∴
吾政府が本年盲十盲に金の輸出禁止を解除してから≡月末までに減少心た在内及び在外の正貨は試倍数千
高閲に及ぶと推測されてゐる。今、明確な数字膵硯はれた部分についてのみ見るも次の如き事情にある。先づ年
初から=膏末日迄に、内均より輸出されたる金銀の倍額は合計安憶七千六百六拾萬九千園に達する。この内よ少輸入された金銀の慣額拾車馬五千園を差引くも荷受億七千六百囚拾七萬四千囲の輸出超過である。この数字の中
には鋭も多少は含まれてゐるであらうがそれは大したものでは計からう。叉解禁前の石上旬に輸出された金銀
貸は殆んど皆無といつてよいであらうから結局試憶七千萬囲の金が解禁後約八十日の間に流出したと見ることが
出来やう。
商工経済研究 弟五奄第二戟 ︵別品藍︶
正貨減少の間塩正貨減少の尚題
︵一〇九︶ ︼︵∴一〇︶ こ
第東塔 第二鍍
叉別筒の方耐より見て、三月末日迄に現送の目的を以て日本銀行の本店又は支店で兜挽された正貨の畳を算定 すれぼ、それは萱億七千百式拾筒囲に上る。その内諾は左の通りである。 ︵1︶元来日水銀行の究摸¢内容ほ正式l=静来され兄いのでぁろから、之等の数字ほ様めてiE砥だミ托いへない。併し三月十三日進に究摸されたも易ミして新聞紙上に敬慕され圭故事ほ綺倍照し得られる孟心ったので、之を去冒し更に三月†
七里三井、ユニ要所銀宥が日淋銀所木店で各五官亀田の究摸か請求したqミ三月三十日にシチ一銭行が日銀大阪支店で Char︻彗ed Baコ宣Of≡d石.︼コusぎ巴蒜=絆︵hぎa コ○コkOコn知Shaコ号aiBaコkiコ旧nOrPOrat叫On ㍑報⋮錆”Ln舘沌蕗㍑報㈹張拍ル︶ コa〓○コal ni︷y Baコk
小 三 井 銀 住 友 銀 三 襲 銀 三 井 信 小
行
﹁‖
計︵1︶ 六八、五〇〇千円 ∵五、七〇〇 一三、00〇 三、OCO ︼00、二〇〇 三二、000 二〇、000 鵬五.〇〇〇 四、00〇 七て000 ︼七︼、二〇〇究摸しち二宮威風ミを加へて上記の敬字の線た1叉海外輸送を口約ミぜず、他の目的の圭めにこ究摸され㍗金額ほ約孝治 萬滅亡推算されてゐる。 上記の二方面より考察する忙、解禁後に於ける正貨の現送は愛惜七千爵園を下らないことは碓嘗である。鏑此 町外に在外革質の減少は約八千爵園と推算されるから、之を加算すれぼ約武億ガ干鹿蘭の京葉が減少したことに なる。 斯くの如く僅竺ニケ月足らずの期間忙、かくも多額の正貨が減少することは政府並びに日銀雷局の均しく意外 とするところであり、叉一般財界人の驚嘆するところでもあつを。そして之は可及的十全なる解禁準備をなした と自信し堅一日してゐた雷局をして叫時棺焦慮を感ぜしめ、叉仙般財界をして金融引締りについての菓慮を惹き起 さしめるヱと1なつた。 併しこの後者の憂慮中鱒は∵部分政治的の意味も含まれてゐるやうであり、叉兎角近祓眼的な財界の杷変も手 樽ってゐるやうであるから此の瓢を飴程割引して考へなけれぼならぬと思ふ。けれども虚二の政府並びに日銀骨団 居の焦慮は之を軽々に看過することはできないやうに忍ばれる。吾々は二月中旬下旬頃の雷局の焦慮を眺あるょ き、金解禁の結炎の預断、従って之に封する封策に多少の違算はなかつたかと疑つてみる必要がある。昔々は之 について省察して或違算のあつたことを世人と共に蔑見するのである。そして此の敬見は此の度の金解禁が吾が 脛臍劇に教へ盈見き教訓でもあることを恩ふものである。依って私は今此の鮎を念頭陀置きつ1正貨減少の問題 正庶政少の問題 二三二︶ 三
藤平巻夢二兢、
を考究したいと思ふ。 〓 凡そ或〓問に於て硬貨の減少を惹き起し得ぺき原因︵目的因︶となる軍項は大鰹左の四項目であらうかと思ふ。 即ち 一馬替資金の補充 二 海外借入金の返済 三 外因資金の引揚げ 四 番替の利鞘稼ぎ 是れである。次にこの各項につき吾図の賛状に即Lつゝ詭明む試みやう。 席巻資金の補充 書観の貿易の特性として叫年の上年期には入超撃不し、下年期には出超を嘉す、そは上年期には綿花が多く輸 入され下年期には生淋が多額に輸出せられるからであることは誰しもよく知ってゐるところである。今参考の馬 最近五年聞の貿易状態を示せぼ次の如くである。 〓−二︶ 四輸出入貨物用別表
軍位千鳳(以下切拾) △印入超 正坂城少の問題 人i2!。、9。,云8。「て∵忘這 )0
△]31,11】1 9【183,136 】56,775 27,360
179,622 j46,53Ⅰ ′ 33,090 i4△45,83512176,4(;8 l 2沌6雷.錮g 2.35名,g37 !△2弛悶g【3・△175,3S6 ユ0 )8△103,931 j】】64,7(i3 15只,069 6,894 iO△30584 208,349 i△3l,汚別 山 J
ユ65,606 2】3,697 1△’48,09l]78,725 244,516 ′△ −69,791
2 3 4 】65,372 207,260 △ 4l,8∈;さ 5 胡 7 8 9 ]0 ,997 ‖ 12 2,03窪,M¢ 〉2 ;8 ’4 42,931 2 】50,】55 250,7J6 △100,560 10 】2,209 3 ユ7】,972 229,405 △ 57,433 こ5△4,815 4 5 2 7 】9審,OP9 ユ78,82() 】5,279 ∂ 224,292 186,802 57,490 9△ 58,875 9 】97,600 】45,186 ■52,474 2△ 5β,904 ユ0 2】】,702 】62,089 49,引3 … , 計2,け,銅3ト303i
輸首トト 婦 】事 】52,659 21169,079 15(;,056 】73,676 17(S,649 i86,996 、 2J6,775 235,89P23生,54】 2こi9′352
7 8 9 10 王墓!芸子冒;冒3芸 2βTT,紺アi鋼朋 】5.1‡173,161ト 223 針:帽5,659 31】93,3551 30 ・41167,565126! 51】68,365】 247, 61162,6561 2 7t 】67,220 _二‥二_二: ̄‥ご 昭和11‡】格別0】17】 1.12も 173,420t 17 2,l相恩㍑12.絹錮 〓一三︶ 五 2・‡… 雲l壬喜芸;ま調 書喜…:‡ 大戒音理財局費行昭和四年謝金融事項参考番ニヨれ昭和四年九オ以降ノ歌学ハ 日本銀行密行外囲貿易ニテ椰7。︵一一四︶ 六 第.玉谷 弟こ披 之等の数字に見るが如く毎年上牛鍋殊にその初めの方に輸入が多く、下年期殊に八、九、十の三ケ月に稔〓が 多い。そして結局は輸入が輸出に超過して毎年二二虚聞の支彿勘定となる。この内二部分は貿易外受取抽京で相 殺されて正味外囲へ支彿ふ金額は之よりも少い。殊に昨年は入超璧億七千筒凰忙して、殆んど同額の貿易外受取 抽衰があつたと推測されるが故に正味海外へ支排ふペき金顧はなかったやう計計算になつてゐる。然らば若しこ の推算通り正味正貨彿の必要がなかったとしたならば、馬替資金の必要はないかといふにさうではない。上記の 計堺は普開仝濃として、且つ﹁ケ年む通観してのことであるが、毎月又は毎日、個々の取引者についてみるとき 咤或は雷替迭金を要することもあり・叉為替の取立をなす場合もあり、常にその収支はふ致し難い。従ってこの 眉替を鷺掌る馬替銀行としても買焉替の多い時又は賛為替の多い時噂あつて、常にその賓貝が出合ってすべ、て の守男が相殺されるやうな寄はあり得ない。そこで買為替の資金として現金を手持にすると同時に賛為替の資金 として所謂璃替資金を海外に保有し、之を日常に為替を要るやうにしなければならない。失政篤藤銀行は若干の 焉懲資金を保有することを必要とするのである。この資金補充の蔑めに在内正貨の輸朝をなし又は在外正貨の排 下げを受けることは容易に理解し得るところである。 併しこの篤の正貨の減少は、常然解禁準備の中へ考慮されてゐるものであり、今更めて驚ろくを須ひない事項 である。殊に本年に入って入超も少く左の如き数字を示してゐるのであるからこの頃日は正貨減少の上にあまり 悲観材料を供給しないであらう。
尚一月末から二月初旬へかけての三井、住友雨銀行の正貨現送はこの鵠替資金補充の馬なりと日されてゐる、 そして日銀としてもこの焉の正貨兜換及び流出は政へて拒まぬといふ態度を持してゐたやうである。 \ ﹂ニ 海外借入金の返済 鼓にいふ海外借入金も前項の馬替資金と同二日的の箆に周作られるものである。只為替資金は資産であるが玄 に.いふ借入金は負債である。焉替銀行は為替資金を日常に為替を要るのが状態であるが、正貨の輸迭元より為替 資金の補充が困難な瘍合か、.叉は氾貸の玲逸は可能であるがそれよりも叫時梅外の銀行より借用金をなして之を 鶴巻資金として発雷する方が金利の上よりいつて有利なる場合などにこの借入金をなす。この借入金にして昨年 より本年に持越された額が愛惜園以上であると推測されてゐる。 日本銀行は極力正貨の流出を防止する方集から、との借入金返臍の馬に′正貨を持出すことを心よしとしないや 正貨扱少の問題 輪 出 血囲九、四九四千円 ︼二二、〇一〇 ∵三玉、五七七 輸 入 ︼九玉♪四六六千円 一七〇、一五こ 一入こ、四一七 入 超 四五.九七二千円 四八、︼四二 四六、入四〇 ︵︼ユ玉¢ 奄
笥五巻 筋二航
︵一二大︶ 八 ぅに見えた。然るにこの借入金は比較的高率の利手が課せられてゐるため﹂馬藤銀行は鴇分にても之が返済の目 的を以て華貨の規迭をしたい希望を有してゐる模様であつた。然るに二月釆に於ける三井信託のなせる武官萬園 の正貨兜摸は正に純然たる梅外借入金決済の目的を持つでゐるものと見られ、叢に日銀首局の正貨政党に封する 態度の欒化を思はしめるものありと推察されるに至った。之が珂由とし七左の数項が掲げられた。 一、政府に財界に魚激なろ礎勒わ輿へないためミいふ以外に御撰畢祭せして、特王妃貨の披ゆを防止してゐ㌣が遊興の持奥も 蓬に興業の絹封多敬ビなつて政局安定ね待たので抑制理由り一年たる政治前審偶の消滅し圭、ミ 二、貿易上の第哲棄余事常もほ曾目鼻,いついて脛済約事情も緩和したーさ 三、外銀筋の現法による偽替差金濁占を防止†ろため等︵大阪朝日新開三月こ日︶ 四 外囲資金の引揚げ 梅外投資は常に金利と関係を持ってゐるものであつて、自閉酋貯於七投督するよりも外囲に於で投資する方が 有利なる場合に、その外園に資余が投下される。併しその資金投下が何等かの生産額柴に向つてなされたもので ぁれぼ、その投資が一時不利益となつても直ちに之を引揚げるととは困難でぁる。併し宣の投資が購い市場を有 する有償誇穿とか叉コールとかに向つてなされ常に流動状態にある場合には、事情に應じて自由に引揚げること 、ができるのである。ナショナル・シチ一銭行を中心とする所謂外銀筋が硬貨兜換を請求したときの口嘗には、﹁日 本内地の余軸市場は金融が授漫であつて輸入資金を受取っても通常なる投資物がないから、本囲へ資金を引揚げ る﹂といふにあつた︵大朝、叫月甘五日︶。併し之は表耐をつくらう口葦であつて事茸は攻髄に於て述べる利鞘稼 ぎが主目的であつた。叉かくの如きことの毒張された叫月の下旬に於ては緻育準備銀行の割引歩合は銅歩牛であ って、現在より軋二歩も高かったため、その理由が或程度迄通った様である。併し今日ではか1る口賛は少しも 通らない。何となれぼ所謂せ界的低金利時代を現出して、吾問の如き寧ろ高金利固に屈するからである。 今世界の重安甜瞬に於ける中央銀行の利率︵公是利率︶を比較封照すれば次の如くである。 \ 閥
月 本 銀 行
︼三サヨーク湛備銀行 イyでフ y ド銀行 フ ラ ノ ス 銀 行 ざイヴ○ライ七ス銀行 べかギ一視戚銀行 スエーデ y 銀行 イ タ リ ー 銀 行 正茂瞳少り問題 現行の利率 歩 五●四八 三〇滋 三〇五 言〇〇 覇●〇 三〇五 囲00 ユハ・五 改定前の制率 玉。八四 囲●〇 四〇〇 三〇署 五寸五 四〇五 四〇嘉 七。O 琴 一九こ七 山九三〇 一九三〇 一九三〇 ︼九三〇 一九二九 一九三〇 一ら九三C 貿 行 期 月 ︻ロ ー〇 一〇 三 一四 三 二d 一 三一 三 こ四 一二 三一 三 六 三 享 ︵一一七︶ 九︵本来lェ中外財外五啓二読み基本ミしその後の報導1こよりて訂正ヱ
叉紐育準備銀行並びに英蘭銀行の最近に於ける公党利率の欒勤聖蛋ば次の如くであるβ
第玉食 第こ兢 づ ラ ノ ダ 銀 行 田 yl ア 銀 行 ジ ャ バ 銀 術 イ y ド帝親銀行雅常雄備銀行
歩 合 歩 六〇〇 玉0〇 四。五黄 蘭 銀 行
歩 合 五〇滋 六●五 六●〇 五。五 饗 雅 一九こ九 一九l九 ︼九二九 一九こ九 一九二九 ︼九二九 一九二九 賛 施 ︼一 日 八 八 一〇 三︼ 三〇五 入〇〇 需◎〇 七〇〇 ︻H 一因 四〇〇 五〇五 六〇〇 歩 合 姻 四〇〇 書孟 歩 合 五〇〇 四・五 四〇〇 三●五 ︵一山八︶一〇 山九三〇 三 六 一九こ七 三 二二 一九三〇 二一〇 一九二九 J〇 三〇 一九三〇 一九三〇 質 権 一九二九 一九三〇 一九三〇 一九三〇 ヽ 質 権 日 _.■.一 −.一 ■▲・−・▲ ■−一一 日 ○ 六 六 ニ 四七五
男替町利鞘稼ぎ
前節に於て少し′、・述べたるが如く、所謂外鉄筋が大いに活動して多額のjE貸の現送を行ったのは全く為替の利鞘を得んためであるとなされてゐる。即ち華貸現法の盛んに行はれた叫月下旬から二月へかけての電信賛の正金
建倍は封米四十九弗八分の三見雷であつた。併し市中銀行の相場は之よりも安く、現にナショナル・シチー銀行
の如きは四十九弗八分の叫で賛ってゐた。然るに正貨の硯迭を行って手取にし得る米貨は如何程であるかといふ
に飴程不利益に見積って四十九弗牛である。即ち今傾りに或銀行が日本の金貨百聞を米団へ現送したとすれぼ、
米国に於て籾十九弗牛の憤慨を獲得し得るのである。この四十九弗寧の米貨を彼の袖に止めて居いて、この米貨
を受取り得る杵利を日本内地で賛却したとする。そしてその相場は四十九弗八分の二であつたとする。すると米
閣に止めて置いた四十九弗牛の貨幣全部を受取歩得る棟利は日本内地に於て百園七十六鏡三寧二毛弘にて密渡さ
れる之とになる。換言すれぼ最初百聞で買入れたもの︵米困貨幣︶が今や百聞七拾六銭三鱒二竜眼で賛れるのであ るから七拾六餞三軍二毛の利益が得られるのであるq併し之は富国についての計算であるが、今若し山千馬園の正貨が甥速されたとすれぼ、忽ちにして七撃ハ千三百三十囲の利益が得られみわけである。併しかくの如く現法
が有利なるに拘らす四十九弗八分の言いふが如き安値で馬替を貿出すは不雷なりとして︼時非難の寒が起った
華道減少の間藤 〓一九︶ 一−黄玉.谷 井二携 ︵一二〇︶一こ ためか、シチー銀行はその後柁引上げて四十九弗十六分の五見雷で資ることにした。然るにシチ一級行が解禁以 後二月二十五日迄に現送した正貨の額は六千五百五十薦観で掛るから、之を全部由十九弗十六分の五で繁ったも のと計算しても三十八笛仙千八空ハ十五図の利率となる。近々五旬を出でざる期間に斯くの如き利得を麹げるこ とは、不況の深刻な今日到底看過することの出来ない事蟹である。︵2︺ ︵2︶三月三十日究摸竺二官萬蜘托この計算から除外Lたっそ托近撰希替相均騰貴して四十九弗十大分の七わ稀へてゐろので 以前程の利金托上げ終られないからである。 シチー銀行が近々五十日問に斯くの如き莫大な利益を待た珊由はたしかにその馬塔裁定の捜柄の卓越してゐる ことに基因してゐるが、他方日本銀行が、内地の銀行にはjE貨の現送を極力戒めつ1、外聞銀行に封して醗面上 或はその他何等かの理由で之を強要することが損釆なかったことにも基因してゐる。そして叉日本銀行の申貸政 策が誤ってゐたことも看過することはできない。この日本銀行をして正貨政箕を誤らしめたのは、私見を以てす れば現送費の違算に基くものと児はれる。之等の詳細については之を後に護り、葦に政党づシチー銀行が如何に してこの現送用免換の資金を待たかを二管しやう。 即ち今正貨を現送せんとするときは、兜づ日本銀行の本店又は支店に於て正貨を免擁しなけれぼならぬ。この 免換の焉に持出す資金の調達につき、シテー銀行は巧みに叉敏捷に立由った。普通ならば手稗遊資を允換し遺し たならば一と兜づ園資金は快乏を釆たすわけである。然るに利に敏なる彼等は此麗で技手しない。即ち上海市場
を夢先鞄として選び、銀貨安を利用して担管まエ應上海に迭金せしめ、更に上海より日本忙資金を漱寄せ之を
以て正貨の允換を行ひ、次いで現送を行ったのである。併し上海を夢定地とする為替の送金も長く有利に用ひる
ととはできない。何となれぼ観官苗婁で上海為替の買が盛になれぼ自然上海宛為替相場の聡史とな少以前程安く
銀焉替藍見ふことが出来なくなり、似って閲資金′の原慣も高くなるからである。かくシチー銀行は二月下旬に至
っ七重く凰資金の紋乏を発たし三月末迄正貨兜換を請求せぎるに至ったのである。尤旦二月三十日に至って久し
振正三日露園の允換を日銀大阪支店監叩求したことは上に述べた。
米
本節に於ては日本銀行の正貨政策について述べやうと思ふ。政府の金解禁牽明後大腰常局は在外正貨の賢渡し
と金貨の免換とを年々に行ひ正貨の需宴を充たさうと計測してゐた。然るに金貨允換については問題はないが、
在外jE貨庶出の値段がその買手の申出相場と折合はなかつた馬、驚際には在外正貨の魔分は比較的僅かしか行はれず、主として金貨の允換を以て向ふことゝなつたのである。
日本銀行が金貨允換を以て正貨の需要忙向つたことは上述の如く在外正貸嬰液相場の折合が付かなかつたこと
の外に街三の理由が見出される。それは第石衣外正貨の補充は仲々国雄なるが故になるべくこの保存に努め
る様にしたこと、第二には金貨允換に依れば積送につき手数を要し、叉米閥へ到着後も日本の金貨は直ちに米菓
正貨減少の開放 〓二こ 二ニ︵一こ二︶ ∵四 第五番 第二渋 と交換されず、造幣局に於て試験し、その金純分壱確めてからでなけれぼ米貿を接待すことのできないといふ不 便の存するため、金貨允換にすれぽ正貨の流出を幾分でも閉止し得るであらうと考へられたことなどが蓼げられ る0 吾が政府並びに日本銀行常局が解禁直前、即ち本年両月上旬に於て金貨の鍔退を盛んに行ひ、又金貨允換を喧 俸Lたのは在外蓋貨の資渡を差拉へ更に正貨の流出を幾分にても阻む意味での叫の宣倍であつた様に見られてゐ る0 次に私は現法資の問題を考慮してみたいと思ふ。それは、日銀が在外茫貨の繋渡相場を銅十九抑八分の三と稲 へてゐるのに選手側が之に應じなかったことの理由をも開明し、叉私ひて吾が常局の正貨改発の根本問題にも解 れるからである。 上蓮の如く日銀が四十九弗八分の二盲稲へるのは、日銀の見解によれば之が革質輸送部と考へられるからであ る。然らばこの数字は如何にして出て衆たかといふに、之は先年岩槻内閣︵片岡減額︶の時代に政府がその所有に かゝる正貨二千萬弗ぼかりを米国へ現法したときの経験に基き、今回日銀が大鰐次の様な封罫女施した結果であ る。それによると今宵萬園の正貨を桑梅迫愕局へ遮り屈け米貨を手取りにする迄の諸費用は合計九千凶百五十園 でこの内諜は次の如くである。 一 道 餞 三、七五〇円 ︵組節の八分の三%ミ見て︶
︵3︶ 来臨の造幣局に於て試験の雷め提供された金貨又は砲金の減損偵格及び試験の手数料等を指す。四、雑費は荷造 費、陸上運般費、紡績費、陸揚費、輸送警衛費等を含む。次に五、金利は日本銀行に於て正貨兜換をなしてよ少 米観に於て米圃貨幣を手取にする迄に二十日の日子を資するものとしてその期間の利子である。 ︵3︶米固の貨幣lこ闊する法規に次の如き規定があろ。 撃二千五官二十二條 化鼠酵又ハ棒〓鋳造ノ籍喩納セラレタか各地金ヨワ試験二供スか〓十分ナか分撃7・試金管二引渡スヘ ソ試験後規ル地金ハ試金官之チ理串二法付ス︿シ 第三千五官二†三傑 試金官ハ其ノ試験シタか地金ノ性質叉ご川位及哩轟力戦納人ヨV徴収ス︿≒左二規定七雲丁数料ノ 金鶴チ計算スルニ供スル参考事項ヲ理事二報督ス︿シ 第三千五軍芋四條 松雄愈地金チ貨幣二引摸フル手数料二%ノ五分ノ一トス標準銀チトレード。ダラー一読摸フル手 数料、地金力松雄以下ノ場合二於テ鈴解及綺製チ街フ手数料、造幣二木連番チか金愚チ含有スル場合二於テ強靭ナラ シムか手数料、地金力糠蜂以上ノ場合二於テ蓼利二用フル銅ノ使用斜、金銀併存スル場合二於テ金銀チ分馳スか手取 以上諸項目の内、叫、運賃及び 正貨城少の間趨 三 分析塵目減り 二 浮上保険料 訂 一、こ刃〇 六二五 五四五 三、こ八〇 九、四五〇 二、海上保険料の二項目は訟明を要する迄もなからう。三、分析盈目減りは ︵年六分亡兄て二†日間分︶ ︵娩顆の十六分め一%、=の申にほエージエソトの手数料を含む︶ ︵組額の八分¢一%ミ計算して︶ ︵一二三︶一五
第玉谷 劣こ披
︵一二凹︶ 〓ハ 料、棒ノ禦旭料ハ大拭大臣ノ同意ヲ轡17造幣局姦自己ノ認定二俵七前沼ノ場合二於デ用七ラレタか樹料、勢力、拘耗 及機械使用ノ平均常設卜等シク且之チ超過セシムルコゝ一ナク随時之チ定ニシ︵千八百七十四年六月こサ六日ノ條合 音鳳活幣属僚行米閻化丸幣法規一五〇l二員︶ さて以上の計算によれぼ、百篤胤の正貨を現送すれば九十九萬五百五十園の手取となる。即ち百園について九 十九園五餞正厘得られるわけである。然るに対米の法定平憤は囚十九弗八型ハであるから、九十九園五銭五度を 米貨に換算すれば囚十九些二七凶註となり約四十九弗八分め三となるのである。そこで之が日本から米国への正 貨輸送鮎と考へられ、この相場で日銀が在外正貨を聾渡すときは自ら硯迭する場合と紙得なしといふ計算が建て られたのである。 然るに外鉄筋の計算は之よりも飴程安憤な見積りになつてゐる、兜づ第叫に注目すべきは金利である、之は上 記の計算では年六分になつてゐるが、今日定期預金でも年五分乃壷年初分五庵であるから六分に計算するのは不 雷である。そこで今遊資をコールに出して居て之を引揚げて現送用免換に供するものとすれば、コール・レート の日歩約叫鑓について二十日間分の損失となるのである。併し若し日本銀行への首座預金としてゐたものを引出 すか、又は手許の遊金を以て現送をするときは上記の如き金利は少しも見税る必要がない。従って金利の項目は 全然飢験されてしまふのである。次に海上保険料も従来は田園につき十二銭五度と計算されてゐたが、賛際披客 船に積込む場合には十鐘でよいのである。三井銀行が故初鎚百親風を郵船の天洋丸積み笹て現送した場合にもこ此の計算に基くときは百萬凶の軍貨を現送して、九十九萬四千百三十園の手取となる。乏を為替相婁に引直せ
ぼ、四十九弗五五=毎即ち凶十九弗十六分の九窮となる。叉日空銀二十日問の金利を見込んでも送達費用百萬園につき七千八百七十園で、之憂差引いて為替相場患還すれぼ囚十九弗四五四、即ち四十九弗十六分の七とな
る。故に現送費を高く見積つても正貨輸送鮎は銅十九弗十六分の七であ少、調速費を安く見観れば囚十九弗十六
分の九となるのである。今その中間をとつて粗十九弗二分の言する聖日銀の見積による四十九弗八分の三と ︵4︶
の開きは四分の小粒に上るのである。
なるといふ。
分析量目減りの項目に含克てゐ望去ヱントの手数料、その他雑費の計算を見痍り直ほしてみると次の如く
少運賃は高くとも船足の早い客船が選ぼれてゐるやうであ孔から保険料は百園に付き十銭と見積つてよい。更に
の料率で雪た。只貨物船に依る場合には十二鏡の保険料を沸はねばならない。併し姦に現送の璧口には、多
︵4︶之等の計盈−こほ中外財界嘉撃義より教へられ㍗施・か多い。 茫化且械少の問題 邁 質 浮上保険料 分析魔日放リ 三、七滋〇 一、OC〇 五〇〇 六二〇 ︵エージヱシーの手数料は之に食まろ︶ 五、∧七〇 ︵一こ玉︶一心︵︼二六︶ 山八
第五懸 第二渋
斯くの如き違算は何忙逝くかといふに、政府が数年紹に約二千簡弗の正貨硯途を待ったときの唯二の経験をば 日銀が金科志保の如く遵奉してゐてその後の正貨現法技術の進歩、又叫般には経臍界の諸寄情の欒化を看過して ゐたといふ瓢にあるといはねばならぬ。 七 元来正貨の現送費は輪迭の分鼠によつて多少の差異を釆たす。山時に多額の輸送をなすときは百聞雷りの費用 は比較的少くてすむ。然るに数年前迄は山鹿に五官萬鳳以上の現迭は困経とされて居り、又保険愈祀もその金額 以上の調速に封して保険歓引受けない様な有様であつた。然るに今日では⋮回言畠園迄位は保険に附し得る様 になつて屠る。さすれぼ数年前の二倍位の輪迭が可能になつたわけである。一時に輸迭する分量が多くなれぼ運 賃、諸掛等の割合も低下して、従って現送資金鰭が安くなり、逆に甫E貸特産鮎が聡ってくるわけである。日銀富 局も梢後には上記の如く安慣に硯迭の出来得ることに嵐付いたのであるが、初の申は多く之を悟らなかった梯で あるぐ従って解禁準備としても常に週十九弗八分の羊を正貨醸造鮎として之の相場での剖冤に摘心してゐたので ある。然るに寄賛に於てはもつと有利に現迭の出来たため、琢期せざる程多額の正貨が叫時に洗出したのであつ た。しかも内地銀行には魔力正貨現送を城ましめ、外囲銀行には温々ながら之を許容したので、徒らに外囲銀行 をして利益を肇卸せしめること1なつたのである。か1る際に日本銀行がもつと時宜に適した方笠をとらなかつたことを遺憾とするものである。殊に日銀は常に嘗際界の蜜情を調査してゐる筈であるが、今少し攻込んで研究
をする援此の際希望したい。
併し反面に於て、解禁以後二億以上の正貨の減少を鬼、jE貸準備は九倍養となつたことを以て他聞では彼れ此れ心配してゐる校であるが、かゝる心配は全く杷愛であることを世人に向つて注意したい。成程止貨の減少が意
想外正多かつたことは寄覆であるが、十倍以上の正貨の申、二倍位の正貨の減少することは冤粒心痛するには懲
らないと恩ふ。克来金の輸出腰止によつて、吾観は正常に保持し碍可からざる華貸を保持してゐたのである。よ
く貨幣は紅顔界の血液なり︵ホルネツク︶との比喩が周ひられるが、血液は術還するからよいので、之が停滞すれぼ忽ち欝皿を来す。その様に貨幣が経済界にて廠く自然に流動することが望ましい。それを人馬の発を用ひて徒
らに阻むのは緊急の時以外に於ては決Lて望ましいことではない。正貨は一問内の貨衛の咄少部分を占めるもの ではあるが、今日金本位制度む採用Lてゐる固では、この正貨があらゆる貸魔の基本になつでゐるのであるから之の流通の難易は忽ち貨簡仙般に影響する。故に解禁によつて解放され、水の低きにつくが如くに正貨が流れる
のは、自然の状態に握るとであつて反って菩ぶべき寄である。ロハ何番にても急激なる欒化は好ましくない、その
意味に於て約八十日聞匿二億鹿千萬園の正貨減少は歓迎すべきではないかも知れないが、それを以て財界不安を
稲へるのはあまり性急であ.る。革質上二億の減少が要ふペきものな少や否やは色々の方面、郁々の観瓢によつてその判定が典るであらうが、私は之を悲観的に解絆しない。
正貨減少の問題 ︵一二七︶一九〓二八︶ 二〇