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日本に於けるローマ字綴方問題-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

︵こ 本校のⅥ−マ学接方取扱 ○〓 内閣訓令式ローマ字様方 ︵三︶ ローマ学頼方の各種楼式 A、ヘボン式系統1∴⊥和ン式・ローマ字曾式・ロー了字ひろめ骨式 丑、国民的遊動系統1五十音圏式・田中飼、田丸式・日本式 C、国家統制系統−調査曾式・内閣訓令式 ︵四︶ 三代表様式の比較研究 ︵草︶ ローマ字綴力史戟 A、へ が小 ン▼ 式 の 歴ぬ B、日 本 式 の 歴 史 日本忙於けるローマ字斑方開腹

日本に於けるローマ字綴方問題

中 村 賢 二 郎

︵二六≡︶ 六七

(2)

本校に於ては、本年度より就職朋英文優勝ギを内閣訓令式ローマ字綴方のものとした。これに関しては種々の

意見も生じてくるのであるが、訓令式を探川す蓬・せざるとは、それが日本人の英文履慧冒あるに於ては飴り

心配するに常らぬ事柄であると私は思ふ。そこで其理由の⋮を胡著﹁外閏貿易⋮般痛信文教和書﹂の申からとつ

︵イ︺ ︵甘︶ ︵ハノ︶ ︵ニ︶ ︵ ︵へ︶ ︵九︶ む 第十三巻 第二血鶉. C、内閣訓令式の誕生 ︵六︶ 訓令式綴カの特殊研究 て長音・ニ、撥軍・三、促瞥・四、大文字。嵐、特殊音 ︵七︶ 三櫨式の長所皇鰻併 ︵八︶ 訓令式貸施と商用ロー、マ学森カ ︵こ 本校のローマ字綴方取扱 ロー、マ幸衛駅の琴方 ローマ字アドYスの事方 訓令式蔵方き観光泰盛 内外英字新聞扮感度 外囲貿易薬草町意見 ローマ字電信の取扱 す び ︵二六四し 六八

(3)

てみる。 ﹁日本二於テ用三フレル英文腐廃藩ハ日本文履歴索ノ英繹デアツテ英米ノ蜘々デハ賓際任用サシテヰサイ。其ノ代 て磁傭老側カラApp−i邑iOn﹃○呂︵申込書︶チ供給シテ所要革項ノ欝込ミチ軍求シテ居ル。コ、ニ、コ十γチ研究ス ル所以ハ、雇腑者′牽校卒弟竺義シテ英文履歴蕃チ提出セシメ、本人ノ英語智舐チ試飽シテヰル新棟デアルカヲデ アル。﹂︵同番第十六革ここ○頁参照︶ 叉、転じく珊著﹁外囲貿易英東通信文の苔万﹂の中にある英文履歴啓につける私の意見を摘録しでみる。 ﹁英語教育偏雷ノ叫バレル今日此頃、日本二於テ英文履歴番ノ必嬰チ戎ケバ或ハ攻撃チ受ケルデアラウ。然シナガラ 塀状二於テ専門革校卒薬草︼ハ和英両文ノ履歴鍵チ就職先カラ要求サレテヰル。其ノ是非ノ論ハ別トシテ現状二役ツ テ研究シテチ′クコ︸ハ此際必凝デアラウ。﹂︵同番籍十五単三五七貰︶ こげを要するに、日本人の英文履歴書はローマ字綴方を利川して、所要の固有名詞を日本評覇を以て衷は七七 までのことで、この稀日′本人川の英文履歴腎が外聞に於て飴り璽止たぬものとせば、・ノそれがへ、ボン式乃凛訓令式 であらうと選ぷところはないと思ふ。而してなぜ彼にも立たぬものを苔かすかと云ふことは白ら別問題であそ rてでは、それが、日本的内の南新に限って呈附されるものであるから、何れの株式享従っても、結局同じこと であると云ふのである。故に現状に於て、敢も時窟に適したものを探川するのが、本校の窺にも叉畢生諸君の七 8本に於けるローマ字殿方問腿 ︵〓六五︶ 六九

(4)

第三呑 第二血統

︵こ六六し 七〇

ぁにもなると云ふ見地より、多少時期庸早の妹ひはあつたが、最新の内閣訓令式に基くローマ字綴カを利用した

のである。而して内閣訓令なるものは1本釆日本に於ける官靡の寄潜命令であつて、現今の如く畢校普周が就職 道動を以て、官盛事務の蒜であるかの如く取扱ってゐる時代に於ては1其の訓令を濫守してことを焉すのか、

事務常識と云ふべき・であらうと思ふ。妄また、本校では、敬愛用勘映簿のローマ字生徒姓名は、訓令式となつ

てゐるのをみる。これ等も本校が卒先以てこの訓令に息資ならんとする官酷とみねばならぬ。従つ孟ハの取扱っ

てゐる就職用英文優勝寄官しの訓令に基いて作成せしむることも亦、何等不思議はないのである。然らば、内閣

訓令式とはドンナものか、本校庶路誅のこ鱒に通津したものは次の如きものである。

国語ノ﹁了二学讐従来警こシテ.其ノ統叫チ鉄キ使用J不便砂カラス、之蒜;ルコエ教育上、畢衛士 照久国際輔係英ノ他ヲリ見テ極メテ必警ルコ1r、信ス。孤テ自今左ノ過﹁ローマ﹂字珠覇;姦肌∵セントス0各官庶 ◎内閣訓令寛≡既 ︵二︶ 内閣訓令式ローマ字綴り方 名 官

(5)

ニ於テハ漸次之ガ賓行チ期■スヘシ。 昭和十二年九月二十 〟 日 て∵開語ノ﹁ローこ草深カハ左表三伏ル 二、前波二恵ムルモノ、外三相テハ概ネ左ノ例二依ル ︼ 島晋ノ符輩チ附スール場合ニハ。k賢2ダ同課写○嘗pノ如ク二﹂チ用フルコー 日本忙於けるローマ専耗方聞落 ロ ー マ 字、綴 乗 a l ll e O

ka ki ku ke ko kya ky−ユ kyo

Sya Syu SアO tya tyu tyo nya nyu nyO l−ya hyllhyo mya myll myO

SO e e S ・tU Ⅵ u S ⊥し Sa Sl tn t.i na nl 0 、O t n e n u n ha hi hul】e llO ma ml mu me mO ya i yu e yo l′a rl I■u Ie rO Wa l u e O ga gl gu ge gO za z1 2;u Ze ZO da zi zu de do ba bi b11be bo pa pl pu pe pO rya rylユ 丹0 内閣組理大臣 公 鰐

gya gylユ gヲ■O

Zya Zy11+耶O Zアa Zy11 ZyO bya bァu b¶−O Pya pyll pyO

近 衛 文 麿

(6)

二帯晋ハ絶テnチ以テ衷ハス芸−

≡警n去ノ吹こ衆ル署︵yチ合ム︶ト蒜離ス必警ル⋮=㌢ki〒首−S㌢萱。ノ如てこ

チ用フル↓二卜

四 促音ハ嘗kひ・h葛篭こ○眉SappOrOノ如ク子音チ筆写象チ来ハ:ト 五文藩ノ番始及国富詞ハ一くp富邑宇⋮・W Si書ka−穿a倉ノ如ク語讐大文‡スルコ点間有名詞以

外ノ名詞ノ語源チ大文字トスルモ差支ナシ

六 特殊晋ノ喪記ハ自由−ス ︵ニニ ローマ字綴方の各麺療式

さて研究の順序として、今日まで墓に於けるローマ字綴方問恕多感つ→主管られ、月つ驚行されてき益

々の様式についで常識をもつべきで雪と竺。以下は苗周知のものであつて、筆者はこれを三抑に大別し、

さらにその細分を示してローマ字常識に資せんとするものであるd ︵飽〓︶ ヘボン式系統

Aヘボン式

DニC・H旦音声が二仝ハ七年hぜan2監n等handE嵐置こap賢昌clぎry︵和芙和酔啓︶

の編警川買P−マ字で、完八六年になつて、この次に示す﹁7マ字命式﹂の長期を探り入れて改 第十三容 第二血取 ︵一二ハ八し・七〓

(7)

正したものをさす。 A ﹁ローマ字禽式﹂−Rひm且i・許iS竃em ローマ字倉︵R音an・A嘗ab已As害ialiOn︶は完八五年に創立せられたもので、其翌年に葺SFOr︻ state莞ntOftheAimandM註&○ごheRぎaji許i3と・芸ふパンフレットによつて新式を教表し、 これが、前述の如くヘボン将士にヒン.下を輿へ、ヘボン式を完成したものである。 A ローマ字、かろめ倉式簑OmanA甘habetP;pagatingS&etこ 月蕗戟寧後完○丘年に辣店字びろめ禽と云ふ有力なる関髄ができて、ローマ字禽式を標準として採用す ることに決定した。故に﹁標準式﹂とも云はれてゐる。 ︵第二︶ 国民的連動系統

B 五十音同式

﹁ア、カ、サ、タ、ナ、ハ、マ、ヤ︰フ、ワ﹂の五十恨名文字を基礎としたものであろからこの名粥ができ W−0 す B 田中館、田丸式 ぺボン式の線に準って蟄達しに﹁ローマ字ひろめ倉式﹂から分立したもので、根本的に日本閥民約碇典文 字︵日本式Pけーマ字︶を主張し発った二大音頭の名稲を探ったのである。 日本忙於けるローマ字粁力問飽 ︵こ六九︶ 七三

(8)

B日 本 式

前述の如き苧−マ字株方運動は、畢発するに固民約色彩を帯びたものであるから日本式と自他共に呼んで

ゐるものである。

︵第≡由家統制

C 綱網 元風 合 式 昭和五年文部省内に臨時P−マ字調査愈ができたのである。この倉議は各方面の構成を網羅したものであ

っ嘉め、反って甲論乙駁決する所を知らず、徒らに時日基資し→ゐにものであ宣が、終に昭和十叫

年六月二十六日の絶食に於て決定したものである。

C内閣訓令式

これは、昭和十二年九月十七晶議に於て採用することに誓宝避の調薬愈式害すので、同年九月竺

日附内閣訓令第三搬を以て各官穂に通達したもの、訓令の砕威と効力とに勤してかく呼んだまでゞある。

︵四︶ 三代東棟式の比較噺究 今、かりに雷に列車したA、富、αの種々富枝雷代表的名粥を以て示せば、次の如く表的に知られて

ゐるものとなる。

第†≡馨・第会沢 ︵こ七〇︶ 七四

(9)

A、 ヘ ボ ン 式

B、日 本 式

C、 訓 令 式

以下に示すものは、是等三枝式︵朝命式を除くー前出のものを以でこれに常てる︶である。 ︵注意︶ アンダラインを施断る綴字は各様式の相違鮎を示したものである。 日本忙於けるローマ章嬢力問題 一丸.ヘボン式ロー・マ・字綴方 a l 11 e O ka ki kll ke ko sa slli su −Se SO ta(血i tslユ い to na T)1 n11 ne nO ha hi fu he IlO ma ml mu me Ⅱ10

ya i yⅥ e yO

ra rl IトⅥ re l’O Wa l ll e O(WO) g九 gl gu ge gO 窟a .11 2;u 2・e 2;O

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塵bya 脚

(10)

今、かりに前ⅢのA、B、+C、︵訓令式呈す︶に於て、相違腐る佃桝を表に依りで示せば先の如きものとな る。㌃により喜入はP−マ字警の瀾違鮎につき明確なる常撃つかケっると警。無論Cの要式姦始

頭にもつで研究すべきは申すまでもない。

策 寛 渋 お‖日本式ロ−マ字摂カ a l u e o ka ki kl】 ke ko Sa SI Stl Se SO †a ′ti t11 te tO na nl nu ne no ha lli hu be ho ma mlmu I℃e mO ■ ya iァlユ e yO 工a l1 ru Ie I0

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望空 竺望 望三

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Ⅰya ‡トyu rァ0 Wl一・gl.聖堂bi・pl a l 乱 a a a W g Z d b p 1 1 gu m 血一b。 聖 耶一 0 αb e

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0 0 0 Z d LU e e ヽ. Z Ju b ︵二七二︶ 七六

(11)

i︵ヰ︶ e︵ヱし 0︵ヲ︶ く観ぜられ一るのである、即ち、・軋・比tuh Sya Syu Sy。tya ty。ty。Zya れば訓令式は月本式の改欒されたやうなものであつて、ニの〓学よ勺するも日本的なるものであることが認識せ らるヽのである。 ︵五︶ ローマ字綴方史観 Aヽ.ヘボン式の歴史 Dニ.C.Hepburnは北開人で、圏着であつた。四十四歳のとき、横濱のアメリカ領事館附翳師として、わが ・ 「 】 ■

右比較表の示す通り訓令式は日本式を基礎としてをることは一見して明かである。この鮎ヘボン式の敗北の如

日本忙於けるローマ字麟坊間退 をヘボンより取ったのみで、m のみは王様式とも同じである。かくの如く数のとからす 。 Zy・孔Ⅲの十五綴字は日本式より採り、 ︵こ1七三︺ 七七

(12)

第十二惑 第三親 ︵二七四︶ 七八 安政六年︵岬八禿九年︶に来朝し、尊王壊夷の物騒は時代にあつで、紳奈川成俳寺に仮寓し、大に日東語を研究 し、樺由吟香の協力を得て離寄編築に志し、博士釆朝の後.八年即も二八六七年︵慶應三年︶に上海で上梓甘阪 したと樽へられてゐる。この歴史的叫事嘗は何を示すかと云へば、第こ﹁ヘボン式﹂なるものは英語を閥語とせ る米へヘボン博士の研究によつでできたものである。其の目的は恐らく、英米人が日本語を用ゆる便宜上工夫し たものであらう。明治三十毎頃私が神戸関西拳院の畢生であった頃、米閥宣教師等が日本語で説教する際、朗読 的に用ひたものは、苧﹂のヘボン式であつた。今も倫記憶してゐるが、その朗読説教たるやShi、Chiの如き翌日 ガ に至ると純正なる日本語音が出ないから、英語共のまゝの費晋をなすため大に耳解りになつたことを思出す。資際 ヘボン将士もこの種蟹晋の取扱ひには閉口したであらうことがうかゞはれる。これを要するに﹁ヘボン式﹂は英 語開民の考案した彼等本蚊の綴字であることは疑ふ敵地はないのである。故に英語教育の膿んな日本に於て今日 まで重用されて其短所などは顧みられなかったものである。山方また図枠的日本式主張者例の鱒封運動を刺激し た可能性も多分にあつたものであらう。 B、日本式の膝兜 明治六年の頃常時の革士院長西岡氏が﹁洋字ヲ以テ図譜ヲ雷スルノ論﹂を語義した仇を以て日本式の濫侮であ ると云はれTゐる。これを要するにヘボン式はヘボン博士が﹁英和、和英群典﹂を編麗するにめに外樹人のため に作ったものであるが、日本式は日本人にる常時の志士が開園進取の精細に動かされ日本弼特のP−マ字を考案

(13)

したものであるとみるべきであつて、日本人のた世のローマ字であるから、外囲人の便不便は第二の問題としで 生れにものとみるべきであらう。ヰ芦二方この道勤は∵国字改良の三尊業と馬云ふ七とができるのであつて、明 海十八年に﹁月−マ字合﹂が起り、同三十八年には﹁ローマ字ひろめ愈﹂が創立せられ、共営初から絆特命貝とし て禽の事業む大に助けに郡単著田中館愛橘、田丸単郎の両氏の名は世間周知の寄驚である。然るにこの両氏は明 治四十先年に至って、この禽を脱退し、別に﹁日本式P−マ字﹂なる様式、の様方を語義するに至り﹁日本式﹂なる 名稲は.その′仁めに田中館、田丸式とも科せられて今日に至ったものである。これを質するに日本式ロ.−マ字は 共名禰がこれを物語り、共の琶際がこれを示す如く、日本人によつて日本琴晋覇の綬方を藤二し、二見理解し易 き形式に作っに鮎は、他の式に優るとも劣らざるものである。然しながら、∵万叉外閑人側よ卜すれば、畿晋上 の不便から歓迎せられない鮎のあることも見逃かしえがたき鮎であ息。 C、内閣訓令式 文部省内に臨時。−マ字調茶倉が出釆た遠因は昭和三年七月ロンドンで、ThのC。n許encの t訂宅○ユd︵間際地筒命議︶ の席上、英囲委員が日本にて作製せられに地閲の地名が十定してゐないことを指摘 し将来は﹁ヘボン式﹂に統仙せよと提案したことに在る。これに封し、日本政府委員にる山崎直方氏は﹁ヘボン 式﹂に統一せよと云ふことは穏富でない、単に疏ヤせよとの軽業であれば考慮すると言質を輿へたことがある。 これに封する前後策として昭和五年十血月に勅令を以て臨時ローマ字調査命の官制が嶺表せられ、政府側、日本 日本忙於けるローマ字斑万問題 ︵こ・七五︶ 七九 へ一 ▼

(14)

第十三容 発言蟹 ︵二七大︶ 八〇 式及ヘボン式両派代表者、それに中立の立蕩にある単著等を加へて四十飴名の委員があげられ、絶命を開くこと 十四回、童奄委員合を設くること三回、終に昭和十一年六月二十六日の絶命で多数決︵この鮎につき反封するもの が甚だ多い︶で以て探揮したものである。これ調査命式の名構ある所以であつで、其後内閣更迭及支那事轡なとが 起り内閣の手に移ったこの問題も停頓してゐたのであつたが、昭和十二年九月十七日、正式に閣議によつて決定 し、内閣訓令節三流としで官報に教義せられにのが、同月二十二日であつたのである。顧みて永年の悶着を、時 のカは驚くべきもので統制の故に乗って仙気に賛施に移した鮎はjEに結構なこと∼云ふべく、自由思想の玲て去 うが七い現代日本に於で、前述の如き道程を経て生れ出た所謂訓令式なるものゝウエルカムさるゝ筈はなく、其 一 の後令富時に仲々の反討論が起ったものでぁる。しかしながら、国民精和紙動員の現葦に別して、今や鳴りを締 めたかたちにあるのである。 ︵六︶ 訓令式綴方の特殊研究 土ゝでは内閣訓令式ローマ字を中心として、訓令の︵二︶に指示された鮎について比較研究し、常撒を獲得せ んとするものである。 て長 音 長音符は︵こを其の母音上に附することとした。他の様式と比較せば

ヘボン式−都郎索郎鼓雛i軒

(15)

昭一本亡式−Ky曾y㌘①苫kau警b富ai乳 . 訓 令 式−KyM尊ロ︸曾a訂こぶ冨dai乳 右忙闘蓮心て語尾をオオ.とす牒坂合の如う、胎殊晋︵五を参儲︶の取故ひ々して長晋符に代へてゐる場合もあ この長官符の使用は是非英資行に移したいものである。従爽のヘボン式ではこれを認めながら、用ひなかった 場合が甚だ多い。日本人同士でもこのために聞達かをしたもので、商眈は申すに及ばす、レッテル面の日本名商 品等にて六なる誤解を由へたものである、。例へば、①ロ○︵大野︶︸OnO︵小野︶−M設︵毛利︶−MOriい︵森︶等である、 外客が日本に釆て、これ等の鮎捲混雑を廃さないためにも長音符は必要なることである。 ′オ る。例へば、豆Oh︵伊藤忠商事の恩畢︶、及ツーリスト・ビュP−− 日本苔啓中の﹁踊﹂皇硯んでみると、能楽を 小豆○雪.としてある。故に例外ああると恩ふ沌 ローマ字外圃竃報に於では音符披は.ないのであるから、唇音符の代りに次の如く母晋を盗ねることになつてゐ る。外電にはヘボン式の使用を絡めTゐる政次の如き例もできる。 ︹巌文商品常方二相違ノ鮎アリ﹂ Ch払ヨOnSFひhin苗富こ致nO t00na且 これを長音符をとって、其墜欝を重ぬれば C甘口umOn訂n t00粁00獣.∽00inO訂n計i 日永に於けるローマ専飯訪問盟 ︵拙著、外観貿易英語過信文の葦カニ九八門致開︶ ︵こ七七︶・八.i

(16)

文苔の苗始、及固有名河の語頭は大東字、・由布名詞以外の名詞の語頭を大文字とするも可。この前著は世界共

通であるが∵後者の固有名詞以外の名詞老犬文字となすことはヘボン式では認めなかった。日本式ではこれを認

四、固有名詞と大文字 こ、撥.俊 今後は︵N︶を以で轡晋を示すこと。 へ、ボ、ン式ではP←B、m、の前には︵m︶を附した。 ︵例︶ HO巨星︵本間一姓︶.岩Omb呂︵門番︶︸S已mpa︵新渡︶ 訓■令 式では ︵例︶ HO巳さ岩Onb雲盟np 日本式及へボ′ン式では撥藩の次に釆る椅晋︵yを食ひ︶を引離す場合にはハイフンで切ったのを採用した。 ︵例︶ SE守欝ubO︵新大久保︶、折in・Y家︵金曜8︶ 明治阻十一年以後、双方爽アポストロフを附けてゐた。 ︵例︶ Si烏官ざ衰旦温i 三、促・ン磨 この鮎について闇歯㍗致した態度をとつて子音を登ぬてゐる、即ち ︵例︶ ㌢k具拳校︶−許ppO貝札幌︶h しわレ.甘がらヘボン式ではCh♂前には一﹁t妄附してゐにか ︵例︶︰︻訂hぎeハ一丁日︶︸ 旨ate−文マッチ︶ 訓令乳−Ⅰ采 第サ≡巻 第三輩 / ︵二七八︶ 八二

(17)

めてゐた。 五、特殊琴の取扱 特殊普と云ふのは、普通の日本語にない蓉晋、例へば、﹁フア﹂、﹁フイ﹂、﹁フエ﹂、﹁フオ﹂とか叫.ツ7﹂、﹁ツ fe、拉後者をtSa、tS。、tS。としたものであつ こ、﹁ツオ﹂の如きである。これをヘボン式では前者ざfa、自、 にが、是式にすれば、要はhWa、ヤヤ丹後者を㈹、We、W。としたのである。警に訓令式によれば、 ・一l▲・L 特等、の構成は自望云ふのでみダから、前者は”−”品等してhyA︵ヒヤ︶hy。︵とこ恒︵ヒヨ︶と同じや ぅに日本式変態で書くのがよいと恩ふ。

︵・七︶ 三成式の長所ど鱒朋

内閣総理大臣の職名を以て、内閣訓令とまで甘つたロトマ字枚方統一の問題を、今更見や角云ふ筋合のもので は甘い。獣々としてこれを資行に移すべくカを沸ふべきは・、非常時払らすとも国民の常識である。 さて、覇l令 と、云ふ寒昧のことは少しも古いてない。﹁従来院さ一シテ統↑ヲ紋キ使用上不便抄カラス﹂と云つrある通り で、朗ろ穏厨なる理由を教表してゐるのである。然して﹁各官臆二於テハ痴次之ガ慣行ヲ期スベシ﹂と時間的に も漸進某誌を教義し蜜柑に移さしめんとする政府の訓令であるから、ローマ字綴方問題の珊論家も、これに榔應 日本に於けるローマ字顆万問題 ︵こ七九︶ 八≡

(18)

第十二義 第≡畢 ︵二八〇︶ 八四 する推螢と共鳴とを以て、其の統一を成功せしめねばならぬものと確信する。さもあらばあれ、斯の如㌢訓令を 見るに至らしめた固字間毎には必や依つて来る理由がなければならぬ、故にこれ等王様式の叫長二筋について常 識をもつてゐることも必嬰であらうと思ふ。 ︵A︶ ヘボン式の長所 日進月歩の現代、新しきを追ふて躍進しせゐる世の中ではあるが、年世紀以上も日本人の間に偵ひ慣らされた ヘボン式、世界中何魔の固に於ても通用しで乗たこ¢1日−マ字綺方は、ヤハリ、持て難い存在では まして、これ脅腰止するに於て適確なる畢的理由の無きに於てをやである。而して叉、ヘボン式は、吾が日本帝 閏の血等団となるに至る道程に於て其の文化の向上に貫献したる時代の蔵物たることば、誰しも否みえない番資 である0 特にへ、ボン将士は英語を団語古せる米観人であつで、自ら 方であるが故に英語が現代世界に於て最も融油性浪壌隠者図譜であ福娘り、日本式綴方よりもユーテ㌢アトの油 澤なる別に於ては、少なくとも﹁日本式﹂撮方が今町卦でヘボン式を征服しえなかった事蜜に於ても認められる 罫柄である。 ︵B︶ ヘボン式の鏑鮎 日本ローマ字様方本氷の目的が世界語の鵬として、世界のどの脚語にも偏在せざるべきものとすれば、英米語

(19)

肇を凝って座れ主上云・つてもよいヘポ与式は、自ら聴牌語として不適蕾なる意識を凍ってゐ亀のであ.るン例人∴ば i Chは英語で﹁労﹂であ電が、俳票しは﹁シ﹂ヾ癖語−﹁ヒ﹂、仰太別語王キ﹂と筆者するのでもわかる。女、痴欝 では︰㌍を﹁イ叫と琴汚するが故に目本仮名を習った弼人は︵式ひmaji3を﹁ローrマイ﹂と讃み、﹁明治屋﹂さ云ふ 商耽を十メイィヤ﹂ 云ったものがあつになとのことも恩ひ過せば、英語本位にで漕たへ虎ツ或は尿の意味に於て馬閉共涌的でけいと 云ふものがあつても不常とは云はれない。特に日本軍琴背の立場から﹁ア﹂を﹁F﹂としたところ膵感心のでき ぬ鮎であつで、ヘボン博士もこの淑扱かには因つにものと忍はれる。英米人にとつては都合のよい﹁フ﹂であつ たでは㊥らうが、﹁F﹂晋を正確に﹁フ﹂に笛てはめること成員本人では不可能であるのである。然しながら、日 本摘紳を表徴する冨土山.も︿︵冨・﹃uji3日本の花の代表的電牒ものとして眉∽百iaを︵nFuji・bana3と古いて、 過去六十年を押し通しにのも、英米人に都合よく作られ仁ローマ字なればこそである。冒ホは今や模倣的閥際生 瀾を放擁しで、世界を相手として自主的躍進をなしつゝありと云ふ立場からすれば、ヘボン式の如きは虞の碑兇 的日本p−マ宇美は云ひ難いと云ふこ七も出来うるのである。 ︵A︶ 日本式の長所 恨名文字五十音紺の各行に仙ツの嘩背文字をふりあて、全部を通じて規則元しく同﹁形の綴字に舵叫したこと 即ち、ヘボン式の聖ehi、tS。は各々.Sl、・h、拍と指し、訂毎﹂の﹁ヱをヘボン式では﹁聖としたものを 日本に於けるローマ字揚力開場 ○馴入山︶ 八五

(20)

第十三巻 第三髄

︵こ八二︶ 入六 ﹁ヒ、とんたことなせS、t、b、それそれの行に於て他の綴字と同じ作り方に琉こた鮎は、甘ヱ字構成及

習得上非償に便利であつセ進歩的と云ふことができる。

緬項上周じく⊇ヤ﹂、﹁シヤ﹂、﹁チヤ﹂、等の翌日に於ても、㍗−叩u、ザ雪でれ′∼の孟畳字に添加するこ ーー とによつて.桓、一ky。、ky。を作為ことに統﹁簡易化し㌫は、ヘボン式よ品召上からも、叉驚際使用に際しても

血歩進んでゐると云はねばならぬ。縫って訓令式も大部分を日東式から探ったものと恩はれる。

︵B︶ B本式の短顔 然しながら晋馨上からみて、.Sl、・−1、tu、huはそれ′1﹁シ﹂、﹁チ﹂、;﹂及﹁フ﹂セあると云ふことは非常に 無理の凍る考へ方であら庖ば月らぬ。それも、・Slは﹁シ﹂のローマ字綴方の﹁記既﹂であると云へばそれまでゞ ぁる。日本人の雷撃にない﹁J﹂に﹁1﹂をづけて﹁チ﹂と費奮せしむることの無難な三と、更に又、﹁Zl﹂を

﹁ジ﹂雪空、﹁ヂ﹂、ヤ専ヤ急きヤ、ヂユ﹂ヂヨと琴晋せしむることきは雷撃箪上から大に試論の

故地のあるところである。この鮎はヘボン式の方が長いのであるまいか。

︵C︶ 訓令式ローマ字の特色 私の手許には日本に於けるローマ字綴方問題㍍関する様々な材料があるQ其の替行坪主は﹁財団法人帝閲P−

マ字倶楽聖、﹁敢闘漢人、日本ローマ字禽﹂、﹁ロこ字ひろめ愈﹂等が其の主なる運動靭鰐である。これ野山材料

を婆讐てみると、相常有益なる文献たることを蟹見するの/であるが、中には世に知られた堺着であり、且つ立

(21)

派な局番の持主でありながら、自己の卓張に血賛なる飴り、激烈なる個人的感情を公開してゐるものがあつて、謹

み来り謹み誉㌻ち、令を玲て、喘嘆せ.ざる雪見ノ巧かつたものも澤山あつた。憎むべし、人間性の錫郵を随所に番

霹せる郎に於ては帥翌なるローマ字運動の蜃清でや⋮感じたバかしの如くにして支払省の計註したる調査命な

諸のも何肇の茸鷹濡げやして十数年を経過し反動のために反判したる外何ものも得票つ音のである。思

ふにヘボン式と日本式との問には相潜れられざる宿命的ギヤツプがあ牒

振らしめやうとす牒こと其れ自照が拙劣なる企でゞあつ音のと云へやう。恰も左右所思想のそれの如∴其の

融合靂を試みんとげるが如きは本に依って魚を求むるの顆であると思ふ。而して其のギャップはどこにあえか

と云へばPhOn¢m竺〓つの観語の菅生がいろ′∼追っても、其意味に欒化を来さぬ綴方︶と云ふものを互に我 田引水的に決定澗占せんとしたことに存する。鍬へば﹁シ﹂至芸未はすためのShiと・Sl、tS。とt。及¢hiと・h

の如きは永久に相一致せぬ晋胡綴字なることを忘れたものである℃叉他の方面より考察すれば、本木この二様式

ほ相異れる使命を以て坐れたものであると思はぎるを見ない、即ちへ率ンノ或は豆本が徳川三百年鎮閥の夢さめた

東、来朝したヘボン博士が、啓蒙的に奉仕しに螢的良心の産物であつたとも云穴るが、これに反℃1的中館予由 丸繭博士の運動は、甲−マ字国字諭に端を哉し、日本的猫別のローマ字綴方を主張して止まぬ愛観的熱意め存衰

とも認められうるのである。かくの如く、両々相持しで動かぬ主張及、相容れられぎる立場こそは如何ともなし

得ぎる宿命であつにものである。故に邪悪あ如きを開いて議論をすれば、結局囁嘩両成敗の水掛論に′経肘せざ

日本に於けるローマ字斑坊間慣 ︵こ八lニ︶ 八七

(22)

第十二毎 第二軸耽 ︵こ八四︶ 八八 る寧覆い仕末となつにので、諾し常然なりと云ふべきであらう。そこで、訓令式が天下り、開校式の上に斧絨 を加へたものであるともみられるのである。即らへ・ボン式の全部を玲てや、しかも日東式脅登用して幾分の攣更 を加へ、自他共に容認する態度空不してゐるのである。すでに︵三︶に於.て示した通り、訓令式中辛五変事は日本 式より取り、国文字をヘボン式よりとつてゐるゐである。何れにせよ、この訓令に基く綴方によつで永年の問、 担手しえぎりし宿命の冒マ字綴方を棺節し、閥事故良途上の毒素罫としで記念すると共に、訓令式統遠動 に合流することは、、辟するところローマ字綴方遊動に息質なる所以であると恩ふ着である。 ︵八︶ 訓令式賓施ビ商用ローマ字綴方 ︵イ︶ P−マ字商既の綴方 日本の商店商敢が従東用ひてきた英語の商耽は全部ヘボン式と云って美問えない。故にこれを訓令式に欒貸す ること.がどれ程取引上に形響を及ぼすであらうかは想像するに飴りあるものがある。先に童黎なるもの敬箇を列 蓼して其差異を示したい。 毎大 三 日阪 井 ′−−ヘー・−−ヽ ′−】−八・・一・ヽ ○いDkp試乳已ti Os針kp少PiniO巳 トJ● −■ r ̄◆ 亡■■■ 、 ≡菱 =買itsβbis已 已i言bishi 々東 6京 ′−−・人−−「 TOk3害ti彗iti ].〇首○崇e已巧i各i 錦 紡 ′−一人一、 只aロegahuti 舅呂egaf喜Fi 銀発 行一 ′−−・一人・・・・−ヽ Dai⊥ti Oai−ieFi 粂 オ公 ′−−−ノ\一−ヽ 国ane臼aど 汽anema︷s亡

(23)

かくの如く、訓令式の襟花に供って滞米欒衷されなければならぬものが、これを全図的に計上すれば移しき故

に上るであらう。就みに吾閲で毎年敬行されつ1ある外囲貿易用TradeDireclOryハ商工人名銀︶をみれば、登

録さ弟てある商敢名義だけでも攣史されねばならぬものが相嘗あるのである。何れにしでもこれを急激に攣衷す

ることは出奔難いことであり、亦共の不特発なるは云ふまでもない。強いて欒更せんとせば左の如く這の時期

を限って蟄表することも仙つの方法であらう。

︵こ 三菱商事株式食紅 己itsllb訂FiSh各村ab乱−iki内aishp 更にまた次の如き名字名にも耐倒を見る。 ︵二︶ 富 士 商 曾 胃仁町 SFO打ai ︵才岩︺eユづ⋮句各ぞ○訂i︶ 武田鼻兵船曲店− 伊藤小心商事− 日本に於けるローマ字親方間慣 ︵胃e記乳teぺ 試ぎ訂s已glO巴内各宏芹i只ais竃︶ Ch.Ta町e訝︵現用のもの︶ ぜ〇.ぎ打e㌣︵ぎ・Ta訂dP︶ P It〇h︵現用のもの︶ つ苫・Itひ︵T・Itひ︶ ︵こ八五︺ 入れ

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第十三窄∴∴策定二準 ︵こ入六︶ 九C 商流は守OperNO弓であると共にB⊇nd︵銘柄︶やTra計ma昇︵南棟︶と同じに取扱って良いと云ふが如 き詮は、P−マ字校方商流暫念頭にをかすしての考へ方で、訓令に従つで漸進的に欒更することが合法的で且つ 進歩的ではあるまいか。私が照脅した吾固着名の銀行及帝政にては、異口同音に現状維持であるとの回答に接し た。思ふに過渡期の問題としては致し方のない事柄である。 ︵エ ロ−マ字アド 逓信省に於ては通信事跨の本山だけあつて、内閣訓令に過るゝ第二十七日、即ち昨年十月十八日に、電信菜顔 に閲して、従来のヘボン式を改め、滞米は新式によるべき旨を通達督廃すること∼した。餓道省も眈に除名の校 字苔替へを行ってゐると云ふ時世時節となつてみれば、昏囲のP−マ字綴地理胡名稲も各方面に欒史をみる時が 乗るであらう。それには党づ簡際他聞に於ける公表地名の綴方欒更が行はるべきで、これなくしで、個々の商敢 が自己アドレスの寄方攣更を 主義の必要を認むるわけである。本来、商敢のアドレス腋、レターヘッドに公表せられるのであるから・日本側 からすれば相手方に誤解を輿へないやう興野更についで拝意を彿はねばならぬ。其のわけは、ローマ字綴アドレ スの中にはヘボン式之新式とセ比較しで相常其の違ひが甚しきものあるを準見するからである。例を示さば ︵こ▼ 美土代町三丁す ︵︵ボン式︶ 民it①SFi苫eFかⅥpロCh少≡e

(25)

︵訓令式︶ 呂富ぎt苫Spnt苫.me ︵二︶ 高松市五番T ︵ヘボン式︶ひ占㌃me︼Ta打一望t芦 ︵訓令式︶ヂぜ旨21p打pm㌢

次に示す如く是に於ける著名郡市たけで云ヘボン式と訓令式を封比すれば全く別地名の如晶を掌るので

あるから早急に欒写ることは考へものである。かと云つで放って許けば何年経っても訓令の目的は達成されな

いのであるかぎうしても、霊的に票せねばならぬわけであるい

序にC賢覧re町s︵COdeAdd記SS︶即ち電各の如きはメール・アドレスの如晶要件はないのであるから、

漸次登録欒吏をなすべきものであると思ふ。

︵ハ︶ 訓令式綴方と観光審盤

苦パン・アドヴアタイザ紙の記事に次のやうなのがあつに。警べきオリンピックの際姦倹し宕のであ

る。﹁外人ツー芙左富志1芦HuNi︵M小芝1︶や、秩父山−芦→1−ibuを初あとし壷kuOka盲atul SimaJ家−ma等に憾み、叢に況ばー松屋→妄F−u軍費満苧苓malu三甲苧詩OSi這阪屋皇at喜kPya 等に面喰ふ事に慧。バスや地→鋳に乗れば明消誓・秦ijiNingul琴甲⊥穿di邑哀&ma草子Sibau ︵へガン式︶ ∴訓令式︶ 日本忙於けるローヤ学級坊間題 √・−− 】 ヽ ︸IukuOk ﹃ukuO紆ダ

IiirOShimヂ 出irOSi菖ヂ

︼﹂i⋮手 法imeN︸

Ypヨ品l已こ 巧a冒品l託

少夢ts昂pmp 貫き箋莞

︵二八七︶ 九一 弓Ok房i星き TO粁コShima

(26)

新橋1Sinbasi盲rac−y〇・望町占−isai邑y⋮警。金が無くなれば行く所はMlluiであり、買tubisi ぁる。.期梯誉−マ字統−に依る努力が英して外客に何れ程の慣値あるかは驚の斯旗はしいものである。宗ら

次の二項目を忘れてほならぬと思ふ。

︵こ白木名のP十マ字化射蕗竺して現在の如き不統表伺を避くべきことh﹀ ︵二︶去就這穿に於言葦しく認められてゐる朗の綴りを以て芸名をローマ字化する様統二するこ ﹂と0

右は完嘉聞品評であるが、観光軍業の見地からすればこの種の戌封雷は雷撃あつで→何箪不忠議せ

はないのである。特に、ジャパン・ツー芸ト・ビューP−や、開際堀光局等は→○告isニndus−rス禦萌黄︶に

要望′関係を以てゐる磯開であるから、封内的より島外的藁には鋭敏であることば擁すまでもない。従っ

て外客質の毒を以てしても、訓令式ローマ字は其の取扱かに困るであらうと児はれる。しかるに使品れた

ヘボン式姦て∼訓令式に豊富ことは賞賛に償するのである。→。See芦H針︵声苫︶と云つ奉フ に、根雪く説明を加へて毒するうちには、漸次認識せらる1㌘あら三と畜倒は馨るに飴りあるのであ る。然る・にホテル要は既に讐羞く遠沈問警引きか∼つてゐるから・急には欝で養いと見え、英蒜 晶警panHO且AssOCi㌢︵芸ホテル協倉︶の警によつてみれば苧訂r穿e−sの全部はヘボン式で習 いてある。これに反して、ジヤ。ハン・ツー、リスト・ビ⋮−の芳してゐる冊子知は全部訓令式と誓てゐる。これ 第十二番 第≡源 一等 ︵こ八八︶ 九.二

(27)

では同、山柴紡に従事しでゐるもの、屋眈が三種あることになって・舛各は炒な感喘打にを∼1ぜ衛らうH苗み甘ら委 細光専業将水のにめよろしくないと瓜ふ。東館の力は威犬なも町でみるけ㌔−、官学綴方机糊粍む不断の嵐條封適

して必す徹底する時の乗るものでみらうから、これを既現する㌣γに努力すべきト鞍の左堰ふ。首本放送協命やオ

リンピック組織委良禽・では未だ決定してゐないやうだ・が−必やしも自利私達芯ふわけやむみか阜訊いと思はれる。 ハニ︶ 内外英字新組の態度

絹項の硯光事業と柑件って、ローマ字綴方促進力のあるものは、団際間の唯二報道磯咽たか少ヤケリ誉で潜

るが、この榊題については比較的興味を抱いでゐないのはどうレにものか。それが英字新開でみ有限う、この態

度空挺することは、富分あるまいとも思はれる。この種の改革運動を国際的に有効ならしめんとせ・ば、

でも、ジャナリズムの協力を得なければ成功しないことば火を隣るよりもY明かである。それ丈・けに癖姐ある・ジャ

ナリズム桔、商品化の誘惑を排除しで、開業的見地に立ち、訓令式の惑及に努力してく、れる秋の⊥口も畢く来ら

んこと竺特に閲際オリムピック大倉及常闇博璧愈の開僻哲

い。閲際和光車栄万両は既に賛行に移しっ∼あるこせなれば、此際東電英字新矧だけでも爽断以てこの殊張令の 統制に合流してくれゝば図集的見地よりも、草しとに番ばしい次第である計心ふ。必豊ハ時の法㌢iにあ㌢J

とを期待してゐるむのである。

︵ホ︶ 外隠貿易巣者の意見 野本忙於けるローマ学課力闘題 ︵〓・九九︶ 九≡

(28)

第十lニ容 第三眈 ︵二九〇︶ 九四 日本に於ける貿易業者の立場は、封外取引兜に関するものと、日本官既に封するものと二つあると思はれる。 海外の取引発については、自已の商祇、安住者の署名、日本に於ける製産地彗日本船舶名、或蹄の日東名商品 等に於て訓令式を厳守して驚行に移さんとせば畢甘る個人的努力では到底成功は餐東ないと思はねばぢるまい。 若し、革喝にこれを賛行せば節々の障寄を生じ、馬めに不測頑損寄を蒙ることなきにしも非やであるから、貿易業 着のエ考又三考に憤する関越である?封内的には、現在貿.臥事菜に関係ある官凝方面は訓令式を励行しっ\ある のであるから、一度、或る物件に付ぎ訓令式にて届出たる上は其物件に関する限り、常に同叫ローマ字綴方を藤 用せなければならぬ。そこが官臆心理の六ケしい㌢﹂ろで塾るP故に日本郵給や大阪商船の如く訓令式採用にき ●一 めに姶名を、例へば熱由丸を︵ど已aMa邑︶となつたもの蟹従釆の如くトピ邑a己aru;としに場合、事、官嶽 ● 寄路に闘する限り啓替を命ぜられ、小言を喰っても仕方はないのである。叉人名に於て﹁指南二郎﹂を︵ゴirO Huk已a3と届け出た歩合、其後の商取引に於ても同種の綴方を使用しなければ合法的でないと云はれ、不利 な取扱ひを受けたとしても妄口も無いわけである。それも私的紺係の合祀封合祀、個人封偶人であるなれば、と の株式のローマ字綴方を採用しても、只今の忠では、問題となるまいと恩はれる︵従って現在、貿易商の殆んと 敵てはヘボン式蒜張りで取引を行か、敵方などテンデ開場にしてをらぬ者もあると云ふ仕末であるご﹂れを要 すかに商人としては其大小の如何を間はす、こと商費に関する由り損さ.へなけ紆ば、どのローマ字でも差問へ無 いと云ふ立場にあるから、法律間超などに関係があつで、不旛の損失を蒙るとなれば、否撤なしに訓令式を採用

(29)

するに造びないと誉。打ち明けた虚、眞正樹字間題を国語婁性あぇ㌻鱒のと凰つ七宗をしてゐる梓の愛閲

的熱情の人はあるよいと思はれるので、儲訓令をして英軍畷を蓼げしむるにめには菜共宗的に指讐る

か、圃鰻的協力にまつよトほか途はあるまいと思はれるっ

ハ・へ︶ローマ字電信の取扱

の虚、摘係はないが

前にも述べ主題信徹の通痙は内園電彗警のみ関するものであつて外望遠には只今

賂来は外闘と協定を結んで訓令式に唸ると思はれる。

駄文蔑の本文は何ま些語にるを間はす、由語の用法に反して不忠に連結し叉分離して記する寄は輿水甘いの

で纂取扱慧の中にはヘボン式の鍬基誓規定セぁったが、今度は訓令式に警改篭れに。

算数十三條欧文電報こ用ヒニタル日本語ハ左ノ例こ依り之チ計警へシ

Tu町i監Pi計nw琵苫︵著次男、電話セヨ︶− 二謬 内an芸engO首冨ndeロS2℃︵金、千五官固、電セミー≡評 言p蔓1賢一is官−琶m三表号九字二基部船霊こ、タ′ム︶巨三語 Hyak一−き一一︵早野71⊥語 同等賢2遷a邑e︵急行列啓ニテ︶−トふ語 当UkOF音書a苫ninu⊇︵樅濱丸ニ、乗ルし11こ語 以卜略す。 日本忙於けるローマ単粒男問題 ︵二九こ 九五

(30)

尊信地名に掬して、訓令式公示以前はへ求ン式と是式と混用せられたのであつ嘉、上記逓信省通達たよら

て欝的に放言られたから、﹁師岡﹂はぎ粁uO粁a三千薬﹂ぼJ#a﹀﹀とせね替ら鱒。然し外管すれば 句uk鼻Chibaとせねばな峯﹂とは過渡期として警はないと誉。其のうち、筒靭寵伝局所名錬に訓令式 登録をあるであらうと児ふ。実は、﹁蜜﹂を→Okei∵→○打i。盲ざと三種の登録がしてあつたのであるが昨 年十月二十⊥日から、訓令式のn︿→OkyO﹀﹀を専用してゐるのである。

︵九︶ む す

央は賢其の弦を放れた?冬に於・て何をか云はんやであるP吾等が現に日の常り見ること、耳にすることば、

豊語の欺毒報中に用ゆる外観の若人名・其他の裾有名詞は其の警の如何振ら吉本警姦しT之

を取扱ふぺし、共阿左の如レ

′・・・・・−一人−−−ヽ It≒it巴si ∽mitFsi召p S言i∽uSi雪中 Ⅰ︷已盲isi ︵伊太利大使︶才一静 葦十責苛∴如㍗三森 ︵同 ︶−−⊥語 ハスミス氏ハ︰∼ i語 ︵同 ︶∫蒜拍 ︵ロンドンを︶−⊥料 ︵同 ︶∼表 ︵以 上︶ ︵二九〓︶ 九六

(31)

絶て何を物語るのであるか。申すまでもなく、小我を持てゝ大我につくべきは絶封不可蒋なるを教へでゐるでは ないか。叉斯くなすことは日本の仁めにも亦、支那にもよく、ひいては、政界各国の仁めにも、解するところ、 利益と平和を持ち来らすであらうための日文事欒其のものではないか。この大便命をもつて団居を指導じ、観民 も亦全幅の支持を捧げてゐるものこそ∵吾等の近衛内閣そのものではないか。吾等は一切の私情を拾て′、其の舵 令に准ひつゝある賢明なる国民であるが故に、ローマ字綴方間超に於ても、其の訓令の示す桝に従ひ、統制的賛 行の起らんことを希望し、左の如く結富を録して以て本稿を終らんするものである。 州、固民精抑線動員の叫ばれる現在に於て、ローマ字︵訓令式︶使用絶動員は叫ばれぬか。 二首席は漸進主義のみに甘んぜす、官公私各方面に於て、其の資行を督励教導すべに非ざるか。 二少なくとも日本に於ける英字新開、英文雑誌及英文著欝︵外囲行︶は尉二歩調をとるべきものに非ぎるか。 て封外相偶の諸事業に用ゆる文啓は、其使用上の不便を寛施して、改正を断行すべきにあらざるか。 ■♪ 仙、外囲貿易に従事する商店商敵は申すに及ばず、其の組合、協禽、或は統一及代表機脚は率先、其の使用を昏 ● 行に移すべきものである。 二重固の商工合議朋、其他産業指導国鰭は、其の使用上の監督指導に督るべきものと点ふが如何。 て∵海外航行の日本船舶は、全部、日東郵船及日本商賠と同一歩調をとるべきことを卓張す。・ ﹁TOurisこnd邑rス観光者共︶に齢係ある官公私各方卸に於ては統制蓮勤を起し、其の資行を期すべきは論を 日本K於けるロ﹂マ字殿方問題 ︵二九三︶ 九七

(32)

・∵∵こぃ。

∴凍るべき、オエピック大倉及萬繊博慧昂た鳶、P﹂マ字種方の全面的統壷動をなし、この事発を成 功せしめねばならぬ0 −J戦後に於ける海外貿易額展に封する準備として、統制的資行を期すべきものである。 ● −富浦支提携して東洋平和を確寄る将来に於て、先づ日本ノP−マ字綴方を標準として進むペきを毛管んと

最後に筆者は、今日姜、ヘボン式に愛着冨ち、日本式を顧みざりし着であつた・然し誤ら、組圃の現状

七考察して、訓令式が生れたる以上一日も早くこれを固民生活に取り入れ、進んで海外にも認放せられんことを

念願するものであつで、音ムピック大愈及萬観樽兜禽の近づくにつれ、ます′\共感を深くする一人である。

由兼営が幽虎はこの種運動の規饗化に於ては、他律的に措辞せられざれ・ば、効兼を蓉げざる崩鋸を有つものであ

曳かるが故に上にありで指導の樵を掌擾するものは此際、啓蒙的大英断を以て団民の行くペき方向を指示すべ

さであると思ふ。沈んやヘボン式とは何か、訓令式とは何か、未だに無細心なる者多き現状に於てをやである。

︵日文革野川周年記念日稿︶ す0 第十三巻 昇三波 ︵二九四︶ 九八

参照

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