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ミキサーの製粉効果に就いて-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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香川大学農学部学術報告 126

ミ キサー

の製粉効果に就いて(1)

深 城 .貞 義

Upon the efficiency of trituration with the mixer

(Laboratory of Plant Physiology and Ecology)

SadayoshiFuKAXI

(Received October3l,1957)

Ⅰ 緒 富 根物休の乾燥物質を製粉する革ほ植物生理学に於ける粗相粉未、比重測定其他離船粉末法施行上に朋勿論化学分析 上に於ても一・度は製粉に関与せざるを得ぬのであって誰しも其の労力に悩まされる次第で,就中製粉困難な材料の研 究に.於いて最も苦杯を舐めつゝあるのである。従来ほ其製粉に.は乳鉢若くは揺鉢等を利用していたのであるが−・回の 製粉に.ほ数十分甚しきほ数時間を賀しつ\あるが,此方面に料理用のミキサーを利服すれば製粉は極めて容易であり 僅かに数分にして充分其目的を達し得るので∴該方面忙於ける些少ならざる福音を磨らすものと認められる・仇て著 者ほ今回其製粉に対しての所要時間並に其粉末の粗密等について検べたので蕊に之を報告する小 本研究は九州帝大名誉教技紆縛阻−・郎博士の助言によって施行せるもので,蕊に附託して謝意を表わす Ⅱ 実験材料及方法 一般常緑樹の菓並に.特に製粉困雉なるホモノ科の梓凛等の乾燥物について一億博聞ミキサ一紅かけてこ製粉し其粉の 粗密度をTyle工のメツレ飾にて筋別して其能力を調査した. 使用せるミキサーほNationalmixeIのMH−8H型で,粉の粗密度ほ土壌実験用のメソV節を使用した小其節ほ米 国標準局規定のTyle王ⅨKの10Cmesh,80〝.60〝・42〝・20〝1のものを用いたい 尚ミキサーにで製粉せる数階級の微細度に節別せる粉末に.ついて写繰法に・て粉末比重を測定し,粉の微細度と其比 重との関係をも検べた。比重の測定ほ4匝l測定し其内最も差の大なるものを省き残りの3数の平均を採用した Ⅱ 鉢製粉とミキサー製粉との比較 ツ/くキの薬について,従来の製粉法たる乳鉢にて製粉せるものと,其粉を茶こし節にて節過せるもの及びミキサ− で3分間製粉操作を行ったものゝ3者に∴つき粉をメソン節で節過して其粗密度を調べ虎(第ユ表)・その結果による にミキサ一に3分間かけて製粉せる粉と乳鉢にて製粉し,茶こし節にかけた粉とは大体大差なく寧ろミキサーに3分 間かけた方ほ其微細度ほ乳鉢粉のそれに梢々勝る様であるが,然しミキサー粉末の場合は粉粋片の一部器械の下部乾 溜りてミキサ−の回転刃に触れぬ部(大粒の粕)が残るからこれは乳鉢に・かけて再び製粉せねはならぬ‖ 又‖製粉努力について両者を比較する 第1表 ミキサ一及び乳鉢の製粉能力比較 材料 ツバ キの粟 に,乳鉢にて従来の方法で製粉するに要 する時間は10gのツ/くキの乾燥集(割合 製粉容易の材料)を一通り製粉するには.ミ 約フ分を要し更にそれを茶こし節にて節 別してその柏を製粉するに約5分を要し たので討12分かゝり軒別するに要した時 間も加へて合計20分を要する訳である ミキサ一に3分間製粉操作せる場合に は茶こし節で節過する為に要する時間ほ

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12フ 男9巻弟3骨(1958) 約2分 見積っても5分間の時間で足りる訳で乳鉢製粉に比してミキサ−では%の時間で足りる而も労力的に・見れ ば乳鉢ほ仲々苦労であり,然るにミキサ−ほ単にスクイツチ・を入れ,時計を見る程度で極めて容易である巾 尚ヒサカキの粟を製粉するに際し微細粉末の逸放せる鼠は約2%以内であって肉眼では識別し得ぬ位の微鼠に.過ぎ ぬ. Ⅳ ミキサ一による製粉能力 種々の植物材料(相葉)の乾燥物をミキサ−・に.3分かけて製粉せる粉の粕密度は第2表の通りで,比較的製粉容易 な材料ではミキサ一に3分間かけたものほ(粉末比重測定用粉末ほ少く共茶こし節に.かけた粉の程度のものであるを 要する(第一・一∵表参照)大体満足な粉を製遷し得るものゝ様であるが,ホモノ科の梓某や椰子科の菓でほ尚製粉不充分 の様であるい但しイネの群発の如き特別製粉難のものでもミキサ−・に10分間かければ大体製粉可能の様である. 第 2 表 ミキサ一一による製粉時間と粉末の粗密度 Ⅴ 粉の粗密と粉末比重 数種の植物の共をミキサ−・に.て製粉せる粉を5種に姉別し夫々其の粉末比重を手繰法によって測定せる僅果ほ貸3 表の通りで次記の事が認められる.測定結果を見ると−・般的に粉末が微小となれはなる程比重は増大する傾向が見ら れるが,これは当然予期される事で,粉泉比重測定こ際しては比較材料の粉末を可及的同程度の微細度に製粉する必 要がある訳である

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香川大学農学部学術報告 Ⅳ 摘 要 1)縫物体の乾燥物質を製粉するに.ほ料 理用のミキサ、−を使用すれほ非常に有利 であるい 2)曹通の乾燥柴でほ3分乃至6分間内 外あれば相当微細なる粉末に製粉する挙 が出来る” 3)ホモノ科の植物の如き製粉難のもの についてもユ0分間内外ミキサーにかけれ ば足りる様である∫ 4)粉末ほ微細となればなる程比重ほ増 大するから粉末比重測定に際してほ比較 材料の粉末を可及的同程度の微細度に製 粉する必要がある。故に粉束比重測定用 の粉末を製する場合にほ租な部分を更忙. 乳鉢ですりくだいて測定すれば労力的並. に製粉時間節約上有利となる. 128 第 3 麦 粉の粗密 と粉末比重 粉 の 微 細 度 ク ロ マ ツ アカ マ ツ コムギカラ ミヤコサ\ も/・ユ ロ ハ フ ン′ ウバメガシ ア ラカ レ ヤ ツ デ ュ00分比の 絵 平 均 備考 ∴ 数字ほ粉比末藍 タ ()内は10Cmesb粉を10Cとした場合の比数 R る s u m 畠

エ)For tIiturating the dry matter of plant,We Can uSe aCOOking mixer

2)By themiⅩer,We Can triturateintominute powderin30r6minutes

3)As tothe云ulms andleaves of the plant which arehardtotriturate,We Cantriturate moderatelyin about10minutes(e。g.Gramineae or Pandanaceae)

4)We must triturate equallylntO the powder of same fineness,aS the finer the powder,thelarger the sppOWder grbecomesIThus,Whenwe measure the spPOWder gr・・,We Can triturate most materialwith the mixer;the coarse powder may be ground wth a mor’tar Without difficulty小

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