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岩手大学

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Academic year: 2021

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(1)

平成28年4月改訂

岩手大学

実験廃液分別マニュアル

1. 実験廃液の区分

2.無機系廃液

3.有機系廃液

無機系廃液の区分早見表 無機系廃液内容物カード

(2)
(3)

1. 実験廃液の区分 岩手大学では、研究や学生実験で発生する廃液を無機系・有機系の2種類に大別し、さらに区 分に従って細かく分別している。実験室の安全衛生を考え、廃液は定期的(1ヶ月に2回程度) に回収し、一括して廃液処理業者に処理を委託している。 実験室で発生した廃液は、その内容をよく知っている実験者本人が適正な分別を行うことによ り、初めて廃液として出すことができる。この初期分別がいい加減だったり、区分の異なるタン クに水銀などの重金属が混入したりすると、後の処理が極めて困難になる。さらに、処理費用の 大幅な増大や排水基準を超過する危険を招いたりもする。廃液は区分表に従って分別し、ほかの 廃液と混合してはならない。さらに、タンクごとにどのような廃液を誰がいつどれだけ投入した のかの回収履歴を記録する必要がある。

廃液の区分

実験廃液

現像液

定着液

写真廃液

水銀含有廃液

シアン含有廃液

無機系廃液

有機系廃液

酸廃液

有機水銀化合物を含む廃液

オスミウム含有廃液

それ以外の有機金属化合物を含む廃液

難燃性廃液

可燃性廃液

重金属Ⅱ廃液(Pb, Cr, Cd)

ヒ素・セレン含有廃液

重金属Ⅰ廃液

フッ素含有廃液

アルカリ廃液

ハロゲン含有廃液

イオウ・リン含有廃液

(4)

・廃液の貯留と保管に関して、以下の点に注意すること (1) 廃液を出す際は、必要な数のポリタンクを廃液処理施設から持って行き、そのタンクに廃 液を分別・貯留する。 (2) 回収容器には、割れやヒビのなく、フタがしっかり閉まるものを使用する。 (3) 無機系・有機系の廃液区分早見表(P6、P8)を、回収容器の設置場所の近くに掲示し、各 区分に属する廃液を混合することなく貯留する。 (4) 実験器具等の洗浄においては、3回目のすすぎ液までを廃液として扱い、流し等に放流して はならない。 (5) 出てくる廃液量が少量と見込まれる区分のものについては、3 L以上のポリエチレン瓶(ガ ラス瓶は不可)に分別・貯留する。 (6) 固形物(沈殿物、金属片、ガラス片、ろ紙、等)を回収容器に入れない。また、容器内で の沈殿を防ぐ。 (7) 放射性物質、ウイルスや細菌などに汚染されたものを混入しない。 (8) ポリタンク等の一つ一つについて、回収履歴を記録する。 (9) 廃液の保管には、施錠可能な廃液保管庫等を用いる。 (10) 水銀塩等の毒劇物を含む廃液は毒劇物と同等の取扱・保管をし、移転記録を保持する。 ・廃液を廃液回収に出す際には、以下の点に注意すること (1) 一つのポリタンクに8割ほど廃液の入った状態を、廃液回収に出す目安とする。 (2) 無機系・有機系廃液の区分早見表に応じて、ポリタンクの胴体部分に指定された色のカラー テープを巻く。 (3) 無機系・有機系の廃液内容物カード(P7、P9)をポリタンクの胴体部分に貼り付ける。「含 有物の種類・量等」欄には、そのポリタンクについての回収履歴の集計結果を記載する。 (4) 廃液内容物カードには、責任者(教職員)による押印が必要である。 (5) 容器に貼り付けた内容物カードと同じ内容を記入したカードを、提出用として用意する。こ ちらは貼付用のコピーでも良い。 (6) 廃液量が少量のものについては、3 L以上のポリエチレン瓶に指定されたカラーテープを巻 き、内容物カードを貼り付けて、ポリタンクの場合と同様に廃液回収に出す。 2

(5)

2. 無機系廃液 2-1 無機系廃液の区分 岩手大学では無機系廃液を11種類に分別している。無機系廃液の区分は以下の通りである。 ① 水銀含有廃液 水銀化合物を含む廃液は、特に厳密に「水銀含有廃液」として貯留する。この廃液は毒物と同 等に扱う。なお、金属水銀はここには該当しない。 ② シアン含有廃液 シアン化水素、シアン化物、重金属のシアン錯塩、フェリシアン・フェロシアン・チオシアン 酸などを含む廃液。シアン化物イオンは酸性側ではシアン化水素(HCN)の気体(猛毒)とな って大気中に拡散するので、必ずアルカリ性(pH12程度)で貯留する。また、錯シアン化合物 は処理困難なので、可能な限りシアン廃液中に重金属類を混入させない。 ③ 重金属II廃液 クロム、鉛、カドミウムを含む廃液。これらの重金属塩はいずれも毒性が高いので、可能な限 りこれらの重金属イオンの混合を避け、内容物を明確に表示する。また、必ず酸性で貯留する。 ④ ヒ素・セレン含有廃液 ヒ素化合物、セレン化合物を含む廃液。これらの化合物はいずれも毒性が高く、可能な限り「ヒ 素含有廃液」と「セレン含有廃液」を分別して貯留する。セレン含有廃液は硝酸酸性にする。 ⑤ 重金属I廃液 銅・コバルト・ニッケル・亜鉛・マンガンなどの比較的毒性の低い重金属を含む廃液。また、 酸性で貯留し、可能な限り金属イオンの種類ごとに分別する。 ⑥ 酸廃液 重金属を含まない酸性廃液。硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸などが該当する。ただし、pH5~9 の水溶液で上記の①~⑤に該当する物質やフッ素化合物、オスミウム化合物を含まない廃液は、 特に回収しない。 ⑦ アルカリ廃液 重金属を含まないアルカリ性廃液。アンモニア水、ヒドラジン、水酸化ナトリウム、水酸化カ リウムなどが該当する。ただし、pH5~9の水溶液で上記の①~⑤に該当する物質やフッ素化合 物、オスミウム化合物を含まない廃液は、特に回収しない。 ⑧ フッ素含有廃液 フッ化水素酸、フッ化物塩などを含む廃液。濃厚なフッ化水素酸を廃液とする場合は貯留・搬 入・移液・処理の各段階で危険を伴う恐れがあるため、少量ずつ希釈・中和して(操作には十分 注意)pH12程度以上で貯留する。フッ化物イオンは多くの金属と安定な錯体を形成しやすいの で、廃液中の各種金属イオンの処理・除去にフッ化物イオンの共存は好ましくない。従って、フ ッ化物イオンを含む廃液と他の廃液(特に重金属)とを混合しないように貯留する。

(6)

⑨ オスミウム含有廃液 オスミウム化合物を含む廃液。毒性が極めて高いので、他の重金属廃液と混合しないように分 別して貯留する。 ⑩ 写真現像液 ⑪ 写真定着液 写真廃液は現像液と定着液に分別して貯留する。 2-2 無機系廃液貯留上の注意点 無機系廃液貯留の際の一般的注意として、以下の2点を守ること。 (1) 無機系廃液には有機物を混入させない。有機化合物の混入は廃液の処理を妨害すると共に、 処理装置に重大な障害を与える恐れがある。従って、貯留の段階で有機化合物が混入しない よう十分に注意する。 (2) 重金属の混合を避け、可能な限り分別して貯留する。 4

(7)

3. 有機系廃液 3-1 有機系廃液の区分 岩手大学では有機系廃液を、7種類に分別している。有機系廃液の区分は以下の通りである。 ① 有機水銀化合物を含む廃液 酸化処理をしない有機水銀化合物をそのまま含む廃液。この廃液は毒物と同等に扱う。 ② 有機金属化合物を含む廃液 有機水銀化合物以外の有機金属化合物を含む廃液。可能な限り金属の種類ごとに分別する。 ③ 難燃性廃液 ホルマリン、有機酸(酢酸・トリクロロ酢酸・メタンスルホン酸等)、フェノール類、アミン 類(メチルアミン・エチルアミン等)、難分解性シアン錯体などの水溶性有機化合物の廃液や、 水を5%以上含む有機溶媒の混合溶液。分離困難な無機化合物を含む廃液も、ここに区分される。 ④ イオウ・リン含有廃液 イオウ化合物、硫化水素ガス、単体イオウ、有機リン化合物などを含む廃液。可能な限り「イ オウ含有廃液」と「リン含有廃液」に分別する。 ⑤ ハロゲン含有廃液 脂肪族・芳香族ハロゲン化合物の廃液、単体ハロゲンや大量のハロゲン化水素を含む廃液、有 機フッ化化合物を含む廃液。 ⑥ 可燃性廃液 脂肪族炭化水素、同酸素化合物、同窒素化合物、芳香族化合物、同含窒素化合物など、引火点 が21℃未満の有機化合物の廃液。 ⑦ 廃油 灯油、軽油、重油、機械油、動植物油など、引火点が21℃以上の可燃性廃液。 3-2 有機系廃液貯留上の注意点 有機系廃液貯留の際の一般的注意として、以下の3点を守ること。 (1) ハロゲン化合物を含む廃液とその他の廃液とは混合しない。 (2) 重金属の混在する有機系廃液はできるだけ各研究室で適正な前処理を行い、可能な限りは無 機系廃液として出す。金属錯体等の場合は水相に抽出するか、溶媒を蒸留して分離する。 (3) 有機系廃液は消防法の適用対象でもあるので、大量の廃液を研究室・実験室等に貯留・保管 してはならない。

(8)
(9)

電話番号

量(単位に○印)

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

(巻かない)

重金属Ⅱ (Pb ・ Cr ・ Cd)

(巻かない)

(巻かない)

(巻かない)

(白)

重金属Ⅰ

(黒)

アルカリ

(緑)

このカードをタンクに貼付し、提出用に1部用意して下さい(コピー可)

   総重量

フッ素

(整数で記入)   

Kg

写真現像液

11

8

10

(巻かない)

含有物

無機系廃液内容物カード

国立大学法人 岩手大学

  人社   教育   理工   農学   その他(       )

(カラーテープの色)

水銀

(青)

3

2

含有物の種類・量等

部局等

送付責任者名

1

(本回収容器の回収履歴の集計結果を記載)

廃液区分 

(該当する番号に○印)

9

写真定着液

オスミウム

4

5

6

7

ヒ素・セレン

シアン

(赤)

(黄)

(10)
(11)

電話番号

量(単位に○印)

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

L ・ g

 廃油

(廃油:ポリタンク上に表書き)

 有機金属化合物

 有機水銀化合物

  総重量

(整数で記入)   

Kg

 ハロゲン

(黒)

 難燃性

(赤)

部局等

送付責任者名

1

含有物

 イオウ・リン

(黄)

廃液区分 

 可燃性

有機系廃液内容物カード

国立大学法人 岩手大学

  人社   教育   理工   農学   その他(       )

3

2

含有物の種類・量等

(青)

5

6

(緑)

(本回収容器の回収履歴の集計結果を記載)

7

4

(該当する番号に○印) (カラーテープの色)

(巻かない)

参照

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