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暖地ビートの飼料的特性に関する研究 I 一般成分,蓚酸含量及び平均消化率について-香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学農学部学術報告 38

暖地ビートの飼料的特性に関する研究

Ⅰ−・般成分,篠酸含量及び平均消化率について

中 広 義 雄,高蚤寿太郎

Studies on fodder・ing property of beets producedin the war・m COuntr・y

I Ongener・alcomposition,0Ⅹalic acidcontent and averagedigestibility

Yoshio NAⅨAHIRO and HisatarIO TAKASHIGE

(LaborIatOr・y Of ZootleChnicalScience)

(ReceivedJuly20,1959)

1′′ 緒 稲の早期栽堵の普及につれて後作の選択ほ大きな問題として浮び上っており,−・力暖地における有利な換金作物を 要求する声もまた日々高まりつつある.この二つの襲求に合致する可能性のある作物として,最近ピー・トが大きくク ロ⊥ズアップされて凍たい砂糖資源に乏しくそ・の大部分を輸入に仰がねばならない我国の経済にとって,これを自給 化してゆくことほ経済安層化のために・も望ましいことほ勿論であるが,実際にほこの外に副産物に・対する期待のある ことも見逃してほならない理由の一つになっている.ピート栽培の直摸副産物とみられるべき茎葉は,家畜の飼料と して利用するのが最も合理的であり,それに.よって畜年,特に乳牛に対する粗飼料の自給化に.よる生産コストの低放 と,家畜飼養の合理化を−・挙虹は解決できないにしても相当役立つことは認あてよかろう. また,製糖二乗叱に至るまでの過慢に・おいては,茎葉のみならず撮部も共に・家畜飼料として利用せんとする袋家も 多く,栽培の技術的,経済的問題の解決が急簡とされているが,ビ−トを飼料的にみる場合には飼料的特性としての 多くの要素を学んでいることほ言うまでもない.即ち,多汁質であり可消化性の洪水化物に・富み・,収容時期が主とし で菅刈粗飼料に乏しい冬季に当っていること.は,泌乳飼料と.して暦適な条件を具備していると言えるが,反間茎葉部 にほ層酸の含盈多く,(1)そのため沿与盈にほ制約が伴うい ど−・トの一腰成分はもとより檻酸含急においても栽培条件 や晶瞳による変異のかなり大きいこと.が認められているので,(2)これが飼料化に・際しては飼料の合理的かつ効率的給 与を行うために,その飼閤的特性を明らかにすることが不可欠となって凍る.殊に日本の暖地はぜ・−ト栽増にとり処 女地であるだ桝こその必要性は大きいものと考えられる このような見地から今回暖地彊㌧・tの中,過去の我増成既に・より実用性のあると認められる品種を選んで茎,英; 棍部に分ら,その一腰成分および蔵酸含盈等の分析を待った後,平均消化率を求めて過去に・おける文献($−8)と比較対 照しつつ,飼料的特性を明らかに・したのでここに・その結果を報告する 倍東試験を行うに・当り材料の提供を受けた香川県立頻発試験場宋沢技師に・対し深く謝意を表する 2い 試験の材料及び方法 (1)材 料 香川県立蟄業試験徴で過去3カ年の試作の結果に基ずき,その収患と栽培の難易性を考慮することに・より実用化の 可能性が最も大きいと.考えられる品毯として,ビ−†6品種を選び別にマソゲル1品種を対照させたが,その品種名 は次の如きものであった,.(昭和33年7月29日播種)

ビ pIト KL Cercopoly, Maribopoly, Betapoly B8, KL CR, GW359, AJl

マソゲル MaTienlis七 以上のものを昭和34年1月19ヨ,1晶櫨当り10株宛の収穫を行い,附肩する土砂を完全に除去したものを cutteI により4mrn角に切激して,風乾 蒸気浴乾燥を行った後微粉状に粉砕して分析の試料とした (2)方 法 a.叫肢成分:定法に.よって定遺した b、篠酸含盈: 試料2gを取り稀硫酸で浸け1しながら遁浴上で側聞して,揮発酸を蒸発させた後濾過粒より浸出液を得る.次で浸 出液はアンモニアで中和して後酪酸酸性にし,煮沸しながらCaC12溶液を・加え橡酸カルシウムを沈澱させる.この

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39 第11巻 通巻第29等(1959) 沈澱を泌紙で濾過し,充分熱水で洗瀬した後20%翫SO4に浴し0。.1ArKMnO4溶液で滴窯する小滴莞に喫した0・1Ⅳ KMnO4溶液のCC数に4.5Tngを乗じて篠酸(無水)を算出し,これを1g当り含盈の百分率に換算した. C.平均消化率‥ 未詳験に供した実験動物ほコ)】デール種去勢緬羊3顔で,これ等供試動物の参考番項は第1表の如くであった. 試験の期間ほ昭和34年1月7日より2月1日に・至る間で, 次の如くに分った Table 1.. AgelLiveweight(kg) 予備試験期 惜和34年1月7日∼34年1月13日 ・ ●●

∴ ∴二..

・. .・‡ミー‡

供試動物はコソクリー1、床の上に置かれた橙忙収容し,尻に・ゴム袋の受糞袋を装着して1日2回,朝夕の給飼後に これを頓替えて採糞し,その与ioを分析試料に供した また,試験期別の糞の限界を定めるために.,永試験期の前日夜及び末日の夜の2回に点り,LENⅨEIT法による FuchsinI)iamon七に,7:一染色調製せられた牧草粉末をそれぞれ50g発給与した.給飼は朝,夕の2同車し毎日cuモモer で1×2cm内外に切瑚Lて,1日当り集でほNo.1,2各2400g,No32200gとし,根は各2000g発声種混合したもの を与えた 3い 結果及び考察 (1)ビ←・トの一膳成分・ 分析の結果得られた一腰成分の中卜先ず英部の数値を示すと第2表の通りである.これによると水分舎監は他の根 Table2.Generalcompositionof freshleaf of beet$(%)

e

l慧de

Moま血Te】誌急l言霊in

Crude fat N.FE.

4 4 ︵0 8 3 0 ︻−J つ] 6 6 3 4 5 7 ︵J ︵∠ 2 2 2 2 つム 0 8 3 1 9 0 8 3 7 9 0U 5 2 9 ︵∠ l l l ﹁⊥ つム ﹁⊥ l n︶ 7 9 8 2 9 ︻〇 4 4 4 3 4 3 0 0 0 0 0 0 0 3 3 4 8 0 6 ︻〇 6 7▲ 9 8 1 6 0 4 3 3 3 4 3 3 4 3 4 9 4 0 8 4 1 9 0 ﹁ノ 8 4 ︵J 3 つ山 3 ︵∠ っ] つ血 A.Tl Ⅸ1√Cercopoly Ma主ienlist Mar ibopoly Betapoly B8 KL−CR GW359

菜類に此して少く,可溶無窒素物および粗蛋白質が多い外は一腰に他の根菜類と大差はない・収穫時期を糖蓄蹄の最

も多い時期として選んだため外集の一部は萎凋気味であり,これが多少一・股成分としての数値を高からしめているこ

とは事実であるが,一方において乾物盈の多いことを示している.この成抗をKELILNERのそれに比べると,蛋白質

のみが著しく多く2倍近くになっているがHoNCAMP(6)の数字とは近似値であり,要するに収礎時期,品種,栽培条

件等により蛋白質がかなり変化の巾の広いことを示しているものと言えようl・

家畜に対し実際に給与するに当ってほ,葉部ほ嘩独に用いられるよりも寧ろ茎部とともに使用することが多い関係

から,同著を包含して分析した結果を表示している場合が多い..

粗蛋白質中純蛋白質の占める割合は,70%前後であって既知の数字と余り変りないが,この含窒素非蛋白質はダル

クミソ,アスパラギソ,硝酸等によって構成せられていることが認められており,純蛋白比は変りなくとも両者の含

有率が高いと自然に実盈そのものが高い数字となって来るり硝酸類の占める割合の如何によっては給与限界盈にも影

響を及ぼして誇るから,含窒素非蛋白質の内容構成を明らかにする必要が起るので別個に追究の課題としたい・

それぞれの品種間の差異は,ピーIl、の品種ではそれ程大きな違いはなく,Marienlistは水分■含盈多く可溶性無窒

素幼が低い値を荒している.これはマソゲルであるため当然のことと言えるが,他の成分含盈ではど−トの各晶毯と

全く同様な傾向を拍っているので,全体的にみると薬の一腰成分においては,マ∴/ゲルもど−・トにほぼ近い組成を持

っているど言うことができようu

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香川大学曲学部学術報告 40 次に.,茎部はぜ−・トが袈精工場に.送られる際に切断されるもので,ト根に・近い関係から精舎盈が或程度高い部分とさ れているが,いま第3表によってこれが組成をみるとど−・ト6品種間の違いは葵の部分よりも大きく,MaI・ibopoly, GW359,KL−Cercopolyは各成分正喜っで高率を示すのに対してAJlやKL−CRほ稗僻い.水分および可溶性無窒

Table3.Generalcompositionof beettop(%)

Crude fibIe

崇霊n j雷芸in

1.35 1.67 1‖29 1.45 1…41 1.31 1小72 0 2 4 8 5 2 2 8 0 3 9 8 9 2 1 つ山 l l l 1 2 4 8 2 6 7 4 9 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 ∩︶ 0 0 0 A.TI KL- Cercopoly Mar ienlist Maribopoly Beta poly王∋8 ⅩL−CR GⅥ7359 乗物含量に対し,他の成分が平行的な関係にあることが窺われる.この部分ではマソゲルの慣位性がはっきりと表れ て可溶性領空乗物,軍白質,脂肪等級て侶値となっている”茎の組成ほ概して薬部と棋部の中間をとっているようで あるが,可溶性無窒素物の含盈ほ必ずしも其のそれと.ほ比例的でなく,多分に偲部の含盈と比例的な傾向の強いこと が目立つ また,ピー・ト限中に可溶性無窒素物が多いことはその糖蓄積の特異性から充分うなずかれるが,品種的に・みると

GW359が最も高くKL−Cercopoly,Maribopoly,BetapolyB8がこれに次ぎ,KL CRはそれ等より梢慣位で

あるのに対してA。Tlは15.51でかなり但く,M別1enlistど前記のビL−・卜各品種の中間位を示す.(第4表)水分 Table4.Generalcompositionof fresh rootofbeets(%)

C工・ude

asb lc工・ude叫 N・F・且 Crude fibre

lMoistureほ監l芸さ品。

0..72 0.95 1…59 0…96 0.88 0い81 1.00 OU フ 8 2 4 4 6 9 4 0 5 3 9 6 0 1 1 1 1 0 ﹁⊥ 0 3 0 ︻−J 6 2 1 1 1 ﹁⊥ l l l ︵∠ 0 0 0 0 0 0 0 0 2 つ山 4 6 1 つ山 1 4 0 2 3 0 ︵∠ l l ﹁⊥ l l ﹁⊥ l A.TI KL Ceエーco主)01y Marienlist MaI■ibopoly Beta poly王∋8 KL−CR GW359 4 5 1▲ 4 5 0 ︻ノ 6 つ山 l 1 0 7 4 1 つム 2 2 ︵∠ 1 2

含最はATlが特に高いことから他の成分にも関聯しており,総ての成分が低値である・ピーt棍を飼料的な目的で

観喝することは寧ろ異例のことではあるが,外国にはその例があり七ailとしてほ専らビート栽培家が利用してい

るところである..家畜に蘭与するに際し処理の方法(主として経机除土砂等)が当を得れば,その可溶性撫窒素物

は庶糖を主体とした易消イヒ性のものであるだけに.,糖質飼料として甚だ飼料的価値に富むものであることは論を侯た

Table5.Generalcomposition of fresh wholebeets(%)

e

l慧de

lcⅢdefat】NいF・E・

fMoisturel許諾。l三三芸in

8 ︻︼J 3 ︻〇 〇 つ︼ へ∠ 9 6 8 ︻〇 7▲ 8 9 1 1 1 1 1 1 1 l ︻ノ 4 フ ∩︶ 3 8 ︻ノ 6 3 6 5 8 8 1 1 1 1 1 1 1 0 3 0 9 7 8 0 3 2 2 2 2 つ︼ 3 0 0 0 0 0 0 ∩︶ 8 ︵∠ 0 つ山 9 つJ 7・ 2 1 6 0 0 0 8 2 2 1 2 2 2 1 8 0 6 ︵J ﹁ノ 9 ﹁ノ 1 9 6 9 1 8 ﹁ノ 3 つ] 2 つ︼ 3 つ] つ︼ A.TI KL Ce工CDpOly MaI・ienlist MaTibopoly Betapoly B8 KL CR GW359

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第11巻 ≡通巻第29琴(1959) 41 ない (2)ピート中の修酸含盈 ビ、−・・トの茎集中にほ轡酸含量多く,これを多給した場合の弊害は高くからど−ト栽堵地帯で認められて采た・(8)即 ち直接的には下痢や神経障碍となって表れる外,慢性の心臓,腎臓疾患を誘発するものと侶ぜられている.それ故家 畜に瀞与するに当り当然限界藍と言うものがあり,これほ番酸の含有率から算定せられるべき性魔を持つ.こうした 意味からど−・tの品種別,部分別の准酸含急について知ることは,合理的な給与患を罫肇する手段として不可欠とな っているが,いまその分析結果を表京すると第6,7,8,9表のようになった

Table7.0Ⅹalic acid contentin leaf of beets(%L) Table6.0Ⅹalic acid contentin

fresh whole bee七(%)

0Ⅹalic acid

irt fIesh sub

】(、lい・ .\\・−・lこl.・・

0Ⅹalic acid in dry matter

RangelAvera竿e

6 ﹁⊥ 1⊥ 0 7 9 0 3 3 ︻︼J つ] 3 3 4 0 0 0 ︵U O O O 0.32′■→039 030′→0.38 0“49′−0.53 0L.17′−0122 0ノ′35一一0,39 0、37/}0い41 0.37′・−04:3 A.Tl XL CeICOpOly 瓜4al■iel〕1ist Maてibopoly おe†apoユy王∋8 KL CR GⅥ7359 A.TI KL CeTCOp〇1y MaTi3nlis七 山化汀ibopoly Beねpoly8s KL CR GⅥ7359

こ、一二二・「∵

0、138一−0152 0‖073′−0.094 0.183∼02つ5 02〇9一−0.233 0‖188′叫−0∴220 0..146 0い087 O 193 0..220 0。203 先ず盛の部分からみると,新鮮物に対して 朗ヨTienli9雪 ほ049∼053%(平均051%)で 最も高い反面,Maribopolyは0‖17′}0.22% (平均0‖20%)で最も侶くなっており,其他の 品種ほ平均0.31・・−0−40の範囲内でほぼ近似の含 患を持っていることがわかる.含有率が品種に よって2倍以上の差を示すものもある英惜から 給与の限界最も品種ごと.に・決定する必要が起 る 次に,茎ではMarienlis七が新鮮物中0、028 ∼0.038%,平均0.033%であるのに対して,ピ ート 6品種混合の力は0−051∼0,.063%,平均 0−058%で後者の乃が約80%程度高くなってい ることから,茎中の磁酸含盈と築のそれとは平 行的ではないと.言え.るが,何れにせよ薬に、比べ てIio以下の優率になっていることに.おいては 変りがない また棍の一方になると更に一山殿と低くなってお り,その平均合致において RL Cercopolyが

Table8.0Ⅹalic acid conlentin T00tOf beets(%■) Ⅹ er

l㌘霊監言‰

RangelAveragej RangelAverage

A.II KL−Cercopoly Marien王ist MaTiibopoly Betapoly B8 KL−CR GW359

Table9.,0Ⅹalic acid corltentin beet top(%)

0.004%で最も低く,KL CR Oい006%,MaT一 ibopoly O.007%,GW3590,010%,MarieI】.1is七0‖010%,AJlO..011%の順で高くなり,Betapoly B8は0.012% で最も高い。然し何れも共に比べると柏0以下である訳で,蕃酸含盈に関する限り家畜飼養に際して余り問題となら ず,同様な意味から品種間差異もまた実際的意義ほ薄い (3)ビートの限界給与急について ど−トを家畜の飼料として利用する場合,その使尉盈を制約する因子としては種々考えられるが,ここでは前記の

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香川大学農学部学術報告 42 ー澱成分および藤酸含意をもととして給与限界藍を考えると凡そ次のようになる 先ず一腰成分でほ根,茎中に水分ほもとより可溶性無窒素物が時に多く,これほ庶糖を主体としたものであるから, 反舞動物笹対しても粗飼料の絶てもこれによって補給せられることは望ましくなく,適当なる禾本科青草や苦科乾牧

草等と混開するカが飼料効車の」二から得簸である小ただど−口琴葉を過多に与えて起り得る害は,恐らくは篠鰍こよ

去の外土砂で甚だしく汚れたもの,湿ったもの,凍ったもの或ほ開放したものが与えられた場合に特に多いと言われ てやり,成分的にみても教場症や下痢を誘発し易いから給与粗飼料の埴∼%程度に押え・るのが適当と考えられる 啓酸含量からみた給与盈の限界ほ最終的には家畜の健康,即ち生理樺碍に対する限界を示すものであるから,ピー ト給与の限界最を決定するに当り最も憲更なる因子として取扱われるべきであるが,これには薗酸の致死量,健康確 碍を惹起するための最低額取盈等を勘案しながら,これに危険率を加味して安全限界急が決定されねばならない・・し かし木試験は家畜相生学的にその限界畳を決定するのが目的でほないので,一応過去の文献を通じて得られた倦酸の 限界畳を中心として,これに凍分析の結果を対照させながら給与の適盈を算定したが,ピート巾の篠根が極めて可溶 性のものであることにおいては,栽培条件や品種の如何軋拘らず変りないものと考えてよいから,こうした順序によ って決定しても大した問題はなかろう 反舞動物では胃の構造の特殊性から篠酸の分解機能のあることが認められてはいるものの,その程摩についてほ論 談があって必ずしも−激していない.このた.め給与に際してCaCO3を添加することが望ましいが,多くの文献を要 約すると一腰に篠根含畳が茎葉の乾物申1‖2%程度の場合,乳牛1頭1日当りの給与畳ほ10kgを棲息として示してい るものが多い∩いまこの盈的基準を基永とすると,新鮮物に対する篠酸含盈は本分析結果に適周する場合,凡そ0・3 %に胡当することが分る.そこで各品種別に新鮮集中の詔酸含畢をみると.前記基轡こほぼ近いのはKL Cercopoly で0‖31%であるから9‖7kg,Maribopoly ほ最も低ぐて0,2%であるために15kg,同様にAJ18l3kg,Be七apolyB8

8…1kg,KL CRフ6kg,GW3597.5kg,Mlarienli3t5u9kgがそれぞれ給与の趨盈と.なる

また茎はM・aTienlistが033ヲ右,ピーT・6品種混合0い058%で何れも逓準盈の与il,妬握胡当するので,悲酸含盈 の面からは給与虞笹制約は伴わないものと考えてよく,根部に.なると更に含有率は低くなるから問題はない. 最後に茎葉,・根部を含めたど・−・卜全体の給与畳の限界を前記の要領に・従って算出すると,Maribopoly34”6kgで

趨盈は最も高く,次でKL Cercopoly25‥2kg,M急rienlist20。5kg,AJl16・6kg,BetapolyB815‖5kg・GW359

軋8kg,ⅩL−CR13..6kgの順となり,それぞれ徴酸含急が多くなるにつれそその極畳は低下するが,一腰成分の内 容構成に伴う制約から限界給与急が高い場合でも,最高給与盈は20kgを一応の限度と.するのが適当と考え・られる・ 佳)ビートの消化率および可消化成分 前記の要領に従い消化率の測定を待ったが,試験榊こ給与した飼帥よ完全には満額されず部分的な残金がみられた・ これについては試験が蛍飼匿よって行われたこ.とト葵の場合一腰の制限給与盈を少し越えていた訝等が一応原因とし て考えられるが,棍部さえも一都残金のあったことから篠酸含盈のみに・よるものとほ思われず,多分に届書による影 TablelO l崇芸急ぎf 1st expt.

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第11巻 通巻第29弓(1959) 43 響が大きいと考えられる.然し試験期間中は別に健康を害することもなく,嗜好怯もあり消化率測窯の障碍となるべ き事項ほ見出すことなく終了した 第1,2の試験期中におけるピー・ト葉および棍の硫坂盈並びに緋糞盈を表示すると第10表の通りである. −L方試験に供した動物の風乾糞の分析結果は第11表の通りとなり,これ等の数字をもととして各動物によるど−ト 薬および撮の消化率を算定した結果ほ第12,13表のようである. Tablell. (%) 1⊥ 2 ハリ 8 0 1⊥ 0 6 9 7 3 6 1 っ︶ 9 5 3 つ︼ 9 6 3 2 2 6 9 5 4 ︻〇 5 ︻hJ 3 ;!……:;… Fec?l excretion in Fecal excretion in Fecal excretion in Fecal excretion in Fecalexcヱ・etiof王iヱI Fecalexcretionin firSt peIiod SeCOnd peIiod first period SeCOnd period firS†peごiod SeCOnd period 24‖1:31 12.06 No.2 1 9 ﹁ノ 0 ﹁ノ 4 Table12。Digestibility of beetleaves Crude protein Volumes of compo工Ientineatenfodder

Volumes of componentin dIied fecal excretion by air

Volumes of digested and absorbed

Volumes of componentineatenfodder VoluTr)eS Of componentin dried f(∋Cal excretjon by air

Volumes of digested and absorbed

Digestibility(%) 8

2,695.94 52L7け28

561.41 76い86 484い55 86∴3ユ 539。.90 104..52 435∴38 80..64 388、89 231.50 157139 40−√フ4 374..00 226..12 14ア88 ∴54

N。.1J

j 758。.7 2,:326,.04 フ5“40 2,966い60 726J36

2,240り24 75..52

2,16866 80.44 2,592‖66 500,25 2,092小41 80..71 68.、24 272u76 101..71

ユ71.05 62一.うf

− 1ノー ー し へ∠ O N

(7)

Table13。Digestibilityof beetrocItS

・こ.ご.− ÷

 ̄ −一 − Volumes ofcomponentineatenfodder Volumes of compoヱ1entin dried fecal excretion by air

Volumes of digested and absorbed

D盲ges七ibili七y(%:)

Volume$Ofcomponentineatenfodder Volumes of omponenr. in dried fecal excI■etiollby aiI

Volumes of digested and absorbed

Digesi:ibili七y(%)

Volumes ofcomponen七inea七enfodde;r Volumes of componen七in dried fecal excre七ioユIby air

Volumes of diges七ed and absorbed Digestibility(%\ 3,514,6ユ 373176 2,780,85 88 15 3,273い4L3 4:30り79 2,84264 86.84 No‖1 No・2 No・3 57‖0二3 61.79 32.84 117.57 69.82 47.75 40..61 118.37 73.49 44.88 38.02

3’;…….:…弓3’:…;:;;

3 8 76. 43.

2,833.61 90.78

3,142レフヨ 40233 2,740.46 87n20 88け71 175‖56 105.30 70。.26 40..02 39、69 37.16 Average digestibili七y(%) また各動物の消化率から平均消化率を求めて全可消化養分(でDN)並びに澱粉価(S、Vl・)を算定すると第14表の ようになったが,この数字をみると免ず麒許でほ各成分と.もに腐地ピートとしての特異性はみられず,ほぼ既往の試

Table14。To七aldigestiblenu七rientsand starch value of beets(%)

Cェude pro七ein …::;:弓;;こ三;84 ,96

15・8フ11479ト326

24・5223・63と 2・。4

・6

三…二…;l6:二て…; Leaf composition Diges七ibili七y Diges七ible nutrients Roo七COmpOSi七ion Diges七ibil叶7 Diges霊ble nutrients 10、11 2().12 :…二…:l3…:…… 験成績(F)に近いS.Ⅴい16.89を示している.しかし英になると可消化成分′の値は相当高く,S・・Ⅴけ11い84となってクロバ ー猥を凌駕する.これは前記の如く1月中旬の収穫に・際し一部の集が萎凋気味であったことと閑聯があり,それが乾 物盈の増加をもたらし全体としての可消化成分を高からしめている。然しK机1NERによると菜部でもT皿N・21‖7, Sl、Ⅴ.20い6と言う異常な値が表示されているので前記程度を示しても別に不思議はないが,我国北地産のビート英部

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第11巻 通巻第29啓(1959) 45 との組成上の差異が卓として萩増の地域的条件によるものであるかどうかについては,更に収穫期ごとに.おける成分 変化の状態をも合せて考究しないと,木結果のみから速断はし難いので後日論及したい、 ただ以上の事項とは関係なく,先ず消化率そのものでほ生徒地利の変動ほ余り大きくないことが認められると共に ビL−†葵,根は共に可消化適分が多くコニネルギー的に.ほ飼料的価値の高いことが立証せられるり 4.結 暖地ピーt・の飼料的相性を朗らかにするため,先ずその一般成分,襟酸含盈および平均消化率について試験を・行っ た結果,次のことがわかった。 (1)一腰成分でほ薬部に・おいて乾物最多く,将に粗蛋白質,可溶性無窒素物の多いことが愕徴としてみられた外, 茎および撮の力ほ既往の試験成坑と火蓋なかった (2)穆酸含盈ほ葵0・20∼040(平均034%),茎平均0け033%,棍000ト′0.012%(平均0008%)を示し,品 種間に・おける差異はかなり大きかったが,何れも柴部に著しく多くなっているい (3)6品等郵昆合のどこ・tJを薬,掛こ別ち,それぞれ3頭の緬羊を俵田して平均消化率を求め,全可消化養分を算屈 した結果は菓ので・D・N・ユ494,S…Ⅴ.11牒4に対して棍の力ほT.DN2095,S.Ⅴ.1689となった, 参 考 (1)高橋栄治:家畜飼養学,129,東京, 河楷書房(昭和19年) (2)井口賢三:畜産飼料学,269,寛京, 養賢望(昭和25年) (3)KEILNER O.:β紬.乱川滋如.(1924) (4)poTTE.W:月お乃(路dい∠グg7窟.scゐ.月グ〝占ゐ㌢‖〟..dgα乃d抑 都路如娩沼玖2(1907) 文 献 (5)北海道農業試験場:分析成前菜集,第3輯 (植物飼料)(1938)、 (6)HoNCAMP:Das Fischmehlals Fii七termiモモel;斉

藤道雄:家畜飼育学,東京,遊資望(昭和26年)より引用 (7)Pと;TIⅢG:A弟Jcゐg♂よ≠〃乃g,NT\9(1905)…

(8)伊藤安;樺太庁中宍詞験貯掛‰(21)4(1946)小

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W抽avi串WtOmakeclearthefodderingpropertyofbee七SprOducedinawarmcountry,itsgeneral COmpOSition,0Ⅹalic acid con七eIl七S and average diges七ibili七y weIe first examined

The re3uli:S are aS follows:

1lMuch dryma七terintheleaves′and especially afarlarIger quantity of crude pro七efn,NF‖E COn七entsthanothers′bu七as七Obeet top and roo乞S,there wereno七much differencefrom七hepas七

da七a

210ⅩalicacidcontentsintheleavesofbeetsareO”20Ol40%(−averageo.34%),beettopaverage Ol033%,androo七SO0040.012%(averageo008%1).Dほference aTnOng七he varie七iesisno七smal1but

in each casethe quantity containedintheleavesis remarkablylarge

3u Using3sheep′eXaminedthefeedingvalue of theleafand root r・eSpeCtivelyof thebeet,mixed Of6varieties,andcalculatedthedigestivecomponentsThe results areshownOnthefollowingtable;

Leaf composition I)igestibility Digestible nutl−ients Root composition Digestibility Digestible nutrients

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