JGNが目指してきたこと
3
JGN
(H11~H16)
• 通信・放送機構において、
全国規模のATM技術により
広帯域、長距離テストベッド
NWを構築
• 分散リサーチセンター主導の
産学官連携研究を推進
JGN2
(H16~H20)
• NICTにおいて、全国規模の
仮想イーサネット網による
テストベッドNWを構築
• 広帯域化(10Gbps)、
光テストベッド、国際連携の
取り組みを開始
JGN2plus
(H20~H23)
• 新世代ネットワーク技術
(仮想化技術)の取り組み
を開始
• サービスプラットホーム
機能の強化(仮想化スト
レージ、プロビジョニング、
オーバレイ通信など)
• リサーチセンターの廃止、
大手町に研究開発拠点を
集約
JGN-X
(H23~)
最先端のNW技術を実用化につなげる
• 自ら研究グループの立ち上げ、高度運用プロ
ジェクトを通じた産官学連携での研究開発力の
強化
• 新世代仮想化技術(仮想化ノード、OpenFlow、
DCN)のサービス展開と利活用、研究開発、
国際展開の推進
• コア技術(MPLS)ベースの基幹NW(IP仮想化
サービス)の展開と仮想NW技術の融合
• StarBED3
との融合を通じて、シミュレーション、
エミュレーション、広域実システム実験まで
シームレスに実現可能な有無線統合テストベッド
を目指す
オーバレイ
P2P
JGNのアウトカム
• ニーズとシーズのマッチングによる新技術の概念検証
• 国プロ等の大規模研究開発のサポート、実用化への橋渡し
• アーリーアダプタとして製品展開、市場形成
• ネットワーク研究開発者の育成
交通
構造物監視
ICT農業
ICT漁業
エネルギー
医療
少子
高齢化
4K/8K放送
スマート
メーター
公共サービス
グローバル化
イベント
光通信
オール光
NW
無線通信
無線NW
SDN/仮想化
統合管理運用
シーズ
ニーズ
新アーキテクチャNW
(ID-Loc分離、CCNなど)
ビッグデータ
処理
JGN-Xインフラ概観
福岡 広島
岡山
仙台
NICT小金井
韓国
米国 タイ シンガポール 中国
光テストベッド
■小金井~K大手町
■K大手町~N大手町
海外線
VN
OF
OF
OF
OF
ワイヤレステストベッド
40G
10G
DF
VN 仮想化ノード
OF OpenFlow
DCN DCN
海外線の帯域
日本~米国:10G
日本~韓国:10G
日本~香港(中国):10G
香港~シンガポール:2.4G
シンガポール~タイ:1Gbps
凡例
1G
DCN
DCN
OF
金沢
仮想化ストレージ
StarBED
香川
沖縄
OF
OF
OF
VN
VN
VN
VN
OF
名古屋
VN
OF
高知
大阪
岩手
VN
OF
東京
DCN
OF
札幌
JGN-X接続拠点
NICT鹿島
NICT横須賀
NICT北陸
いしかわCL
NICTけいはんな
NICT神戸
つくば
東北大学
東京大学
大阪大学
九州大学
九州工業大学
5
JGN-X StarBED
3
参加研究者数
771
414
参加研究機関数
196
187
・大学、高専
82
61
・企業等
62
67
・政府系機関、自治体
38
56
・海外研究機関
12
1
・その他(協議会など)
2
2
参加研究者・機関の数
(H23年4月より合計数)
JGN-Xの取り組み全体像
JGN-X基幹NWサービス
(L2、L3)
管理運用統合
マルチレイヤNW統合
広域SDN展開
グローバル展開、連携
アプリケーション
およびサービス
アプリケーション、サービスの
高度化、実展開
国プロ連携
ユーザとの
共同実証実験
最先端NW技術の
展開、サービス化
JGN-X先進NWサービス展開
(VPLS、DCN、SDN、PIAXなど)
広域SDNの実用化へ
• NTTコミュニケーションズ:OpenFlowを活用した柔軟かつグローバルシームレスに
利用できる企業向けクラウドサービスを提供開始(2012年6月報道発表)
• Google:データセンター間NWをOpenFlowで運用(2012年4月ONS2012にて発表)
• 研究開発は総務省の各種国プロ(例:O3プロジェクト)へ発展
9
http://www.openflow.org/wki/index.php/JGN2plus_Demo_Configuration
当時、SDN/OpenFlowはキャンパス
NW程度の規模の環境への適用が想
定されていた
2008年にJGN2plusの米国回線を活用し
広域OpenFlow実証実験
(NECと共同)
試作機器をJGN2plusで日米間相互接続、実検証
• SDN/OpenFlowの広域NWへの
適用可能性に着目
• JGN上で実展開・実検証を重ね
RISE
としてテストベッド化
JGNの成果例1
世界に先駆けSDNを広域展開、実用化を推進
JGNの成果例2
Takuya Miyazawa et al., “Experimental Demonstrations of Interworking between an Optical Packet
and Circuit Integrated Network and OpenFlow-based Networks”, in Proc. of Globecom Worshop
on SDNOptics, 2013
光パケット・光パス統合NWのSDN化
RISEとの制御連携技術を開発
将来的にはオール光NWの
SDNによる柔軟な制御手法
の確立へ
産業界ベースの研究開発へ
光統合ノードを含めた異種相互
接続環境にて統合SDN制御を
実現予定
•
コア(三菱)
•
メトロ(NICT)
•
アクセス(慶応大)
•
コントローラ(KDDI研)
iPOP 2014にてデモを予定
日本発技術であるオール光NWのSDN適用
(NICT NWアーキテクチャ研と共同)
4K/8K実用化に向けた取り組み
8K非圧縮伝送:8K時代のNW化されたコンテンツ制作モデル実現へ
非圧縮8K映像を東京と大阪の間で伝送
•
8K映像の伝送帯域は24Gbps+α(誤り訂正)
– 60p、12bit RGB、デュアルグリーン方式
•
8K映像伝送システム(神奈川工科大)
100G伝送装置(NICT/JGN-X)
東阪100G回線(NTT-com)で構築
•
2月5日に録画映像を伝送、2月7日にライブ
映像を伝送(うめきたで一般公開)
大阪
(うめきた) (大手町)
東京
8Kカメラ
映像
伝送装置
JGN-X
100Gルータ
JGN-X
100Gルータ
8Kモニタ
8Kカメラ
映像
伝送装置
100GbE
8K非圧縮伝送
(東阪24Gbps+α)
8Kモニタ(4Kx4)
映像蓄積・配信
メディアサーバ
映像蓄積・配信
メディアサーバ
100G対応
高精度分析
8K/4K映像伝送関連実験
NICTと神奈川工科大他
8K/4K映像伝送関連実験
NICTと神奈川工科大他
100GbE伝送実験
NICTとNTT-com
11
2020年(東京オリンピック)の8K放送実用化(エコシステム確立)へ
JGNの成果例3
JGNのユーザ例1
13
総務省委託研究 平成23年度0155-0200「広域災害対応型クラウド基盤構築に向けた研究開発(高信頼クラウドサービス制御基盤技術)」
(特に)モバイルキャリアはSDN/NFVを積極的に導入を検討し、
5Gアーキテクチャの実現に向けた研究開発が進行中
RISEの広域実環境を生かしキャリアSDN技術の確立へ
総務省委託研究(KDDI研究所受託)の実証実験サポート
JGNのユーザ例2
地方における先進的取り組みをサポート
テストベッドの活用シーン
診療・調剤情報
電子カルテ等
分散共有
サーバ
分散共有
サーバ
高知工科大学
岩手県立大学
JGN-X IP仮想化環境
(仮想化ストレージ)
利用機関の接続にあたっては
高知県情報ハイウェイ、高知学術情報ネットワーク
などを活用(JGN-Xと地域のネットワークとの連携)
研究実施機関
研究機関名:高知工科大学、岩手県立大学、
高知医療センター(予定)
実施期間(予定含む)
• 2012年度:IP仮想化環境の構築および評価
• 2013年度:情報分散共有の実証と評価
• 2014~2015年度:実証実験による評価
概要/成果(目標)
JGN-X仮想化環境と
大学のサーバで分散共有
高知県内の
医療機関
実証実験を経て実用化へ
南海トラフ大規模災害に備えた仮想化技術による地域間連携医療情報NW
研究の概要:南海トラフで想定されている巨大地震などの広域大規模
災害に備えて、平常時には医療機関からの電子カルテ、処方・調剤や
患者本人からの服用履歴(おくすり情報BANK)などの医療情報を安全に
広域に分散・共有し、大規模災害などが発生した非常時には衛星や無線、
モバイル網も含めて動的に通信経路を再構成してアクセスできる仮想化
サーバ上の医療情報の利用を可能にする。
成果・目標:おくすり情報などの必要な医療情報を被災地など制約の
ある環境でも確実に利用できるようにするため、仮想化技術などを
活用した地域間医療情報ネットワークシステムの研究開発を行う。
JGNの国際接続を生かし
日本発技術のグローバル展開モデルを検証
•
SC2011にて高帯域サービス向け動的制御技術をデモンストレーション
•
アジア、米国、欧州のテストベッドが連携し、仮想NW環境を構築
•
NTTのNSI技術、PCE/VNTM技術、高精度PerfSONAR技術、KDDI/AISTのDCN/NSI
技術を連携動作
(PCE: Path Computation Engine、VNTM: Virtual Network Toplogy Manager)
15
放送局中継NW向けサービスのPCE技術による高度化
( NTTコミュニケーションズが検討中)
ソーシャルICTを支えるJGN-Xの100G化
福岡 広島
岡山
仙台
NICT小金井
海外線
VN
OF
OF
OF
OF
100G
10G
DF
VN 仮想化ノード
OF OpenFlow
DCN DCN
凡例
1G
DCN
DCN
OF
フィールド実証
金沢
仮想化ストレージ
香川
沖縄
OF
VN
VN
VN
名古屋
VN
OF
高知
大阪
岩手
VN
OF
東京
DCN
OF
札幌
沖縄電磁波
技術センター
ユニバーサル
コミュニケーション
研究所(けいはんな)
フィールド実証
北陸StarBED
技術センター
ワイヤレスネット
ワーク研究所
(横須賀)
大規模計算
処理リソース
センサーネット
ワークフィールド
実証設備
降雨レーダ
高機能ストレージ
高機能ネットワーク
ノード
◎北陸StarBEDセンター、けいはんな、横須賀に400サーバ、
4000VM規模の大規模計算処理リソースを設置
◎けいはんなにM2Mデータセンターを整備
◎神戸、沖縄にフェーズドアレイ降雨レーダと風を計測する
レーダを設置。既存の大阪大学のレーダとネットワーク化
◎JGN-X基幹ノードを中心に高機能ネットワークノード設備
(10か所)を整備、併せて東名阪の基幹ノード横にNW内
処理を補強する高機能ストレージ設備(4か所)を整備
◎大容量回線が必要となる北陸―小金井間、東京-大阪間の
回線を100G化。
構造化
メタデータ作成
情報統合
収集・登録
M2Mデータセンター
横断検索
SDNの次の技術チャレンジ=インタードメインSDN
Software Defined Exchange (SDX)
SDXの三つの考え方
– 複数のSDNドメインの相互接続
– 現行のインターネットドメインとSDNドメインの相互接続
– インターネットエクスチェンジ(IX)のSDNによる高機能化
25
AS A
AS B AS C
SDN B
SDN A
SDN C Internet SDN IX
End-to-End SDN
アーキテクチャ
(開発中)
End-to-End SDN
エンドサービスロジックレイヤ
エンドサービスが欲しい制御を
ロジック化する
Inter-Domain SDN
転送装置マネージメントレイヤ
ドメイン内ポリシーとドメイン外
ポリシーとの調停
Intra-Domain SDN
転送装置コントロールレイヤ
ドメイン内ポリシーの実現
E2E
SDN
Inter
SDN
Intra
SDN IntraSDN
Inter
SDN
Intra
SDN
Inter
SDN
Intra
SDN IntraSDN
E2E
SDN
Inter
SDN
Intra
SDN
河合「SDNのスケーラビリティ~End-to-End SDNを目指して~」SDN Japan 2012より
RISEへの組み込み
サービス利用へ
1 活動内容
(注意)WGの活動内容については、開催会合での議論や検討にとどまらず、WG関係者が、様々な場面で取り組んでいくものであり、それらは適
宜WGメンバーにフィードバックしていく方針。
(1) 新世代ネットワーク技術の進展につながるJGN-X利用の促進
・JGN-X利用サービス(パートナシップサービス)の充実・拡大、その周知、利用事例の紹介による
社会還元を意識した利活用の促進
(自治体等も含めた産学官連携)
・StarBED 3
との効果的な連携手法・利用促進方策の検討及び順次実証
・有線・無線統合テストベッドの実現に向けた検討
・モバイル・ワイヤレステストベッド、耐災害ICT研究センター、 WINDS等の関連テストベッドとの連携手法の検討及び順次実証
・
H28年以降の次期テストベッドの在り方についての検討(2020年東京オリンピックにおけるテストベッドとしての貢献も併せて検討)
・上記に関連する支援手法(ネットワーク構成,支援体制,研究テーマ等)の検討 等
(2) 関連WG及び関連団体・フォーラム等との連携強化
・
実現戦略WG(仮称)との連携により、同WGで策定、研究開発されるアプリケーションの実証に当ってのJGN-Xへの展開可能性の検討
・アセスメントWGに設置された仮想化分科会と連携した仮想化環境の活用手法の具体化
・クラウドやワイヤレスの関連団体やフォーラムとの連携状況を踏まえた連携手法の検討及び順次実証
(3) グローバル連携の促進
・学術ネットワークとの協力を踏まえ、JGN-Xを活用した欧米・アジアとの連携状況を踏まえた戦略的な連携手法の検討(ICTによる
グローバル・イノベーション・ソリューションの創出、先端ICTでの国際競争力の強化、新興国マーケットの拡大(チュートリアル実施による技術の展開)等
を目指す)及び順次実証
(1)4~5月 第18回WG
・総会を踏まえた今年度の活動方針の報告、JGN-X及びStarBED 3
の連携研究の紹介、最新トピックの講演 等
(2)7~8月 第19回WG
・JGN-X及びStarBEDのサービス・研究プロジェクトの利用・促進方策の検討、関連WG・団体等の取組紹介、海外活動・動向の紹介 等
(3)11~12月 第20回WG
・年間活動のまとめ、次年活動方針の検討 等
3 平成26年活動方針
2 WGのスケジュール
(注)赤字が25年からの変更箇所