2
4
(
7)2,3
の放射能泉 にお け る
Rn
と
Ra
Bの関係
岡 山 大 学 温 泉 研 究 所梅
本
鳥取県三朝温泉田中の湯 ・分池屋 ・薪翠の 湯湧出口 ・窮翠の湯浴槽底 ・郡是神泉寮 ・鳥 取県浜村温泉 (勝見温泉)畜産加工所 ・鳥取 県関金温泉鳥飼旅館の7源泉 に 於 て,湧 出 量 ・泉温・Cl含量・Rn含量・RaB含量を1カ 月1回 1年間測定 した.測定法:湧出量は夫 々各源泉に適当 した方法で,泉温は溜点寒暖 計によ り,RnはⅠ.M.泉効計によ り,RaBは Dithizoneによる方法で測定 した.RaB測定 にあたっては毎回同一温泉水を密栓 した容器 に3時間貯 えて,温泉水 と同一温度 に於て抽 出を行 った ものを標準 として用いた. 各成分含量の変動について見 ると,田中の 湯 ・茄翠の湯湧出口 ・畜産加工所 ・鳥飼旅館 の各源泉は変動は小 さく,窮翠の湯浴槽底の 変動が最 も著 しい.分油屋 ・郡是神泉寮の各 源泉はその中間程度の成分変動がみ られる. これは掘 さくの深度 と近接 した源泉間で成分 含量に可成 りの差が見 られる地域にあるか ど うか とい う事 と関係があ り,掘 さくの深 さが1
0
m
以上の源泉では変動が少 く,3m
以内の ものは可成 りの変動が見 られ る.成分含量の 変動の大 きい源泉は近接 した源泉の成分含量 に可成 り差が認められ る三朝温泉の三朝川北 岸の地域にあ り, しか も掘 さくの深度 は全て3m
以内である.即 ち之等の成分の変動は地 表下浅い所に現われる現像に支配 されてい る わけである. 各源泉に於ける測定結果について,泉温-春
次
Cl含量,Rn含量-Cl含量,RaB含量-Cl 含量,並びに湧出量-RaB/Rnの関係 を見 る に,著 しい相関関係の認 められ る もの は 少 い.唯郡是神泉寮の湧出量-RaB/Rnの間の 相関係数は0
.
6
6
1
(有意)で,窮翠の湯湧出口 の湧出量-RaB/Rnの間の相関係数 は-0
.
7
8
9
(有意)で,鳥飼旅館の 湧 出 量-RaB/Rn の間係は-0
.
6
2
7
(有意)である.素翠 の 湯 湧出口 ・鳥飼旅館の湧出量-RaB/Rnの関係 は逆相関を示 していて,黒田 ・横 山氏の考え てい るRnとRaBの関係を裏付 けす る例であ る.即 ち温泉水中のRaBは全 て温泉水 中 の Rnによって供給 されたと考えた場合 に得 ら れ るべ き結果である. しか も素翠の湯浅出口 鳥飼旅館の源泉は一般 に成分含量の変動が少 く,殆ん ど常に一定の供給源か ら供給 されて い ると考え られ又一定の経路を経て演出 して い るに等 しいので,この様 な現象が見 られ る のであろ う. 次に成分含量の変動 も少 く据 さくの深度 も 可成 りある田中の湯 ・畜産加工所の源泉に於 ては鳥飼旅館の場合の様に鮮やかな負の相関 が見 られない. これは供給状態,供給経路の 多少の変動が考 えられると同時に Pbで ある RaBの化学的性質 と之等の源泉の共存す る化 学成分の含量の差異 を考 えれば,湧出す る途 中に起 る化学反応等の影響によって鮮やかな 相関関係が見 られなか った可能性がある. 郡是神泉寮の場合は湯出量-RaB/Rnの問梅本春 次:2,3の放 射能 泉 にお け るRnとRaBの関係 に正の相関が認 め られて屠 り,黒 田 ・横 山氏 の考 えてい るRn,RaBの供給状態や湧 出経路 中の行動は全 く当てはま らない例 であ る. し か もRaB/Rnの値が1を超へ る時があ る事 は RaBが温泉水中のRnに よってのみ供給 され るのではない事 を示 してい る.RaB/Rnの値 が1を越 した値 を示すのは この神泉寮 と極 め て近接 した窮翠 の湯浴槽底 に於 て も見 られ, しか も掘 さくの深度 は何れ も3m以下で何れ も非常にRn含量の大 きい強放射 能 泉 で あ る.又附近 には他に も同程度 の強 放射能泉が 存在 し,温泉 の影響 を可成 り受 けてい る井戸 水に多量のRnを含 む ものが存在 し,伺わ も 地表下浅い所 よ り得 られた水であ る. この事 実 と共存化学成分か らすれば,この附近 の地 下浅い所か ら温泉水 にRnやRaBが供給 され ていて普通には考 え られ ない様 な結果が得 ら れた もの と考 え られ る. 神泉寮 に於 ける湧 出量-RaB/Rnの問の相 関関係 はRnやRaBの供給状態其の他 に規則 性のあった事 を示 してい ると考 え られ る. 分池屋の源泉 の成分含量 の変動 は中程度 で あるが,Rn含量の変 動 は可成 り大 きくRaB /Rnと湧出量の間には烏飼旅館や神泉寮の場 合 の様な鮮やかな関係 は見 ら れ な い.即 ち RnやRaBの供給状態や湧出経 路等 について 一定の規則性が考 え られない. 岡部 (鳥取大) 浜村温 泉 は どの湯か・ 梅本 畜 産 加工所 の湯 で や った 岡部 梅 本 岡部 梅本 25 火 山ガス中に可成 りの量のRnの存 在が知 られてい る事 よ りすれば,Rnの供給源 は 唯 単 な る地下浅い所の供給源のみではない事 も 考 え られ る. 以上 は源泉 の湧 出量-RaB/Rnの間の関係 よ りRnやRaBが温泉水 に供給 され る源や経 路について,地表の浅い所で之等の種類 が大 部分供給 されて,壊変 に関す る関係 を保 ちつ つ湧 出口まで供 給 され る場合 もあ り得 るが , 斯 か る場合が必ず しも全部ではない,む しろ 少い と考 え られ る. 幾分かのRn等 を含んでい る温水 が地上近 くでRn等 の供給 を受 け しか も供給 され方 が 常に一定であ る場合 は少 く,地上の気象現象 や地表水,地下水の変動の影響 を受 け易 く, RaI∋/Rnの関係 は乱 され る.又 RnとRaBは 化学的 な性質 は全 く異 るので,供給 され方 も 又供給 されてか らの行動 も同一 とは考 え られ ないので,RaB/Rnの関係が単 に放射能平衡 の関係 か ら考 え られ る様 な関係 を保 って湧出 口で得 られ るとは考 え られ ない.即 ち一般 に は供給状態や湧出途 中での変化が起 りRnと RaBの間の関係 は簡 単 な関係 ではな い 様 で あ る. 各源泉の平均Rn含量 とRaB/Rnの値 の平 均値 との間には別 に一定 の関係 は見 出 され な