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面接本番前の復習ポイント

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Academic year: 2021

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『面接』本番前の復習ポイント

 応募活動の最終段階が「面接」である 採用側は人の採用に当たって、書類選考だけで決定することはないようです。必ずと言 っていいほど、面接を行ってから採否を決定するのではないでしょうか? 前選考としての書類選考を省くことはあっても、直接、応募者と面接を行わないことは ないと言えます。 すなわち、人の採用は「面接」で決するということです。 言葉を変えると、応募側、採用側ともに選考の最終段階ということに他なりません。 それでは、これまでの応募活動の経過を今一度、振り返ってみましょう。 以上のように、この「面接」で採否が決定するわけであり、まさしく最後の大勝負とな ります。 そしてこの大勝負で勝ちを制するためには、ご覧の応募活動の各ステップで積み上げて きた多くの有益な情報収集、知識習得、重点事項の分析などを凝縮しながらまとめ上げ た「応募書類」を今一度、熟読した上で緊張感ある「面接」に臨まなくてはなりません。 それでは、いよいよ「面接」本番に向けて、是非とも再確認すべき要点について検討し ていきましょう。  「採用側」と「応募側」は面接の場面にどんな思いで臨むのか 「採用側」と「応募側」が初めて直接相対する場面に、それぞれはどんな思いで臨んで いるのでしょうか?  「採用側」…社会人としてりっぱであり、我が社に相応しい優秀な人材を採用した いが・・・ *「採用 」 決 定 * ⑥ 面接 に臨む ⑤ 応募 書類 の提 出 ④ 応募 先を 知る ③ 希望の 仕 事を 探す ② 仕事を知 る(仕事 理解) ① 自分を知る( 自己 理解) 【応募活動 のステップ】

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2 / 11  「応募側」…雇用条件が良く、やりがいのある仕事で、働く環境が自分に合ってい るといいが・・・ 一般的には、以上のような思いをそれぞれが少なからず持っているのではないでしょう か? でも、どうやらその思いは、けっこうすれ違っているように見えますが、さらに 掘り下げて、具体的な視点でみていきましょう。  「採用側」と「応募側」それぞれの視点 以上のように見てみますと、やはり元々、双方にそれぞれの立場の思いがあるわけで、 具体的な視点になると、その見所がハッキリとしてきたように思います。 つまり、「面接」の場面で、多く質問する側は「採用側」であることを考えると、「応募 側」は「採用側」の視点をよく理解した上で、その意図することに応えるべき用意を行 ってから、その場に臨むことが大事となります。 つまり、質問と応答がかみ合うためには、質問者の「採用側」である企業の視点を十分 に受け止めた対応が必要となるのではないでしょうか。

* 採用側 *

① 人間性…書類では掴みきれない人物 像は面接で確認。企業の仲間に相応し い性格・キャラクター等を選考する。 ② 適応力…企業の志向性・価値観が共有 でき、社風・社格に順応して力を発揮 できるかを選考する。 ③ 能 力…企業の期待する貢献に応え得 る能力を持ち合わせているかを選考 する。(専門知識、技能、技術、資格、 際立った経験事実等・・・) 社会人マナーを十分に身に付け、 わが社の社風、環境に溶け込み、 どんな強みでこちらの期待する貢 献をしてくれるのか?

* 応募側 *

① 適合性…(したいこと・できること・ 働き方)の3つのポイントがどの程 度、マッチングしそうなのかを判断す る。 ② 要 望…就職するうえで、自分の希 望・要望がどの程度叶えられそうなの かを確認する。 ③ 売込み…自分の何をどうアピールす るかは、企業がどんな人材を求めてい るのかを詳しくリサーチした上で。 自分の力が発揮でき、勤務し易い 環境なのか?また、雇用条件面も 希望に叶っているか? そして、強みの何をPRすれば?

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3 / 11  採用側の選考視点を受け止めよう もし、応募する企業にどうしても就職したいと望むなら、採用側の視点を十分に受け止 めながら、更にそれに応えられる返答をしなければならないのでは、と思います。 そして、もしその準備と対応ができないのであれば、仕方ありません。その場合は、最 初から応募側の視点をくみ取って受け入れてくれる企業を、自ら探し出す覚悟をしなけ ればならないように思います・・・。  面接結果を勝ち取るためには・・・

* 採用側の要望に沿って、双方で確認することとは *

採用側

応募側

求める人材に合致??

求めに応じられる!!

採用側

応募側

質問

応答

的確な応 答を す る た め には・・・ ? 採用側 の 視点に沿 った 答 え 方 の 準 備 を ・・・ ! 採用側 の 要望に 応 えら れること で、 やっと再就 職の扉が 開か れる !

1.人物像(性格・志向性・就労意欲の本気度合い・要望)

2.社会人マナー及び、社会人としての適応力

3.すでに発揮している能力

4.期待する成果を再現することのできる行動特性

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4 / 11 以上、採用側の要望に沿って、双方で確認することの1~3まではすでに前ページで説 明済ですが、4番目の「期待する成果を再現することのできる行動特性」についての要 点を述べます。 例えば、これまで事務職を経験してきた方が、販売職に再就職するとします。そうする と未経験の仕事になるわけで、これまでの経験があまり使えない状況になるわけですが、 勿論、販売業務にも事務の処理業務がありますから、この部分は前職経験が活かせます が、接客販売業務の多くは初めての仕事になってしまいます。しかしながら、仕事能力 とは専門知識・技術・資格といった「専門的能力」だけではありません。職種が変わっ てもそれまでに培ってきた能力が活かせることが実はたくさんあります。この能力を一 般的には「基本的能力」といいますが、例えば、よく耳にするコミュニケーション能力、 サービス対応能力、チームワーク・連携能力、誠実さ能力、自己管理能力、分析能力等々 があります。これらの能力は事務職時代にも少なからず、無意識に使用していたり、あ るいは拘りながら活用していたりすることがあるものです。これらのように、仕事内容 が変わっても使える能力は、“持ち運びが可能な能力”とも言えます。 ですから、このもともと持ち合わせている、優れた「基本的能力」にどんなものがある のかについては、応募書類の作成以前の段階から≪キャリアコンサルティング、キャリ アカウンセリング≫などを利用しながら、自分で認識できるようになれば、自己 PR す るうえでも効果的な保有能力の提示につながると思います。 つまり、「期待する成果を再現することのできる行動特性」とは、このような「基本的 能力」の活用のことを指しているのです。 応募先が決定する前の段階では、自分の希望・要望を受け入れてくれそうな企業を大い に探してみて下さい。しかしながら、意中の応募先が決定した段階以降は、徹底的に相 手の「採用側」の視点を調べつくし、その視点を受け止められる用意に全力を傾注し、 そして「面接本番」に臨んでみてください。 その上で、「採用」の 2 文字を待ちたいものです。

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5 / 11 これまでのページで縷々語られているように「面接の要点」は着飾って第1印象の加点 ポイントを上げることでもなく、大声で挨拶して元気さをアピールすることでもありま せん。 こうした面接に必要なマナーや質疑応答の対処法などについては充分に知ったうえで 面接に臨む必要性は高いのです。 しかし、これらのことはそれぞれ勿論大事ではありますが、あくまでも部分です。 面接の要点は、前記の専門知識・技術・資格といった「専門的能力」と同時に仕事内容 が変わっても使える能力=“持ち運びが可能な能力”をアピールし最終的には「期待す る成果を再現することのできる行動特性」をしっかり伝えることにある、と考えます。 このためには、後段でお伝えする「コンピテンシー面接」の概要に関する知識と対処法 の体得は欠かせません。 また、その前段階の面接に必要なマナーや質疑応答の対処法は不可欠なので、それらの 理解促進のための「一般的な面接の質問」や若年者の質問の例として「高校生の面接の 質問」を次に掲げておきます。

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6 / 11 一般的な面接の質問 1. 自己 PR をして下さい 2. 一言で言うと、あなたはどんな人ですか 3. あなたのモットーは何ですか 4. あなたの長所は何ですか 5. あなたの短所は何ですか 6. 「これだけはひとに負けない」というものは何ですか 7. あなたが今までに一番嬉しかったことは何ですか 8. あなたが今までに一番つらかったことは何ですか 9. あなたが今までに一番一生懸命だったことは何ですか 10. 学生時代、最も思い出に残ることは何ですか 11. どんな勉強をしてきましたか 12. 趣味について詳しく教えてください 13. あなたの特技は何ですか 14. 志望動機を教えてください 15. なぜ、この業界を志望するのですか 16. 当社を知ったきっかけは何ですか 17. 当社の印象を教えてください 18. 入社後、具体的にやってみたい仕事は何ですか 19. あなたの就職観を教えてください 20. 企業選びの基準を教えてください 21. ほかにどんなところを受けていますか 22. 他社はどの程度進んでいますか 23. 今日の新聞で、最も興味を持った記事を教えてください。 24. 何か聞きたい事はありますか

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7 / 11 高校生の面接の質問 ●当社を希望したきっかけは (職業観) ・当社を希望した理由は何ですか。 ・当社のことをどのようにして知りましたか。 ・当社に入社した場合、どんな仕事をしてみたいですか。 ●出身校の特徴と学生時代について (高校生活) ・3年間で最も一生懸命やったことは何ですか。 ・出身高校を後輩に勧めるとしたらどんな点をアピールしますか。 ・勉強で好きだったもの、得意だったもの、興味があったものなどを あげてください。 ・高校生活で最も記憶に残っていることは何ですか。 ●学校で学んできたことについて (高校生活) ・最も楽しかったと思われる授業を一つ上げてください。 ・その科目は得意でしたか。 ・学生生活は、社会に出て行くに当たってどんな点で役に立つと思いますか。 ・授業以外で勉強になったことは何ですか。 ●趣味について (プライベート) ・あなたの趣味や好きなことを話してください。 ・趣味を通して何か得たことはありますか。 ・人にその趣味を勧めるとしたら、どんな点をアピールしますか。 ●社会人として自立することについて (職業観) ・就職して初めての給料は、どのように使おうと思っていますか。 ・お金を得る以外の「働くことの目的」とはどんなことだと思いますか。

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8 / 11 ・今後、仕事を通して勉強したいことはありますか。 ・入社してから身につけたいと思っている知識や技術があれば教えて ください。 ●課外活動(部活動など) (高校生活) ・学校の授業以外の時間はどんな過ごし方をしましたか。 ・学校生活では、授業以外にどんなことが一番楽しかったですか。 ・部活動だけでなく集団で活動した経験はありますか。 ・集団活動のなかで、どんな役周りを担っていたと思いますか。 ●実習・ボランティアなどの社会的な経験について (社会経験) ・アルバイト経験はありますか、その経験から得たものはありますか。 ・奉仕活動の経験はありますか、その経験から得たものはありますか。 ・就職が決まったらどんな人たちに報告したいですか。 ・社会の厳しさを感じた体験があれば教えてください。 ●自分のセールスポイントについて (自己PR) ・あなたの長所はどんなところですか。 ・あなたの長所を、今後どのように生かしたいと思いますか。 ・あなたの短所はどんなことですか。 ・短所を直すためにどんな点を補っていけば良いと思いますか。 ・他人には、どんな人間だとよく言われますか。 ・今までに他人から受けたアドバイスの中で、心に残っているものを 一つ上げてください。

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9 / 11 コンピテンシー面接とは 最近、応募者の「期待する成果を再現することのできる行動特性」を確認するために行 う「コンピテンシー面接」が学生の面接を中心に社会で多用されるようになっています。 この面接の従来の面接との大きな差は、従来のものが総花的にいくつもの質問をしてい き応募者の多様な側面の強みを把握しようとするのに対して、予め自社で求める能力を 具体的に絞り込んで、その能力が自社で発揮され成果が得られるかを確認しようとする ことにあります。 従って、コンピテンシー面接では従来のような一般的な質問は少なめにして、ある部分 に焦点を当てた個所に絞り込んだ質問を多角度から聞くことになります。 ですから、あることに関していくつも質問がある形になりやすいのです。 例えば、焦点をあてるテーマが「管理能力」とした場合は従来の面接では過去の管理の 実態や管理の結果の成果の確認をあっさりやって終わっていたのが、追加質問や具体的 な内容の深堀や成果の具体化(事象や具体的な数字の把握など)の確認を行い、自社へ の適合度合を図るというふうに変化します。 面接者からみれば、しつこく、ツッコんでくる、あいまいさの許されない面接と感じら れるものなのです。 従って、事前準備は想定される質問についての細部までの回答を組み立てながら行わな ければならないのです。 例えば、企業の求めるコンピテンシーが「リーダーシップ」である場合に、その具体的 な内容と発揮した場面と上げた成果についての質問では、一般的な面接だと、それぞれ について質問して回答したら終わりですが、コンピテンシーの場合は「発揮した場面」 とすると「あるプロジェクトで」との回答に対して「そのプロジェクトの構成人数と人 員の経験年数と経歴とクラスは」とか「プロジェクトの社内での重要度は」とかの追加 質問が数多くなされます。 また、成果についても一般では、「数年後に製品化された」とか「人件費の削減につな がった」という程度で済んだものが「何年後にどんな製品になったか」とか「その製品 の売り上げ貢献度は過去の製品と比してどうか」、「そのことは他のプロジェクトを生み 出す契機となったか」とか「削減された具体的な数字は」「その削減額は」「削減の結果 の弊害は」と企業が自社での再現の可能性を確かめるために欲しい情報を得るまで質問 が続くのです。 従って、底の浅い整理では回答不能な質問の嵐に見舞われる、と思った方が良い訳です。 ● ※以下に「コンピティシー面接」の例を掲げてみるので参考にしてください。

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10 / 11 コンピティシー面接の例 企業の求めるコンピテンシー ・将来、経営層になれる視野の広さと総合的な判断能力 ・リーダーシップ 募集内容 事務職 課長(将来の幹部の候補) 求職者 40代前半の男性 コンピテンシー面接の質問 1. 「○○さんは、□□会社で事務職をされていたようですが、詳しくお話しいただけ ますか?」 ≪重要な経験(活用できそうなこと)を、詳しく確認する質問≫ 2. 「事務職員は何人いたのですか?また、経理、総務、一般事務などに分かれていた のですか?○○さんの役割、ポジションをお聞かせ下さい。」 ≪本人の関わっていた「環境」や「役割」「担当」を確認する質問≫ 3. 「事務職を志望された“動機”をお話し下さい。また、経理、総務、一般事務につ いて、どう考えていますか?」 ≪「役割」「担当」をするようになった“動機・きっかけ”を問う質問≫ 4. 「困難な戦略的決定を下すにあたり、周囲の関係者(同僚・上司・部下など)を説 得できたときのことを聞かせてください。」 ≪環境を理解したうえで、能力評価するために話題を特定していく質問≫ 5. 「今お話しいただいたケースでは、具体的にどういった点が大変でしたか?」 ≪経験事例をできるだけ「具体的」に質問し、本人の考え、行動がリアルにイメー ジできるまで掘り下げるための質問≫ 6. 「その場合、協力度合いが弱く、さらに反対意見を持った関係者は何人ほどいまし たか?」

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11 / 11 ≪環境(組織・職場の状況)を確認することで、取り組みの難易度を量る質問≫ 7. 「そういった意見の違う関係者とはどのように調整していこうと考えましたか?」 「その時、○○さんがとった具体的な行動をお話し下さい。」 「それには、どの位の期間、どれほどの時間を割きましたか?」 ≪「実際に行動した内容」を確認する質問。(「経験事実」の確認に止まること なく、「行動内容」を具体的に確かめる)≫ 8. 「・・・なるほど、そうでしたか。ありがとうございます。ところで、今回のケー ス以外で、周りの方々と協力して取り組んだことは何かありますか?」 ≪一つの経験事例を掘り下げた後に、他の場面での行動にも応用しているかどうか の質問≫ ※この質問をすることで、能力の再現性や継続性を確かめられる。 つまり、それが確認できれば、類似的・関連的なケースでも同様の能力 が発揮できると認められる。 9. 「新商品の開発についてはどう考えていますか。事務職としては商品開発にどの様 に関わっていけると思いますか。」 ≪経験のない業務内容でも会社全体の経営の視点で対応できるかの質問。≫ 10. 「過去の事務職の中で損益計算書や貸借対照表やキャッシュフロー計算書の業務に 携わったことがありますか?あるとすれば、その分析から今までの経営戦略の評価 を検討したことがありますか?」 ≪経営戦略マネジメントに関わった経験への質問。そして、その推進に対しての経 験を問う質問。≫ 11. 「財務的効果を上げるためにはどんな戦略が必要だと思いますか?また、その効果 的な戦略を上司にプレゼンテーションするためにはどうしたらよいと思いますか?」 ≪経営戦略業務の検証と評価についての能力の確認と遂行意欲を問う質問。≫

参照

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