財田川(香川県)で採集されたハゲギギ-香川大学学術情報リポジトリ

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香川生物(KagaWa Seibutsu)(15・・16)7一−9,1989

財田川(香川県)で採集きれたハゲギギ

安 芸 昌 彦・福 家 英 樹*

〒762 坂出市文京町2−1−5 香川県立坂出高等学校

*〒760 高松市幸町1−1香川大学教育学部生物学教室

A Record of Collecdon of PseudoウagT・uS(Pelteobagr・uS).hlLidraco

(Richardson)from River Saita,_Kagawa Prefecture

Masahiko Aki.Sdhaide鞄h Sthool,Sahaide 762,Jbpan

HidekiFuke,BiologicalLaboratory,Pbculty qf’Bkiucation,Kagawa U乃£ばrざ妙,7bゐαmαね払 760,ノ叩α花 採集地は,財田川下流の大小路橋(観音寺市) 付近(図1)で,採集日は,1986年1月4日であ る。採集したハゲギギは1個体であり,生物学 教室に持ら帰って飼育していた。しかし,同年 4月20日に死亡したのでホルマリン標本として._ 保存し,7月29日に体長と体高を測定した(図2)。 宮地ほか(1984)によれば,四国におけるハ ゲギギP8e払doわαg7一αβ「Pe如0わqgr・喝)劇血路 TaCO(Richardson)の分布は,徳島県吉野川水 系と高知県仁淀川水系のみであった( 今回,香川県下でハゲギギが初めて採集確認 されたので報焦する「 −7−

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表1 財田川における地ノ点別採集魚類 採 集 点 魚 種 名 Sl 2 S S 3 4 S 5 S 6 S 7 S 8 S 0 0 0 0 0 0 0 0 ギンブナ メダカ スジシマドジョウ ドンコ ヨシノポリ オイカワ カワムツ マナマズ ハゲギギ カムルチー タモロコ イトモロコ スゴモロコ モツゴ タイリクバラタナゴ ブルーギル カマツカ ニゴイ ウナギ α汀・αぶ5ヱぴβgiむegibねJ哲£(わr/菖 OrγZiαぶね毎es α)あ沈is「α)わi亡ねノ 亡αe花iα Odの花£0むu亡よs()む£CIJrJα 月ゐi花のg‘)あiαSむr以花乃eαβ Zbeco p払わp払ぷ Z..亡em〝1よ花Cゐi 5肋′・α£(劫ハαぶ王ヱ〟r鱒ノ“両肌 鳥e以doむ喝′・αS(?e如のわqgr・叫トル抽励αCO αα花花α「qpんic申ゐαヱαSノα曙αS 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ○ G花αとノわp呼0花eわ乃gα£αS eわ乃gα餌S 0 0 0 鈎びαgよ血s gJ・αCよヱi5 且 cゐα乃ゐαe7iSよβ わi∽αe 0 0 0 企e揖do′αぶむorαpαr・ひα 月加de以β(月ゐのdeαSノ のeeJgαと払S 0 0 0 エ印OmねmαC川Cゐよ′比ぷ j㌔eudogのぁわ(?seぴdog()わ払ノ e5のCi花び3 月emよあαr・む比5Jαわeの 血砂揖b木卿血加 となること,ここより上流の吉田(S5)まで の区間でハゲギギが採集できなかったことから 大小路橋付近で採れた個体は,上流より何らか の原因によって流れてきたものと考えられ為。 これまでに財田川で採集したハゲギギは分布 調査のものを含めて6個体である。しかし,実 際には財田中橋(S6)における採集時の観察 によって,多数の個体を確認している。ハゲギ ギはふつう半年で体長40へ′60mmになり,成魚で は150一−200血に達する(宮地ほか,1984)。 今回の調査では体長45へ′188mmまでの個体が採 れており(図2),これらのことから,ハゲギ ギは財田川において自然繁殖している可能性が 高いと考えられる。 財田川における淡水魚類の分布調査は1971年 と1981年に行われており(川田・須永,1972; 須永・植松,1984),いずれの調査においても ハゲギギは採集されていない。特に注目すべき 点は1981年の調査において,今回ハゲギギが採 著者らは財田川におけるハゲギギの分布を調 査するため1986年3月4日と5日の2日間にわ たり,香川用水流入地点より下流を一定距離ご とに採集を行った(図1)。その結果,香川用 水長野分水工からの水が流れ込む財田中橋(S 6)付近とネこより2km下流の畠田(S5)の 2地点でハゲギギを採集することができた(表 1)。 ハゲギギ採集地点の河床は,いずれも大型礫 (径約20へ/30cm)を多量に含む礫と砂で,浮石 (径約50∼70cm)が点在する。水量はかなり多 い。ハゲギギのほかドンコOdo7乙亡0わα亡£5 0わざC− ひrαiヨシノポリ月ゐi花OgOわ孟αβ むrと‘花花e㍑β,カワ ムツZαCCO とemmi花Cゐiなどが生息している。 ハゲギギは河川ではB b型の中流域にほぼ限 られて分布し,昼間は岩かげや石の下にひそみ, 夜間に活動する習性をもつ(宮地ほか,1984)。 最初にハゲギギを採集した大小路橋付近は,河 床が砂で浮石もほとんどなく,増水時には汽水 一8−

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40 体長 mm 図2 ハゲギギの体長と体高.. 供された香川用水土地改良区の畑田利啓氏に心 から感謝の意を表する。 文 南天 川田英則い須永哲雄.1972.香川の淡水魚3. 財田川,金倉川および大束川,香川大学教育 学部研究報告1(212):1−12 宮地伝三郎・川郡部浩哉・水野信彦.1984.原 色日本淡水魚類図鑑(全改訂新版卜保育社, 大阪 須永哲雄”1982.淡水魚類数種の香川県への近 年における移入とその分布り 香川生物(10) :111−114 須永哲雄・・植松辰実.1984.香川県西讃地域に おける淡水魚類の分布..香川県自然環境保全 指標策定調査研究報告書(香川県西讃地域) 157−166

集された吉田(S5)や財田中橋(S6)付近

でも調査が行われていることである。以上のこ とから,ハゲギギの移入は1981年の調査以降か ら始まったのではないかと推測される。 ここで考えなければならないことは,ハゲギ ギの移入経路である。須永(1982)は香川県へ の近年における移入魚の研究で香川用水の流入 が底生魚の移入を促す要因となっていることを 示唆した。現在,財田川には香川用水から移入 したと考えられているニゴイ月em£わαrわus友めの, カマツカPseαdogoわio〝なeαdogoわ蓋0ノ俗OCぬ喝 スゴモロコS曾ααg£血βCゐα花ゐαe花βよβわ£∽αeなど の底生魚が生息している(表1)。これらのこ とから,底生魚であるハゲギギも同様の経路で 移入した可能性が高いと考えられる。 最後に,採集を援助された香川町立香川第一・ 中学校の岡崎−・郎氏および香川用水の資料を捏 −9−

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