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IIJ Technical WEEK ゲートウェイソフトウェアの現状と今後

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Academic year: 2021

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(1)

ゲートウェイソフトウェアの現状

と今後

プロダクト本部

戦略的開発部

保岡

昌彦

(2)

旧世代

(1998~)

SEIL

IIJ SMF

NetBSD ベース

ID Gateway

IDゲートウェイサービス

NetBSD ベース

(3)

新世代

(2012~)

SA-W1

SACM

NetBSD 6 ベース

IIJ Firewall

IIJ GIO リモートアクセス

OpenBSD ベース

(4)

「統合ゲートウェイ」

=「IIJ Firewall」

IIJ内通称「統合ゲートウェイ」

– その名のとおり、

IIJ のサービスで用いられるゲー

トウェイを統合するものを目指している

2013年春から、「IIJ GIO リモートアクセスサービ

ス」で利用されている

• 「

IIJ Firewall」

– 開発段階

– 今後の予定ははっきりとは決まっていないが、「

IIJ

Firewall」と呼んで開発を進めている

(5)

開発の現状と今後のプラン

• 当面、

IIJ のサービスの

裏側を支えるソフトウェ

アとして開発

• 現在

IIJ Firewall 1.0 をリリース

し、

Step 1 を消化

IIJ Firewall 2.0、Step 2 に

むけ開発中

• その後は、一般公開な

ど含め検討中

(6)

開発の体制

Esdenera Networks

GmbH

(

http://esdenera.com/

)

IIJ が協力して開発

(7)

なぜ自社開発

?

• ファイアウォールのコモディティ化

– 一般的なファイアウォール製品の機能のおおよ

そは、オープンソースベースのソフトウェアで実現

可能

• セキュリティ

– ネットワークにとって基礎的で超重要な部分

– 海外の「ブラックボックス」製品を使う

?

– オープンソース製品ならば「クリスタルボックス」

(8)

OpenBSD ベースで自社開発(1/4)

• ネットワークの機能がそろっている

Firewall

L2-L3 Firewall, Application Level Gateway, QoS

VPN

IPsec/IKEv1, IKEv2, L2TP/IPsec, PPTP, SSTP

L2/L3 Tunneling

IPIP, GRE, etherip, VXLAN, NVGRE

Virtualization

VMware (vmt, vmxnet2, vmxnet3, pvscsi)、KVM(virtio)

(9)

OpenBSD ベースで自社開発(2/4)

• 足りない機能を足す

OpenBSD に還元できる

ものは、なるべく還元

package の枠組みで足

– 設定やレポート系、

CLI,

web api, GUI を足す

(10)

OpenBSD ベースで自社開発(3/4)

OpenBSD コミュニティ

OpenBSD をネットワークゲートウェイとして運用す

る人が多数

• メーリングリストを通じてノウハウを共有

– ネットワーク関連のデベロッパ多数

pf, OpenBGPD, relayd, iked,…

(11)

OpenBSD ベースで自社開発(4/4)

• なぜ、

OpenBSD?

– 文化

• セキュリティ、安定性を重視

• 実践を重んじる

– リリースエンジニアリング

6 か月ごとのリリース

• 単純で明確な

ABI 変更ポリシー

– とくに

Package subsystem にとって重要

(12)

Configuration Framework の実装 (1/3)

• 素の

OpenBSD や Linux では、個々の機能を

それぞれ設定していく

vi /etc/pf.conf

• ネットワーク機器は統合された設定インタ

フェースを通じて設定していく

filter add INTERNET action pass src 0.0.0.0/0 …

→ IIJ Firewall にも、統合された「設定インタ

フェース」が求められる

(13)

Configuration Framework の実装 (2/3)

• 設定インタフェース化は、いっぽうで柔軟性を

失うことにつながる

– 個々の機能としては実装済だけど、設定インタ

フェースがないので設定できない

– 使いたい機能はどんどん設定化したいのに

• 機能をアドオンしても設定はアドオンできな

?

(14)

Configuration Framework の実装 (3/3)

CLI、RESTful web api

GUI も開発中

• 設定スキーマは

YAML

文書

– ランタイムに拡張可能

package からもスキーマ

を足せる

• 設定更新時のフックをア

ドオン

(15)

オープンソースベース製品にありがち

な失敗

: 陳腐化

• ベース

OS との乖離

Open Source 側の変更

を取り込めない

Open Source 側に変更

をフィードバックできない

IIJ しか興味のない機能

(一般化不足)

→ 陳腐化

→ 維持コストの増加

(16)

IIJ Firewall での取り組み: 陳腐化防止

(1/2)

• バージョンを同期

ABI も一致

→ IIJ Firewall 1.2 (amd64)

上で、

OpenBSD/amd64 5.4

バイナリが動く、ということ

ABI 変更が必要な

Product 固有の拡張はど

うする

?

(17)

IIJ Firewall での取り組み: 陳腐化防止

(2/2)

• 日々最新

(-current) 版とマージ

Gitを活用

OpenBSD VCS から自動で取り込む

– 不必要な差を作らない

• リリースは最新から

– 陳腐化こそ最大の敵

• 開発コミュニティへの積極的な参加

– どんどんシェアする

OSS と企業文化のミスマッチ

(18)

保守、検証用ツールと環境の整備

• 重大な問題が発生した場合に、どのように対応

検証していくか

→道具は常に整備しておく

– ソースコードから再現可能なビルド

cvs, git, make

– ソースコードレベルでのデバッグ

gdb, cc –g, panic, core, ddb

→その他の取り組み

(19)

まとめ

IIJ は、次世代ゲートウェイソフトウェアとして

IIJ Firewall」を開発している

IIJ Firewall は OpenBSD に設定フレームワー

クなどの機能を足したもの

• 開発方針は、保守性、持続性に重点をおいて

いる

(20)

最後に

iij.news でも取り上げる予定

• ご意見などは、

yasuoka at iij.ad.jp までお気軽

参照

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