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A Study on Development of Singing Capability in Early Childhood Vol. tr through Analysis of Voice Production Survey (1)

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Title

乳・幼児の歌唱能力の発達に関する一考察II : 発声調査の

分析を通して(1)

Author(s)

武田, 道子; 加藤, 明代

Citation

静岡大学教育学部研究報告. 教科教育学篇. 36, p. 225-236

Issue Date

2005-03

URL

http://doi.org/10.14945/00001136

Version

publisher

Rights

(2)

静岡大学教育学部研究報告 (教科教育学篇

)第

36号 (2005.3)225∼236 225

L・

幼 児の歌唱能力の発達 に関す る一考察

∼発声調査の分析を通 して (1)∼

A Study on

Development

of

Singing

Capability

in

Early

Childhood

Vol.

tr

through

Analysis

of

Voice Production Survey (1)

武 田 道 子 0カロ 藤 明 代*

Michiko TAKEDA and Akiyo KATOす

(平成16年9月29日受理) は じめに 前回の声域調査の分析∼考察に引き続いて、本論は発声の精査が主な目的である。しかし、発声を 論ずる時、特に,乳・幼児の場合、言語、発声器官、呼吸法・肺活量等に関連する知的・身体的発達は、 大人のそれ とは比較できないものである。例えば、簑島高 (1969)の 研究に見る様に、声帯の長さに ういても成人の比ではない。 日本人年齢別性別声帯長

声帯長

(mm)

20.0

女 15。0 年齢 と声帯長

(mm)

年 齢 男 女 6.7 9。0 13.3 16.1(22.0-15.0)

2 6.8

7 11.5 16 14.7 成人

20.7(24.0-17.0)

更 に肺活量は、5歳児でお よそ1,000Ccに対 し、日本人成人男子はお よそ4,000cc、 成人女子はおよそ 3,000ccであるといわれる。そ して、この事 も身長 と体重、胸囲な どによつて定まるものである。また、 呼吸回数の多い乳・幼児であ り、発声持続時間 (肺いつぱいに息を吸い込み、できるだけ長 く母音「ア」 を発声 させた ときの持続時間)も成人がおよそ20秒∼25秒であるのに対 し、

5歳

児ではおよそ

7秒

と いわれる。 このように、まだまだ未発達な乳・幼児である。大人の発声法をそのまま下敷 きに考える 事は全 く意味のない事であろ う。 そ こで本研究では、乳・幼児の 「歌 う」 とい う行為が どのように表れているのか、歌声 (発声

)に

焦点を当てなが らその声の背景 となつている要因等 を精査 し、歌声指導への示唆 を得 る事を目的 とし ている。 ところで、声そのものを文字 にあ らわす事は大変難 しい。例 えば「このような声で」とい うように、 実際の音声で再現できないもどか しさがあるか らであるし更 に、個人個人が発 した声 自体、実に様々 *常 葉学園短期大学

(3)

な様相を呈 している。まして、 ここでの分析方法は、聴覚的判定法 によつている。 しか し、被験者数 が多いことによる比較条件の有利なメ リッ トを生か しての分析である。従つて、ある程度一般化でき る結果が得 られるもの と確信 している。 さて、本論は、発声の分析 (その 1)と して1歳児∼

2歳

児∼年少児が対象である。続 く年 中児∼年 長児については、次回の報告 としたい。年少児までの歌唱経験の差や言語発達等か ら、 さらに視点を 詳細 にしての精査 を試みたい と考 えている。

I

研究方法

1対

象 静岡県内公立・私立保育園 年少児

307名

(男 158・ 女

1390性

別不祥 10)

2歳

58名

(男

310女

27)

1歳児

13名

(男

70女

6)

2

調査実施 日 2002年 7月

3

手続 き 課題曲 とんぼのめがね (額田誠志作詞・平井康三郎作曲

)ハ

長調 歌を覚える指導 と録音は担任 に依頼 した。収録は個別に行い、まず名前を言らてか ら自由唱で とい う方法をとつた。歌声の分析またデータ処理 については、複数 による聴覚的判定法で行つた。

I

結果 と考察 まず子 どもの声を分析するにあたつて、品川三郎 (1955)の 声の質についての分類等を参考 にしな が らも、 ここでの対象児の実態 に即 して次のような視点で整理する事にした。 視点

1

話声そのままの自然で柔 らかな声 視点

2

胸声 (地声

)で

元気な声 視点

3

胸声 と頭声的発声が混在する声 視点

4

怒鳴つた り、力んだ りして苦 しそ うな声 視点

5

濁つた り、カサカサ した声 (頃声) 視点

6

単 に歌詞を唱えているような一本調子で重たい声 視点

7

その他 (鼻声や平たい声な ど) 以上を視点 とした理由は次のようである。 1歳児・

2歳

児0年少児が対象であるとい うこと。つま りこの年齢では、まだ歌 としての体裁が整 つ ているとい うことは少な く、途切れ途切れの歌い方や、た とえ全曲歌えた としても単 に言葉を唱えて いるだけであった りとい う姿が多 く見 られる。 このような表現段階の中で、呼吸の仕方や発音 と発声 との関連、また声区の転換等の精査までは不可能であるか らである。要は、「この子はこのまま素直に 歌 う喜びを味わつていつてもらいたい」・「この子に対 してはほんの少 しだけ歌い方の後押 しをしてあ げた方がいいかな」 とい うような、その後の望ましい歌遊びの指導に繋がるような視点での分析 にし たい と考えたか らである。

'

さて、声区の決定について簑島は、「日本では胸声 (地声)、 中声、頭声、裏声 (仮声

)を

区別 して いる」 とし、 さらに品川は 「歌声を分 けて胸声 と頭声の二元 とする考え方 (二声区説

)と

、 もう一つ

(4)

乳・幼児の歌唱能力の発達 に関す る一考察 Ⅱ 227 は胸声の上 に中声その うえに頭声があるとい う三元的な考え方 (三声区説

)が

あるが、頭声発声を身 につ けていない児童の声では二元的な考 え方が、一般 に使われている」 と述べている。 筆者 らも子 ども達の声を聞いていて、胸声 と中声がほ とん ど区別 されず に使われているのではない だろ うか と感 じたのである。 さらに、裏声 と頭声の区別 も明確ではない と思われ る。まずは、 この時 期の子 ども達 にとつては、一つの通過点 として胸声 と中声を十分 に駆使できるような、 自由でのびの び とした歌遊びの楽 しさが用意 され ることが大切ではないか と考えるのである。教材論・指導論 につ いては、次の課題である。 それでは、年齢毎 に見てい くことにす る。 1歳児 玉岡忍 (1954)は 「

2語

文ないし

3語

文の始まるのは、1歳2、 3ヶ 月 ごろである。文章の発達はこ の頃か ら急速に進歩 し同種類の単文が矢継 ぎ早 に言 えるようになる。しか し、発音上の特徴は、

2歳

過 ぎまで残存 し、それが成人の発音のようになるのには3歳前後 くらいまでかかるのが普通である」 と 述べ、更に次のようない くつかの発音事例 を挙げている。 砂糖 「チャ トウ」、子 ども「コモ ド」、竹の子 「タコノコ」他 1歳児の発音を聞いていて、 この

2語

文・

3語

文また発音上の特徴が多 く見 られた。また1歳児は、 助詞の使用 について、会話の中にもほ とん ど用い られない といわれ る。 ここでの事例でも、保育者の 歌 う声 に支えられて、声を合わせてつぶや くとい う表われの中で、助詞の発音は無声のまま とい う例 が多かつた。 例えば、『(とん

)ぼ

(の

)め

なね (は

)み

じゅいろめなね あ―いお とら (を

)と

んがか らとんが か ら』

( )内

が無声で、途切れ途切れの歌い方である。 さて、続いて歌声そのものについて、出現率の多い視点か らみていきたい。 ① 視点1(話声そのままの自然で柔 らかな声

)に

該当する事例は、

85%に

のぼっている。歌 うとい う よりはつぶや きなが ら、保育者.とお話をしているよ うな姿である。大半の子 どもが、全曲を歌い切 ることはな く、特徴的な箇所や歌いやすい箇所 を保育者の優 しい歌声に支えられての歌遊びである。 保育者対子 どもの1対 1で目と目を合わせ、お互いの口元を見つめなが ら一緒 に歌っているとい う 形の中で こそ生まれた柔 らかな声であると考 えられ る。次はその事例である。 事例 (男児) 『 は じめは保育者 と声を合わせて柔 らかで優 しい発声であつた。 ところが保育者が支えをはず した 直後、アクセ ン トの強い話声 に変化 している』保育者の歌の支え、その存在の大きさを感 じた事例で ある。 ② 視点3(胸声 と頭声的発声が混在する声)に該当するものは1件だけであ り、頭声ではな く裏声 に 近い発声である。 事例 (女児) 『保育者 と一緒 に歌い、 さい ごの 「とんだか ら」の 「ら」の発声では、保育者の音高 より高いC2を 裏声で発声 している。』最後尾の「ら」の音高を意識 したのであろ うか、突然 この音声だけそれまでの 話声では出 しえなかつた高音をめざして、裏声の発声 に至ったもの と考えられる。 このことは、保育 者の支える歌の音高について指導上の示唆を示す ものである。

(5)

③ 視点

5(濁

つた り、カサカサ した声 「頃声」)│こ該当するものも1件だけである。 事例 (女児) 『保育者の支えは相変わ らず柔 らかな歌声であった。 しか し一緒 に歌い合わせる中で、喉声で少 し 濁 りが見 られ、大 きな声を出してお話す るよ うな表現であつた。』この乳児については、まず声を出す 喜びを十分 に味わわせなが らも早い時期での手当ての必要性を感 じたのである 以上、3つの視点に分析できたが、その他、気のついたことは呼吸法に関することである。つま り、 呼気 と吸気の両方を使つての発声である。これについては、

2歳

児以降にも多 くの事例があるので、後 にま とめて述べ ることにする。 さて、前回の声域調査の結果 に見るように、1歳児は減5度か ら長6度の巾で歌つている子 どもが13 名中8名いた。そ して、長3度と短3度の音域 巾の子 どもは男女 ともそれぞれ2名ずつ計4名であつ た。 このことか らほ とん どの乳児が狭い音域の中で自然 にお話 をす るような歌い方 になったもの と考 えられる。歌 と言葉が行きつ戻 りつの状態で表現 されている。また保育者 との1対 1での歌遊びの形 である。保育者の発声の影響を直接受 けている。保育者は、 自分の歌いやすい音域ばか りでな く、例 えば、保育者の方か ら乳児の声の高 さに合わせて「あ∼」「あ∼」と声のや り取 りをする中で、乳児の 音高に合わせて歌い始めるな どの工夫が大切 になつて くるであろ う。良いモデル としての保育者の役 割の大きさは計 り知れない。

2歳

児 2歳児は正 しい歩行 と言語 とを獲得する時期 といわれるように、何 ごとにも挑戦 しようとする意欲満々 な姿が、歌を通 して伝わって くる。 これは自らの本能がそ うさせているのではないか と思わせる迫力 である。 しか し、歌 うとい う行為 自体その表現技能がそれに伴わない とい う所 にいる。まだ、歌 とし ての体裁が整 つてお らず、 リズムのついた言葉を自分のあ りつたけの技能を駆使 して表出していると い う段階であると言える。このことは、大人の考える出来栄であつて、

2歳

児は2歳児な りの精一杯の 表現 を楽 しんでいるかのようである。1歳児 と同様 にまだまだ発音 も不確実であ り、また助詞の発声 を 呑み込んで しまい無声 とい う姿も見 られる。 なお、男女の差 については、前述の声帯長にも見るように、声の表れ について明確 に差 を認めるこ とはできなかった。 さて、

2歳

児の視点の振 り分けについては、各視点にオーバーラップしてあ らわれる例 も少 しずつで はあるが出てきている。 しか しまだ

2歳

児では、声の質が個人個人特徴的に捉えられることか ら、ひ とつの視点に一人ずつ振 り分けることにした。従つて、1歳 児同様 に同じ子 どもが2つの視点にまたがっ て とい うことはない。では、事例数の多かつた視点か ら述べてい くことにする。 ① 視点

6(単

に歌詞を唱えているよ うな一本調子で重たい声

)に

該当する事例は、27.6%で 1番に挙 がつている。男女比は同じである。 ここでの声域は、一人の子 どもを除いて大半が4度∼5度の狭 い音域であ り、その中で 自分の気持ちを精一杯表出している。最低音は、

Hま

たClに集中してお り、 歌 と言葉の分離がまだ完全 に行われていない

2歳

児にとっては、歌 うにしてもまた話す にしても最 も発声 しやすい音高である。1つ の視点の中でもその表れは個性的である。事例を置 くことにする。 事例 (女児) 『Cl∼Alの 5度内で、言葉を唱えるように一本調子である。 しか し、Alの高音 になつた時、そのま

(6)

乳・幼児の歌唱能力の発達 に関す る一考察 Ⅱ 229 まの重たい声で歌お うとしたが、発声 し切れず に途 中で裏返 つて しまっている。』この子 にとつてAlの 所 に、声区の鍵があるよ うに思われる。 事例 (男児) 『 この男児は、Cl∼C2とぃ ぅォクターブの音域の中で歌われている。C2は「ぁぉぃ」の歌詞の部分 である。それまで

5度

の音域の中で二本調子で唱えていたものが、 ここに来て一気に声 を出 した為に 苦 しい発声 にな り、ますます重たい声が強調 されている。』

2歳

児な りに、高音への発声の意識が育つ ていることを感 じた事例である。 ② 視点4(怒鳴つた り、力んだ りして苦 しそ うな声)に該当する事例が

2番

目に多く、17.2%で ある。 男児と女児の比率は6:4である。それぞれ、声そのものは胸声発声で大変澄んでいる。言い方をか えれば、子どもらしいのびのびとした声 とい うことができる。しかし、高音の発声になると苦 しそ うな様子が伝わってくる。声帯を痛めてしまわない力詢い配な事例である。最低音は、ClまたElに集中 している。この最低音の上に6度∼9度の音高で最高音が表れる。事例を見てみよう。 事例 (男児) 『Cl∼D2とぃ ぅ広音域を大声 とい うかむしろ怒鳴 りに近い声で発声 している。D2に達 した時にはも う悲鳴に近い声である』どこからこのような声が出るのであろうか、正に

2歳

児のパワーを感じさせ るものであった。 事例 (男児) 『 この男児も、El∼り とい う広い音域での発声である。歌声は大声であるが、のびのびと高音まで発 している。 しかし高音域に入ると、喉を締め付ける苦 しそ うな歌い方である。更に、パワーアップす るかの様に「とんだから」の「ら」の後尾に続 く、「かかかかつかつ じじじじ―」とい う力強い即興 のコーダを付 している。』回らない舌ながら自分で駆使できる喉とい う楽器を使つて、自己表現する手 段を手にした喜びがこのような表現になつて表れたのではないだろうか。歌声 としての手立てはとも か く、まことに頼もしい限 りである。 ③ 視点1(話声そのままの自然で柔 らかな声

)は

、視点 4と 同比率 17.2%で表れている。ここでも歌 詞を唱えているとい う表れである。最高音は2名のAlを 除 くすべてがFlとElに集中している。それに 対して、最低音はCl以下に広がつているのが特徴である。

3歳

児の話声の音高がElあた りとい`われて いるが、これに照らしてみてもうなずけるものである。 では、事例を見ていこう。 事例 (女児) 『

A∼

Alの 低い声域で言葉を発 している。発音はまだたどたどしいが、低音域の部分はゆつた りと おしゃべ りを楽しむかの様である。』なぜかほつとする

2歳

児の姿を見たようである。 事例 (男児) 『保育者の歌の支えの中で、息を吐 くと同時に声を出し、歌 うとい うより保育者 との言葉遊びを1音 1音楽しんでいる。』 以上の様に、この視点1に属する子 ども達はかな り低い音高で歌っている。この音高をもう1段高 音域に広げた時に、歌 う楽しさを感じることのできる子 ども達に成長 して くれるであろうと思われる。 ④ 視点

3(胸

声 と頭声的発声が混在する声

)は

15.5%で 、男・女比は同数である。頭声的発声は、歌

(7)

の中のほんの一部分 に表れる場合や高音発声の都度使われている場合等その表れ方は様々である。 又 ここでは、裏声 として捉えられ る声 も対象 にしている。事例の最高音はHlまたC2∼D2で ぁる。ひ とりだけ最高音がGlの子 どももいた。最低音は

H∼

Clに集中している。そ して、その音域の巾は、 大半が7度か らオクターブまたはそれを超 えている。 模式的な事例を見てみ よう。 事例 (女児) 『Cisl∼D2の広い音域で歌われている。しかも声 に張 りがあ り、のびのび とした歌い方である。特 に 「あおい」・「とんだか ら」の部分は美 しい頭声発声であった。更に、心地 よい気持ちにつなげて、後 尾の「ら」のあ とに「やややや ぴい」の即興のおまけがつ けられていた。』前出の男児の事例の中で もこのように後尾 を飾 る即興が付 されていたが、ここでは力強 さをより強調 した大声での「かかかかっ かっ じじじじ―」であつた。表現は違つても、その子な りに今の自分の気持ちを思 う存分 に表現 し ている姿が うかがえる。 事例 (男児) 『発音はまだ不明確であるが、Cl∼ C2の声域の中で胸声 と頭声発声が混在 してお り、無理のないの びのび とした歌声である。「あおい」の「あ」はC2、 「とんだか ら」の「ら」はHlで ある。』この歌声を 聞いていて、まさにとんぼが大空 を気持ち良 く飛んでいるような情景が浮かんできたのである。 以上の例の様 に、 この視点3に該当する子 どもは歌 うことの楽 しさを獲得 し、それを享受 している 様 に思われる。 このままこのすば らしい楽器を大切 に持ち続 けていつてほしい と願わずにはい られな レヽ。 ⑥ 視点

7(そ

の他、鼻声や平たい声な ど

)は

、10.7%で ある。ここには、ぼそぼそ とした艶のない声 等 も合んでいる。最高音はGislよ り低い者が多 く、最低音 も一人だけ

Aで

、あとはC10D10Elで ある。 狭い音域で発せ られているのが特徴である。舌足 らずの甘えた声での歌を聞いていると、なんとも 微笑ましく可愛 らしい子 どもの姿が 目に浮かんで くる。豊かな歌唱経験の中で、 さらに歌 う喜びを 会得 していってもらいたい と念ずるばか りである。 ⑤ 視点

5(濁

つた り、カサカサ とした声 「頃声」

)に

属する子 どもは 10.4%に なる。男児が6名で女 児が2名いる。ただこの中には、少 し頃声ぎみ とい う事例 も合まれている。 しか し、約1割とい う 数字は、決 して少ない数字ではない。 これは筆者 らの予想をこえるものであった。後述め年少児に ついても気掛か りな結果が得 られている。 この声で歌つている子 ども達について特徴的に見 られる ことは、話声そのものが大声であるとい うことである。つま り、課題曲を歌 う前 に自分の名前をいつ てか ら歌い出す とい う手続 きであつた。その名前をい う時の声そのものが大声であるとい うことが 分かつた。アニメの ヒー ローにな りきつて発する奇声、また遊びの場面で喉の酷使が行われてはい ないだろ うか。そのあた りの追跡調査は、ぜひ必要 になるであろ う。 さて、 この視点5に属する声域は

4度

∼5度内にあ り、最高音は次の様 に個々違っている。

Hl(1)、 Al(1)、 Gisl(1)、 Fl(2)、

El(1) ( )内

人数

い くつか事例 をおいて、次へ移 ることにする。 事例 (女児)

『最低音は

Hで

別段低い音高ではないが、 しか しこの音高で風邪 をひいたようなガサガサ としたか すれた発声をしている。そ して、「とんだか ら」の「ら」でAlに 転 じ、この時カサカサ した声が裏返 つ

(8)

乳・幼児の歌唱能力の発達 に関す る一考察 Ⅱ て しまい奇妙な発声になつて しまうている。」 事例 (男児) 『 この例は、Elと Flの

2音

の隔た りの中で、喉の中をゴロゴロさせた雑音の混 ぎつた声で唱えている。 しか し、1番の最後まで自分の主張を声 に出 していた。』この子 どもにとつては、声の出 し方以前 に耳 の訓練また医学的治療な どの個人的な援助の必要性 を感 じたのである。 事例 (男児) 『 この男児は、保育者の歌 に支えられて一緒 に歌つている。声域は、

H∼

「 の

4度

の巾の中でガラガ ラと濁つた話声である。更に声を引つ張 るような大声の歌い方であつた。』 ⑦ 視点

2(胸

声 「地声」で元気な声」の事例は、女児の 1名 だけであつた。 『Cisl∼Blを地声のまま歌いきつている。声 も澄んでお り、子 どもらしい声である。』しかし、こ のままの声の使い方では、例えば高音 を柔 らか く優 しく歌 うとい う表現を前 にした時に、 どうであ ろ うか とい う心配が残 されている。次への課題である。 以上、

2歳

児の歌 うとい う行為の中の声の質について眺めてきた。1歳児では、視点

10305の

中だ けで集約できたものが、

2歳

児になると、視点60401・3・ 7・

502と

い うよ うに、歌声ひ とつみても 多様 にな り、その成長 を読み取 ることができる。 しか しなが ら、言語の意味やそ こか ら沸き上がるイ メージの形成、更 に曲想を理解 して歌 うとい う力はまだまだである。 日々変化する子 どものことであ る。今回の歌声は、明 日になれば更 に違った様相を見せて くれるかも知れない。『 これか ら歌 うぞ!』 とい う意欲の表れが大声での頑張 りとなつて表れた り、.砂遊びでの楽 しい気持ちが優 しいつぶや き歌 となつた り、友だちとのかかわ りの中で発する声の調整があつた り等、

2歳

児にとつての声の指導は、 このよ うな場面でいろいろな声の出し方を学習 してい くことを重点 に考えるべ きであろ う。 自己表現 の手段 として、また感情表現の手段 として歌 うとい う行為が損なわれることのないように、見守つて い くことが大切ではなかろ うか。 年少児 この調査が 7月 に実施 されているので、年少児に該当する

3歳

児の中に

4歳

児になつている子 ども もいる。

2歳

児 よりも更 に言葉の発達や歌唱経験の蓄積 も手伝つてその表現は多彩 になつてきている。

2歳

児まではその子 に表れる特徴的な声質を、各視点毎 に割 り振 ることができたが、年少児 ともなると 一人の子 どもが一曲歌 う中でいろいろな発声を行つていることが分かる。つま り、特徴的な声質がい ろいろな視点にまたがって生まれてきているのである。そ こで、年少児ではその表れを重視 して、複 数集計 にした。従つて、対象者は 307名 であるが、歌声の表れの事例は339例となつた。 表1は、視点毎の事例数 と男女比をま とめたものである。 ここか ら、年少児の発声の特徴、その概 要を見ることができる。 表2は、各視点毎 に最 も出現数の高かつた最高音 と最低音 さらに音域 についてまとめたものである。 ここか らは、声の特徴 と音高の関係 を読み取 ることができる。尚、表 中の出現率は、音域 巾に対 して のパァセンテージである。また、← →は、表中の最高音・最低音を頂点にして、そこか ら低音ある いは高音 に向かって出現数が表われているとい う意味である。 では、事例数の高い順 に具体的に見ていきたい。 0 0

(9)

1

視点毎の事例数 と男女比 (年少児) 表

2

視点毎の最高音0最低音・ 音域 とその出現率 (年少児) 標 諦 肝 哺

轟 賠

ff―

→ 高

鋤 断 率 ∽ 1 Gl∼

N

B―H

6層

Э

F

76。

1

2

Bl―

Hl

Cltisl←

→ 気肇≧

8既

69. 2

3

Bl―

Hl

← →

B―H

→ 労蜜螢

8既

62. 8

4

C2^Cis2

<-

B―H

7厚り 吐

68. 4

5 Gl∼

Al

B―H

→ チ肇螢

5師

55. 7

6

El咄 1

B―H

← → 労肇螢

5鰤

65. 8

7

Fl―

FisI

B―

H

6月

F

58・

1 ① 視点

6(単

に歌詞を唱えているような一本調子で重たい声

)に

該当する子が、

2歳

児と同様にまず 1番に挙がつている。表 1の ように複数集計の結果79例あり、その内男児は62%、 女児は

37%で

あ る。

2歳

児では男・女ほぼ同数であつた。年少児で男女差が広がつている。年少までの男女の歌唱経 験の差にも関わつているのであろうか。また、年齢差も見えている。音域の巾から眺めると、

2歳

児 ではそのほとんどが

4度

あるいは5度内であつたが、表2に見るようにここに該当する年少児は完 全5度の中に65.8%が 合まれ、さらに精査の結果短6度以上にしても35.4%が 含まれている。最高 音は、

51%が

Fl∼ Gislであり、さらに低いCl∼Cislが

18%で

続いている。最低音は、

B∼

Hが

最も多 く

42%を

占めてお り、その上下の音におよそ同数の割合で表れている。いずれにしても、最高音も 低 く、話声 として一番声の出しやすい音域である。一本調子の応援合戦のような息苦 しい声や、一 音一音息を押 し出すような重たい声、また早口で歌詞を唱えるようななげや りの表現、さらに声を 引つ張 りあげるようにアクセン トを効かせた表現などその表れは多様である。この事例を見る限 り、 ここに留まっていては歌 うことの楽しさその心地よさは味わえないであろうと考える。手立てにつ いては、次回の課題にしたい。 ② 視点

1(話

声のままの自然で柔らかい声

)は

、表 1の ように71例で

2番

目に多 く見られた。ここ でも

2歳

児との歌唱能力の発達の差を見ることができる。つまり、最高音は、

2歳

児ではEl∼Flがピー クであつたが、表2のように、年少児ではGl∼Alに56.3%が 属し、El∼Fislは43.6%で あった。また

視 点 靱 男 ∽ 女

("

懺 囃

1 ■

71

42

56

2

2

26

69

27

4

3

35

46

54

0

4

38

58

34

8

5

59

71

27

2

6

79

62

37

■ ■ 7

31

36

61

3

(10)

乳・幼児の歌唱能力の発達 に関す る一考察 Ⅱ 233 最低音 についても、

2歳

児は9割がCl以下であつたが、年少児では

B∼

Cislで 59.2%、 さらに

Gま

で広 げると

93%以

上が ここに位置す る。2歳児よりも高音∼低音 に向かつて広がつている。 さらに 音域の巾についても、増

5度

までが45%、 長

6度

までにすると約 76.1%で あ り、1歳児や2歳児に 比べるとやは り広が りをみせている。歌唱経験の差 によつて、多様な表現が生まれていることが う かがえる。 ひ とつだけ事例 を挙げておきたい。 事例 (男児) 『

A∼

Flの音域の中で歌っている。「とんぼの (めがね

)み

ずいろ (めがね)」 の (めがね

)の

部 分は

3連

符で話 しかけるようにつぶや き、

( )以

外の歌詞は歌 うように柔 らかな声で発声 している。 また 「とんだか ら」は1音 1音首をこつ くりさせなが らリズムをとつているかのようである。そ して 特 に「だ」の所では、アクセ ン トをっ けて強調 している。』とんぼに話 しかけているような優 しい気持 ちが伝わって くる。この子な りの「とんぼのめがね」の表現なのであろ う。

3歳

児の話声の音高がElあ た りといわれているが、 この事例はそれを裏づ けていると思われる。 ③ 視点

5(濁

つた り、カサカサ した声「頃声」

)が

59例あった。

2歳

児 と同 じ様 に少 し頃声 ぎみ とい う例 も合まれている。 この視点は、他の視点 とのダブ リはあるものの、 この視点5だけは複数集計 とい うより対象者 307名 に対する 59名 とい う事 として捉える事ができる。その割合か ら見ると全体 の約

19%で

男児が

71%を

占めている。2歳児よりお よそ

2倍

増加 している。無視できない数字であ る。特 に、この視点で共通 して言える事は、声域狭少や息 もれである。3度の音域の中でつぶれた声 で歌詞を唱えていた り、が さがさした声で少 しも楽 しくなさそ うにつぶやいた りとい うものである。 頃声 について、渡辺陸雄 (1976)は 、次の様 に述べている。 「頃声 (しゃがれ ごえ

)と

は、い うまでもな くしゃがれ声のことである。頃声 にも軽項声、頃声、 難頃声の三つ に分類 されている。 この中の難頃声は、謡人結節、声帯発赤、息 もれ とかの医学的治療 を要するような病気を伴 つているものである」 確かに最近、耳鼻咽喉科で子 ども達の音声障害が増 えていると言 う話を聞 く。 次は指導への手がか りとなると思われ る事例である。

事例 (男児) 『

B∼

Blのオクターブの音域 を有 している。

B∼

Glまではひ どいゴロゴロ震えた声での歌い方であつ た。しか し、「あおい」の「あ」のAlと、後尾の「とんだか ら」のAl∼BIの音高 に移つた時に、声 に少 し濁 りはあつたものの柔 らかな発声に変わったのである。』声帯の保護 と言 う立場か ら、早急な対応が 必要である。その ヒン トを与えて くれる事例である。 ④ 視点

4(怒

鳴つた り、力んだ りして苦 しそ うな声

)で

も、男児の迫力溢れる声が上回つている。こ の迫力は、高音の発声 に向か う事 によつて結実 している。表2に見るように最低音

B∼

Hか

ら出発 してc2∼cis2に向かって一生懸命カー杯の声で挑戦 しているのである。D2まで大声で発声 した男児は 高音 にきて叫び声に変わ り最後 に咳き込んでいる。またある女児は、 日一杯 に力んで しかもアクセ ン トをつけなが ら歌っている。そ して、後尾 「とんだか ら」の 「ら」のD2は叫び声であ り、息切れ して最後は乱暴 に切 うて終わつている。 以上の表れに関連 して、品川は次の様 に述べている。 「∼胸声区の発声をその自然な限界 (1点

E∼

F)を

超 えて、高音区へ強制する事 による弊害の重要

(11)

性 については、い くら強調 しても過 ぎる事はない」 と述べ、その弊害の主なものの例 を挙 げている。

*声

そのものの美 しさが破壊 され、平板な声 になる。 *イン トネーシ ョンが不安定になる。

*ppの

部分が歌えない。

*高

音 を

ppで

充分持続できない。

*一

声区の発声、つま り胸声発声で二声区 (胸声区、頭声区

)を

発声することになるので、頃れた 粗雑な声 しか出ない。 さて、 ここに該当する子 ども達の歌声 自体は、 とても澄んでいてきれいである。 しか しなが ら、地 声のまま高音 を目指す為 に大声や力みが強調 され、その結果苦 しそ うな声になって しまった と考えら れる。年少児になつて、音高感が芽生えてきた とい うことを生か しなが ら、望ましい手立てが用意 さ れることが必要であろ う。次回への課題である。 ⑤ 視点

3(胸

声 と頭声的発声が混在する声

)に

該当する幼児は、男女ほぼ同比率である。最高音は、 2歳児はC2とD2が各一名ずつであったのに対 し、表2のように年少児はBl∼Hlが 37.1%で ピークになつ ている。しか しC2∼E2の子 どもが 31.4%い るのである。高音 に向かって広がっていることがわかる。 特 に (あおい)(ゆうやけ)(おてんと

)の

部分の発声が頭声である。そ して、ここに入る直前の (め がね)の (ね)の発声をみると、弱音あるいは無声 に近かいものが多い。これは次の息つ ぎとフレー ズを意識 してのことといえよう。 このあた りに、頭声に導 く鍵が隠 されているような気がす る。そ の為の教材の用意等については、次回の課題である。 さて、 この視点に該当する子 ども達は、音域 も完全8度以上あ り、ほとん どの教材をのびのび と歌 い こなす ことができる幸せな子 ども達であるといえよう。 ⑥ 視点7(その他、鼻声や平たい声な ど

)の

事例は、舌足 らずの甘 えた声、ぐずっているような張 り のない声、かたい声、粘つこく重たい声、口をすぼめたようなか細い声、鼻声、ぼそぼそ とした声 な ど年少 になると様々な声の様相が見 られる。歌声の質 とい うこともあるが、 ここではむ しろ歌い 方の問題 と言えよう。歌 うとい う経験は

2歳

児 よりも積み上げられてきている。つま り、音域の巾 で見ても、短6度∼長7度に属する子が54.8%、 オクターブ以上を合めると70.9%も いるか らであ る。少 しの言葉かけにより、 さらに歌 う楽 しさを感 じることのできる子 ども達である。次の事例を 見てもそのことがいえる。 事例 (男児) 『Cl∼Alの 音域の中で ぐずつているよ うな艶のないつぶや き声である。 しか し、高音Alの 発声は、 弱声で柔 らかな裏声 に変わっている。』 事例 (女児) 『

H∼

Alの 音域の中では、甘 えた ような平たい声で歌 つている。息つ ぎも多 く目立つ。しか し、(あ おい)の最高音Blに向けては、それまでの発声の仕方 と異な り少 し弱々 しいが頭声的な発声に変わつて レヽる。』 以上のような事例が多 く見 られたのである。まねつこ上手な年少児のことである。良い歌い方のモ デルを通 して、 さらに歌 う喜びを味わってほしいものである。 ⑦ 視点

2(胸

声 「地声」で元気な声

)は

、表 1に 見るように、男児が女児の約 2.5倍上回つている。

(12)

乳・幼児の歌唱能力の発達に関する一考察 Ⅱ 235 この視点での発声は、やや もす ると視点4の怒鳴 り声や力み声 と隣 り合わせの危険性を手んでいる。 また一方では、視点3の頭声発声に結ばれ る可能性 も秘めているのである。 前者の事例は次のようなものである。 事例 (男児) 『

A∼

Blの音域の中で、BIの高音 も元気で澄んだ歌声である。しか し息つ ぎが多 く、次への歌い出 し が欠けて しまい、欠けて無声のままで次の歌詞 に移 つている。』 事例 (女児) 『Disl∼ Dis2を胸声 (地声

)の

まま、歌い易い音高ではのびのび と気持ち良 く、ここまでは音程 もほ ぼ正確に歌つていた。。しか しさすが高音域 に入ると喉を締めたような苦 しそ うな歌い方になつている。』 次は後者の例である。 事例 (男児) 『

H∼

Blの音域の中の、歌詞の最後の「とんだか ら」の (ら

)が

Blであ り、地声で この (ら).を発声 したが、持ちこたえられずに伸ばした音が裏声にひつ くりかえつている。』 このように胸声のまま上行 してい く時 に、思わず声がひっ くり返 るつま り声破 と呼ばれ る事例は多 く見 られた。 これに関連 して品川は次の様 に述べている。

「声の質の顕著な変化をする境界を名付けて The“ Great Break"と 呼ぶ。人間本来の“Great Break" は1点へ音あるいは1点ホ音当た りであることが、自然な生理である。(もちろん個人差 とい うことも

,あ

り得 る。)」 この品川の言葉は歌声指導への1つの示唆 を与えて くれ よう。 以上、年少児の歌声を音高、音域、声質な どか らその様相を明 らかにしてきた。なお、1歳児・

2歳

児でも少 し触れた ことであるが、も う1点 特徴的に表れた ことに、呼吸法 に関す る問題がある。息つ ぎが うま く出来ない、 ことばが途切れる、また吸気性の発声が表れるとい うことである。つま りこの ことは、乳・幼児期の特性 として、 これまでの研究で既 に明 らかにされているところでもある。今回 の事例でも全 く同様の表れが見 られている。 息つぎの問題では、息つ ぎが多 くまた息を吸 うのに時間がかか り、次のフレーズの出だ しが遅れる とい うことが挙 げられる。 ことばの途切れ に関 しては、 ことば として発声 されず に呑み込んで しま うとい う表れである。 例えば、「めがね (は)」 「と― (ん

)だ

か ら」の

( )の

部分の呑み込みである。 これは、

2語

文 0

3語

文の使用や助詞の発音等、言語発達 とのかかわ りが深い問題でもあると思われる。また、この時期 は、 ことばの発音が不明確な子 どもも多い。ある音 に向か う為の構音動作か ら次の音への構音動作の 変換運動がスムーズに行われないのである。 吸気性の発声 も非常に多 く観察 された。例 えば、「とん (ぼの)」「めが (ねは)」「あお (い)」「おそ (らを)」 「とん (だ

)か

ら」の

( )の

部分が吸気での発声である。 以上の表れは、まさに乳・幼児期の特性であるといえる。 このあた りの発達を見据えた歌遊びの手 立てを考えることが大切であろ う。 おわ りに 1歳児、

2歳

児、年少児の歌声を聞きなが ら、1歳児では、保育者 との1対 1での気持ちを通い合わ せた歌遊びの姿が、

2歳

児では、声 とい う自己表現の手段を手にし、声の性能を自由に操作する仕方 を

(13)

学習している姿が、年少児では、歌 とことばが分離し始め、これまでの経験の中で学習した多彩な声 を駆使 しながら、歌 うとい う行為に向かつて挑戦 しようとする姿が確認できた。次回に予定 している 年中児、年長児の姿はどのようなものであろうか楽 しみでもある。. さて、楽器演奏においては、もち方、構え方、演奏の仕方等について、黙っていても出来るものと、 基本を指導 しないと出来ないものとがある。声帯 とい う楽器も、黙つていても声は出る。しかし快い 歌声に導 くにはそれな りの指導は必要なものである。乳・幼児とい う発達的特徴を踏まえた、歌声指 導の道を用意する事が残 された課題である。 引用 0参考文献 大久保愛 1969『幼児のことば』国土社 加古三枝子 1969『歌いかたの基礎一声楽を志す人へ』音楽之友社 品川三郎 1955『児童発声』音楽の友社、

10,15,26,29

颯田琴次 1976『かたい声、やわらかい声』日本放送出版協会 志村洋子 1981「幼児の歌唱能力とその指導に関する研究 (その2)」 埼玉大学紀要 第30巻 武田道子・加藤明代

2003呼

L・ 幼児の歌唱能力の発達に関する一考察

I∼

声域調査の分析を通し て∼」静岡大学教育学部研究報告 (教科教育学篇

)第

35号 玉岡 忍 1954『教育心理学』金子書房 189‐193 廣瀬 肇 1987『発達 と音楽教育上の諸問題』「子 どもと音楽所収」同朋社 簑島 高 1969『音楽生理学』音楽の友社

171,224

渡辺陸雄他 1976『児童発声の研究と合唱指導』明示図書

207

表 1  視点毎の事例数 と男女比 (年 少児 ) 表 2  視点毎の最高音 0最 低音・ 音域 とその出現率 (年 少児 ) 標 諦   肝 哺 轟 賠  ff― → 高 鋤 断 率 ∽ 1 Gl〜 N   ← B―H  ← 長 6層 Э F 76。  1 2 Bl― Hl      → Cltisl←   → 気肇≧ 8既 69. 2 3 Bl― Hl   ←   → B―H    → 労蜜螢 8既 62. 8 4 C2^Cis2  &lt;- B―H    → 短 7厚 り 吐 68. 4 5 Gl〜

参照

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