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ロイヤリティ・マーケティング研究の最新動向・成果

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Academic year: 2021

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ロイヤリティ・マーケティングの

最新の研究動向

2011年11月14日 於:宣伝会議関西本部セミナールーム 神戸大学大学院経営学研究科 南 知惠子 ロイヤリティ・マーケティング研究会 第1回目

(2)

Agenda

• ロイヤリティ・マーケティングとは • ロイヤリティ概念に関する議論 • ロイヤリティ関連研究アプローチ - CRM (顧客関係管理)研究 - 顧客満足と継続購買研究 - 関連事例 • ディスカッション

(3)

ロイヤリティ・マーケティングとは? • 米国の航空会社が導入 その後ホテル、クレジットカード、流通業者が追 随 • 消費者に購買累積に応じて報酬を与える • 顧客データベースに基づく • ロイヤリティ・マーケティングの目的 プロモーションと顧客情報収集

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企業 市場 市場分析 Segmentation Targeting Positioning マーケティング戦略の変遷 一人一人の顧客 顧客と顧客どうしの つながり CRM (顧客関係管理) CGM SCRM 需要調整戦略 競争戦略

(5)

ロイヤリティ概念に関する議論

• ロイヤリティ・プログラムの効果についての懐疑 • 顧客ロイヤリティの概念定義と計測問題 • 消費者にとっての価値の問題 • マーケティング戦略とロイヤリティ・プログラムの 成果

(6)

ロイヤリティ関連の研究アプローチ

• ロイヤリティの関連研究領域 顧客維持・顧客離反研究

CRM (顧客関係管理)研究

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計測問題

• 態度的計測と行動的計測 Dick & Basu 1994, O’Malley 1998 • 対象(ブランド/サービス/店舗/ベンダー) に対する競争上の相対的な態度と愛顧的な 行動 • 行動的計測に基づくロイヤリティは、関係構 築を意味しない。 • 顧客満足は信頼できるかどうか

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消費者市場への関係性拡張の論議

• 情報技術の進展、消費者との直接コミュニケー ション

• 拡張における限界性、消費者市場の規模、競争 の性質、匿名性、相互作用の限定性

O’Malley and Tynan 2000

• 100%忠誠であることの稀少性、スィッチング行 動 Dowling & Uncles 1997, Stone et al. 1996

• 実務的適用性問題 • 日本の研究動向

(9)

ロイヤリティ形成要因研究

• サービスの知覚品質と顧客価値、継続的購買と の因果関連を明らかにすることに対する関心 • ロイヤリティ・プログラムの効果研究 効果にサービス経験が介在、価値に対する 知覚 Bolton et al. 2000 • サービスと知覚価値、テクノロジー Parasuraman & Grewal 2000 • 顧客自身のロイヤリティから得る便益評価 自信、社会的便益、特別待遇 Gwinner et al. 1998

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顧客維持モデル

• LTV=年間取引額×収益率×継続年数 • LTV改良モデル • 収益性セグメントのポートフォリオ • ブランドスィッチパターン • 関係性の考慮 カスタマー・ピラミッド 最も収益性の高い顧 客を頂点に層化 顧客維持と収益性との関連性 研究の発展

Reicheld and Sasser (1990) 営業コストの削減、推奨、 価格弾力性

(11)

顧客満足度と継続的購買との関係 CSI model 知覚品質 ロイヤル ティ 口コミ 顧客満足 知覚価値 顧客期待 原因系 結果系 参考)サービス産業生産性協議会 日本版顧客満足度指数

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顧客関係管理への注目の背景

◆「顔の見える顧客」 IT利用による顧客関係管理 ◆行動データの利用可能性 購買データ、ID付きカード、Webサイトのログ CGM (SNS、twitter) ◆戦略としての顧客関係管理 競合者より優れた価値を提供 関係性訴求、顧客維持による収益性向上

(13)

マーケティング情報フローの考え方 組織 インテリジェンス・ フロー 内部フロー マーケティング コミュニケーション

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データベース・マーケティング

• データ収集と分析の統合システム

• アドレス特定化とコンタクト・ポイント Blattberg and Deighton 1991

• 取引データに基づく顧客の識別化 • 顧客生涯価値と顧客資産

• ワン・トゥ・ワン・マーケティング Peppers, Rogers, and

Dorf 1993

• マス・カスタマイゼーション Pine II 1993

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Customer relationship management 戦略

• 情報技術を基盤とする顧客関係育成の全社 的プログラム • 1990年代半ばよりIT業界及びコンサルタントが 推進 • ソリューション技術から経営哲学まで包含 • 顧客データ収集、分析、意思決定への利用顧 客選別、収益性追求 ソリューション パッケージ 企業戦略 株主への価値提供 プロジェクトレベルの 顧客戦略

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Payne and Frow(2005)によるCRM戦略の概念フレームワーク 戦略発展プロセス 価値形成プロセス マルチチャネル統合プロセス 業績評価プロセス 顧客が 享受する 価値 価値条件提示 価値の評価 組織が 享受する 価値 取得の経済 維持の経済 ビジネス 戦略 ビジョン 業界及び 競争特性 顧客戦略 顧客選択と 顧客特性 セグメント 顧 客 セ グ メ ン ト 生 涯 価 値 分 析 営業 店舗 電話 ダイレクト マーケティング Eコマース モバイルコマース 株主への成果 従業員価値 顧客価値 株主価値 コスト削減 業績モニタリンク ゙ 計測法 業績指標 統 合 チ ャ ネ ル マ ネ ジ メ ン ト データ・レポジトリ ITシステム 分析ツール フロントオフィス アプリケーション バックオフィス アプリケーション 情報マネジメント・システム 協創

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CRMの研究成果

◆CRM 2重のvalue Boulding et al. 2005

◆CRM実施と成果への注目

• 顧客満足度に与える効果 Mithas et al. 2005

• CRMの顧客満足度への投資効果 Srinivasan & Moorman 2005

• 企業の財務的成果(収益、シェア)の主張

Parvatiyar & Sheth 2001, Payne & Frow 2005, Reinartz et al. 2004

◆直接的効果

• 見込み顧客識別モデリング Cao & Gruca 2005

• 顧客関係知覚とロイヤリティ・プログラムの顧客維持、

個客シェアに与える影響 Verhof 2003

• 金融サービス事例における顧客取得コストと維持コス

トの観点から見た顧客生涯価値の計測 Ryals 2005

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CRMの研究成果(続)

◆CRMにおける成果実現への組織的アプローチ • CRM組織能力および組織プロセスへの注目 Payne & Frow 2006, Ryals & Knox 2001

• 組織計画 Hansotia 2002, 組織学習 Chang 2007 職

能横断的プロセス Payne & Frow 2006 ◆CRM capabilityへの注目

• Day and Van den Bulte 2002, Plakoyiannaki & Tzokas 2002, Raman et al. 2006

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CRMに関する近年の研究動向

◆CRM capability (CRM組織能力)

• CRM遂行能力 Morgan et al. 2009, Rust et al. 2004

• 志向、情報、組織形態 Day and Van den Bulte 2002 • Market intelligence

Jayachandran et al. 2005, Srinivasan & Moorman 2005

• 技術と組織の関係

組織、技術とマーケティングの関係 Chang 2010

技術とタスクのフィット Raman 2006

顧客リンク能力 Rapp 2010

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組織学習の事例

Tesco

• 1995年にClub card導入によるロイヤルティ・プログラ ム+CRM戦略の開始→売上85%がカードユーザー • データマイニングによるライフスタイル・セグメンテー ションに成功 • 2000年 POSアプリケーションをWebベース化 • 2001年 Dunnhumby社を子会社化 顧客プロフィールと販売データを分析 Dunnhumby Retail社を通じてサプライヤーに匿名で 顧客情報提供を開始 • 2009年 サーバーの仮想化によるデータセンターの コスト削減、増設可能

(21)

顧客情報起点のビジネスモデル革新

消費者 流通企業 サプライヤー 商品 商品 情報 情報 商品政策 製品開発/改良 CRMとSCMの連動 CPFR

(22)

Head Office

divisionA divisionB divisionC divisionD divisionE divisionF

Customer Claim A Customer Claim B Customer Claim C Customer Claim D Customer Claim E Customer Claim F Head Office PAVC B C D E F Call Center

組織構造とインテリジェンスの事例

P社

• 14事業部のコンタクトセンターを統合

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CRMベンダーのアプローチ

• Oracle 買収戦略による自社ソフトウェアに統合的なソフ トウェア充実、TotalなCRM提供戦略 • Salesforce.com プラットフォーム提供、Mixiとの提携によるSNSナ レッジマネジメント → シームレスな環境、オンデマンドによるCRM提 供、CRM導入のコスト削減

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今後発展が望まれる研究領域

• SNS利用の環境下での消費者のロイヤリティ形 成の解明 消費者間の情報VS企業からの情報提供 • SNS利用の環境下での顧客関係管理 ナレッジ・システムと顧客アプローチの効果的な 方策 • 新技術適用と組織的調整との顧客関係管理へ の効果

参照

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