゴールデンウィーク中の人出も多かったもの の、上旬の低気温により衣料品の販売が低調だったこと や、ゴールデンウィーク後に飲食等の売上が伸び悩ん だこと等から、低下。雇用関連でも求人の伸び悩み等 が一部でみられたこと等から低下した。一方、企業関連 ではこれまでの円高是正の効果もあって、売上や収益 の増加が製造業中心にみられたこと等から上昇してい る。 2~3 ヵ月先の景気に対する先行き判断 DI も前月比 1.6 ポイント低下の 56.2 と、2 ヵ月ぶりの低下ながら、50 を 6 ヵ月連続で上回った。仕入価格や電気料金の上昇 等によるコスト増が懸念される中で、株価下落による先 行き不透明感がみられること等から、家計・企業・雇用 関連すべて低下した。現状判断 DI、先行き判断 DI 共 に頭打ちしているものの、引き続き 50 超をキープしてい る。株価下落・円高が一時的なものであれば、引き続き 高水準のマインドを維持する可能性は高い。内閣府は 景気の現状に対する基調判断を「景気は、持ち直して いる」に据え置いている。 ◆4-6 月法人企業景気予測調査:景況感は改善 4-6 月の法人企業景気予測調査によると、大企業全 産業の景況判断 BSI は+5.9%ポイント(以下%pt)と、1-3 月の+1.0%pt から 2 四半期連続で改善した。業種別で は、製造業が+5.0%pt(1-3 月▲4.6%pt)と 3 四半期ぶり の改善。内需の堅調さや円安による収益増加等を背景 に化学や情報通信機械等で大幅に改善した。非製造 業は+6.4%pt(同+4.0%pt)と 2 四半期連続の改善。個人 消費の底堅さや、株式取引の増加等を背景にサービス、 金融・保険等で改善した。また、大企業全産業の 7-9 月 見通しは+14.0%pt と、翌期見通しとしては 2010 年 4-6 月以来の 2 ケタプラスとなる。 注目されるのは中堅・中小企業全産業の景況感改善。 中堅企業の 4-6 月は+1.0%pt と 2007 年 7-9 月以来のプ ラスとなった。中小企業でも 4-6 月は▲11.3%pt ながら、 7-9 月見通しは+0.1%pt と調査開始以来初めてのプラス となり、景気回復の裾野の広がりを示唆している。但し、 留意したいのが調査基準日。5 月 15 日と株価急落前の 調査であり、上記結果を多少割り引く必要がある。 ◆4 月機械受注:緩やかな持ち直し 4 月の機械受注統計によれば、民間設備投資の先行 指標である船舶・電力を除く民需は、前月比▲8.8%と 3 ヵ月ぶりに減少した。比較可能な 2005 年 4 月以降では 過去 3 番目の大幅な減少幅。但し、今回の大幅減少は 注意が必要である。3 月分は、石油製品・石炭製品、自 動車・同付属品、運輸業・郵便業等で期末要因等によ る大型案件があり、同+14.2%と過去最大の上昇幅を記 録した。今回の押し下げの主因はその反動である。受 注額の水準も 1~2 月の 6,000 億円台から 3~4 月は 7,000 億円台と底入れしつつある。前回発表された 4-6 月の受 注額見通しは前期比▲1.5%。5 月、6 月がそれぞれ前 月比▲2.2%以上であれば見通しは達成できる。 尚、前述した 4-6 月法人企業景気予測調査では、 2013 年度全規模・全産業の設備投資計画が前年度比 +7.2%と前回(同▲6.5%)から大幅上方修正されている。 内閣府では、「企業マインドの好転を映じた動き」とみて おり、今回の機械受注の基調判断を「緩やかな持ち直 しの動きがみられる」に据え置いた。 ◆来週の注目指標 19 日に 5 月貿易収支が発表される。弊社では名目輸 出を前年同月比+7.1%(4 月同+3.8%)、名目輸入を同 +12.7%(4 月同+9.5%)、貿易収支は▲1 兆 3,154 億円 (4 月▲8,819 億円)を見込んでいる。 55.7 56.2 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 景気ウォッチャー調査:現状判断DI 景気ウォッチャー調査:先行き判断DI (シャドウ部分は景気後退期) (DI,%) (年) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 (億円) *マーカー入りの太線は3ヵ月移動平均。 (年) 民需(除く船舶・電力) 非製造業(除く船舶・電力) 製造業 (季節調整値・月次ベース) 外需 6/16

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(出所:各種報道等よりSMBC日興証券作成) 図表 1 今後の主なスケジュール

5.国内政治動向~そして改革はシーズンⅡに入る

成長戦略という「第 3 の矢」は束ねられた。法人税率引き下げは入らなかったが、設備投資減税の実現は見 えてきた。成長戦略の役割は、国民の自信を回復し、「期待」を「行動」に変えることだ。大事なことは束ねた 矢を異次元の速さで打ち放つことである。もちろん改革を止めてはならない。選挙で「ねじれ」が解消すれば、 長期安定政権が展望でき、「痛み」を伴う改革に踏み切る環境も整う。そして改革はシーズンⅡに入る。 ◆「期待」を「行動」へ変える成長戦略 政府は 14 日、成長戦略を「日本再興戦略」を名付け、 副題を「ジャパン・イズ・バック」とし、閣議決定した。 日本経済は 20 年以上も停滞が続き、国民はかつて の自信を失った。そんな大人を見て育った今の若者は 「内向き、下向き、後ろ向きだ」と指摘されると、さらに下 を向くようになった。「失われた 20 年」という経済的ロスよ りも、将来への希望が持てなくなっていることの方がはる かに深刻である。そんな時代認識の下で、アべノミクス では、デフレマインドを一掃するために大胆な金融政策 を第 1 の矢として放った。第 2 の矢である機動的な財政 政策は、湿った経済を発火させるためであり、同時に TPP(環太平洋経済連携協定)交渉への参加なども決 めた。政権が発足して半年もたたないうちに、日本経済 の先行きに対する「期待」の灯がともるようになった。第 3 の矢である成長戦略は、国民の自信を回復し、「期待」 を「行動」に変える役割を果たすべく策定された。 ◆単なる減税だけが求められる時代ではない こうした基本的考え方の下で策定された成長戦略は、 国内で企業を再生する「産業再興」、新市場を創る「戦 略市場創造」、企業の海外収益を拡大する「国際展開」 の 3 つのプランからなる。デフレから脱却して持続的な 成長を実現するためにカギを握るのは賃上げと企業の 設備投資である。円安・株高によってアベノミクスの効果 が浸透してきたのは事実だが、一部の家計にとどまって おり、それに広がりを持たせるためには賃上げが不可 欠となる。安倍総理の働きかけもあって、今夏のボーナ スは大企業で前年比+7.37%(加重平均、5 月 30 日、経 団連調べ)となったが、円安効果などによる自動車業中 心であり、一社平均にすれば、わずか+0.93%に過ぎな い。賃上げは来春以降に本格化するかどうかがポイント である。企業が求める法人税率引き下げが盛り込まれ なかったという批判の声があるが、従来の税制改正の決 定プロセスを考えると現時点で盛り込まれることはない。 しかし、カギを握る設備投資や研究開発投資を促進す るため、安倍総理は投資減税で「積極姿勢に転じた企 業を大胆に支援していく」と強い意志を示した。単なる 税率引き下げより重要なことは、法人税を納税できてい ない 7 割超とされる赤字企業を黒字に転換させることだ。 政府が法人税率引き下げに慎重なのは、もはや単純な 減税だけが求められている時代ではないからだ。税収 減にならない手立てと同時に示すことで財政健全化を 先送りしないことも経済再生には不可欠となっている。 その意味で、歯切れは悪くても、経済成長と財政再建 の両にらみの姿勢は、現実的な政策論としてもっと評価 すべき側面と言える。 ◆そして改革はシーズンⅡに入る これから行動を起こそうとしている民間にとって、いつ 何ができるようになるかという情報は決定的に重要だ。 その意味で、数値目標と達成時期を明示した今回の成 長戦略は、これまでの成長戦略と明らかに異なる。しか も早期に実現すべきものは 8 月末までにその詳細を明 らかにし、準備が整い次第、実行に移す。異次元のスピ ードで政策を実現するとした。また国家戦略特区は「岩 盤規制」の突破口となり得る。達成すべき成果目標がで きない場合の問題点や改善すべき点をフォローアップ する仕組みも取り入れた。きちんと成果が出るように施 策を柔軟に見直すことは、成長戦略そのものを進化さ せよう。エネルギー需給構造をどうするのかといった未 定案件は、本年秋以降の課題と位置付けた。参院選で 「ねじれ」が解消すれば、長期安定政権が展望できるよ うになり、「痛み」を伴う改革にもさらに踏み切る環境が 整う。秋以降は、改革のシーズンⅡに入っていこう。 司 淳 6月14日 政府、成長戦略、骨太の方針、規制改革を閣議決定 6月17日 G8首脳会議(~18日、英国・北アイルランド) 6月23日 東京都議選投開票日 6月26日 通常国会会期末 7月4日 参院選公示日 7月15日 TPP拡大交渉(~25日、マレーシア)日本が途中から初参加 7月19日 G20財務相・中央銀行総裁会議(モスクワ、~20日) 7月21日 参院選投開票日 夏 最高裁が2012年衆院選の「1票の格差」巡り判決 8月12日 2013年4-6月GDP発表 8月21日 社会保障国民会議が結論を出す期限 8月 中期財政計画決定(新たな目標設定) 〃 産業競争力強化法案をとりまとめ 9月5日 G20首脳会議(~6日、ロシア)、財政再建計画を説明 秋 政府が産業競争力強化法案(仮称)を臨時国会に提出 10月ごろ 消費税率引き上げの最終判断(閣議決定) 10月7日 TPP首脳会合(大筋合意を目指す) 年内? TPP交渉妥結?(目標) 7/16

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6.新興国市場・経済動向

今週の新興国株式市場は、先週に引き続いて下落基調となり、新興国通貨も売られる展開が続いた。ただ、 14 日のアジア新興国市場は総じて反発に転じている。来週も引き続き米国の金融政策が焦点となり、FOMC の結果がその後の新興国市場の動向を左右しよう。タカ派的なトーンが打ち出されなければ、一旦小康状態 となることも考えられる。来週の新興国のスケジュールでは、インドとトルコの金融政策が注目される。 ◆今週の新興国市場の動向 注目された先週末 7 日発表の米国雇用統計は、米国 の量的金融緩和が早期に縮小されるとの観測を一段と 強めるほどの強い内容とはならなかったものの、先週に 続いて、新興国株式、通貨は下落基調となった。個別 では先週と同様にインドネシア、フィリピン等の東南アジ ア株の下落が目立った。これらの市場では今回の下げ 局面以前に史上最高値を更新する動きが続き、過熱感 も浮上していただけに下げもきつくなっている面があろう。 一方、為替市場では、大規模なデモを嫌気し、大幅下 落が続いていたトルコリラは反発に転じている。当局が 介入などの通貨防衛の動きを積極化した他、デモの代 表者と首相との間で面談の機会が設けられたことなども 背景にあろう。14 日のアジア新興国市場では、前日の 米国株の上昇もあり、総じて、株式、通貨は反発に転じ ている。 ◆新興国市場関連トピック 中国~5 月の輸出が大幅に鈍化 8~9 日に発表された中国の 5 月の経済指標は、鉱工 業生産が前年比+9.2%と 4 月(同+9.3%)とほぼ同水準 の伸びとなった。この他、小売売上高、固定資産投資も ほぼ 4 月並みの伸びで概ね市場予想の範囲内となった。 一方で、輸出は前年比+1.0%と 4 月の同+14.7%から大 幅に鈍化した。このところ問題となっていた香港経由の 「水増し輸出」が通関検査強化の影響で 5 月は減少す ると見込まれていたこともあり、輸出の伸び鈍化は予想 されていた(市場予想:前年比+7.4%)。しかし、輸出の 実態が想定以上に弱いことが示されたことから、当面景 気の足踏み状態は継続するとみられる。 インド~フィッチが格付け見通しを引き上げ 格付け大手フィッチは 12 日、インドの長期国債格付 けを投資適格の最低レベルである BBB-*で据え置く一 方、格付け見通しを「ネガティブ*」から「安定的*」へ引 き上げた。格付け大手 3 社によるインドの格付けは、い ずれも投資適格の最低レベルとなっているが、昨年 4 月 には S&P が、6 月にはフィッチが相次いで見通しを「ネ ガティブ*」に引き下げていた。投資適格の格付けを失う 可能性が高まる中、インド政府は、昨年 9 月以降、財政 赤字の抑制や外資規制の緩和等の構造改革を進めて きた。フィッチによる今回の格付け見通し引き上げはこう した政府の取り組みが評価されたものであり、発表当日 は通貨ルピーが対ドルで前日比+1.0%で引けた。 (注)*は日本では未登録の格付け機関による格付け及び見通し。 インドネシア~予想外の利上げ インドネシア銀行(中央銀行)は 13 日、政策金利(レ フェレンス・レート)を 0.25%ポイント引き上げ、6.0%とす ることを決定した。市場では今回据え置きがコンセンサ スとなっていた。インドネシアでは、燃料補助金の削減 案が国会に提出され、燃料価格が値上げされる見込み となっており、インフレ圧力の高まりから、いずれ金融引 き締め方向への転換が予想されていた。足元では、イ ンドネシアルピアを含む新興国通貨が全般に売られる 展開となっており、声明文では通貨防衛も意図した利 上げ決定であることが示唆された。 ブラジル~レアル安防止へ動く ブラジル中銀は 5 日に続いて 10 日と 11 日にも 2 日 連続でレアル買い介入を実施した。さらに財務省は 12 日、先物市場でのドル売り持ち高に対する現行 1%の金 融取引税を 13 日から撤廃すると発表した。政府は 4 日 にも、海外投資家の債券投資に対する金融取引税(6%) を 5 日以降撤廃すると発表しており、当局はレアル安を 抑制する姿勢を一段と強めている。 メキシコ~市場予想通り、政策金利を据え置き メキシコ中銀は 7 日、市場予想通り、政策金利を現行 の 4.0%で据え置くことを決定した。声明文では足元の 景気について、内需が減速している他、外需も引き続き 弱いとした。一方、インフレについては 6 月以降鈍化傾 向になるとの見方を示した。5 月のインフレ率は前年比 +4.63%(4 月:+4.65%)と依然インフレターゲット(3% ±1%)の上限を大きく上回っているものの、今後は天候 要因や前年のベース効果の剥落などによりインフレ率 が鈍化するとみられ、夏場に追加利下げが実施される 可能性があろう。 ◆今週末・来週のスケジュールと見通し 来週の新興国市場も引き続き米国の金融政策を巡る 山本 正樹 武田 泰典 8/16

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思惑に左右される展開となろう。その意味で、18~19 日 に開催される FOMC(米連邦公開市場委員会)が大き なポイントとなるだろう。FOMC を控え、週明け後は様子 見ムードとなる可能性が高いと考えているが、FOMC 後 は再び市場が大きく動くこともありうる。今回、量的金融 緩和の縮小が決定される可能性は低いとみているが、 FOMC 後の声明文や記者会見でのバーナンキ議長の 発言が注目を集めよう。このような状況下で、FRB が敢 えてタカ派的なトーンを打ち出して市場の不安に拍車 をかける可能性は低いと考えており、その場合には、一 旦市場は小康状態となる可能性もある。ただ、来週の FOMC 通過後も、米国の金融政策を巡る思惑に左右さ れる神経質な展開はしばらく続くとみている。 なお、新興国のスケジュールとしては、インド、トルコ の金融政策決定会合がそれぞれ 17 日、18 日に予定さ れており、注目される。インドでは、今年に入り、インフレ 鈍化を受けて 3 会合連続で利下げを実施しており、トル コも通貨高抑制の観点から、直近は 2 会合連続で主要 な政策金利の引き下げを実施している。ただ、足元では 新興国通貨が全般に売られる展開となる中、追加利下 げ の 実 施 は 困 難 に な っ た と み ら れ 、 市 場 予 想 (Bloomberg)も据え置きがコンセンサスとなっている。 図表 2 主な新興国市場の動向 直 近 値 6 月 13 日 20 13 年 初 来 2 012 年 年 間 過 去 1 週 間 過 去 3 0日 間 過 去 90 日 間 過 去 1年 間 上海総合指数 2,148.35 ▲5.3 3.2 ▲4.2 ▲3.1 ▲5.7 ▲7.4 香港ハンセン指数 20,887.04 ▲7.8 22.9 ▲4.4 ▲8.9 ▲7.3 9.8 インド SENSEX30種指数 18,827.16 ▲3.1 25.7 ▲3.5 ▲4.5 ▲3.1 11.5 韓 国 韓国総合指数 1,882.73 ▲5.7 9.4 ▲3.9 ▲4.4 ▲5.2 1.3 インドネシア ジャカルタ総合指数 4,607.66 6.7 12.9 ▲7.9 ▲9.3 ▲4.4 19.4 タイ SET指数 1,403.27 0.8 35.8 ▲5.8 ▲13.6 ▲12.2 21.2 マレーシア FBM KLCI総合指数 1,742.87 3.2 10.3 ▲1.5 ▲2.5 7.1 10.6 フィリピン フィリピン総合指数 6,114.08 5.2 33.0 ▲7.5 ▲16.4 ▲8.1 19.7 ロシア MICEX指数 1,281.89 ▲13.1 5.2 ▲2.7 ▲8.8 ▲14.3 ▲4.8 トルコ イスタンブール100種指数 76,488.60 ▲2.2 52.6 0.8 ▲16.2 ▲8.0 31.3 南アフリカ JSE全株指数 39,811.78 1.4 22.7 ▲1.3 ▲2.2 ▲2.3 17.0 ブラジル ボベスパ指数 50,414.89 ▲17.3 7.4 ▲4.7 ▲7.8 ▲11.3 ▲9.4 メキシコ ボルサ指数 39,481.47 ▲9.7 17.9 ▲2.7 ▲5.8 ▲7.3 6.3 中 国 円/人民元 15.54 11.7 14.0 ▲1.6 ▲6.7 1.4 24.6 インド 円/インドルピー 1.64 4.2 9.3 ▲3.4 ▲11.8 ▲6.4 15.4 韓 国 円/韓国ウォン(x100) 8.44 3.5 23.0 ▲2.6 ▲8.1 ▲1.6 24.0 インドネシア 円/ルピア(x100) 0.96 9.0 4.4 ▲1.5 ▲8.1 ▲1.7 14.5 タイ 円/バーツ 3.10 9.5 16.3 ▲2.1 ▲10.1 ▲3.7 23.2 マレーシア 円/リンギ 30.11 7.1 15.9 ▲6.3 ▲11.2 ▲2.0 20.3 フィリピン 円/フィリピンペソ 2.19 4.4 19.7 ▲6.9 ▲11.1 ▲7.2 17.5 ロシア 円/ルーブル 2.98 5.3 18.6 ▲1.0 ▲8.5 ▲4.0 22.1 トルコ 円/トルコリラ 51.23 5.3 19.6 0.1 ▲9.2 ▲2.9 17.3 南ア 円/ランド 9.68 ▲5.5 7.9 ▲1.5 ▲12.6 ▲6.6 2.3 ブラジル 円/レアル 44.95 6.3 2.6 ▲1.4 ▲11.3 ▲6.4 17.2 メキシコ 円/メキシコペソ 7.55 11.9 22.3 ▲0.3 ▲10.1 ▲1.4 33.4 騰 落 率 ( % ) 株価指数 中国 為替 図表 1 ブラジル中銀の為替介入額と米ドル・レアル相場 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 ▲ 80 ▲ 60 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 80 100 11/9 11/11 12/1 12/3 12/5 12/7 12/9 12/11 13/1 13/3 13/5 (レアル/ドル) (億ドル) (年/月) レ ア ル 買 い 介 入 ※データは13年6月13日まで レ ア ル 売 り 介 入 米ドル・レアル (日次、右軸) レ ア ル 高 中銀による為替介入額 (現物+先物+スワップ、週次、左軸) (出所:Bloomberg よりSMBC日興証券作成) (出所:Bloomberg、ブラジル中銀よりSMBC日興証券作成) 9/16

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7.日本株式~海外投資家の売買状況

昨年 11 月中旬以降、6 月第 1 週までに海外投資家は日本株を約 9.9 兆円買い越した。今の相場状況と類 似する点が多い 2005 年夏の衆院解散から始まった大きな上昇相場を振り返ると、海外投資家は約 2 年か けて約 20 兆円を買い越していた。現在は日銀の大規模な量的緩和も実施され、日本株買いのニーズは以 前より大きくなっている可能性があり、2005 年当時の買い越し金額 20 兆円を超えることも考えられよう。 ◆衆院解散後、海外投資家は約 9.9 兆円を買い越し 昨日引け後に東証が発表した投資部門別売買動向によると、6 月第 1 週は日本株が下落基調を辿っていたにも関 わらず、海外投資家は 1,608 億円の買い越しとなった。これにより、昨年 11 月中旬に衆院が解散した週から 2013 年 6 月第 1 週までに、海外投資家は日本株を約 9.9 兆円買い越したことになる。 2005 年夏の衆院解散から始まった大きな上昇相場を振り返ってみると、海外投資家は約 2 年かけて約 20 兆円を 買い越した。2005 年当時は小泉内閣が高い支持率を得て、構造改革に取り組んでいた時期であり、衆院解散を起 点として株価が上昇し始めている点などで、今の相場状況と類似する点が見受けられる。また、2013 年 5 月中旬以降、 日本株市場は調整局面を迎えているが、2006 年にも一旦株価が調整した場面がある。 足元では日銀のレジーム・チェンジによって大規模な量的緩和が実施され、金融政策の面からも株式市場を支え る要素が加わっており、海外投資家による日本株買いのニーズは以前より大きくなっている可能性がある。海外投資 家からの資金流入は 2005 年当時の買い越し金額 20 兆円を超える規模になってもおかしくないだろう。今回もきっか け次第で海外投資家の資金が再び日本株に流入し、株価も上昇する局面は訪れると思われる。 横山 敦史 図表 1 リーマン・ショック前と足元の海外投資家買い越し累計額の推移 12/6 12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 -5 0 5 10 15 20 25 05/3 05/9 06/3 06/9 07/3 07/9 08/3 2012/11/16 衆院解散 2005/8/8 衆院解散 約20兆円 約9.9兆円 2012年6月以降の海外投資家 買い越し累計額(上軸) 2005年3月以降の海外投資 家買い越し累計額(下軸) リーマン・ショック ※各期間の衆院解散時からの累計額を計算 (年/月) (年/月) (兆円) (出所:東証、Astra Manager よりSMBC日興証券作成) 10/16

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8.世界的に進む金融緩和

リーマン・ショック後、各国の中央銀行は積極的な金融緩和を行ったが、金融市場の混乱がいったん落ち着 いた後、新興国や資源国が金融引き締めを行う一方で、先進国は金融緩和を継続したため、世界の金融政 策は二極化の様相となった。しかし、2012 年以降は再度金融緩和が世界的に広がっている。このような環 境は流動性を高め、中期的に株価のプラス材料となろう。 ◆世界的な金融緩和環境が株価のプラス材料に リーマン・ショック後、各国の中央銀行は積極的な金融緩和を行った。米国や英国では政策金利が低水準に張り 付いたため、さらに量的緩和(QE)も導入した。しかし、金融市場の混乱がいったん落ち着いた後、商品価格の上昇 などを背景に新興国のインフレ圧力が高まり、新興国や資源国が金融引き締めを行う一方で、先進国は金融緩和を 継続したため、世界の金融政策は二極化の様相となった。 2012 年以降は、商品価格が落ち着きを見せたことや欧州や新興国の景気減速から、再度金融緩和が世界的に広 がっている。インド、中国、韓国、豪州などが利下げに転じている他、米国は 2012 年秋以降 QE3 を継続しており、日 本も 2013 年 4 月に異次元緩和策に踏み切った。ECB(欧州中央銀行)も 2013 年 5 月に政策金利を過去最低水準 の 0.5%まで引き下げ、さらなる緩和の可能性も示唆している。米国の QE については、早期縮小懸念が一部にあるも のの、バーナンキ FRB(連邦準備制度理事会)議長など FRB 首脳部は景気を慎重に見きわめる姿勢を維持しており、 現在の緩和ペースが 10-12 月期までは継続するとみられる。このような世界的な金融緩和環境が流動性を高め、中 期的に株式市場にとってのプラス材料となっている。 河田 剛 図表 1 各国政策金利の推移 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 07 08 09 10 11 12 13 日本 ユーロ圏 米国 英国 韓国 豪州 中国 インド リーマン・ショック 新興国等の インフレ懸念 (%) (年) 欧州・新興国等の 景気減速 (出所:Datastream よりSMBC日興証券作成)

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9.中国経済~景気回復は 7-9 月以降へ持ち越し

5 月は、輸出が大幅に減速するなど、期待に反して景気が足踏み状態であることを示した。現在の景気減速 は、政府支出の無駄削除等の政府の政策が影響しており、政府は現状の景気減速は容認の範囲内として、 新たな景気刺激策を採用しないと考える。ただし、7-9 月以降は消費や輸出の回復と共に在庫調整の一巡 を見込んでおり、回復は鮮明になっていくと考える。 ◆経済指標は概ね予想を下回る 5 月の経済指標をみると、社会消費財小売総額(小 売売上高)は前年比+12.9%(4 月:同+12.8%)と、事前 予想(同+12.9%)と同じであったが、固定資産投資(年 初来ベース、4 月:+20.6%⇒5 月:実績同+20.4%、事前 予 想 : 同 +20.5% 、 以 下 同 じ ) 、 輸 出 ( 単 月 ベ ー ス 、 +14.7% ⇒ +1.0% 、 同 +7.4% ) 、 鉱 工 業 生 産 ( +9.3% ⇒ +9.2%、+9.4%)は全て事前予想を下回り、期待に反し て景気が足踏み状態であることを示した。輸出は、人民 元の先高感から鞘取り取引に利用されて水増しされて いたが、中国政府が 5 月から貿易管理を強化した結果、 香港向けを中心に伸び率は大幅に鈍化した。 ◆成長は政府の容認範囲内 6 月 8 日に、李克強首相は「足元の経済成長率は比 較的高く、特に雇用は安定している」としたものの、「中 国経済が置かれている状況は複雑である」と発言した。 また、今年の経済政策として、①改革の深化、②政府支 出の無駄の削除、③融資残高の有効活用、④過剰設 備能力の抑制、⑤有効需要発掘に向けた研究の 5 つを、 着実に実行する必要があるとした。 現在の景気減速は、政府支出の無駄削除や(過剰 設備業種の)設備投資の抑制等が影響しており、それら は現政権の政策の一環である。したがって、前政権で 生じた経済のひずみに対する修正といえよう。雇用確保 が難しくなるようであれば、政府は早急にインフラ投資 の積み増しや利下げ等を行う可能性があるが、現状の 景気減速は容認の範囲内として、新たな景気刺激策を 採用しないと考える。 ◆4-6 月を底に景気は回復へ 消費は、5 月末に省エネ家電補助金制度が終了した ことに伴い、6 月以降の家電売上は鈍化が予想される。 一方、賃金上昇に伴い生活必需品の売上回復が徐々 に顕在化すると見込まれ、補助金制度終了の影響が弱 まるに従い、消費全体は緩やかに回復すると考える。投 資については、製造業の設備投資は引き続き鈍化する とみられるが、政府のインフラ投資が下支えし、全体とし ては現状の伸び率を維持するであろう。輸出について は、ユーロ圏の成長率が 10-12 月にプラスへ転化すると の市場予想(Bloomberg 集計)が示すように、主要国景 気の回復につれて、中国からの輸出の伸びも高まるで あろう。在庫は、鉄鋼製品の在庫調整が鍵になるとみら れるが、弊社鉄鋼アナリストは早ければ 7 月に在庫調整 が一巡すると予想している。 6 月の鉱工業生産は 5 月(前年比+9.2%)と同程度に とどまるとみられ、その結果、4-6 月の実質 GDP 成長率 は 1-3 月(同+7.7%)を若干ながら下回る可能性が高ま った。ただし、7-9 月以降は消費や輸出の回復と共に在 庫調整の一巡を見込んでおり、回復は鮮明になってい くと考える。 景気の下振れリスクとしては、理財商品(利殖のため の資産運用商品)に対する過度な監督強化等による投 資の鈍化が考えられる。 金融経済調査部 白岩 千幸 0 5 10 15 20 25 08 09 10 11 12 13 5 6 7 8 9 10 11 12 13 実質 GDP 成長率 (右軸) 鉱工業生産 (左軸) (前年比、%) (前年比、%) (年) (出所:CEIC、中国国家統計局資料よりSMBC日興証券作成) 図表 1 鉱工業生産と実質 GDP 成長の推移 12/16

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10.来週の主なスケジュール

<来週のスケジュール> (注)発表日は現地時間。市場予想と実績は2013 年 6 月 14 日 13 時時点の Bloomberg の値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがあります。 (出所:Bloomberg および各種報道などよりSMBC日興証券作成) 発表日 国・ 地域 市場予想 前月・ 前期・ 前年 米国 6月 ニュ ーヨーク連銀製造業景況指数 0.00 ▲1.43 ユーロ圏 4月 貿易収支(季調済) - 187億ユーロ - 政策金利発表  (レポレート) 7.25% 7.25% -            (リバースレポレート) 6.25% 6.25% - - G8(8ヵ国・地域)首脳会議(~18日、英国・北アイルランド) 5月 消費者物価指数(除食品&エネルギー、前年比) 1.7% 1.7% 5月 住宅着工件数( 前月比) 11.4% ▲16.5% 5月 住宅着工件数(年率換算) 95.0万戸 85.3万戸 5月 住宅着工許可件数( 前月比) ▲2.7% 12.9% 5月 住宅着工許可件数(年率換算) 97.8万戸 100.5万戸 - FOMC( 連邦公開市場委員会、~19 日) 独 6月 ZEW景気期待指数 37.0 36.4 ロシア 5月 鉱工業生産(前年比、発表日未定、~19日) 0.3% 2.3% トルコ - 政策金利発表 4.50% 4.50% 5月 全国百貨店売上高(前年比) - ▲0.5% 5月 貿易収支 ▲12,028億 円 ▲8,819億 円 5月 貿易収支(季調済) ▲8,928億 円 ▲7,644億 円 5月 輸出( 前年比) 6.5% 3.8% 5月 輸入( 前年比) 11.0% 9.5% - 安倍首相が経済政策に関する講演( ロンドン) - 政策金利発表 0.00~0.25% 0.00~0.25% - バーナンキFRB( 連邦準備制度理事会) 議長が記者会見 マレーシア 5月 消費者物価指数(前年比) 1.7% 1.7% ロシア 5月 実質小売売上高(前年比、発表日未定、~21日) 3.6% 4.1% 南ア 5月 消費者物価指数(前年比) 5.9% 5.9% 5月 全国コンビニエンスストア売上高(前年比) - ▲2.6% 5月 全国スーパー売上高(前年比) - ▲1.9% 5月 中古住宅販売件数( 前月比) 0.6% 0.6% 6月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 ▲1.0 ▲5.2 6月 製造業PMI(速報) 48.4 48.3 6月 サービス業PMI(速報) 47.5 47.2 - ユーロ圏財務相会合( ルクセンブルク) 中国 6月 HSBC製 造 業 PMI( 速 報 ) 49.4 49.2 NZ 1-3月期 実質GDP(前期比) 0.5% 1.5% ブラジル 5月 失業率 - 5.8% 6月21日(金) 欧州 - EU財務相会合( ルクセンブルク) 6月22日(土) 6月23日(日) 日本 - 東京都議会選投開票 6月20日(木) 米国 日本 米国 ユーロ圏 6月19日(水) 6月18日(火) 6月17日(月) インド 日本 米国

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無登録格付に関する説明書

SMBC日興証券株式会社 格付会社に対しては、市場の公正性・透明性の確保の観点から、金融商品取引法に基づく信用格付業者の登録 制が導入されております。 これに伴い、金融商品取引業者等は、無登録格付業者が付与した格付を利用して勧誘を行う場合には、金融商 品取引法により、無登録格付である旨及び登録の意義等をお客様に告げなければならないこととされております。 つきましては、格付会社(ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク、スタンダード&プアーズ・レーティング ズ・サービシズ、フィッチ・レーティングス)の「無登録格付に関する説明書」を下記の通りお知らせ致します。 記 <無登録格付に関する説明書(ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク)> ○登録の意義について 登録を受けた信用格付業者は、①誠実義務、②利益相反防止・格付プロセスの公正性確保等の業務管理体制の整備義務、③格 付対象の証券を保有している場合の格付付与の禁止、④格付方針等の作成及び公表・説明書類の公衆縦覧等の情報開示義務等 の規制を受けるとともに、報告徴求・立入検査、業務改善命令等の金融庁の監督を受けることとなりますが、無登録格付業者は、これ らの規制・監督を受けておりません。 ○格付会社グループの呼称等について 格付会社グループの呼称:ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(以下「ムーディーズ」と称します。) グループ内の信用格付業者の名称及び登録番号:ムーディーズ・ジャパン株式会社(金融庁長官(格付)第2号) ○信用格付を付与するために用いる方針及び方法の概要に関する情報の入手方法について ムーディーズ・ジャパン株式会社のホームページ(ムーディーズ日本語ホームページ(http://www.moodys.co.jp)の「信用格付事業」 をクリックした後に表示されるページ)にある「無登録業者の格付の利用」欄の「無登録格付説明関連」に掲載されております。 ○信用格付の前提、意義及び限界について ムーディーズの信用格付は、事業体、与信契約、債務又は債務類似証券の将来の相対的信用リスクについての、現時点の意見で す。ムーディーズは、信用リスクを、事業体が契約上・財務上の義務を期日に履行できないリスク及びデフォルト事由が発生した場合 に見込まれるあらゆる種類の財産的損失と定義しています。信用格付は、流動性リスク、市場リスク、価格変動性及びその他のリスクに ついて言及するものではありません。また、信用格付は、投資又は財務に関する助言を構成するものではなく、特定の証券の購入、売 却、又は保有を推奨するものではありません。ムーディーズは、いかなる形式又は方法によっても、これらの格付若しくはその他の意見 又は情報の正確性、適時性、完全性、商品性及び特定の目的への適合性について、明示的、黙示的を問わず、いかなる保証も行っ ていません。 ムーディーズは、信用格付に関する信用評価を、発行体から取得した情報、公表情報を基礎として行っております。ムーディーズ は、これらの情報が十分な品質を有し、またその情報源がムーディーズにとって信頼できると考えられるものであることを確保するため、 全ての必要な措置を講じています。しかし、ムーディーズは監査を行う者ではなく、格付の過程で受領した情報の正確性及び有効性 について常に独自の検証を行うことはできません。 この情報は、平成 22 年 9 月 27 日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証 するものではありません。詳しくは上記ムーディーズ・ジャパン株式会社のホームページをご覧ください。 14/16

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<無登録格付に関する説明書(スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ)> ○登録の意義について 登録を受けた信用格付業者は、①誠実義務、②利益相反防止・格付プロセスの公正性確保等の業務管理体制の整備義務、③格 付対象の証券を保有している場合の格付付与の禁止、④格付方針等の作成及び公表・説明書類の公衆縦覧等の情報開示義務等 の規制を受けるとともに、報告徴求・立入検査、業務改善命令等の金融庁の監督を受けることとなりますが、無登録格付業者は、これ らの規制・監督を受けておりません。 ○格付会社グループの呼称等について 格付会社グループの呼称:スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(以下「S&P」と称します。) グループ内の信用格付業者の名称及び登録番号:スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社 (金融庁長官(格付)第5号) ○信用格付を付与するために用いる方針及び方法の概要に関する情報の入手方法について スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社のホームページ(http://www.standardandpoors.co.jp)の「ライブラリ・規制 関連」の「無登録格付け情報」(http://www.standardandpoors.co.jp/unregistered)に掲載されております。 ○信用格付の前提、意義及び限界について S&P の信用格付は、発行体または特定の債務の将来の信用力に関する現時点における意見であり、利息や元本が予定通り支払 われることを保証するものではありません。また、信用格付は、証券の購入、売却または保有を推奨するものでなく、債務の市場流動 性や流通市場での価格を示すものでもありません。 信用格付は、業績や外部環境の変化、裏付け資産のパフォーマンスやカウンターパーティの信用力変化など、さまざまな要因によ り変動する可能性があります。 S&P は、品質および量により信頼しうると判断した情報を利用して格付分析を行っております。しかしながら、S&P は、提供された 情報について、監査・デュー・デリジュエンスまたは独自の検証を行っておらず、また、格付および格付付与に利用した情報の正確性、 完全性、適時性を保証するものではありません。 この情報は、平成 23 年 7 月 29 日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証す るものではありません。詳しくは上記スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社のホームページをご覧ください。 <無登録格付に関する説明書(フィッチ・レーティングス)> ○登録の意義について 登録を受けた信用格付業者は、①誠実義務、②利益相反防止・格付プロセスの公正性確保等の業務管理体制の整備義務、③格 付対象の証券を保有している場合の格付付与の禁止、④格付方針等の作成及び公表・説明書類の公衆縦覧等の情報開示義務等 の規制を受けるとともに、報告徴求・立入検査、業務改善命令等の金融庁の監督を受けることとなりますが、無登録格付業者は、これ らの規制・監督を受けておりません。 ○格付会社グループの呼称等について 格付会社グループの呼称:フィッチ・レーティングス(以下「フィッチ」と称します。) グループ内の信用格付業者の名称及び登録番号:フィッチ・レーティングス・ジャパン株式会社(金融庁長官(格付)第7号) ○信用格付を付与するために用いる方針及び方法の概要に関する情報の入手方法について フィッチ・レーティングス・ジャパン株式会社のホームページ(http://www.fitchratings.co.jp)の「規制関連」セクションにある「格付方 針等の概要」に掲載されております。 ○信用格付の前提、意義及び限界について フィッチの格付は、所定の格付基準・手法に基づく意見です。格付はそれ自体が事実を表すものではなく、正確又は不正確である と表現し得ません。信用格付は、信用リスク以外のリスクを直接の対象とはせず、格付対象証券の市場価格の妥当性又は市場流動性 について意見を述べるものではありません。格付はリスクの相対的評価であるため、同一カテゴリーの格付が付与されたとしても、リス クの微妙な差異は必ずしも十分に反映されない場合もあります。信用格付はデフォルトする蓋然性の相対的序列に関する意見であり、 特定のデフォルト確率を予測する指標ではありません。 フィッチは、格付の付与・維持において、発行体等信頼に足ると判断する情報源から入手する事実情報に依拠しており、所定の格 付方法に則り、かかる情報に関する調査及び当該証券について又は当該法域において利用できる場合は独立した情報源による検証 を、合理的な範囲で行いますが、格付に関して依拠する全情報又はその使用結果に対する正確性、完全性、適時性が保証されるも のではありません。ある情報が虚偽又は不当表示を含むことが判明した場合、当該情報に関連した格付は適切でない場合があります。 また、格付は、現時点の事実の検証にもかかわらず、格付付与又は据置時に予想されない将来の事象や状況に影響されることがあり ます。 この情報は、平成 22 年 12 月 17 日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証 するものではありません。詳しくは上記フィッチのホームページをご覧ください。

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本調査レポートについて 【免責事項】 本調査レポートは証券その他の投資対象の売買の勧誘ではなく、SMBC日興証券株式会社(以下「弊社」といいます)が情報の提供を目的に作成 したものです。本調査レポートは、弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成していますが、これらの情報が完全、正確 であるとの保証はいたしかねます。情報が不完全または要約されている場合もあります。本調査レポートに記載する価格、数値等は、過去の実績 値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。かかる価格、数値等は予告なしに変更することがありますので、予め ご了承くださいますようお願いいたします。本調査レポートは将来の結果をお約束するものでもありませんし、本調査レポートにある情報をいかな る目的で使用される場合におきましても、お客様の判断と責任において使用されるものであり、本調査レポートにある情報の使用による結果につ いて、弊社及び弊社の関連会社が責任を負うものではありません。本調査レポートは、本調査レポートを受領される特定のお客様の財務状況、ニ ーズ又は投資目的を考慮して作成されているものではありません。本調査レポートはお客様に対して税金・法律・投資上のアドバイスを提供する目 的で作成されたものではありません。投資に関する最終決定は、契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよく お読みになり、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 弊社及び弊社の関連会社のリサーチ部門以外の部門が本調査レポートで推奨されている投資や見解と整合しない又は矛盾するコメントを顧客又 は自己勘定部門に対して行う場合があります。弊社及び弊社の関連会社はかかるコメントを参考に投資決定を行うことがあります。弊社並びに弊 社の関連会社及びこれらの役職員は、本調査レポートで言及されている証券、その派生商品又は本調査レポートの対象会社の別の証券の売買を 行う可能性があります。 本調査レポートは、弊社又は弊社の関連会社から配布しています。本調査レポートに含まれる情報は、提供されましたお客様限りでご使用ください。 本調査レポートは弊社の著作物です。本調査レポートのいかなる部分についても電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無 断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。本調査レポートに関するお問い合わせは、弊社の営業担当者までお願いいたします。 追加情報をご希望の場合にはご連絡ください。 本調査レポートに記載された会社名、商品名またはサービス名等は、弊社または各社の商標または登録商標です。 【金融商品取引法第 37 条(広告等の規制)に関する留意事項】 [手数料等について] 本調査レポートの記載の内容に従ってお取引をされる場合、各商品等に所定の手数料等(例えば、店舗における日本国内の金融商品取引所に上 場する株式(売買単位未満株式を除く)のお取引の場合は約定代金に対して最大 1.2075%(ただし、最低手数料 5,250 円・いずれも税込)の委託手 数料、投資信託の場合は銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費、等)をご負担いただく場合があります。債券を募集、売出 し等又は相対取引により購入される場合は、購入対価のみをお支払いただきます(購入対価に別途、経過利息をお支払いただく場合があります)。 また、外貨建ての商品の場合、円貨と外貨を交換、または異なる外貨間で交換する際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レー トによるものとします。 [リスク等について] 各商品等には株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信 用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本 欠損リスク)、または元本を超過する損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。なお、信用取引またはデリバディ ブ取引等(以下「デリバディブ取引等」といいます)を行う場合は、デリバティブ取引等の額が当該デリバティブ取引等につい てお客様の差入れた委託保証金または証拠金の額(以下「委託保証金等の額」といいます)を上回る場合があるとともに、対 象となる有価証券の価格または指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等を上回るおそれ(元本超過 損リスク)があります。また、店頭デリバティブ取引については、弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に 差がある場合があります。資産担保証券については、利金、配当または償還金等の額が、一定の資産の状況の変化によっ て影響を受ける場合があります。これによって、中途売却、償還時点において、損失を被ることがあります。 上記の手数料等およびリスク等は商品毎に異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向 け資料等をよくお読みください。なお、目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします。 [弊社の商号] SMBC日興証券株式会社(金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2251 号) [弊社の加入協会] 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 16/16

図表 2  実質 GDP 前期比  需要項目別寄与度 (出所:内閣府「国民経済計算」よりSMBC日興証券作成) 図表 1  実質 GDP 項目別前期比・寄与度の推移  (注:直近の 2013 年 4-6 月は 4 月単月分の経常収支を 3 倍した数値)  (出所:財務省「国際収支」よりSMBC日興証券作成) 図表 3  国際収支の推移  (注:2013 年 1-3 月実質 GDP 前期比+1.0%に対する需要項目別寄与度)(出所:内閣府「国民経済計算」よりSMBC日興証券作成) 4.今週の国内経済動向~引き

参照

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