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Microsoft Word - 544_ETH_Zurichスイス:チューリッヒ.docx

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スイス連邦工科大学チューリヒ校:スイス

白楽ロックビル お茶の水女子大学大学院・人間文化創成科学研究科・ライフサイエンス専攻 (出典:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/europe.html) 2006 年 9 月初旬、欧州 21 カ国目のスイス(Swiss Confederation)のチューリヒ(Zurich) で、スイス連邦工科大学・チューリヒ校(Eidgenossische Technische Hochschule Zürich、 略して ETH Zürich、英語で Swiss Federal Institute of Technology in Zurich、略して ETH Zurich)を訪問した。大学ランキングでスイス連邦工科大学・チューリヒ校はスイスの 1 位である。 イタリア・ミラノからスイス・チューリヒへ イタリアのミラノからレンタカーを借りてスイスを訪問する予定だった。しかし、英国 スコットランドでドライブした時、運転に不安を感じたことがあった。予約していたレン タカーを断り、列車で行くことにした。ルガーノに 2 泊、ついで、ルツェルンに 2 泊、そ してチューリヒに 5 泊した。 スイスの人口、言語、通貨、水 スイスの人口は 739 万人で、首都ベルンに 12 万人が住む。面積は、4.1 万 km2 で、日本 の九州本島よりやや大きい程度だ。日本の外務省の情報から、現代史を略記すると以下の ようだ。 スイス チ ュ ー リ ヒ

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1291 年 スイス誓約同盟 1815 年 欧州列強がウィーン会議でスイスの永世中立を承認 1848 年 連邦憲法制定(1999 年 4 月に現憲法に改正) 連邦内閣樹立 1960 年 EFTA 加盟 1973 年 EC と自由貿易協定締結 1992 年 5 月 EC 加盟申請提出 12 月 国民投票で EEA(欧州経済地域)協定批准を否決 2002 年 9 月 国連加盟を国民投票で可決(190 番目の加盟国) 1999 年 6 月 EU と第 1 次二国間協定を締結(政府調達、農産品市場へのアクセス自由化等 7 分野) 2004 年 6 月 EU と第 2 次二国間協定を締結(詐欺対策、加工農産品等 9 分野) イタリアからの入国時にパスポートを提示していない。スタンプを押されない。言語は ドイツ語が主流だが英語は普通に通じる。水道水は飲める。 電源は、欧州共通の SE タイプとミラノで初めて使用した C タイプが両方使える。 治安に関して、スイスといえども、大都会共通の危険はある。注意していれば安全で危 険を感じない。乞食はいるし、浮浪者もいる。 ルガーノ:街の印象 スイス・ルガーノは、小さなリゾート街というか避暑地というかシャレた観光地だ。イ タリアのミラノから電車でわずか 1 時間半の距離だ。なのに、ミラノとは大きく異なる。 イタリアの有名な観光地コモ湖もすでに同じ景観だが、そのコモ駅を過ぎて、しばらく 走るとルガーノ湖が見える。電車の沿線に見える湖と山と家々が、とても美しい。ルガー ノにはたくさんの観光客がいた。宿泊したユースホステルは田舎の人情がタップリあった。 スイス・ルガーノを歩いての印象は、景色が美しい観光地。物価が高い(イタリアやドイ ツの 5 割高、日本より高い)。街が整備されていることだ。この街は、観光が売りだから、 周辺の都市が栄えれば比例して栄えるだろう。景観は 100 年、200 年で衰えるとは思えない。 ルガーノ湖:宿近くのカソロの湖畔

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ルガーノ湖:宿近くのカソロは別荘地 ルガーノは湖畔の街

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ルガーノの街:登山電車の途中で写す

ルガーノ湖:モンテブレ(Monte Bre)の頂上から

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ルツェルン:街の印象 スイス・ルツェルンは大都会である。途中、根雪の残る山、山に迫る湖、とても景色の よい場所を電車が走ったものだから、山のふもとにある小さな街と予想していた。ところ が、街は平野で、ルツェルン駅は大きい。人も多い。宿泊したユースホステル(安宿)もビ ジネスライクというか、宿泊客同士の交流はない。朝食はシリアル、チーズなど冷たいも の中心で、温かく料理した食べ物は何もなく、とても質素。 欧州旅行中、あまり観光していないので、スイスでは休暇をとって、どこかに行くこと にした。ルツェルンに到着した翌日、標高 2,132m のピラトス(Pilatus)山に観光に行く。 ルツェルン駅前、9 時 20 分発、90 分ほど、ルツェルン湖を船で航行し、アルプナッハシ ュタッドまで行く。その船上から見える周囲の農村や山並みはとてものどかで綺麗。 アルプナッハシュタッドで下船し、登山電車に乗り換えて、30 分でピラトス山頂です。 この登山電車が世界でもっとも傾斜がきついとのこと。30 分で標高 2,132m にイッキに上が る。上がるにつれ植物相が変化し、終着駅近くでは、万年雪の残るアルプスの山々が一望 でき、息を呑むほどの美しさ。 頂上で休憩と昼食。レストランもあるけど、持参 したサンドイッチをほおばる。その後、満腹のおな かをさすりながら、頂上周囲のアチコチの散歩ルー トを散策した。これまた、ルートがよく整備されて いる。ピラトス山の宣伝文句は「360 度、スイスを 眺める」とあるが、本当に、眺めがいい。感動した。 山頂からの帰りは登山電車とは別ルートで、雲海 の中をクリエンスまでケーブルカーで降りてくる。 長いロープウェイで、高所恐怖症の不肖・ハクラク、 景色どころではない。目を閉じて、ジッとガマン。 チラッと視界に入る景色は空を飛んでるようで、雄 大そのもので、とても怖い。目をつぶっていても怖 い。 途中の停車駅で降りると、そこは遊園地。1 時間ほど散策し、再度、ケーブルカーに乗り、 ふもとの町クリエンスに到着。そこから市バスで、ルツェルン駅前まで戻る。 ピラトス山頂で談笑する美女

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値段は、ルツェルン駅前から出かけて、ルツェルン駅前まで戻るのに船が 1 等だと 92.60 フラン、船が 2 等だと 81.60 フラン。一生に一度だと思って 1 等に乗ったが 2 等でも十分 楽しめる。 感想は、スバラシイの一言。船がとても快適で 90 分ものり、登山電車もスゴイの一言。 山頂からの景観もスゴイ。ロープウェイもスゴイ。ここは、規模が大きい。スイスの景色 はスゴイ。 チューリヒ:街の印象 チューリヒは、人口 37 万人(周辺を合わせると 110 万人)でスイス最大の都市だ。街の印 象は、経済的に豊かで、人々が落ち着いている。駅前に川が流れ、緑が多く、坂も多いの で、眺めがいい。路面電車がたくさん走っていてどこへ行くにも便利だ(地下鉄はない)。 交差点に信号が少なく、チューリヒ駅前で、人間が交通整理をしていた。 チューリヒの女性(これぞ、ボディーランゲッジ) チューリヒ駅前の交通整理と路面電車

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スイス連邦工科大学・チューリヒ校

スイスではスイス連邦工科大学・チューリヒ校(ETH Zurich: Eidgenossische Technische Hochschule Zurich)を探検することにした。 スイス連邦工科大学(Eidgenössische Technische Hochschule)はチューリヒ 校とローザンヌ校の 2 校がある。スイス 連邦工科大学の略称は ETH なので、チュ ーリヒ校は「ETH Zürich」と呼ばれる。 英 語 で 正 式 に 書 け ば Swiss Federal Institute of Technology in Zurich だ が ETH Zurich のほうがいい。日本語で は略して、チューリヒ工科大学と呼ぶこ ともある。 スイス連邦工科大学・チューリヒ校は、1855 年創立で、工科大学にもかかわらず、21 人 のノーベル賞受賞者を輩出し、大学ランキングでスイス 1 位、欧州 5 位、世界 27 位と、ド ウドウたるものである(表1)。スバラシイ。 構成は、以下の 5 学部だ。学部名の後にバイオ関連学科と 2005 年度の学部入学者数を付 記した。学部名も構成学科も、日本の分類とは異なり独特である。その思想に興味はある が、ここでは触れない。ただ、欧州の大学では、工科大学にバイオ学科があるのは勿論だ が、経営学や社会科学もあり、理工学のあり方にある種の思想を感じる。なお、現在、欧 州の大学はボローニア宣言にあわせ統一規格化の最中で、ここも大改変中だ。

1. Construction and Geomatics 学部

2. Engineering Sciences 学部…生物医学工学(Biomedical Engineering、修士だけ)など 3. Sciences and Mathematics 学部…薬学(Pharmaceutical Sciences、84 人)、生物学

(Biology、125 人)など

4. System-oriented Sciences 学部…農学(Agricultural Science、34 人)、食品科学(Food Science、56 人)など

5. Management, Social Sciences and Other 学部

教授の人数は 349 人だが、そのうち外国人が 60%を占め、とても国際的である。この国 際性は、科学系スタッフにも反映されていて、科学系スタッフ 3,588 人のうち外国人は 56%

スイス連邦工科大学・チューリヒ校・ メインキャンパスの本部棟(改修中)

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を占めている。外国人を受け入れる風土が強いのだ。学部生や院生に占める留学生の割合 も 31%と高く、驚くほど国際的である。 スイス連邦工科大学・チューリヒ校にはキャンパスが 2 つある。 1 つは、本部があるメインキャンパスだ。チューリヒ駅から徒歩 5 分の至近距離にある。 本部棟の建物は、幾分古いが、内部は重厚でなかなかスバラシイ。 もう 1 つは、ヘンガーベルグ(Hönggerberg)キャンパスだ。チューリヒ中心部から北西 5k m の広大な丘陵地帯にある。こちらは一転してモダンなガラス張りの四角い巨大な建物群が、 タップリの自然、畑、雑木林に囲まれている。 行き方は、チューリヒ駅から路面電車 11 番のオルリコン Oerlikon 行き方面に乗り、約 10 分乗車で 6 つ目の Bucheggplatz 駅で降りる。次いで、バス 69 番の「ETH-Hoenggerberg」 行き方面に乗り、約 8 分乗車で 7 つ目の終点「ETH-Hoenggerberg」で降りる。左側座席の ほうが景色はいい。片道 3.80 スイスフラン(380 円)だが、24 時間乗車券は片道の 2 倍の値 段で、バスと路面電車に何回でも乗れるので、24 時間乗車券を購入するほうが得だ。 表1.スイス連邦工科大学・チューリヒ校の全体像 国公私立 国立 大学ランキング スイス 1 位 欧州 5 位 世界 27 位 所在地 都心と郊外 古さ ★★☆ 1855 年創立 ノーベル賞受賞者 ★★★ 21 人 学部生 ★☆☆ 9,158 人 修士生 ★★☆ 514 人 博士生 ★★☆ 2,674 人 留学生の割合 ★★★ 31% 教職員 ★★★ 6,009 人 (内・教授 ― 349 人) (外国人教授の割合 ― 60%) (女性教授の割合 ☆☆☆ 7.4%) (内・科学的スタッフ ― 3,588 人) (外国人科学的スタッフの割合 ― 56%)

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スイス連邦工科大学・チューリヒ校のヘンガーベルグ (Hönggerberg)キャンパスを東側から望む(周囲はとう もろこし畑、芝生、放牧牛、雑木林と自然がタップリ) (女性科学的スタッフの割合 ☆☆☆ 23%) 総予算(除・建設費) ★★★ 1,045 億円 (10 億 4500 万スイスフラン) 建設費 ― 111 億円 (1 億 1120 万スイスフラン) ・ 白楽の評価:☆☆☆:小、★☆☆:中、★★☆:大、★★★:特大 スイス連邦工科大学・チューリヒ校のヘンガーベルグ(Hönggerberg)キ ャンパス(緑が多く、ガラス張りのモダンで大きな建物がゴロゴロある。

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分子生物・生物物理学研究所棟からの眺め(丘陵地帯にある) 写真:スイス連邦工科大学・チューリヒ校 の工学系棟 3 階(洗濯物を干してはいけな い学則はない? それにしても下着まで干 すかあ?) 購買部での専門書 スイス連邦工科大学チューリヒ校のキ ャンパスに書籍部がある。本屋さんの「生 化学」書(英語)は充実していた。 文献(省略) 注意 写真は、出典が示されていないのは、著者が撮影したものです。記載した内容に、著者 の誤解や元データの間違いはあると思うが、十分な検証をしておりません。そのことによ る読者の不利益、不都合に、著者は責任を負えません。また、文献引用は徹底しておりま せんが、不記載でも、盗用の意図はありません。 スイス連邦工科大学チューリヒ校のキャンパスに書籍部

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